Gradleシリーズです。
なんとなく使っているGradleをザクっと理解できるように書いています。
前回は設定ファイルをザクっとご紹介しました。
今回はBuild File(ビルドファイル)についてご紹介します。

Gradleのビルドファイル(Build File)とは

ビルドの設定、タスク、プラグインを定義するファイルです。
ファイルには、下記2つの種類の定義が可能です。
・Gradleとビルドスクリプトが依存するライブラリと(必要ならば)プラグイン
・ソースコード等のプロジェクトソースが依存するライブラリ

※Build File Basicsより

ビルドファイルの書き方

Kotlinで書く場合は「build.gradle.kts」、Groovyで書く場合は「build.gradle」という名前でファイルを作成する必要があります。

plugins {
    id("application") // 1
}

application {
    mainClass = "com.example.Main" // 2
}

plugins {
    id 'application' // 1
}

application {
    mainClass = 'com.example.Main' // 2
}

1. プラグインの追加
プラグインはGradleの機能の拡張やプロジェクトにタスクを割り当てることができます。
ビルドファイルにプラグインを定義することを、「プラグインの適用」と言います。

2. 規約プロパティ(convention properties)の使用
プラグインはプロジェクトにタスクだけでなく、プロパティやメソッドも追加します。
「application {…}」(application プラグイン)は、実行タスクなど、アプリケーションをパッケージ化して配布するタスクを提供します。
上記では、コード実行に必要なJava applicationのメインクラスを定義しています。

おわりに

次回は依存関係の管理について解説します。
ご要望等がありましたらお気軽にコメントまでお願いします。

参考文献

・Build File Basics