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GitHub Copilotが6月1日にAI Credits制へ移行。想定外の課金を防ぐために今すぐ確認すべき設定

プログラミングコードが表示されたエディタ画面

GitHub Copilotの料金体系が2026年6月1日に大きく変わりました。これまでの「Premium Requests(PRU)」が廃止され、トークン消費量に応じた「GitHub AI Credits」制へ移行しています。「自分の料金はどう変わるのか」「気づいたら高額請求になっていないか」と不安に感じている方も多いはずです。

この記事では、制度変更の要点を整理したうえで、実際に報告されている想定外の課金事例と、今すぐできる対策(上限設定)まで一気に確認できるようにまとめます。

目次

  1. GitHub Copilotは6月1日からAI Credits制に。結論を先に
  2. なぜ変わったのか。Premium Requestsとの違い
  3. あなたのコスト・運用はどう変わるか
  4. 見落としやすい3つの落とし穴
  5. 今すぐやるべき3つの対策
  6. まとめ

GitHub Copilotは6月1日からAI Credits制に。結論を先に

結論から言うと、2026年6月1日にGitHub Copilotは全プランでPremium Requests制を廃止し、トークン消費量に基づく使用量ベース課金「GitHub AI Credits」へ完全移行しました(GitHub公式ブログ、2026-06-16時点)。

仕組みはシンプルで、1 AI Credit = $0.01の固定です。消費量は各モデルの公開APIレート(入力・出力・キャッシュトークン)に基づいて計算されます。各プランには月次クレジットが付与され、使い切ると追加分が従量課金されます。

図解: プラン別の月額とクレジット付与量

Copilot Pro       [$10/月]  ━━━━━━━━━━ 1,000クレジット
Copilot Business  [$19/月]  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1,900クレジット
Copilot Pro+      [$39/月]  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3,900クレジット
Copilot Enterprise[$39/月]  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3,900クレジット
プラン 月額 月次クレジット付与
Copilot Pro $10 1,000クレジット
Copilot Pro+ $39 3,900クレジット
Copilot Business $19/ユーザー 1,900クレジット
Copilot Enterprise $39/ユーザー 3,900クレジット

出典: GitHub公式ブログDevelopersIO(2026-06-16時点)。なお、未使用クレジットは翌月へ繰り越されない点に注意してください。

なぜ変わったのか。Premium Requestsとの違い

背景にあるのは、エージェント機能の普及によって推論コストが大きく膨らんだことです。旧Premium Requests制では、リクエスト1回ごとに「1回消費」を基準(標準レート)として、高度な推論モデルほど消費倍率(マルチプライヤー)が高く設定され、最大で標準レートの5〜20倍、つまり1回のリクエストが5〜20回分としてカウントされるケースがありました(GitHub Docs)。

新制度ではこの「倍率」という考え方がなくなり、モデルのAPI公開レート×実際のトークン数へ直接置き換わりました。「リクエスト回数で課金」から「処理したトークン量で課金」への発想転換です。

参考までに、2026年6月時点の一部報道によると、Claude Sonnet系モデルでは入力トークンが100万トークンあたり$3.00、出力トークンが$15.00(出力は入力の5倍単価)と紹介されています(DevelopersIO、2026-06-16時点)。1 AI Credit = $0.01で換算すると、出力1万トークンあたり0.15ドル=15クレジット相当という計算になります。月次クレジット付与量(Proなら1,000クレジット)と比べると、出力量の多いやり取りを繰り返すほどクレジットの減り方を体感しやすい計算です。モデルごとの正確な最新レートは変動しやすく、GitHub公式ドキュメント上に一覧化されたレート表は確認できていないため、最新情報はGitHub公式ドキュメントで確認することをおすすめします。

あなたのコスト・運用はどう変わるか

ノートPCでコードを書いている様子

ここが本記事の核です。自分のプランに応じて、変更点をチェックしてください。

個人利用者(Pro/Pro+)への影響

まず安心材料として、コード補完(Code completion)とNext Edit Suggestionsは引き続き無制限・無課金です。AI Creditsを消費するのはCopilot Chat、Copilot CLI、Copilot cloud agent、Copilot Spaces、そしてエージェントモードです(Zenn)。

契約形態によって移行タイミングが異なります。月次プランのPro/Pro+ユーザーは2026年6月1日に自動的に新課金体系へ移行しました。一方、年次プラン契約者は契約期限まで旧Premium Requests制を継続します。これは、旧Premium Requests制自体が今回の制度変更で全プラン廃止されたため、年次契約の期限が切れた時点で「契約更新時に選べる旧プランの選択肢がなくなる」ことが背景にあります。その結果、期限到達後は自動的にCopilot Freeへ移行する仕組みになっており、引き続き有料で使いたい場合は新課金体系の月次プランへ切替を選択する必要があります。なお、移行の詳細な事前通知タイミングや条件については公式発表で明確化されていない部分もあるため、年次契約中の方は契約終了が近づいたらGitHub公式ブログで最新情報を確認することをおすすめします。

チーム・組織(Business/Enterprise)への影響

法人顧客には移行期プロモーションが用意されています。2026年6月〜9月の3ヶ月間、既存顧客に追加クレジットが自動付与され、Businessは毎月+$30相当(3,000クレジット相当)、Enterpriseは毎月+$70相当(7,000クレジット相当)が上乗せされます(GitHub公式ブログ、2026-06-16時点)。未使用クレジットは繰り越されないため、この期間中にチームの実際の消費ペースを把握しておきましょう。

見落としやすい3つの落とし穴

新制度では、油断すると想定外の課金につながる注意点があります。実際にGitHub公式コミュニティのアナウンス告知スレッドには400件超のコメントと約900の非賛同(downvote)が集まり、強い反発が起きています(ghacks、2026-06-16時点)。特に次の3点は確認しておきましょう。

  1. ハードストップが既定でオフ。 GitHubはユーザー・コストセンター・組織・エンタープライズの4段階で予算(Budget)を設定できますが、ユーザーレベル予算(ULB)以外は注意が必要です。コストセンター予算・エンタープライズ予算は「Stop usage when budget limit is reached」を明示的に有効化しない限り、上限到達後もアラートのみで利用は止まりません(GitHub Docs)。それぞれの予算階層の違いを整理すると次のようになります。
    予算階層 主な設定者 既定のハードストップ
    ユーザーレベル予算(ULB) 個人ユーザー本人 常に有効(上限到達で強制停止)
    コストセンター予算 チーム・組織の管理者 既定は無効(明示的に有効化が必要)
    組織予算 組織の管理者 既定は無効(明示的に有効化が必要)
    エンタープライズ予算 エンタープライズの管理者 既定は無効(明示的に有効化が必要)

    個人開発者が自分で設定できるのはULBのみです。Business/Enterpriseで複数人のクレジット消費を管理する立場の方は、コストセンター・組織・エンタープライズ予算でのハードストップ有効化も忘れないようにしましょう。

  2. エージェントモードはトークン消費が桁違い。 Tech Timesは「2〜4回のプロンプトのみのセッションで210.5クレジットを消費した」という開発者の報告を紹介しており、Pro+ユーザーが付与クレジットの85%超を1日の作業で消費したという見積もりも出ています(Tech Times、2026-06-16時点)。ただし、こうした消費スピードはエージェントモードの多用などユーザーの利用パターンに強く依存するため、全ユーザーに同じ消費が起きるわけではありません。GitHub側もコミュニティで「レート制限を大幅に緩和しており、通常利用では問題は起きないはず」と返信しています(GitHub Community #197089)。
  3. 移行期プロモーションは9月1日で終了予定。 終了後(2026年9月1日以降)の正式な料金・クレジット数が現行のまま続くかは、現時点で公式発表が確認できていません。最新情報は公式サイトで確認してください。

今すぐやるべき3つの対策

想定外の課金を防ぐために、次の3つを設定しておきましょう。いずれもGitHubの予算(Budget)設定ページから行えます(GitHub Docs: Budgets for usage-based billing)。

  1. ユーザーレベル予算(ULB)を設定する。 ULBは常にハードストップが効くため、上限到達で利用が強制停止されます。個人・各メンバー単位の安全弁として最優先で設定しましょう。Pro/Pro+の個人利用者は、まずここから設定するのが最短ルートです。
  2. コストセンター/エンタープライズ予算ではハードストップを明示的に有効化する。 前述のとおりデフォルトはアラートのみです。「Stop usage when budget limit is reached」を必ず有効にしてください。Business/Enterpriseの管理者は、自分のULBに加えてこちらの設定も確認しましょう。
  3. アラート閾値を設定し、月初の使用ペースを監視する。 予算は使用量が75%・90%・100%に達した時点でアラート通知を受け取れます(GitHub Docs: Set up budgets)。月初の消費ペースを見ておけば、枯渇前に手を打てます。

まとめ

GitHub CopilotのAI Credits移行で、まず確認すべきは「自分のプランがどれか」です。個人(Pro/Pro+)か法人(Business/Enterprise)か、月次か年次かで影響と移行タイミングが変わります。該当する変更点だけをチェックすれば十分です。

そのうえで、想定外の課金を防ぐ最大のポイントは上限設定です。ユーザーレベル予算でハードストップを効かせ、コストセンター・エンタープライズ予算では明示的にストップを有効化しておきましょう。設定はGitHub Docs: Budgets for usage-based billingのページから行えます。移行期プロモーションが効いている2026年9月1日までに、チームの運用ルールを固めておくのが安心です。料金やクレジット数は変動しやすいため、最終的な数字はGitHub公式ドキュメントで最新情報を確認してください。

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