Tutorials

業務で使える Claude Code 入門|インストールから主要スラッシュコマンド9選まで手順で解説

「Claude Code を業務に取り入れたいが、何から手を付ければいいか分からない」。そんな疑問に手順で答える記事です。この1本で、インストール・料金・主要スラッシュコマンド9選・カスタムコマンド作成まで基本操作を一通り押さえられます。本記事は2026年6月時点の最新情報をもとに、コマンド一覧の暗記ではなく「業務で何のために使うか」を軸に解説します。

先に結論を書くと、Claude Code はターミナル上で動くエージェント型のAIコーディングツール(AIが単に回答を返すだけでなく、ファイルを編集したりコマンドを実行したりと自律的に複数の作業をこなす仕組み)で、npm でインストールし、有料プラン(実用上は月額20ドルのProプラン以上)に加入すればすぐ使えます。基本操作の習得は約30分が目安です。

目次

Claude Code とは?ターミナルで動くエージェント型 AI の基本

Claude Code は Anthropic が開発した、ターミナル上で動作するエージェント型コーディングツールです(Claude Code 製品ページ、2026-06-23時点)。エージェント型とは、AIが単に回答を返すだけでなく、ファイルを編集したりコマンドを実行したりと、自律的に複数の作業をこなす仕組みを指します。コードの読み書き・コマンドの実行・Gitワークフローの操作を、すべて自然言語で指示できます。「このバグを直して」「テストを追加してコミットして」といった指示を、人間の同僚に頼むように出せるのが特徴です。

Claude Code はターミナル・IDE・ブラウザのいずれでも動作します。本記事ではもっとも基本となるターミナル版を前提に解説します。

ターミナルでのコーディング作業

出典: Unsplash

この記事を読み終える頃には、インストールを完了し、/init/review などの基本コマンドを使い、自分専用のカスタムコマンドを1本作れる状態を目指します。インストールまでの所要時間は約10分、基本操作の習得まで含めても30分ほどです。

料金プランと前提条件|どのプランから実用的に使えるか

Claude Code を使うには有料プランへの加入が必要です。2026-06-23時点では、無料プランは回数制限が厳しく業務での日常利用には不足するため、Claude Code CLI の実用上の利用は難しいとされています。試用目的での限定的な利用ができる可能性はありますが、業務で日常的に使うなら有料プランを前提に考えるのが現実的です。

主なプランは以下の通りです。日本円は為替で変動するため、正確な金額は料金プラン比較(2026年6月)や公式サイトで最新の値を確認してください。

プラン 月額(米ドル) 主な対象
Pro $20/月 個人で試したい・週数回使う人
Max 5x $100/月 業務で毎日使う個人
Max 20x $200/月 大量に使うヘビーユーザー
Team $25/席〜 チーム導入
Enterprise 要問い合わせ 大規模組織

なお、Max・Team Premium・Enterprise 向けには2026年5月下旬(Week 22)から最新モデル Claude Opus 4.8 がデフォルトで提供されています(Claude Code 公式 新機能ページ、2026-06-23時点)。

まず触ってみたい段階なら、月額20ドルの Pro プランから始めるのが無難です。2026年5月中旬(Week 21)には Pro プランでも Auto mode(許可プロンプトを自動処理する機能)が解禁され、Pro でできることの幅が広がりました。小〜中規模の作業を試すには十分です。

Pro プランで使用制限に頻繁に到達するようになったら、Max 5x(月額100ドル)が検討の目安です。「Proの5倍使える」という位置づけですが、算出基準の詳細は公式ページで最新情報を確認してください。長時間タスクや大規模なコードベースを扱う場合は、上位プランの方が快適に作業できます。

課金仕様の変更情報(2026年6月):CLI(バックグラウンド自動化)の利用分を別枠の「Agent SDK クレジット」から消費させる変更が2026年6月15日に予定されていましたが、同日に一時停止が発表されました。2026-06-23時点では従来通りサブスクリプションの使用制限から消費される状態が続いています(2026年6月15日課金変更の解説)。仕様は流動的なため、最新情報を確認しておきましょう。

インストール手順|Node.js と npm がある環境ならすぐ始められる

インストールに必要な前提は、Node.js(18以上が目安)と npm、そしてターミナルが使える環境です。以下の3ステップで始められます。

  1. npm でグローバルインストールする
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
  1. プロジェクトのディレクトリに移動し、claude コマンドで起動する
claude
  1. 初回起動時に表示される案内に従って認証(ログイン)を済ませる

インストールがうまくいったか不安なときは /doctor コマンドが役立ちます。環境のチェックを行い、問題があれば指摘してくれます。トラブル時に設定やカスタマイズをすべて無効化して起動する --safe-mode も2026年6月(Week 24)に追加されており、原因の切り分けに使えます。

ノートPCでの開発作業

出典: Unsplash

業務で使う主要スラッシュコマンド9選

Claude Code では、ターミナルで /(スラッシュ)を入力すると、利用できるコマンドの候補一覧が表示されます。コマンド名を覚えていなくても、入力途中で絞り込めるので心配ありません。ここでは業務で特に使う9個を、目的別に3グループに分けて紹介します。

コンテキスト管理系の3コマンド

長く作業すると会話履歴(コンテキスト)が膨らみ、トークンを消費します。これを管理する3コマンドです。

  • /init:プロジェクトのディレクトリ構造やREADMEを解析し、CLAUDE.md を自動生成します。プロジェクト固有のルールをAIに記憶させる起点になるため、最初に実行しておくと以降の指示が正確になります(SHIFT AI の解説記事)。
  • /compact:会話履歴を要約し、文脈を保ちつつトークン消費を抑えます。長時間の作業中に動作が重くなってきたら使います。
  • /clear:会話履歴を完全にリセットします。別タスクへ切り替えるときに使うと、前の文脈を引きずりません。

作業効率化系の3コマンド

実際の開発を前に進める3コマンドです。新しいコマンドも含まれます。

  • /goal:完了条件を設定すると、その条件が成立するまで複数ターンにわたって自動で作業を継続します(2026年5月、Week 20で追加)。たとえば /goal テストカバレッジ80%以上になるまでテストコードを追加して のように入力すると、条件を満たすまで自律的に作業が続きます。複雑なタスクを計画的に進めたいときに有効です。
  • /review/code-review:Gitの差分を検出し、バグの可能性・セキュリティ上の問題・コードスタイルの改善点をまとめて指摘します。コミット前の品質チェックに使えます。/code-review は2026年5月中旬(Week 21)に追加されたコマンドです。
  • /cd:セッションを維持したままカレントディレクトリを変更します(2026年6月、Week 24で追加)。一度抜けて入り直す手間が省けます。

確認・管理系の3コマンド

使用量やコスト、モデルを把握・調整する3コマンドです。

  • /usage:プラン制限の消費内訳を表示します(2026年5月中旬、Week 21で追加)。どこで使用量を消費しているか把握できます。
  • /cost:セッションのトークン消費量と推定コストを確認できます。表示の詳細は公式ドキュメントで確認することをおすすめします。
  • /model:会話中にモデルを切り替えます。重いタスクでは Opus、軽いタスクでは Sonnet といった使い分けが可能です。

カスタムスラッシュコマンドで定型業務を自動化する

「毎回同じ長いプロンプトを打つのが面倒」という悩みは、カスタムスラッシュコマンドで解消できます。よく使う指示をファイルに保存しておき、短いコマンド一つで呼び出す仕組みです。作成はとても簡単で、Markdownファイルを置くだけで完了します(カスタムスラッシュコマンド作成手順)。

手順は3ステップです。

  1. プロジェクトのルートに .claude/commands/ フォルダを作成する
  2. その中に Markdown ファイル(例:commit-msg.md)を作り、実行させたいプロンプトを書く
  3. ターミナルで /commit-msg と入力すれば、そのプロンプトが呼び出される

ファイル名(拡張子を除いた部分)がそのままコマンド名になります。$ARGUMENTS というキーワードを書いておけば、コマンド実行時に渡した引数を受け取れるので、汎用的なコマンドも作れます。たとえば /test-gen MyFunction と入力すると、$ARGUMENTS の部分に MyFunction が渡され、その関数向けのテストコードを生成するよう指示できます。

業務での活用例としては、次のようなものが考えられます。

  • /commit-msg:Git diff を読み込み、チームの規約に沿ったコミットメッセージを生成する
  • /security-review:チーム標準のセキュリティチェックリストを保持させ、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)などの脆弱性を探すよう指示する
  • /test-gen:関数を渡すと、それに対応するテストコードを自動生成する

なお、コマンドの置き場所は2種類あります。.claude/commands/ はそのプロジェクト専用、~/.claude/commands/ はすべてのプロジェクトで使えるユーザー単位のコマンドになります。チーム共有したいものは前者(リポジトリにコミット)、個人的な定番コマンドは後者に置くと管理しやすくなります。

プログラマーの作業風景

出典: Unsplash

よくある失敗と対処法

初心者がつまずきやすいポイントと、それぞれの対処法をまとめます。

  • コンテキストウィンドウが枯渇して動作が重い・指示が通らない/compact で要約するか、別タスクなら /clear でリセットします。
  • /init を実行しても期待通りの CLAUDE.md が生成されない → README.md などプロジェクトの説明を整備してから再実行すると、解析の精度が上がります。
  • 作ったカスタムコマンドが認識されない → ファイルの配置パス(.claude/commands/)と拡張子が .md になっているかを確認します。
  • 挙動がおかしく原因が分からない--safe-mode でカスタマイズを無効化して起動し、設定が原因か本体の問題かを切り分けます(2026年6月追加)。

まとめ|Claude Code を業務ワークフローに組み込む次のステップ

Claude Code の習得は、順番に進めれば難しくありません。おすすめの習得順は、インストール → /init でプロジェクトを記憶させる → /review でコードレビューを試す → カスタムコマンドを1本作る、という流れです。この4ステップを終えれば、日常業務に十分組み込めるレベルになります。

次のステップとして、Auto mode で許可プロンプトを自動処理したり、/goal で長時間タスクを自動継続させたりと、より自律的な使い方に挑戦してみてください。Claude Code は週次で新機能が追加されるため、公式の新機能ページを定期的にチェックする習慣をつけておくと、便利なコマンドを逃しません。まずは npm install -g @anthropic-ai/claude-code を実行し、最初の一歩を踏み出してみましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です