Windows Update後のPCフリーズ・更新失敗(0x80073712)・BitLockerループを症状別に直す方法【2026年7月まとめ】
2026年6月のWindows Updateを当ててから、PCがフリーズしたり更新が失敗し続けたりして困っていませんか。「もう7月なのにまだ直らない」という方も少なくありません。この記事では、いま多くの人を悩ませている3つの症状を、原因と直し方までまとめて整理します。落ち着いて上から順に確認すれば、多くのケースは自分で解決できます。
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あなたのPCはどの症状?まず3タイプを見分けよう
結論から言うと、2026年7月時点で報告が多いWindows Updateの不具合は、大きく次の3タイプに分かれます。自分の症状に近いものから読み進めてください。
| 症状 | 主なエラー・現象 | 読むセクション |
|---|---|---|
| 起動後5分ほどでPCが固まる | 画面が動かない・操作不能 | フリーズの対処法 |
| 更新がインストールできない | 0x80073712 / 0x800f0993 | 更新失敗の対処法 |
| 青い回復画面が繰り返し出る | BitLocker回復キーを要求される | BitLockerループの対処法 |
これらはいずれも2026年6月9日にリリースされた累積更新(Windows 11向け KB5094126 / Windows 10向け KB5094127)の影響とみられます。詳細はMicrosoft公式のリリースノートで確認できます。7月14日に予定される次の更新も累積式のため、この前提知識はそのまま役立ちます。
症状が確認できた方は、各セクションへ直接お進みください。 不具合の技術的な背景を先に知りたい場合は、次の「なぜPatch Tuesday後に…」セクションもご覧ください(読み飛ばして対処法から始めても問題ありません)。
なぜPatch Tuesday後にこれだけ不具合が起きているのか
KB5094126は過去最多水準の208件の脆弱性を修正する大型更新でした。その規模ゆえに、複数のコンポーネントへ同時に手が入り、環境によって副作用が出やすくなっています。海外メディアのWindows Latestの検証記事でも、起動失敗・BSOD・BitLocker・OneDrive同期など幅広い不具合が報告されています。
3つの症状は、それぞれ別の技術的背景から生じています。フリーズはセキュアブート証明書を更新するタスクとの競合、BitLockerループはEFIパーティションの容量不足、更新失敗はコンポーネントストアの破損が主因とされています。
特に影響を受けやすいのは、次のようなPCです。心当たりがあれば、後述の対処を早めに試しておくと安心です。
- Intel第4世代(Haswell)〜第6世代(Skylake)など古いCPUを積んだPC(フリーズが頻発)
- HP EliteBook・ProBook・ZBookやDell Precisionなど一部の業務用PC(BitLockerループ)
- Windows 10やWindows 11 23H2から24H2・25H2へアップグレードしたPC(更新失敗)
【フリーズ】起動後5分でPCが固まる場合の対処法
このフリーズは、タスクスケジューラ内の「Microsoft\Windows\PI\Secure-Boot-Update」が古いセキュアブート証明書を新しいものへ更新する際の競合が原因とされています。実際にNichePC Gamerの解説でも、古い世代のCPU搭載機で頻発すると報告されています。まずは負担の少ない方法から試しましょう。
方法1(推奨):Secure-Boot-Updateタスクを無効化する
- スタートメニューで「タスク スケジューラ」を検索して起動します。
- 左のツリーで「Microsoft」→「Windows」→「PI」を開きます。
- 「Secure-Boot-Update」を右クリックし、「無効」を選択します。
- PCを再起動して、フリーズが再発しないか確認します。
なお、このタスクは将来のWindows Updateで再び有効化される可能性があるとされています。更新のたびに状態を確認しておくと安心です。
方法2:更新を一時停止して様子を見る
「設定」→「Windows Update」から更新を一時停止できます。あるユーザーはMicrosoft Q&Aで、更新後にフリーズが続いたものの「更新を一時停止」して切り抜けたと報告しています。ただしセキュリティ上、長期の停止は避けてください。
方法3:BIOSでセキュアブートを一時的に無効化する
BIOS設定でセキュアブートを無効にすると競合を回避できる場合があります。ただしセキュリティが低下するため、あくまで一時的な回避策と考え、原因が解消したら再び有効に戻すことをおすすめします。これでも直らない場合は、後半のアンインストール手順へ進んでください。
【更新失敗】0x80073712・0x800f0993で更新できない場合の対処法
エラーコード0x80073712・0x800f0993は、Windows 10や23H2から24H2・25H2へアップグレードした際にコンポーネントストア(更新部品の保管領域)が破損し、その後の月例更新がすべて失敗する現象です。これはMicrosoftが公式に認定した既知の問題です。以下のSTEPを順番に試してください。
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STEP 1(まず試す):PCを再起動する
意外に思うかもしれませんが、まずは一度きちんと再起動してみてください。Microsoftは「2026年5月19日以降の再起動で自動修正が適用される場合がある」と案内しており、再起動だけで解決するケースがあります。手間がかからないので、コマンド操作の前に必ず試しましょう。
STEP 2:DISMで問題のパッケージを削除する
スタートメニューに「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。開いたウィンドウに次のコマンドを貼り付けて実行してください(maru-noteの手順に基づく、Microsoft推奨の対処)。
dism /online /remove-package /packagename:Package_for_RollupFix~31bf3856ad364e35~amd64~~26100.1742.1.10
このパッケージ名はお使いのPCのビルドによって異なる場合があります。上記でエラーが出た場合は、先に次のコマンドで自分のPCに存在するパッケージ名を確認してください。
dism /online /get-packages | findstr RollupFix
出力結果に表示されたパッケージ名を、上のコマンドの /packagename: 以降に置き換えて再実行してください。
STEP 3:DISMとSFCでシステムを修復する
続けて、システムファイルの破損を修復します。上から順に1行ずつ実行してください。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow
STEP 4(最終手段):インプレースアップグレードで修復する
STEP 3まででも直らない場合は、Windows 11インストールアシスタントを使い、データやアプリを残したまま上書きインストール(インプレースアップグレード)で修復する方法があります。時間はかかりますが、コンポーネントストアの破損をまとめて解消できる有効な手段です。
Microsoftの公式サイトから「Windows 11インストールアシスタント」を検索してダウンロードし(詳しい手順はmaru-noteの解説記事を参照)、ツールを起動して「今すぐアップグレード」を選択したら、あとは画面の指示に従うだけです。作業中はPCをAC電源につないだまま、完了まで待ってください。
【BitLockerループ】回復画面が繰り返し出る場合の対処法
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HP EliteBook・Dell Precisionなど一部の業務用PCでは、EFIシステムパーティションが100MB程度と小さく、セキュアブート証明書の書き込みスペースが不足して0xc0430001(TPM-WMIエラー)が発生し、BitLocker回復画面が繰り返し表示されます。焦らず、次の順番で対応しましょう。
最初にやること:BitLocker回復キーを取得する。 Microsoftアカウントの回復キーページにアクセスし、対象PCの回復キーを控えておいてください。これがないと先に進めなくなる恐れがあります。
対処法:BIOSでセキュアブートを一時無効化して更新を完了させる
- まず上記のページでBitLocker回復キーを取得します。
- PC起動時にBIOSを開きます(HPは「Esc」キー、Dellは「F2」キー)。
- 「Secure Boot」を「Disabled(無効)」に変更して保存します。
- Windowsを起動し、更新を最後まで完了させます。
- 再起動後、BIOSで「Secure Boot」を「Enabled(有効)」に戻します。
実際にMicrosoft Q&Aでも、セキュアブートを無効にすることで回復できたという報告が寄せられています。
それでも解決しない場合:更新プログラムをアンインストールする
どの方法でも改善しないときは、原因となっている更新をいったんロールバックするのが確実です。安全に元の状態へ戻し、Microsoftが修正版を出すまで待つという考え方です。
通常どおり起動できる場合は、「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」→「更新プログラムをアンインストール」からKB5094126を選び、アンインストールして再起動します。
Windowsが起動できない場合は、WinRE(回復環境)を起動してコマンドプロンプトから操作します。WinREの起動方法: 起動中に電源ボタンを強制終了する操作を2〜3回繰り返すと「自動修復」画面が表示されます。「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」の順に選択してください。機種によっては起動時にF8キーを押し続けることで起動オプション画面を開けます(動作しない場合もあります)。コマンドプロンプトが開いたら、次を実行して保留中の更新を取り消せます。
dism /Image:C:\ /Cleanup-Image /RevertPendingActions
7月14日のKB5101650リリース前にやっておくべきこと
2026年7月のPatch Tuesday(KB5101650、Windows 11 24H2/25H2向け)は2026年7月14日にリリース予定です(2026-07-12時点では未リリース)。累積更新のため、6月分の修正も含めて配信されると見込まれます。トラブルを引きずらないよう、今のうちに次の準備をしておきましょう。
- 更新失敗ループが残っている人は、先に上記のSTEP2〜4を完了させておく
- BitLockerを使っているPCは、事前に回復キーを控えておく
- 更新後はすぐに動作を確認し、問題があれば早めに一時停止で切り離す
MicrosoftはKB5094126で発生しているごみ箱の削除確認ダイアログに内部識別子が表示されるバグについて、修正タイムラインを2026年7月14日と公式に発表しています。このバグが気になっていた方は7月14日の更新適用で解消される見込みです。なお、KB5101650固有の新しい不具合は2026-07-12時点で具体的な報告が確認できていません。リリース後に判明する可能性があるため、Microsoftのリリース正常性情報で最新状況を確認してください。
まとめ:症状別チェックリストと再発防止策
Windows Updateの不具合は、症状さえ切り分けられれば落ち着いて対処できます。最後に、今回の3症状と対処法を一覧で振り返っておきましょう。
| 症状 | 主な原因 | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| フリーズ | Secure-Boot-Updateタスクの競合 | タスクを無効化する |
| 更新失敗(0x80073712 等) | コンポーネントストア破損 | 再起動→DISM/SFC |
| BitLockerループ | EFIパーティション容量不足 | 回復キー取得→Secure Boot無効化 |
再発を防ぐコツは、更新を当てた直後に「起動・ログイン・主要アプリ」がいつも通り動くかを確認する習慣をつけることです。異変を早く見つけられれば、被害が広がる前に一時停止やロールバックで対応できます。まずは自分の症状に合ったセクションから、上のステップを1つずつ試してみてください。
