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Claude Codeの/code-review・/verifyが自動実行されなくなった理由と新しい使い方【v2.1.215以降】

「タスクが終わったら勝手にレビューまでやってくれていたのに、最近まったく動かない」。Claude Codeを日常的に使っているなら、ここ数週間でそう感じた人は多いはずです。バグでも設定ミスでもなく、仕様変更です。

この記事では、2026年7月19日から8月5日にかけて入った /verify/code-review/deep-research の自律実行廃止と、Claude Opus 5のデフォルトモデル化について、公式リリースノートとドキュメントを根拠に整理します。読み終えるころには、自分のCLAUDE.mdとCI設定のどこを直せばいいかが分かる状態を目指します。情報はすべて2026年8月7日時点の確認内容です。

コードとターミナル出力が表示された画面

出典: Unsplash

結論:Claude Codeの自律実行は廃止、モデルはOpus 5がデフォルトに

先に要点だけ押さえます。2026年7月中旬から8月頭にかけてのリリースで、Claude Codeの挙動は次の4点が変わりました。

バージョン リリース日 主な変更点
v2.1.215 2026-07-19 /verify/code-review をClaudeが自分の判断で実行しなくなった
v2.1.218 2026-07-22 /code-review がバックグラウンドのサブエージェント実行に。/deep-research も手動呼び出し限定に
v2.1.219 2026-07-24 Claude Opus 5(claude-opus-5)を追加し、デフォルトのOpusモデルに。サブエージェントのネスト深さが1→3
v2.1.223 2026-08-05 /review が独立コマンドから /code-review へ統合

つまり、レビューと検証は「Claudeがやってくれるもの」から「自分で呼び出すもの」に変わりました。出典はClaude Code v2.1.215のリリースノートv2.1.218v2.1.219です。

なお、なぜこの変更が入ったのかについて、Anthropicはリリースノートでも公式ドキュメントでも理由を説明していません。「エージェントの暴走を防ぐための制御強化」「セキュリティ対応の一環」といった説明を国内外のコミュニティ記事で見かけますが、いずれも推測であり、一次情報で裏付けられた背景説明は現時点で存在しません。

変更点1 — /verify・/code-review・/deep-researchが「呼ばれないと動かない」

最も体感差が大きいのがこの変更です。挙動の違いをBefore/Afterで見ていきます。

Before(v2.1.215より前):Claudeが自分の判断で始めていた

以前は、実装タスクが一区切りついたタイミングでClaudeが自発的に /verify/code-review を走らせることがありました。/deep-research も同様で、調査が必要だと判断すれば自分で起動していました。便利な反面、こちらが求めていない場面でも動き、時間とトークンを消費するという副作用がありました。

After(v2.1.215〜):明示的に呼ばないと動かない

リリースノートの記述は明快です。

Claude no longer runs the /verify and /code-review skills on its own; invoke them with /verify or /code-review when you want them.

(出典: GitHub Release v2.1.215、2026-07-19)

公式ドキュメントのコマンド一覧にも「/verify and /code-review run only when you invoke them. Before v2.1.215, Claude could also run them on its own.」と明記されています(Claude Code Docs / Commands、2026-08-07確認)。/deep-research についても、v2.1.218で「手動で呼び出したときのみ開始する」に変更されました。

実務での対処はシンプルで、作業の締めに自分でコマンドを打つ運用に切り替えることです。毎回忘れそうなら、CLAUDE.mdに次のような一文を置いておくと会話の中で促されやすくなります。

## 作業完了時のルール
- 実装が一区切りついたら、次の一文で作業を止めて私に報告すること:
  「実装が完了しました。`/code-review` または `/verify` を実行してください」
- Claude自身がレビュー・検証を代行しようとしないこと

CLAUDE.mdに書いても自動でスキルが起動するわけではなく、あくまで人間への「呼び出しリマインダー」として使うのが現実的です。

GitHub App版の「Code Review」は今回の対象外

混同しやすいのがここです。GitHub上でプルリクエストにインラインコメントを付けるマネージド機能の「Code Review」は、ローカルの /code-review スキルとは別物であり、今回の自律実行廃止の対象ではありません。PRのオープン時やpush時、@claude review コメント時など、リポジトリ設定に応じて従来どおりトリガーされます(Claude Code Docs / Code Review、2026-08-07確認)。

「PRレビューは動くのにローカルだけ動かない」状態は正常なので、切り分けの手がかりにしてください。

変更点2 — /code-reviewがバックグラウンドサブエージェント化(v2.1.218〜)

ターミナルにコードが表示された開発環境

出典: Unsplash

v2.1.218では /code-review の実行場所そのものが変わりました。ドキュメントには「A local review runs as a subagent, in the background in interactive sessions, so it doesn’t fill your conversation; before v2.1.218, it ran inside your conversation.」と書かれています(Claude Code Docs / Code Review、2026-08-07確認)。

メリット:会話が埋まらず、コンテキストを節約できる

以前はレビュー結果が会話に丸ごと出力され、長いレビュー1回でコンテキストが圧迫されがちでした。バックグラウンドのサブエージェントに移ったことで、メインの会話は実装の文脈を保ったままレビューを別枠で進められます。

注意点:--fix の変更は /rewind で戻せない

これは事故りやすいので必ず押さえてください。/code-review --fix でバックグラウンドレビューが加えた変更は、セッションのチェックポイント機構の対象外です。つまり /rewind では巻き戻せず、取り消したい場合はgitで戻すしかありません(Claude Code Docs / Code Review、2026-08-07確認)。

実務上の対策は「--fix を使う前に必ずコミットするか、作業ブランチを切っておく」に尽きます。/rewind を安全網として使う癖がある人は、ここだけ例外だと意識を切り替えておきましょう。

落とし穴:スケジュールタスクでは動かない

/code-review はスキルの定義ファイル側のフロントマター(記事の冒頭に書くfrontmatterとは別物で、スキルの挙動を制御する設定ファイルの記述です)で disable-model-invocation が指定されています。そのため、スケジュールタスク(定期実行)のプロンプトに /code-review と書いても、Claudeはそれをコマンドではなく単なるテキストとして読みます(Claude Code Docs / Code Review、2026-08-07確認)。

「毎朝自動でレビューさせよう」と設定して無反応だった場合、原因はこれです。定期的なレビューを回したいなら、ローカルスキルではなくGitHub App側のPRレビュー機能に寄せるのが現実的な設計になります。

変更点3 — Opus 5がデフォルトのOpusモデルに(v2.1.219〜)

Claude Opus 5の発表ページのビジュアル

出典: Anthropic

2026年7月24日のv2.1.219で、Claude Opus 5(claude-opus-5)が追加され、デフォルトのOpusモデルになりました。リリースノートによると1Mトークンのコンテキストウィンドウに対応しています。

価格はOpus 4.8と同額、コンテキストは1M

料金はAnthropic公式のOpus 5発表ページで次のように案内されています(2026-08-07時点)。

項目 通常 Fast mode
入力(100万トークンあたり) $5 $10
出力(100万トークンあたり) $25 $50

この金額はOpus 4.8と同額で、モデル世代が上がっても単価は据え置きです(Finoutの価格比較記事、2026-08-07確認)。なお1Mコンテキストという数値の一次ソースはv2.1.219のリリースノート側で、公式発表ページ本文には具体的な数値表記が見当たりませんでした。

思考がデフォルトでオンになる点に注意

コスト面で効いてくるのがここです。Opus 5はデフォルトでextended thinking(思考)がオンになります。Opus 4.8ではthinkingパラメータを指定しなければ思考なしで動いていたため、同じプロンプトでも出力トークン数と実効コストが変わり得ます(Claude Code Docs / Model config、2026-08-07確認)。

単価が同じでも請求額が上がる可能性がある、という理解が正しいです。切り替え後は数日分のトークン消費を実測して比べてみてください。

プラン別のデフォルトモデル一覧

デフォルトモデルはプランごとに異なります。2026年8月7日時点のモデル設定ドキュメントによると、個人〜小規模チーム向けのプランは次のとおりです。

プラン デフォルトモデル
Max Opus 5
Pro Sonnet 5
Team Standard Sonnet 5
Team Premium Opus 5

ProやTeam Standardを使っている場合、そもそもデフォルトはSonnet 5なので今回の変更の影響は限定的です。

なお、企業契約やAPI経由の利用ではやや複雑です。Enterprise従量課金・Anthropic API・Claude Platform on AWS・Amazon Bedrock・Google CloudのAgent PlatformはOpus 5がデフォルト、Enterpriseサブスクリプション席はSonnet 5、Microsoft FoundryはSonnet 4.5のままとなっています。該当する方はモデル設定ドキュメントで自社契約の区分を確認してください。

エフォートレベルの引き継ぎとモデル固定

エフォートレベル(reasoning強度)にも例外仕様があります。Fable 5(Opus 5とは別に存在する、公式ドキュメントに記載されたモデル名です)・Opus 4.8・Opus 4.7を初めて使うときはそのモデルの既定エフォートが強制適用されますが、Opus 5では以前設定していたレベルがそのまま引き継がれます(Claude Code Docs / Model config、2026-08-07確認)。

意図せずモデルが切り替わるのを避けたいなら、/model で使うモデルを明示的に選んで固定し、既定モデルの指定方法は変更されうるため公式ドキュメントで最新の記述を確認してください。

既存の自動化・CIスクリプトへの影響と移行チェックリスト

影響が出やすいのは、「Claudeが勝手にレビューしてくれる」前提で組んだ自動化です。GitHub Actionsや claude -p によるヘッドレス実行で、タスク実行後の自律レビューを品質ゲート代わりにしていた場合、v2.1.215以降はそのゲートが素通りになります。

一方で追い風もあります。v2.1.219でサブエージェントのネスト深さがデフォルト1から3に引き上げられ、多段のサブエージェント構成が組みやすくなりました。自律実行に頼っていた部分を、明示的なサブエージェント構成で置き換える設計が取りやすくなっています。

移行時のチェックリストは次の6項目です。

  • claude --version でバージョンを確認し、v2.1.215以降かどうかを把握する
  • 自動化スクリプト内でレビュー・検証をClaude任せにしていた箇所を洗い出し、/code-review/verify の明示呼び出しに置き換える
  • /code-review --fix を使う処理の前に、コミットまたはブランチ作成を挟む(/rewind では戻せないため)
  • スケジュールタスクに /code-review を書いている場合は削除し、GitHub App側のPRレビューへ移す
  • /review を直書きしているスクリプトは、/code-review への統合(v2.1.223)を前提に見直す
  • Opus 5への切り替え後、思考オンによるトークン消費の増加を数日分の実績で確認する

まとめ — 今日やるべき3つのこと

Claude Codeは「勝手にやってくれるエージェント」から「呼べば正確にやってくれるエージェント」へ寄りました。裏を返せば、こちらの指示設計の質がそのまま成果物の質になるということです。

今日中に済ませておきたいのは次の3つです。

  1. claude --version で現在のバージョンを確認し、必要なら claude update を実行する
  2. CLAUDE.mdとプロンプトテンプレートを見直し、レビュー・検証の呼び出しを明示的な運用に書き換える
  3. CI設定とスケジュールタスクを点検し、自律実行に依存していた品質ゲートを埋め直す

Claude Codeの仕様変更は週単位で入ります。この記事の内容も2026年8月7日時点の確認結果なので、実際に手を動かす前に公式のchangelogで最新のリリースノートを確認してから作業に取りかかってください。

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