「笹まくら」あらすじ・キャストまとめ|森山未來主演の終戦80年特集ドラマ【8月8日放送】
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森山未來さんを主演に、青木柚さん、瀬戸康史さん、駿河太郎さんら実力派キャストが集結するNHK特集ドラマ「笹まくら」が、いよいよ明日放送されます。「戦争が終わり、時代が変わっても、人は本当に自由になれるのか」——そんな重い問いを正面から投げかける作品です。
原作は文学好きなら知らぬ人のいない丸谷才一の名作ですが、「タイトルは聞いたことがあるけれど内容は知らない」という方も多いはず。この記事では放送前に押さえておきたい放送日時・あらすじ・キャスト・原作の背景を、公式情報と出典付きでまとめて解説します。
「笹まくら」とは?放送日時・キャスト・原作を先に確認
結論から言うと、「笹まくら」は丸谷才一が1966年に発表した同名小説の初の映像化となる、終戦80年の特集ドラマです。徴兵を拒んで5年間の逃亡生活を送った男の、戦中と戦後20年を往復しながら描かれます。
放送は2026年8月8日(土)午後9時から10時29分まで、NHK BSおよびNHK BSP4Kにて(TVガイド、MANTANWEB、2026-08-07時点)。基本情報を表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組名 | NHK特集ドラマ「笹まくら」 |
| 放送日時 | 2026年8月8日(土)21:00〜22:29 |
| 放送波 | NHK BS/NHK BSP4K |
| 主演 | 森山未來(浜田庄吉 45歳) |
| 原作 | 丸谷才一『笹まくら』(1966年) |
| 脚色 | 秋之桜子 |
| 演出 | 鶴岡慧子 |
| 制作統括 | 田中直人(テレビマンユニオン)・樋口俊一(NHK) |
| プロデューサー | 藤村恵子(テレビマンユニオン) |
| 制作協力 | キリシマ1945 |

出典: NHK公式サイト
演出を手がける鶴岡慧子さんは、『バカ塗りの娘』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した実力派(クランクイン!)。現在は神戸芸術工科大学メディア芸術学科の准教授も務めています。
あらすじ|終戦から20年後、平穏な日常に忍び寄る”過去”【ネタバレ注意】
※以下ネタバレを含みます。
物語は一通の訃報から動き出します。ここからは公式サイトで公開されているあらすじの範囲で紹介しますが、展開を一切知りたくない方は読み飛ばしてください。
現在パート|大学職員・浜田庄吉を襲う「過去の暴露」
私立大学の課長補佐として平穏な人生を送っていた浜田庄吉(45)のもとに、「阿貴子が死んだ」という知らせが届きます。その瞬間、封じ込めていた戦時中の記憶が一気によみがえる——という幕開けです。
戦後の庄吉は大学関係者の縁で結婚し、誠実に職務をこなして順調な人生を歩んできました。ところが学内で起きた窃盗事件と出世争いをきっかけに、隠していた過去が暴かれてしまいます。反戦の象徴として担ぎ上げられる一方で激しく糾弾もされ、失職と家庭崩壊の危機に直面します(テレビマンユニオン公式、河北新報)。
過去パート|20歳の庄吉が選んだ「逃げる」という抵抗
もう一つの軸が、20歳から25歳までの庄吉です。出征を前に徴兵忌避を決意し、5年間もの逃亡生活を送ります。逃亡中に結ばれた恋人・結城阿貴子が、終戦まで彼をかくまい続けました。
冒頭の訃報の主が、その阿貴子です。過去と現在、二つの時間が交互に描かれることで、「あの5年間は何だったのか」が少しずつ立ち上がってくる構成になっています。
見どころ|森山未來と青木柚、”一役二人”のキャスティング
本作最大の仕掛けは、浜田庄吉という一人の男を森山未來さんと青木柚さんの二人が演じ分けること。45歳の現在を森山さん、20〜25歳の逃亡青年を青木さんが担当します。
森山さんは役作りについて「”勝てば官軍”じゃないですけど、その時、その時で、存在とか正義とか、そういうものは揺らぎます。何が悪で、何が善か、みたいなものは、自分だけの思考ではどうにもならない」と語っています(日刊スポーツ)。
一方の青木さんも「何が合っているのか、自分では確実には分からないことがあります。毎日頭が痛くなるぐらい考えていた」とコメントしています(日刊スポーツ)。二人がどう一人の人間の輪郭を重ねてくるのか、そこが最初の見どころになりそうです。
キャスト・役柄紹介一覧

出典: NHK公式サイト
| 俳優 | 役名 | 役柄 |
|---|---|---|
| 森山未來 | 浜田庄吉(45歳) | 平穏な家庭を築いた大学職員。過去が暴かれ失職と家庭崩壊の危機に |
| 青木柚 | 浜田庄吉(20〜25歳) | 徴兵を拒み5年間の逃亡生活を続ける青年 |
| 川栄李奈 | 浜田陽子 | 庄吉の妻。誰にも明かせない秘密を抱える |
| 堀田真由 | 結城阿貴子 | 逃亡中の庄吉と結ばれ、終戦まで彼をかくまう恋人 |
| 駿河太郎 | 西正雄 | 庄吉との出世争いの宿敵。戦争体験によるトラウマを抱える |
| 瀬戸康史 | 桑野稔 | 大学の仏文学助教授。庄吉を敬愛する |
| 松尾諭 | 堺誠一郎 | 青年時代の庄吉の親友。戦後は大企業社長 |
| 鈴木砂羽 | 結城りゑ | 阿貴子の母。質屋を営み、庄吉をかくまいつつ素性に疑念を抱く |
| 酒向芳 | 稲葉文吉 | 旅の香具師。庄吉に砂絵描きの技を教える |
| 石橋凌 | 堀川辰五郎 | 庄吉に職を与えた恩人。隠れた思惑がある |
逃亡を助ける側、追い詰める側、そして戦後に庄吉を利用する側。立場の違う人物が揃っているのが分かります。中でも注目したいのが、瀬戸康史さん演じる桑野稔と、駿河太郎さん演じる西正雄です。桑野稔は庄吉と同じ大学で仏文学を教える助教授で、庄吉を敬愛する立場から現在パートに関わってきます。一方の西正雄は庄吉と出世争いを繰り広げる宿敵でありながら、自身も戦争体験によるトラウマを抱える人物として描かれます。物語は学内の窃盗事件と出世争いをきっかけに庄吉の過去が暴かれていく構成のため、この出世争いの当事者である西正雄の動向は展開を左右するキーパーソンになりそうです。
原作小説「笹まくら」とは|丸谷才一が描いた戦後文学の金字塔
原作は、兵役を忌避して全国を転々とした杉浦健次(ドラマの浜田庄吉にあたる人物)の逃亡と、20年後に大学職員として学内政治に翻弄される現在を、時間軸を自在に往来する筆致で描いた作品です。1967年には文学賞のひとつである河出文化賞を受賞しています。

出典: テレビマンユニオン公式サイト
著者の丸谷才一(1925-2012)は、本作の2年後にあたる1968年、『年の残り』で芥川賞も受賞した作家。刊行から60年近くを経てなお読み継がれ、新潮社の書籍ページでも今回のテレビ化が案内されています。放送前後に原作を手に取ると、時間の飛び方そのものが主題になっていることに気づけるはずです。
なぜ今「笹まくら」なのか|終戦80年と”同調圧力”というテーマ
本作は終戦80年の特集ドラマとして企画されました。ただ戦争の悲惨さを描くのではなく、「戦争に行かない」という選択をした人間が社会からどう扱われたかに焦点を当てている点が、この作品の際立った角度です。
森山さんは「徴兵忌避をした人間が、その時代でどういう扱いを受けたのか。そこから『戦争とは何なのか』という疑問に至ります」と語っています(サンケイスポーツ)。多数派と違う選択をした人が排除される構図は、戦時中だけの話ではないでしょう。
放送前の期待の声とキャスト陣のコメント
放送は明日のため視聴後の感想はまだありませんが、原作の初映像化とあって、キャスト解禁の段階から文学ファン・ドラマファンの注目を集めてきました。同じ人物を世代で分けて演じるキャスティングも話題です。
森山さんは「日本では政治のことを日常的に話すことがタブーのようになっている。(中略)この作品がそういったことに思いを馳せるきっかけになってもらえれば」「ことさら混沌としている今現在において、この作品が世に放たれることに非常に意義を感じております。ぜひ見ていただきたい作品です」ともコメントしています(サンケイスポーツ)。
まとめ|放送は8月8日(土)21時、録画予約はお早めに
最後にもう一度おさらいです。
- 放送日時: 2026年8月8日(土)21:00〜22:29
- 放送波: NHK BS/NHK BSP4K
- 主演: 森山未來(青年期は青木柚)
- 原作: 丸谷才一『笹まくら』(初の映像化)
なお、見逃し配信の有無については注意が必要です。NHKプラスは原則として総合テレビ・Eテレの地上波番組が対象とされており、本作が放送されるNHK BS/NHK BSP4Kの番組はこの原則の対象外とされる情報がありますが、本作個別の配信可否を明示した公式案内は2026-08-07時点で確認できませんでした。つまり、放送後に配信で見返せる保証はない前提で臨んだほうが安心です。確実に視聴したい方は録画予約を済ませておき、配信の可能性についても放送直前にNHK公式の番組ページやNHKプラスの案内で最新情報を確認してください。
放送まであと1日。予習を済ませたら、あとは明日の夜9時を待つだけです。原作を先に読んでから臨むか、まっさらな状態で観るか——どちらの楽しみ方を選ぶかも、この作品ならではの迷いどころですね。
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