鳴門渦潮、延長10回タイブレークでサヨナラ勝ち|山本飛佑雅の一打で夏の甲子園2026初戦突破【8月9日結果】
夏の甲子園2026第5日、ナイター照明の下で最高の試合が生まれました。鳴門渦潮(徳島)と八王子実践(西東京)の1回戦は、9回土壇場の同点劇から今大会初の延長タイブレークへ。決着をつけたのは、この試合ノーヒットだった2年生が放った人生初のサヨナラ打でした。結果を知りたい人も、なぜこの1試合がこれほど語られているのか知りたい人も、ここで全部拾えます。
鳴門渦潮が延長10回タイブレークを制し、夏の甲子園2026初戦突破
結論から言えば、勝ったのは鳴門渦潮です。2-1でサヨナラ勝ちを収め、第108回全国高校野球選手権大会の1回戦を突破しました(ベースボールチャンネル)。
試合は2026年8月9日(日)、阪神甲子園球場で16時20分に開始し、18時18分に決着。第5日第3試合として組まれた一戦でした(baseball-station)。
しかもこの白星、鳴門渦潮にとってはただの1勝ではありません。前身の鳴門工時代である2008年以来、18年ぶりの甲子園初戦突破。2012年の学校統合で現在の校名になって以降では、初めての甲子園勝利です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 第108回全国高校野球選手権大会 1回戦 |
| 日時 | 2026年8月9日(日)16:20〜18:18 |
| 会場 | 阪神甲子園球場 |
| 結果 | 鳴門渦潮 2-1 八王子実践(延長10回タイブレーク) |
| 先発投手 | 鳴門渦潮・西村大輝/八王子実践・塚原翔太(いずれも3年・右投右打) |
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 八王子実践 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
| 鳴門渦潮 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1x | 2 |
※表中の「1x」は、サヨナラ勝ちが決まったため10回裏の鳴門渦潮の攻撃が最後まで行われず途中で終了したことを示す表記です。

※写真はイメージです(当該試合の写真ではありません)。出典: Hanshin Koshien Stadium 220809a by 江戸村のとくぞう / CC BY-SA 4.0
試合経過|西村・塚原の投手戦から9回土壇場の同点劇まで
スコアが動いたのは2回裏でした。鳴門渦潮は三塁走者・西岡大誠の好走塁がらみで1点を先制。試合はまだ序盤ながら、このワンプレーが以降8イニング分の緊張感を決定づけることになります。両先発がその後好投を続けたこともあり、この1点を長く守り抜く息詰まる展開になります。
守り抜いた中心は先発の西村大輝。最速140キロの直球にスライダーなどの変化球を織り交ぜ、8回まで無失点という完璧な内容で八王子実践打線を抑え込みました(日刊スポーツ/Yahoo!ニュース)。
ところが9回、試合は一気にひっくり返りかけます。2死から先頭・桜泰成(3年)の右前打などで一、二塁とし、打席にはフルカウントまで追い込まれた代打・金子侑樹。6球目の外角直球を右前へはじき返し、初出場校が土壇場で同点に追いつきました。8回まで築いてきた1点のリードが、たった一打で消えた瞬間でした。
この代打起用を決めたのが、八王子実践の河本ロバート監督です。追いつかれた鳴門渦潮も西村がマウンドを譲らず、勝負は今大会初となる延長タイブレークへ持ち込まれました。
延長10回タイブレーク、山本飛佑雅のサヨナラ打
タイブレークは、延長戦の攻撃をあらかじめ走者を置いた状態から始めることで決着を促す制度です。1点が非常に入りやすく、守る側の重圧は通常のイニングとは比べものになりません。
その10回裏2死二・三塁、打席に入ったのが2番・山本飛佑雅(2年・内野手)。身長160センチ、体重64キロという小柄な体から放った打球は左前へ抜け、鳴門渦潮のサヨナラ勝ちが決まりました。本人にとって人生初のサヨナラ打です。
「自分はヒットが出ていなかったけど、チームで勝とうという思いで打席に立った」「たまたま詰まったのがいい所を抜けました」
(山本飛佑雅選手のコメント/東スポWEB・Yahoo!ニュース 2026-08-09)
ノーヒットのまま迎えた最終打席で、詰まった当たりを「いい所」へ運ぶ。データ的には偶然でも、そこに立ち続けた2年生の胆力こそがこの試合の分岐点でした。
両校のドラマ|18年ぶりの鳴門渦潮、初出場で健闘した八王子実践
鳴門渦潮にとっての18年は重い数字です。現校名になってからの甲子園出場は今大会で3度目。過去2度は勝利に届かず、ようやく「鳴門渦潮」として甲子園の校歌にたどり着きました(徳島新聞)。
一方の八王子実践は、春夏通じて今大会が初出場。初の甲子園で9回2死から同点に追いつき、延長タイブレークまで持ち込んだ戦いぶりは、スコア以上の完成度でした。

※写真はイメージです。出典: 阪神甲子園球場 スコアボード by やねまか / CC0
指揮官の経歴も異色でした。河本ロバート監督(40歳)は同校OBで、亜細亜大時代に最速152キロを記録。2008年にドジャースとマイナー契約を結び、独立リーグなどを経て2014年に現役を引退しています。
2016年からコーチ、2019年に監督就任という歩みの先に、母校初の甲子園がありました。試合後、指揮官は選手たちの粘りをこう振り返っています。
「よく打ってくれた。しびれた」
(八王子実践・河本ロバート監督のコメント/徳島新聞 2026-08-09)
なお東京勢は前日8日に関東第一も敗退しており、2校がそろって初戦敗退となったのは10年ぶりです(東京新聞)。
ファン・視聴者の反応
試合中からSNSは沸き続けました。特に9回の同点打以降は、勝敗を超えて両校をたたえる投稿が目立ちます。
- 「八王子実践アツい! あかん、泣けてくる 初出場、初勝利目指して頑張れ〜」
- 「凄すぎる…これがあるから高校野球は泣ける」
- 「ほんまに高校野球楽しすぎる 9回からが楽しいんだよ」
(いずれもSNS投稿/スポーティングニュース日本版・Yahoo!ニュース 2026-08-09のまとめより)
敗れた側にこれだけの声が集まる試合は、そう多くありません。ナイター照明が灯るまでもつれ込んだ118分は、それだけの熱量を持っていました。
鳴門渦潮の次戦は8月14日、対戦相手は霞ケ浦(茨城)
歓喜も束の間、次の戦いはもう決まっています。鳴門渦潮の2回戦は、2026年8月14日(金)に阪神甲子園球場で行われる予定です。相手は同じ8月9日に中京(岐阜)を6-3で下して2回戦進出を決めた霞ケ浦(茨城)に決まりました(西日本新聞)。
ただし開始時刻は情報源によって記載が分かれており、2026年8月9日時点では確定できていません。観戦予定の方は、最新の組み合わせ・日程表や日本高野連の公式発表で直前に確認してください。
注目は西村大輝の起用法です。延長10回を1失点で投げ切った右腕を中5日でどう使うか、そして今回はノーヒットに終わった山本飛佑雅がどんな打撃を見せるかが、勝敗を分けるポイントになりそうです。
まとめ
夏の甲子園2026の8月9日、鳴門渦潮が八王子実践を延長10回タイブレークの末に2-1で下しました。現校名では初となる甲子園勝利です。9回2死からの金子侑樹の同点打、そして10回裏の山本飛佑雅のサヨナラ打。両校の意地とドラマが詰まった一戦でした。
次は8月14日の霞ケ浦戦。18年ぶりの初戦突破を1勝で終わらせないための第2ラウンドを、ぜひリアルタイムで見届けてください。当サイトでは試合後に結果と分析を速報でお届けします。
※本記事の情報はすべて2026年8月9日時点のものです。日程・時刻は変更される場合があるため、公式発表で最新情報をご確認ください。
