ティッシュ・トイレットペーパーはいつから値上げ?【8月1日納品分】エリエール15%・クレシア最大30%の内訳
ティッシュもトイレットペーパーも、買わずに済ませることはできません。その紙製品が2026年夏、大手2社そろって値上げの対象になりました。この記事では、メーカーの公式発表(プレスリリース)だけを根拠に「いつから・何%・自分の家計はいくら変わるか」を整理します。すべて2026-08-15時点の情報です。
なお、タイトルにある「8月1日」はエリエール(大王製紙)の実施日です。クリネックス等を展開する日本製紙クレシアは7月21日出荷分から順次と、実施時期が異なります。ティッシュ(クレシア製品)が目当ての方は特にご注意ください。
ティッシュ・トイレットペーパーはいつから、何%値上げ?
結論から書きます。エリエールブランドの大王製紙は、家庭用・業務用の紙製品および紙加工品の全品を2026年8月1日(土)納品分から現行価格より15%以上引き上げます(大王製紙 2026年5月15日付プレスリリース)。
クリネックスやスコッティを展開する日本製紙クレシアは、2026年7月21日(火)出荷分から順次、製品全般を+10〜+30%改定します(日本製紙クレシア 2026年5月22日付プレスリリース)。改定幅は製品によって異なり、時期も製品により変更の可能性があるとされています。

いずれもメーカーの出荷・納品価格の改定です。基準日はすでに到来していますが、店頭価格に反映されるのはこれからという店舗もあります。つまり読者にとっては「値上がりを止める」話ではなく、「これから買い方をどう調整するか」の話です。
この値上げの影響を受けるのはこんな人
対象製品が「全品」「製品全般」と広いため、実質的にはほぼ全世帯が対象です。そのうえで、影響が大きくなりやすいのは次の条件に当てはまる人です。
- エリエール、クリネックス、スコッティなどメーカーブランドを指名買いしている
- トイレットペーパー・ティッシュ・キッチンペーパーをまとめ買いしている
- 子育て世帯・多人数世帯で消費量が多い
- 在宅時間が長く、キッチンペーパーやウェットティッシュの使用頻度が高い
- 業務用サイズを使っている(大王製紙は業務用製品も改定対象)
逆に、すでにプライベートブランド(PB)中心で買っている人は、今回の2社の改定が直接は効きにくい立場です。ただしPB製品も原材料価格の影響は受けるため、価格が動かないという保証はありません。
メーカー別の改定幅と実施日を比較
2社の発表内容を並べると、幅と時期の違いがはっきりします。
| メーカー | 主なブランド | 改定幅 | 実施時期 | 対象 |
|---|---|---|---|---|
| 大王製紙 | エリエール | 現行価格より15%以上 | 2026年8月1日納品分から | 家庭用・業務用の紙製品および紙加工品の全品 |
| 日本製紙クレシア | クリネックス、スコッティ等 | +10〜+30%(製品により異なる) | 2026年7月21日出荷分から順次 | クレシア製品全般 |
値上げの理由も両社で説明が異なります。大王製紙は中東地域の情勢不安による原材料・資材の調達価格上昇と供給の不透明感を挙げ、日本製紙クレシアは原材料・燃料費の高止まりに加えて人件費・物流費の高騰、原油供給の先行き不透明感を挙げています。原料と輸送のコストが同時に上がっている構図です。
ネピアを展開する王子ネピアについては、本記事の執筆時点(2026年8月15日)で確認できた範囲では、2026年内の新たな価格改定の発表を確認できていません(公式サイト(nepia.co.jp)のニュースアーカイブを直接参照した確認ではないため、発表が別途行われている可能性は否定できません)。同社の直近で確認できる改定は、2025年2月7日発表・2025年4月21日出荷分からの家庭紙製品10%以上の値上げです(日本経済新聞)。1年以上前の情報が最新であるため、今後の発表の有無は各社の公式サイトで随時確認してください。
家計への影響はいくらか(試算)
金額の感覚をつかむために、総務省の家計調査の実額を出発点にします。1世帯当たりの年間消費支出額は、トイレットペーパーが2023年に4,440円(前年比+2.1%)、ティッシュペーパーが2024年に2,855円(前年比+5.4%、2000年以降で最大の伸び)でした(GDFreak集計/Mpac集計。いずれも総務省家計調査の数値を独自集計している民間の統計集計サービスです)。
これらの支出額が今回の改定幅分そのまま上昇すると仮定した場合の、年間増加額の目安が次の表です。あくまで仮定に基づく目安であることに注意してください。
| 品目 | 年間支出額(家計調査) | +10%の場合 | +15%の場合 | +30%の場合 |
|---|---|---|---|---|
| トイレットペーパー | 4,440円(2023年) | 約444円 | 約666円 | 約1,332円 |
| ティッシュペーパー | 2,855円(2024年) | 約286円 | 約428円 | 約857円 |
| 2品目の合計 | 7,295円 | 約730円 | 約1,094円 | 約2,189円 |
つまり、幅の小さい方に振れれば年間で700円台、大きい方に振れれば2,000円強という規模感です。ただし実際の増加額は、世帯の購入量・銘柄・すでに価格へ反映済みの過去の値上げ分によって変わります。上記2つの支出額は基準年も異なる(2023年と2024年)ため、厳密な合計ではなく規模感の目安として扱ってください。
店頭価格はいつ上がるのか
ここが誤解しやすい点です。今回発表されたのはメーカーの納品・出荷価格の改定であり、「何月何日から店頭でいくらになる」という価格を各社が公表しているわけではありません。実際の売価は小売店が決めます。
過去の家庭紙の値上げでも、出荷ベースの改定が店頭価格へ順次反映されていく形が一般的でした。今回の改定について「何週間で反映される」という一次情報は確認できていないため、数週間から数か月かけて店舗ごとにばらつきながら進むと考えておくのが無難です。
したがって、8月中旬の今はまだ旧価格の在庫が残っている店舗と、すでに改定後の価格になっている店舗が混在している可能性があります。同じ商品でも店による価格差が普段より開きやすい時期だといえます。
今日からできる4つの対策

煽って買い急ぐ必要はありません。優先度の高い順に4つだけ挙げます。
- 単価で比較する。 トイレットペーパーは「1mあたり何円」、ティッシュは「1組(2枚)あたり何円」で見ます。値上げ局面では、パッケージの見た目の価格より、ロール長や組数の変更が効いてくるためです。
- 買いだめは1〜2か月分までにとどめる。 紙製品はかさばり、湿気や匂い移りのリスクもあります。半年分を積み上げても保管スペースのコストが増えるだけで、割引率以上の得にはなりにくいのが実情です。
- 特売日とポイント還元を組み合わせる。 紙製品は集客商材として特売の対象になりやすい品目です。改定後の通常価格が上がっても、特売のタイミングとポイント還元を重ねれば実質的な支払い額を抑えられる余地があります。ただし、どの程度の頻度で特売が組まれるかは店舗・時期によって差があり、本記事では具体的な数値までは確認できていません。単価の記録を続けて、ご自身がよく使う店舗の傾向をつかむのが確実です。
- PB・長巻き・詰め替えタイプを一度だけ試す。 銘柄を固定している人ほど、単価差を確認する価値があります。長巻きタイプは交換頻度が下がり、詰め替えティッシュは箱の分だけ廃棄と保管の手間が減ります。
いずれも「次に買うとき」に1回やれば済む作業です。毎回の買い物で悩む必要はありません。
対策しなかった場合どうなるか
紙製品は代替が効かない生活必需品なので、対策しなくても生活が破綻するようなものではありません。この点は電気・通信の契約変更などとは性質が違います。
ただし前述の試算どおり、何もしなければ2品目だけで年間おおむね700〜2,200円程度の支出増が積み上がる計算になります。キッチンペーパーやウェットティッシュ、業務用製品も対象に含まれているため、実際の家庭全体での増加分はこれより大きくなる可能性があります。
一方で、単価比較とPBの検討を一度やっておけば、その差は毎年繰り返し効いてきます。手間の割にリターンが長く続くタイプの見直しだと考えてください。
まとめ:今日やることは1つだけ
2026年の紙製品値上げは、エリエール(大王製紙)が8月1日納品分から15%以上、クリネックス等(日本製紙クレシア)が7月21日出荷分から10〜30%です。いずれもメーカーの公式発表で確認できる内容で、店頭価格への反映はこれから順次進みます。
今日やることは1つに絞ります。次にトイレットペーパーかティッシュを買うとき、棚の前で「1mあたり」「1組あたり」の単価だけ確認する。それだけで、値上げ後の棚で何を選ぶべきかの判断材料がそろいます。
最新の改定内容や追加発表は、大王製紙のニュース一覧と日本製紙クレシアの新着情報で確認できます。価格は変動しやすい情報のため、購入前に公式発表と店頭表示をあわせて確認してください(本記事の情報はすべて2026-08-15時点のものです)。
