若隆景・翔猿は霧島を逆転できるか?大相撲夏場所2026 優勝争い見どころまとめ
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両国国技館で熱戦が続く大相撲夏場所2026。10日目時点で2敗6人並走という前代未聞の大混戦から、11日目に大関・霧島が抜け出して単独トップに立った。追うのは1差で並ぶ小結・若隆景、前頭の翔猿らだ。残り4日間で逆転は可能なのか――この記事では、優勝争いの経緯・三者の取り口・残り取組の見どころを、データと最新情報を交えて徹底分析する。
大相撲夏場所2026の概要
2026年(令和8年)五月場所、通称「夏場所」は、5月10日(日)から5月24日(日)までの15日間、東京・両国国技館で開催されている。年6場所の本場所のうち、東京開催は1月・5月・9月の3回。新緑の季節に行われる夏場所は、初場所優勝者が次の頂点を狙う重要な節目でもある。
視聴方法も豊富だ。NHK総合(15時〜)・NHK BS(13時〜)・NHKプラス(受信契約者無料)の地上波・衛星放送に加え、ABEMAでは全取組を無料でリアルタイム配信している。「中継時間に間に合わない」という人もABEMAのアーカイブで追いつけるのが嬉しい。詳しい日程や星取表は日本相撲協会公式サイトで随時更新中だ。
注目すべきは、観客動員と懸賞の数字。2024年初場所以降、すべての開催日でチケット完売が続いており、11日目だけで幕内全取組に計665万円の懸賞が提供された。「1990年代の若貴ブーム以来の相撲ブーム」と各報道が伝える熱気が、この夏場所をさらに盛り上げている。
優勝争いのここまでの経緯【異例の大混戦】
初日〜8日目:全勝が消え三つどもえへ
夏場所の序盤を引っ張ったのは、3月場所で大関返り咲きを果たした霧島だった。初日から7連勝と好スタートを切り、単独トップを快走。だが8日目に小結・豪ノ山に押し出されて初黒星を喫し、優勝争いの構図が一気に動き始めた。
同じ8日目に観客を熱狂させたのが、翔猿vs宇良の「業師対決」だ。一度は宇良が下手投げで仕留めたかに見えたが、土俵際の判定が物言いとなり取り直しに。再戦は翔猿が突き押しで宇良を土俵外へ運び、1敗を死守した。NHK解説の元関脇・琴風氏は「審判部長の名さばきだな」と絶賛し、SNSでも「面白すぎてやばい」「すごすぎ」「見応えあった」と騒然となった(出典: デイリースポーツ 2026/5/17)。
翔猿本人も取組後に「技術は変わらないけど体の調子がいい。ケガなくかみ合っている感じ。集中して一番一番取っていきたい」と冷静にコメント。175cmの小兵が大関・関脇相手に星を伸ばしている姿に、ファンの期待は一気に高まった。
9〜10日目:2敗6人並走の前代未聞の混戦
9日目から10日目にかけて、優勝争いはさらに混沌を極める。霧島・若隆景・豪ノ山・翔猿・藤凌駕・琴栄峰の6人が2敗で並ぶという、近年類を見ない大混戦に発展した(出典: ライブドアニュース/デイリースポーツ 2026/5/19)。大関・関脇から平幕力士までが横一線というのは、まさに「群雄割拠」の様相だ。
転機は11日目。2敗対決となった大関・霧島と小結・若隆景の直接対決を、霧島が制した。これで若隆景は3敗となり1差に後退、霧島は再び単独トップに躍り出た。残り4日間、追う側がどこで星を縮めるかが優勝争いの最大の焦点となっている。
霧島・若隆景・翔猿 三者の強みと取り口を徹底比較
三者の取り口の個性は、一言で言えば「パワー vs 技術 vs 変化球」だ。以下の比較表で違いを把握してから、各力士の詳細を読み進めてほしい。
| 霧島 | 若隆景 | 翔猿 | |
|---|---|---|---|
| 番付 | 大関 | 小結 | 前頭 |
| 得意技 | 左四つ・おっつけ | おっつけ・左前廻し | 突き押し・叩き込み |
| スタイル | パワー型インファイト | 技巧派・正攻法 | 業師・変幻自在 |
| 体格 | 174cm・約160kg | 183cm・135kg | 175cm・約140kg |
| 弱点 | 引き技を多用する相手 | 当たりの強い突き押し | 体格差での力勝負 |
用語メモ: 「おっつけ」は相手の脇をこじ開けて体勢を崩す技術。「左四つ」は両者が互いに左手で相手の廻しを取り合う組み方。「突き押し」は正面から手を相手の胸・肩にぶつけて押し込む基本技。「業師」は力だけでなく変化や奇策を駆使する力士の総称。
大関・霧島(復帰大関のパワーと経験)
2026年3月場所で3場所合計34勝の好成績を挙げ、14場所ぶりの大関復帰を果たした実力者。幕内最高優勝3回(2023年3月・2023年11月・2026年3月)を誇り、勢いそのままに夏場所で初日から7連勝した(出典: 時事ドットコム、日本相撲協会公式プロフィール)。
- 得意技: 左四つからのインファイト。相手の廻しを両手で引きつけてから体を密着させ、パワーで押し込む形が理想
- 最大の武器: 右からのおっつけと、ぶつかり合いを苦にしない馬力
- 弱点: 立ち合いの速さに翻弄されると不安定になる。8日目に豪ノ山に押し出された一番も、立ち合いで上体を起こされた瞬間の対応がやや遅れていた
小結・若隆景(2022年新関脇優勝の技巧派)
東洋大学相撲部出身の学生横綱で、兄・若元春も幕内力士という相撲一家。2022年3月場所で新関脇優勝を果たし一気に時の人となった技巧派だ。技能賞は通算6回受賞、最高位は東関脇(出典: 日本相撲協会公式プロフィール)。
- 得意技: おっつけと右四つからの左前廻し(右手で相手の廻しを取った「右四つ」の体勢から、左手で相手の前側の廻しを引いて寄る技)
- スタイル: 基本に忠実な「正攻法」。解説陣からも「教科書のような技術」と称される
- 今場所の文脈: 優勝後に怪我で長期離脱した時期もあり、三役に戻ってきた今場所はまさに復活物語の途上。11日目に霧島に敗れて3敗となったが、残り4日間で星を縮めるだけの地力は十分にある
前頭・翔猿(小兵の業師・最大のダークホース)
身長175cm・体重140kg前後と幕内では最小クラスの体格ながら、最高位は西小結(2023年9月場所)。Number Webでは「いま最も勢いに乗る力士」と評された(出典: 日本相撲協会公式プロフィール)。
- 得意技: 突き押しを軸に、土俵を丸く使う引き技や叩き込み(相手の突進を利用して横にかわしながら押す)を混ぜる
- スタイル: 「業師」の典型。対戦相手にとっては「何をしてくるかわからない、やりにくさの塊」だ
- 愛称の由来: ファンからは「殺し屋」「番付泥棒」と呼ばれる。「殺し屋」は大関・関脇クラスを次々と倒す番狂わせの多さから、「番付泥棒」は自分の番付より格上の力士から星を「盗む」ように勝ちを重ねる様子に由来する愛称だ
- 今場所: 幼少期から複数のスポーツに打ち込んだ運動神経の良さが土俵上の動きに直結。本人いわく「体の調子がいい」最大のダークホースとして残り4日を戦う
残り4日間の注目対戦と見どころ
このセクションでは、12〜15日目に予想される主要対戦と、各力士が優勝するために必要な「条件」を整理する。どの一番が優勝争いの分岐点になるかを把握することで、中継をより楽しめるはずだ。
霧島の壁・琴勝峰戦(12日目)
12日目の霧島の相手は、新関脇・琴勝峰。191cm・172kgという幕内屈指の大型力士で、5日目以降6勝1敗と波に乗っている。NHKニュース(2026/5/21)によると、2025年名古屋場所の前回対戦では霧島が琴勝峰に敗れているだけに、リベンジマッチの色合いも濃い(出典: NHKニュース 2026/5/21、au Webポータル)。
琴勝峰の重い体重を、霧島が左四つで止められるかが鍵。仮にここで琴勝峰が勝てば、優勝争いはさらに混沌に戻る可能性がある。複数のプレビュー記事も、この一番を「夏場所の天王山」と位置づけている。
若隆景・翔猿が霧島を追うための条件
3敗の若隆景が逆転するには、残り4日間を全勝し、霧島が2敗以上することが基本シナリオだ。若隆景はおっつけの精度を上げ、上位との直接対決で星を奪う必要がある。
一方、2敗で霧島を1差で追う翔猿は、全勝を維持しつつ霧島が1敗すれば優勝決定戦も視野に入る。最大のダークホースとして、残り4日間の取組から目が離せない。
両者ともに、相手の調子と取組編成次第で「13日目以降に上位戦が組まれるか」が大きな分岐点。日本相撲協会公式の星取表ページで毎日の取組編成をチェックしておきたい。
伏兵・豪ノ山・琴栄峰・藤凌駕の台頭
優勝争いは三者だけのものではない。この3人が11日目終了時点で2〜3敗グループに踏みとどまっている理由を押さえておこう。
- 豪ノ山(小結): 8日目に霧島を押し出した直接対決の星が最大の強み。突き押し一辺倒でなく当たりの硬さと圧力が上位力士にも通じており、霧島と再び当たる取組編成になれば一気に台頭する可能性がある
- 琴栄峰(前頭): 兄・琴勝峰ゆずりの重い突き押しを武器に、序盤から上位キラーぶりを発揮。番付以上の実力を持つ力士として解説陣からも高評価を受けており、残り日程に上位戦が組まれれば一波乱あり得る
- 藤凌駕(前頭): 幕内2年目の若手で今場所が初の優勝争いへの長期参加。195cmの長身を生かした突き落としが持ち味で、動きの速い力士への相性が良い。経験不足は否めないが「初日から番付上位に勝ち星を重ねてきた勢い」そのものが武器だ
三者の直接対決だけでなく、こうした伏兵が「優勝争いの台風の目」として霧島・若隆景・翔猿のどちらかを崩せば、最終盤の構図は一変する。
夏場所2026 ファン・視聴者の盛り上がり
SNSでは8日目の翔猿vs宇良戦から、夏場所の盛り上がりが一気に加速した。「面白すぎてやばい」「これが大相撲」というポストが拡散され、デイリースポーツが取り上げるほどの反響に。NHKでは琴風解説の「審判部長の名さばきだな」が切り抜き動画で再生数を伸ばし、初心者ファンの取り込みにも一役買っている。
こうした口コミ効果が新規ファンを国技館に呼び込み、1990年代の若貴ブーム以来とされる現在のブームは、若い世代・女性ファンの増加が下支えしているとの分析もある。両国国技館の升席が連日埋まる光景は、相撲ファンにとって「久しぶりに見る景色」だ。初めて夏場所を観る人が「誰かに勧めたくなる」熱量が、この場所には確かにある。
まとめ:大相撲夏場所2026 残り4日間から目が離せない
大相撲夏場所2026の優勝争いは、霧島が単独トップに立ったものの、若隆景・翔猿という個性豊かな追走者を従えた最終盤に突入した。大関のパワー、技巧派の経験、小兵の業――三者三様の取り口が交錯する残り4日間は、近年屈指の名場所として記憶されるはずだ。12日目の霧島vs琴勝峰、13日目以降に組まれるであろう上位戦、そして千秋楽の優勝決定戦の可能性まで、見逃すには惜しい取組が連日続く。
リアルタイムで観るならABEMAが無料で便利、じっくり解説付きで楽しむならNHK総合・BS・NHKプラスがおすすめだ。星取表や取組編成は日本相撲協会公式サイトで毎日チェックできる。残り4日間、若隆景・翔猿が霧島を逆転できるか――歴史的瞬間を、ぜひあなた自身の目で確かめてほしい。
