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熱中症で救急搬送10万人超の夏|今日からできる予防5ステップと「119番を呼ぶべき症状」を解説

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「毎年ニュースで聞くけれど、うちは大丈夫」——そう思っていませんか。実は熱中症の発生場所で最も多いのは屋外ではなく「住居」です。この記事では、熱中症対策の予防法を環境省・厚生労働省の最新ガイドラインに沿って整理しました。危険サインの見分け方から今日からできる5ステップ、応急処置までまとめているので、1つずつ実践すればリスクは着実に下がります。

目次

  1. 熱中症で救急搬送10万人超——2026年の夏に知っておくべき数字
  2. 熱中症の症状はI度〜III度の3段階——「今すぐ119番」の判断基準
  3. 今日からできる熱中症予防5ステップ【チェックリスト】
  4. 熱中症が起きた時の応急処置——3ステップで対応
  5. 熱中症から身を守る公的ツール3選
  6. まとめ

熱中症で救急搬送10万人超——2026年の夏に知っておくべき数字

まず現状を数字で確認しておきましょう。2025年(令和7年)5月〜9月の熱中症による救急搬送者数は全国で10万510人にのぼり、2008年の調査開始以降はじめて10万人を超え、過去最多を更新しました(熱中症ゼロへ、確認日2026-07-01)。前年より2,932人増えており、特に6月単月の搬送者は1万7,229人と、月別でも過去最多を記録しています。

注目したいのは「どこで起きているか」です。2024年(令和6年)のデータでは、発生場所の1位は「住居」で3万8,292人、2位は「道路」で1万9,773人でした(GemMed、確認日2026-07-01)。熱中症は炎天下だけの問題ではなく、室内や就寝中にも起きているということです。

年齢層にも特徴があります。2024年の搬送者のうち65歳以上の高齢者が5万7,433人と、全体の57.1%を占めました(GemMed、確認日2026-07-01)。高齢の家族がいる家庭では特に注意が必要です。数字だけ見ると不安になりますが、正しい知識と習慣で防げる部分が大きいのが熱中症です。この記事で一緒に備えていきましょう。

熱中症の症状はI度〜III度の3段階——「今すぐ119番」の判断基準

いざという時にあわてないために、まず症状の見分け方を押さえておきましょう。環境省・厚生労働省は熱中症の重症度を3段階に分類しています(厚生労働省岐阜労働局資料、確認日2026-07-01)。段階ごとに「自分で対処できる」のか「病院へ」なのか「今すぐ救急車」なのかが変わります。

重症度 主な症状 対応の目安
I度(軽症) めまい・立ちくらみ・大量発汗・筋肉痛・こむら返り(意識はある) 涼しい場所で休み、水分・塩分補給
II度(中等症) 頭痛・嘔吐・倦怠感・虚脱感・集中力や判断力の低下 医療機関を受診する
III度(重症) 意識障害・けいれん・高体温・肝腎機能障害(病院で判明する段階) ためらわず119番通報

I度(軽症)——涼しい場所で休めば回復できる段階

I度は立ちくらみやこむら返り、大量の汗などが出るものの、意識ははっきりしている段階です。この時点で涼しい場所に移動し、水分と塩分を補給すれば回復が見込めます。ただし「少し休んでも良くならない」「症状が繰り返す」場合は無理をせず次の段階を疑ってください。

II度(中等症)——医療機関に行くべき症状

頭痛や吐き気、体のだるさ、集中力や判断力の低下が出てきたらII度です。この段階になると自己流の対処だけでは不十分で、医療機関の受診が必要になります。本人が「大丈夫」と言っても、判断力が落ちていることがあるため、周囲が受診を促してあげましょう。

III度(重症)——ためらわず119番を呼ぶ症状

意識がもうろうとしている、呼びかけへの反応がおかしい、けいれんしている、体が熱いといった症状はIII度で、命に関わる状態です。厚生労働省も「自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう」と明記しています(厚生労働省、確認日2026-07-01)。「意識がおかしい」「自力で水が飲めない」——この2つがそろったら迷わず119番です。

今日からできる熱中症予防5ステップ【チェックリスト】

ここからは実際の予防行動です。難しいことはありません。次の5ステップを1つずつチェックしていきましょう。

ステップ1 暑さ指数(WBGT)をチェックする習慣をつくる

暑さ指数(WBGT)とは、気温・湿度・日射などを組み合わせて危険度を示す指標です。環境省の熱中症予防情報サイトで地域ごとの予測値を確認できます。日常生活の目安は以下のとおりです(確認日2026-07-01)。

WBGT 段階 行動の目安
31以上 危険 屋外活動は原則中止、室内はクーラー使用。高齢者は安静でも危険
28〜30 厳重警戒 外出時は直射日光を避け、室内も温度上昇に注意
25〜27 警戒 こまめに水分・塩分補給と休憩を
21〜24 注意 激しい運動や重労働では発症リスクあり

あわせて覚えておきたいのが警戒アラートです。翌日または当日のWBGT最高値が33以上と予測されると「熱中症警戒アラート」、35以上と予測されると「熱中症特別警戒アラート」が発表されます。2026年度(令和8年度)の運用期間は4月22日〜10月21日です(環境省報道発表、確認日2026-07-01)。

ステップ2 こまめな水分・塩分補給(量と頻度)

厚生労働省は水分補給の目安を1日あたり1.2Lとしています(厚生労働省、確認日2026-07-01)。運動時は20〜30分ごと、屋外労働や激しい運動時は15分ごとに少量ずつ補給しましょう。大量に汗をかく場面では塩分も一緒に失われるため、スポーツドリンクや経口補水液(OS-1など)が向いています。

自宅で作るなら、コップ1杯(200ml)の水に塩をひとつまみ(約0.2g)でも簡易的な補給になります。大切なのは「のどが渇く前に飲む」こと。渇きを感じた時点ですでに水分は不足し始めています。

経口補水液(OS-1など)や塩分タブレットは手軽に塩分・水分を補給できる備えとして有用です。一般的なスポーツドリンクとの違いは塩分(ナトリウム)の濃度で、スポーツドリンクが100mlあたりナトリウム40〜80mg程度なのに対し、経口補水液はさらに体に吸収されやすいよう配合が調整されており、発汗で大量に塩分を失った際に適しています(厚生労働省、確認日2026-07-01)。価格や在庫は変動しやすいため、購入時にECサイトで最新情報を確認してください。

ステップ3 暑さを避ける行動(屋外・室内別)

屋外では帽子や日傘、日陰を活用し、WBGT31以上の日は不要不急の外出を控えます。室内ではエアコンを室温26〜28度に設定し、遮光カーテンやすだれで日差しを遮りましょう。エアコンを我慢するのは禁物で、前述のとおり発生場所の最多は「住居」です。

見落としやすいのが夜間・就寝中です。日中に建材や壁へ蓄えられた熱で、夜になっても室温が下がらないことがあります。就寝時もエアコンのタイマーを活用し、就寝前にコップ1杯の水分をとっておきましょう。就寝中には約コップ1杯分の水分が失われるとされています(スマケア、確認日2026-07-01)。

ステップ4 暑熱順化——梅雨明け前から体を慣らす

暑熱順化(しょねつじゅんか)とは、体を暑さに慣らしておくことです。効果が出るまでには数日〜2週間かかるため、本格的に暑くなる2週間前から始めるのが理想とされています(日本気象協会、確認日2026-07-01)。具体的には、ウォーキングなどの軽い運動を1日15〜30分・週3〜5回、または38〜40℃の入浴を10〜15分行う方法があります。少しずつ汗をかく習慣を続けることで汗腺が活性化され、より効率よく汗をかいて体温を調節できる体質に変わっていきます。それが夏の暑さにも崩れにくい体の土台につながります。

暑さから離れると効果は数日で薄れてしまうので、無理のない範囲で継続するのがコツです。7月に入った今からでも、毎日少しずつ汗をかく習慣をつくれば真夏に間に合います。

ステップ5 高齢者・子どもは特別な配慮を

高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくくなるため、本人任せにせず周囲からの声かけが大切です。厚生労働省の高齢者向けリーフレット(2022年版)では、1日の水分補給の目安を1.2Lとし、エアコンは2m以内を目安に設置して使うことを推奨しています(厚生労働省リーフレット 2022年版、確認日2026-07-01)。

子どもは体温調節機能が未発達で、地面に近いぶん照り返しの影響も受けやすいのが特徴です。運動時の基準ではWBGT31以上で「特別な場合以外は運動中止(子どもは中止すべき)」とされています。園や学校のイベント時は特にWBGTを意識しましょう。

熱中症が起きた時の応急処置——3ステップで対応

もし目の前で誰かが倒れたら、次の3ステップで対応します(厚生労働省、確認日2026-07-01)。落ち着いて順番に進めれば大丈夫です。

  1. 涼しい場所へ移動させる——エアコンの効いた室内や日陰へ。
  2. 体を冷やす——衣服をゆるめ、首・脇の下・足の付け根(太もものつけ根)を冷やす。ここには太い血管が通っており、効率よく体温を下げられます。
  3. 水分・塩分を補給させる——経口補水液などを少しずつ。

ここで重要なのは、自力で水を飲めない・意識がない場合は、水を飲ませようとせず、ただちに119番通報することです。無理に飲ませると気管に入る危険があります。また一気に大量の水だけを飲ませるのも避け、塩分も一緒にとれるものを選びましょう。救急車を待つ間も、体を冷やし続けることが大切です。

熱中症から身を守る公的ツール3選

最後に、無料で使える公的なツールを3つ紹介します。どれも今日から準備しておけるものです。

  • 環境省 熱中症予防情報サイト——地域ごとのWBGT予測やアラート情報を確認できます。外出前・朝の天気確認のタイミングで一緒にチェックする習慣をつけましょう(環境省)。
  • 熱中症警戒アラートの配信——環境省ではアラートをメールやLINEなどで受け取れる仕組みを提供しています。外出や屋外作業が多い方は、当日朝に通知が届くよう登録しておくと見逃しを防げます。受け取り方法は公式サイトで最新情報を確認してください。
  • クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)——熱中症特別警戒アラート発令時に、市町村が指定した冷房設備のある施設(公民館・図書館・ショッピングセンターなど)が無料開放されます(環境省、確認日2026-07-01)。「猛暑の中でエアコンが壊れた」「外出先で体調が急変した」といった緊急時の避難先として、場所を事前に把握しておくと安心です。お住まいの市町村の公式サイトで「クーリングシェルター」または「指定暑熱避難施設」と検索するか、市町村の防災・福祉担当ページを参照してください。

なお「2025年6月からの熱中症対策の義務化」という言葉を耳にすることがありますが、これは職場(事業者向け)の法的義務であり、一般家庭に義務が課されるものではありません。家庭では、この記事の予防行動を無理なく取り入れていけば十分です。

まとめ

熱中症は正しく備えれば防げる災害です。最後に、今日から実践できるチェックリストをまとめます。

  • 朝に暑さ指数(WBGT)とアラートを確認する
  • 1日1.2Lを目安に、のどが渇く前にこまめな水分・塩分補給
  • エアコンは室温26〜28度、夜間もタイマー活用・就寝前にコップ1杯
  • 梅雨明け前から軽い運動や入浴で暑熱順化
  • 高齢者・子どもには周囲から声かけ
  • 危険サイン(意識がおかしい・自力で水が飲めない)は迷わず119番
  • 近くのクーリングシェルターを事前に確認

このうち1つでも実践できれば、熱中症のリスクは着実に下がります。まずは今日、環境省の熱中症予防情報サイトをブックマークし、お住まいの市町村のクーリングシェルターを調べるところから始めてみましょう。価格や配信サービスの内容は変わることがあるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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