台風13号(ドルフィン)はお盆に来る?進路予報の読み方と帰省・旅行の判断タイムライン【2026年7月29日時点】
本記事の情報は2026年7月29日時点のものです。台風情報は刻々と変わるため、最新の情報は気象庁「台風情報」の公式発表を必ずご確認ください。
「お盆の帰省、飛行機も宿も予約済み。でも台風13号が来るかもしれないって本当?」——そんな不安を抱えている方に向けた記事です。結論から言うと、2026年7月29日時点ではまだ判断を急ぐ段階ではありません。ただし「何を、いつ、どこで確認するか」だけは今日のうちに決めておくと、直前になって慌てずに済みます。

結論|台風13号がお盆に接近するかは、まだ確定していない
いま予定をキャンセルする必要はありません。7月29日時点で確定しているのは「台風13号が非常に強い勢力で日本のはるか南東を進んでいること」だけで、お盆の時期に日本へ接近するかどうかは未確定です。
ウェザーニュースは7月28日5時40分発表の記事で、台風が当面は太平洋高気圧の南の縁に沿って西寄りに進む可能性が高いとしたうえで、「5日先以降の進路はまだ不確実性が高いため進路図には示されていない」と明記しています(ウェザーニュース)。
一方でウェザーニュースは別の記事で、8月7日〜10日頃にお盆休み直前のタイミングで東日本の太平洋沖へかなり接近する見通しにも触れています。ただしこれは発表時点から8〜12日先の話で、進路もタイミングも今後大きく動き得る段階です。
つまり今やるべきことは「行くか、やめるか」を決めることではなく、判断材料が揃うタイミングまで確認先を整えて待つことです。
台風13号(ドルフィン)の現況|7月29日時点の位置と勢力
台風13号は日本からはるか遠い太平洋上にあり、これから発達しながら西寄りに進む見込みです。気象庁の発表を引用したtenki.jpによると、29日21時の実況ではウェーク島近海に位置し、中心気圧955hPa、中心付近の最大風速45m/s、北西へ毎時15kmで進行中とされています(tenki.jp 台風13号(2026年))。
気象庁の予報では、今後さらに発達して31日にかけて「猛烈な勢力」に達する見込みです。5日先までの推移は次のとおりです(すべてtenki.jp掲載の気象庁予報、2026年7月29日時点)。
| 日時 | 予報位置 | 中心気圧 | 最大風速 |
|---|---|---|---|
| 7/30 9時 | ウェーク島近海 | 940hPa | 50m/s |
| 7/30 21時 | ウェーク島近海 | 935hPa | 50m/s |
| 7/31 21時 | ウェーク島近海 | 910hPa | 55m/s |
| 8/1 21時 | 南鳥島近海 | 920hPa | 55m/s |
| 8/3 21時 | 小笠原近海 | 935hPa | 50m/s |
勢力の強さは事実ですが、強い台風=日本に来る台風ではありません。この表の先、8月3日以降にどこへ向かうかが、お盆への影響を左右します。
進路予報を自分で読み解く|予報円と「誤差512km」の意味
ニュースの進路図を正しく読めれば、「まだ分からない」を自分で判断できるようになります。押さえるべきポイントは2つだけです。
予報円は「台風の大きさ」ではない
白い破線で描かれる予報円は、その時刻に台風の中心が入ると予想される範囲を示し、中心が円内に入る確率は70%です。台風の大きさを示すものではなく、進路予報の不確実性そのものを表しています(気象庁「台風に関する基礎知識」)。
予報円の外側を赤い実線で囲んだ暴風警戒域は、台風の中心が予報円内のどこへ進んだ場合でも、5日先までに暴風域に入るおそれのある範囲全体を示します。あわせて気象庁は5日先までの「暴風域に入る確率」を6時間ごとに台風情報ページで発表しており、接近するにつれ確率が上がっていきます。
5日先の予報は数百km単位でずれる
気象庁が公表する台風進路予報の年平均誤差によると、直近2025年の実績で72時間(3日)先が180km、120時間(5日)先が512kmです(気象庁「台風進路予報の年平均誤差の一覧表」)。
512kmは、東京から見れば仙台や名古屋を通り越すほどの距離です。ましてお盆にあたる8月7〜10日頃は、7月29日時点では5日先よりさらに遠い未来。この段階の予測が変わるのは、予報が外れたのではなく、そういう精度の情報だからだと考えてください。
お盆の帰省・旅行はいつ判断すればいい?
予定を動かすかどうかは、8月4日前後から段階的に判断していくのが現実的です。目安を表にまとめました。
| 時期 | やること | 確認先 |
|---|---|---|
| 7/29〜8/3 | 予約はそのまま。確認先をブックマーク・通知登録するだけ | 気象庁 台風情報 |
| 8/4〜8/6 | 5日先予報にお盆の日程が入る。予報円の位置を毎日確認 | 気象庁/tenki.jp/ウェザーニュース |
| 出発2〜3日前 | 高速道路の「通行止めの可能性のお知らせ」が出始める時期 | NEXCO東日本・中日本・西日本の各社サイト |
| 出発前日 | 鉄道の運転計画・航空の運航見通しが具体化しやすい | JR東日本 運行情報/JAL/ANA |
| 当日朝 | 最終確認。無理をしない選択肢も検討 | 各社公式+自治体の避難情報 |
例えば8月13日(木)出発の場合、「出発2〜3日前」は8月10日〜11日、「出発前日」は8月12日にあたります。自分の出発日をこの表に当てはめてカレンダーに確認予定を入れておくと、直前になって慌てません。
航空機(ANA・JAL)の確認先と払い戻しルール
ANAは台風など悪天候で欠航・遅延が生じた場合、他のANA便への変更または払い戻しを手数料無料で受け付けています。変更は予約便の出発20分前まで、払い戻しは旅行開始日または発券日から1年30日以内が期限です(ANA公式、2026年7月29日時点)。往路便が欠航した場合、あわせて予約した復路便も対象になる運用が案内されています。
JALは公式サイトで発着情報検索と「運航の見通し」を提供し、メール・SMS・LINEでの通知サービスも用意しています。ただし欠航決定のタイミングについては「決まっておらず、状況により変化するため、出発間際に決まることもある」としています(JAL公式、2026年7月29日時点)。「何日前に分かる」と決めつけず、通知登録をしておくのが確実です。
新幹線・高速道路の確認先

JR東日本は過去の台風接近時、まず前日午後4時30分頃に「翌日の運行に影響が出る可能性がある」との予告を出し、その後に詳しい運転計画を発表する傾向がありました(2026年6月の台風7号・8号時の例)。JR東海の東海道新幹線も、前日に行先変更や運休の可能性を予告し、当日朝までに実施有無を確定させる運用が見られました。
ただしこれはあくまで過去の傾向で、台風13号で同じタイミングになるとは限りません。運転計画はJR東日本の運行情報ページなど公式で直接確認してください。実際に計画運休が決まった場合の払い戻し・変更の取り扱いも、路線・条件によって異なるため、運行情報とあわせてJR各社の公式発表で確認しましょう。
宿泊予約のキャンセル規定も今日のうちに確認を
飛行機・新幹線と違い、宿泊予約のキャンセル規定は予約サイトや宿泊施設ごとに大きく異なり、一律の目安を示すことはできません。無料キャンセルの期限や悪天候時の特別対応の有無は、予約したサイトのマイページまたは宿の公式ページで確認できます。判断はまだ先でよいので、キャンセル料が発生し始める日にちだけ、今日のうちに確認しておくと安心です。
高速道路については、NEXCO各社が台風接近時に「通行止めの可能性のお知らせ」を降雨の約3日前から発表し、前日・当日に更新する運用をとっています。なお2026年のお盆期間(8月7〜16日)の渋滞ピークは、下りが8月8日(土)〜9日(日)と8月13日(木)、上りが8月14日(金)〜15日(土)と予測されています(NEXCO中日本発表、2026年7月29日時点)。台風とこのピークが重なると影響が大きくなる点は頭に入れておきましょう。
接近が現実味を帯びたら|72時間前からの行動タイムライン
進路が固まり「自宅や帰省先に接近しそうだ」と分かった時点から、次の順番で動けば十分間に合います。
| タイミング | やること |
|---|---|
| 72時間前 | 情報確認を1日2回以上に。飲料水・モバイルバッテリー・常備薬の残量チェック。移動予定の変更可否を家族で相談。子どもがいる家庭は一緒にハザードマップや避難場所を確認しておくと安心 |
| 48時間前 | ベランダの物干し竿・植木鉢・ゴミ箱を屋内へ。雨どい・排水口の詰まりを掃除。浸水想定区域なら車の高所移動を検討 |
| 24時間前 | 不要な外出を控える判断。スマホ・バッテリーを満充電に。浴槽に水をためて生活用水を確保。家族の集合場所と連絡手段を再確認 |
| 直前 | 気象庁と自治体の最新情報を確認し、屋内の安全な場所へ。避難情報が出たら早めに行動 |
飲料水は1人1日3リットル×3日分が基本で、大規模災害では1週間分が望ましいとされています(首相官邸「災害が起きる前にできること」)。備蓄品や非常用持ち出しバッグの中身を一から揃えたい方は、台風シーズン前にやっておくべき防災準備7ステップにリスト化してあるので、そちらを参考にしてください。
今のうちにできる|ハザードマップと警戒レベルの確認
台風が来るかどうかに関係なく、今日5分でできる準備があります。それが自宅と帰省先のリスク確認です。
国土地理院・国土交通省が運営する重ねるハザードマップは、住所を入力するだけで洪水・土砂災害・高潮・津波のリスクを地図上に重ねて表示できます。会員登録不要・無料で、スマホからも使えます。帰省先の住所も一緒に調べておくと、現地で判断に迷いません。
避難のタイミングを示す警戒レベルは1〜5の5段階で、レベル3「高齢者等避難」以上は市区町村が発令します。レベル4「避難指示」までに危険な場所から全員避難が原則です。警戒レベルごとの行動は梅雨の大雨から家族を守る7ステップで詳しく解説しています。
なお2026年5月28日からは新たな防災気象情報「危険警報」の運用が始まっています。名称や体系が以前と変わっているため、新防災気象情報「危険警報」とはもあわせて確認しておくと、いざというとき情報を読み違えずに済みます。
まとめ|今日やるのは「予約の変更」ではなく「確認先の準備」
台風13号がお盆に接近するかは、まだ確定していません。5日先予報でも平均512kmの誤差がある以上、8月上旬の予測はまだ動く前提で受け止めましょう。
今日やるべき第一歩は次の4つだけです。
- 気象庁の台風情報ページをブックマークし、1日1回チェックする習慣をつける
- 利用する航空会社・鉄道会社の運航情報ページと通知サービスに登録しておく
- 宿泊予約サイト・宿の公式ページでキャンセル料が発生し始める日にちを確認しておく
- 重ねるハザードマップで自宅と帰省先のリスクを確認する
判断材料が揃うのは8月4日以降です。それまでは焦らず、確認先だけ整えて日常を過ごしましょう。台風情報は変化が早いため、最終的な判断は気象庁・自治体・各交通機関の最新の公式発表に従ってください。
