【保存版】クレジットカード不正利用の対処法5つの手順|利用停止・警察相談・再発行までの流れ
結論|身に覚えのない請求に気づいたら、この5つの手順を上から順に
利用明細に自分では買った覚えのない決済が並んでいると、頭が真っ白になります。この記事は「クレジットカードの利用明細に身に覚えのない請求を見つけた」ケースに絞った対処法です。「引き落としができなかった」「3Dセキュア(本人認証サービスの一種)で決済が通らない」「会員サイトにログインできない」といった別のトラブルとは、取るべき行動がまったく違います。
結論として、クレジットカードの不正利用に気づいたときは次の5つの手順を上から順に進めます。カード会社への連絡そのものは数分から数十分で終わりますが、補償の調査結果が出るまでには数週間かかることがあります。
| ステップ | やること | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 1 | 該当取引の日付・金額・加盟店名を記録する | 5〜10分 |
| 2 | カード会社の緊急窓口へ連絡し、カードを利用停止にする | 数分〜数十分 |
| 3 | 不正利用の届出と補償の申請を行う | 当日〜数日 |
| 4 | 必要に応じて警察に相談・被害届を出す | 当日〜 |
| 5 | パスワードを変更し、再発行後の登録を更新する | 30分〜 |
最優先はステップ2の連絡です。三井住友カードは、不正利用に気づいたらまずカード会社に連絡することが最優先で、連絡を受けたカード会社が該当カードの利用停止措置を行い、実際に不正利用かどうかを確認すると説明しています。記録に手間取りそうなら、ステップ1を飛ばして先に電話してかまいません。

出典: いらすとや
始める前に確認しておきたい前提条件
本当に「不正利用」かどうかを短時間で切り分ける
明細の見慣れない請求が、実は自分に原因があるケースもあります。家族カードの利用分、年1回の年会費、無料期間が終わって課金が始まったサブスク、加盟店名が店名ではなく運営会社名で表示されているケースが代表例です。ただし切り分けに何日もかけないでください。国民生活センターも、覚えのない請求は不正利用のおそれがあるものとして速やかにカード会社へ申し出るよう案内しています。

出典: いらすとや
手元にそろえておくと手続きがスムーズなもの
電話口や会員サイトで聞かれる内容は、あらかじめ用意しておくと1回で終わります。次の4点をそろえてから連絡しましょう。
- 該当する利用明細(日付・金額・加盟店名がわかるもの)
- カード番号がわかるもの、または会員サイトにログインできる状態
- 契約時の本人確認情報(氏名・生年月日・登録住所など)
- 心当たりのメモ(不審なSMSやメールのリンクを開いた、カードを一時的に見失った、通販サイトでカード情報を入力した など)
連絡先は、カード裏面またはカード会社公式サイトに記載の緊急連絡先を使います。受付時間や電話番号は会社ごとに異なるため、まとめ記事の番号ではなく必ず自分のカードの表記を確認してください。
不正利用が起こりやすい主なきっかけ
自分では心当たりがないまま不正利用の被害に遭う場合でも、後から振り返るといくつかのきっかけが重なっていることがあります。手続きを急ぐ前に、何が原因だったのかを把握しておくと、その後の届出や再発防止の判断がしやすくなります。
フィッシング詐欺による情報の入力
宅配便の不在通知やカード会社を装ったSMS・メールに記載されたリンクから、偽サイトにカード番号や暗証番号、会員サイトのパスワードを入力してしまうケースです。本人は正規のサイトだと思って入力しているため、被害が起きて初めて気づくことが多くなります。
通販サイトへのカード情報の入力
セキュリティ対策が不十分なサイトや、実在しない・信頼性の低い通販サイトでカード情報を入力したことが、後になって原因だったとわかる場合もあります。
カードの紛失・一時的な所在不明
財布ごと紛失した場合はもちろん、「一時的に見当たらなかったが後で見つかった」というケースでも、その間に第三者の手に渡っていた可能性はゼロではありません。
家族・同居人によるカードの共有
本会員のカードを家族や同居人が使っていた、またはカード情報を共有していたことが後から発覚するケースもあります。この場合は次の「補償される条件と、対象外になりやすいケース」で触れるとおり、補償の対象外となることがあります。
クレジットカード不正利用に気づいたらすぐやるべき5つの手順
ステップ1|該当取引を特定し、日付・金額・加盟店名を記録する
明細画面で身に覚えのない取引を見つけたら、日付・金額・加盟店名の3点をメモかスクリーンショットで残します。同じ加盟店から少額の決済が連続していないか、直近数か月分もさかのぼって確認してください。証拠の記録方法をカード会社が必須の手順として公開しているわけではありませんが、聞かれる情報を先にそろえておくとその後の届出が短時間で済みます。
ステップ2|カード会社の緊急窓口へ連絡し、カードを利用停止にする
ここが対処法の中心です。連絡を受けたカード会社が該当カードの利用停止措置を行い、実際に不正利用かどうかを確認します。停止すれば、それ以上の被害が積み上がることはありません。三井住友カードの説明によれば、不正利用が確定した場合はカード番号を変更した新しいカードが再発行され、自宅に送付されます。
ステップ3|不正利用の届出と補償(盗難保険)の申請を行う
JCBは、該当明細が記載されたカード利用代金明細の通知後60日以内の届け出を補償の条件としており、届出はMyJCBの「お問い合わせ登録」または電話で受け付け、調査結果は2〜3週間で回答するとしています。期限の数え方も申請方法も会社ごとに異なるため、自分のカードの規約で必ず確認してください。
ステップ4|必要に応じて警察に相談・被害届を出す
紛失や盗難が絡む場合は最寄りの警察署への届出が必要になることがあり、補償を受けるための前提条件となる場合があります。犯罪かどうか判断がつかない段階なら、警察相談専用電話「#9110」で警察官や元警察官に相談できます(生命や身体に危険が及ぶ緊急時は110番)。ネット経由の被害と思われるときは、警察庁のサイバー犯罪相談窓口のページから都道府県警察本部の連絡先を探しましょう。
ステップ5|パスワードを変更し、再発行後の登録を更新する
偽サイトにカード情報やパスワードを入力してしまった心当たりがあるなら、同じID・パスワードを使い回している他サービスのパスワードもあわせて変更しておくことが一般的に推奨されています。再発行されるとカード番号が変わるため、公共料金・通信費・サブスクなど自動引き落としの登録更新も必要です。切り替え後も数か月は毎月の明細に目を通し、同種の請求が再発していないか確認してください。

出典: いらすとや
補償される条件と、対象外になりやすいケース
いわゆる「60日ルール」は、多くのカード会社で60日前後が目安とされていますが、起算日も条件も一律ではありません。2026-09-08時点で公式サイトに公開されている代表例として、三井住友カードとJCBの2社の考え方を紹介します。楽天カード・dカード・イオンカードなど、他のブランドを使っている場合も枠組みは似ていますが、条件は会社ごとに異なるため、下表はあくまで2社の一例としてご覧ください。
※下表は三井住友カード・JCBの2社の代表例です。他のカード会社をお使いの場合は、必ず自分のカードの規約で条件を確認してください。
| カード会社 | 補償の考え方 |
|---|---|
| 三井住友カード | 特別なケースを除いて、不正利用の申告日の60日前からの損害を補償 |
| JCB | 該当明細が記載された利用代金明細の通知後60日以内の届け出が条件。調査結果は2〜3週間で回答 |

出典: いらすとや
JCBの補償規約では、暗証番号やパスワードを使って行われた取引、家族を含む他人へのカード貸与や情報共有、本人および関係者による利用、購入商品が登録住所に配送・受領されている場合などが補償対象外とされています。このうち「本人および関係者による利用」は、本人以外の家族や同居人などカードに日常的に関わる立場の人による利用を想定していると考えられますが、規約上「関係者」の具体的な範囲までは明記されていません。判断に迷う場合は、申告前にJCBまたは自分のカード会社に直接確認してください。家族や同居人の利用が絡むケースは対象外になる場合があるため、申告前に家族へ確認しておくと安全です。いずれにせよ、自分のカードの会員規約と公式サイトで最新の条件を確認してください。
相談窓口の使い分け
どこに連絡すればよいかで迷って動けなくなるのが、いちばん損をするパターンです。役割で分けると迷いません。
| 窓口 | 使う場面 | 連絡先 |
|---|---|---|
| カード会社の緊急窓口 | 利用停止・不正利用の届出・補償申請 | カード裏面または公式サイト記載の緊急連絡先 |
| 警察相談専用電話 | 犯罪かどうか判断がつかない段階の相談 | #9110 |
| 都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口 | ネット経由の被害と思われるとき | 警察庁サイトの窓口一覧から選ぶ |
| 消費者ホットライン | 加盟店とのやり取りなど消費者トラブル全般 | 188 |
消費者ホットライン「188(いやや!)」は、電話をかけると最寄りの消費生活センター等を案内してもらえる窓口で、年末年始(12月29日〜1月3日)を除き原則毎日利用できます。カード会社への連絡と並行して使える相談先として覚えておくと安心です。

出典: いらすとや
よくある失敗とトラブルシューティング

出典: いらすとや
「少額だから」と連絡を後回しにしてしまう
数百円の少額決済は、カードが実際に使えるかを試す目的で行われることがあります。放置している間に高額決済へ移られると被害が膨らむため、金額の大小で判断せず、その日のうちにカード会社へ連絡してください。
届出期限を過ぎてから申告してしまう
補償の申し出には期間が設けられており、期間を過ぎると対応されない場合があると国民生活センターも注意喚起しています。明細を確認する習慣がないと、期限に気づいたときには過ぎているという事態が起こります。利用通知メールやアプリの通知をオンにしておくのが確実です。
家族カード・同居人の利用と誤認したまま手続きする
家族の利用だったと後からわかると手続きは無駄になり、逆に不正利用なのに家族の利用だと思い込むと申告が遅れます。判断がつかない場合でも切り分けは短時間で切り上げ、まずカード会社に事実を伝えて相談するほうが安全です。
パスワードの使い回しに気づかず二次被害が広がる
カード情報を入力してしまったサイトと同じパスワードを、通販サイトやメールでも使っていないか確認しましょう。カードを止めただけでは、アカウント側に残った情報経由の被害を防げません。
まとめ
クレジットカードの不正利用は、気づいてからの順番で被害の大きさが変わります。「記録→カード会社へ連絡して利用停止→届出と補償申請→警察相談→パスワード変更と登録更新」の5つの手順を、上から順に片づけてください。迷ったらまずカード会社の緊急窓口、犯罪かどうか判断がつかないときは#9110、消費者トラブルとしての相談は188です。
補償の届出期限は多くのカード会社で60日前後が目安とされていますが、起算日も条件も会社ごとに異なります。この記事を読み終えたら、自分のカードの会員規約と公式サイトで期限と連絡先を確認し、利用通知の設定をオンにしておきましょう。毎月の明細に目を通す習慣が、次の被害を最短で止める最大の備えになります。
