PayPay銀行の本人確認(eKYC)が完了しない原因と直し方【口座開設で止まる人向け】
結論
PayPay銀行の口座開設を進めたのに、本人確認(eKYC)の画面から先に進まない。エラーが出て何度撮り直しても完了しない。そんなときは、まず「どこで止まっているか」を切り分けるのが近道です。
eKYC(オンライン本人確認)が完了しない原因は、主に次の5つに分かれます。
- 入力情報と本人確認書類の不一致
- 書類撮影の不備
- 別アカウントとの重複
- 法令に基づく本人確認情報の定期更新
- マイナンバーカード読み取り方式でのつまずき
対処の基本は、書類を撮り直す/マイナンバーカード方式に切り替える/原因不明ならPayPay銀行に問い合わせる、の3つです。
なお、法人口座にある「郵送(転送不要郵便)での本人確認」は、個人口座のページには記載がありません。郵送での確認を希望する方は、記事後半の問い合わせ方法を先に確認してください。
PayPay銀行のeKYCが完了しない・本人確認エラーになる症状4パターン
PayPay銀行の個人口座はPayPayアプリから申し込む仕組みです。申込前に「PayPayでの本人確認(eKYC)」と「PayPayへのメールアドレス登録」を済ませておく必要があります(PayPay銀行公式サイト)。
つまずく場所はPayPay側とPayPay銀行側の2か所です。なお、残高チャージ登録エラーやログインエラーは別の不具合のため本記事では扱いません。
| 症状 | 考えられる原因 | 確認する原因(見分け方) |
|---|---|---|
| 審査が完了せず再提出を求められる | 書類以外の映り込み・情報の不一致 | エラー文に具体的な不備理由が書かれていれば原因2、理由の記載がなければ原因1 |
| 別のアカウントに登録済みという趣旨のエラー | 本人確認情報の重複 | 原因3 |
| 「次へ」がタップできない | 氏名欄の余計な空白など | 原因1 |
| 「本人確認情報を更新してください」と出る | 法令に基づく定期更新 | 原因4 |
eKYCが完了しない主な原因5つ
原因1: 入力情報と本人確認書類が一致していない
本人確認情報の氏名欄に余計な空白があると「次へ」をタップできないことがあります(PayPayヘルプ)。
また、本人確認書類の住所と申込フォームの住所が異なる場合も口座を開設できません(PayPay銀行 普通預金)。直し方は後述の「入力情報・住所の不一致を直す」で説明します。
原因2: 書類の撮影に不備がある
本人確認書類を撮影する際には、画面上に本人確認書類以外のものが映りこまないようにご注意ください
原因3: 別のPayPayアカウントに本人確認情報が登録済み
PayPayでは同じ本人確認情報を複数のアカウントに登録できません(PayPayヘルプ c0431)。代表例は次の2つです。
- 家族のアカウントに自分の情報を登録した
- 電話番号変更時に旧アカウントを解約せず新アカウントを作ってしまった
原因4: 本人確認情報の定期更新が必要になっている
「本人確認情報を更新してください」というエラーは、法令に基づく定期更新が必要な場合に表示され、完了までチャージ・出金などが制限されます(PayPayヘルプ c0316)。
原因5: マイナンバーカード読み取り方式でつまずいている
マイナンバーカード読み取り方式では、スマホをかざしてICチップを読み取る近距離無線通信(NFC)に対応したスマホと、マイナンバーカードに搭載された本人確認用の電子証明書(公的個人認証)のパスワードが必要です。
非対応端末やパスワード違いでは先に進めません(方式の比較は後述します)。
原因別の解決手順(書類の撮り方・顔認証のやり直し)
書類の撮り方を見直す
撮り直すときは、次の点を意識すると不備を減らせます。
- 手・影・他の物を画面に入れない(公式ヘルプの注意点)
- 明るい場所・無地の背景で、反射が入らない角度で撮る
- 書類の四隅まで枠内に収める
書類は運転免許証かマイナンバーカードを使うと確実です。
顔認証(容貌撮影)をやり直す
自撮り方式では、書類に加えて容貌(正面・まばたき)の撮影があります(PayPay銀行 プレスリリース 2024年)。アプリの案内どおりに正面を向き、まばたきの指示に合わせて撮り直してください。
「本人確認情報を更新してください」という場合は、PayPayアプリの本人確認メニューから全項目を更新し、顔認証と本人確認書類を再提出します(PayPayヘルプ c0316)。
入力情報・住所の不一致を直す
- 氏名・生年月日・住所を書類と突き合わせる
- 氏名欄の余計な空白を消す
- 書類の住所が古い場合は、先に最新の住所に変更してから手続きする
別アカウントの重複を解消する
対処は次のとおりです(PayPayヘルプ c0431)。
| ケース | 対処 |
|---|---|
| 家族のアカウントに自分名義で登録した | 該当アカウントを解約する |
| 電話番号変更で旧アカウントが残っている | 旧アカウントで電話番号変更の手続きをして引き継ぐ |
自撮り方式とマイナンバーカード方式の比較
撮影でつまずく場合は、方式の切り替えも手です。PayPay銀行は2021年にマイナンバーカードの公的個人認証を導入し、自撮り・書類撮影が不要になりました。

出典: PayPay銀行 プレスリリース(2021年10月7日)
| 項目 | 書類撮影+自撮り方式 | マイナンバーカード読み取り方式 |
|---|---|---|
| 必要なもの | 運転免許証・マイナンバーカードなど | マイナンバーカード、NFC対応スマホ、署名用電子証明書パスワード |
| 撮影 | 書類と顔(正面・まばたき)を撮る | 不要(ICチップを読み取る) |
| つまずきやすい点 | 映り込み・反射・住所の不一致 | 非対応端末・パスワード違い |
| 今後の見込み | 2027年4月1日に廃止予定と解説されている | 本人確認の標準方式になる見込みとされる |
PayPayの本人確認が済んでいれば、銀行側の手続きも7→2ステップに短縮され、書類・容貌の撮影が不要になります(2024年2月5日発表)。

出典: PayPay銀行 プレスリリース(2024年2月5日)
書類撮影+自撮り方式(ホ方式)は、2027年4月1日に廃止される予定と解説されています(CIO)。今のうちにマイナンバーカード方式に慣れておくと安心です。
手順を試しても解決しない場合(再申請・郵送確認・問い合わせ)
PayPayの本人確認を終えてから申込をやり直す
銀行の申込はPayPayのeKYCが前提です。まずPayPay側の本人確認を終え、申込をやり直してください。
申込の有効期限に注意する
法人口座では、申込から6カ月を超えると手続きできないと明記されています(PayPay銀行 法人口座の申込)。これは法人口座向けの規定です。
個人口座についても同じ基準が設けられている可能性があるため、申込後は放置せず早めに手続きを進めておくと安心です。
郵送での本人確認について問い合わせる
法人口座では、本人確認の方法として「顔の撮影」のほか「転送不要郵便物の受け取り」も選べます(同じく法人口座向けの規定)。個人の普通預金ページには同じ選択肢の記載がありません(2026-11-01時点)。
郵送での確認を希望する場合は、次のように具体的に問い合わせると話がスムーズです。
- 問い合わせ先: PayPay銀行の口座開設ページの窓口(口座開設の申込・審査状況もここで確認できます)
- 聞き方の例: 「個人の普通預金口座でも、本人確認方法として転送不要郵便物の受け取りを選べますか」と尋ねると、法人口座との違いをその場で確認できます
- PayPay側の本人確認でエラーが出ている場合は、PayPayヘルプから問い合わせます
審査にかかる日数は申込内容によって変わります。数日たっても進まないときは、上記の窓口へ早めに問い合わせましょう。
まとめ
原因を切り分ければ、多くのeKYCエラーは自分で解決できます。再発を防ぐポイントは次の3つです。
- 入力情報と本人確認書類の表記・住所をそろえる
- 撮影でつまずくなら、マイナンバーカード読み取り方式を優先する
- 申込は放置せず、早めに完了させる
まずは症状の表で状況を確認し、該当する手順を試してください。それでも進まない場合は、PayPayヘルプかPayPay銀行の窓口に問い合わせましょう。
