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【2026年8月3日改定】三菱UFJ短プラ引き上げで住宅ローン返済額はいくら増える?借入額別シミュレーション

2026年8月3日、三菱UFJ銀行をはじめとする主要銀行が短期プライムレート(短プラ)を一斉に引き上げました。変動金利で住宅ローンを借りている人にとって、これは他人事ではありません。「9月から金利が上がるらしいけれど、毎月の返済額は結局いくら増えるのか」——結論から言うと、今回の0.25%引き上げ分だけなら月々の増加は数千円程度で、しかも「5年ルール」により返済額がすぐには変わらない人も多いのが実情です。とはいえ影響がゼロというわけではないため、各行の公表データと借入額別の試算で具体的な数字を確認していきましょう。

結論|9月から基準金利が0.25%上がる見込み。ただし返済額がすぐ変わる人は限られる

先に結論をまとめます。2026年8月3日に主要行が短プラを0.25%ポイント引き上げたことで、変動金利型住宅ローンの基準金利(店頭金利)も同じ幅だけ上がる見込みです。

三菱UFJ銀行は公式コラムで「2026年9月からは変動金利の基準金利の見直しが行われます」と明記しています(三菱UFJ銀行)。契約時に決まった優遇幅は据え置かれるため、基準金利の上昇分がそのまま適用金利に乗る形です。

なお、基準金利の見直し時期は銀行によって差があります。モゲチェックの集計によると、反映時期の目安は次のとおりです(モゲチェック)。

  • PayPay銀行:2026年7月に反映済み
  • ドコモSMTBネット銀行:2026年8月に反映済み
  • 大半のメガバンク:2026年10月が反映の中心
  • 三菱UFJ銀行:公式コラムで2026年9月からの見直しを明言

自分の契約銀行がいつ反映されるかは、契約中の銀行の発表で確認してください。

ただし、毎月の返済額がすぐ増えるとは限りません。多くの銀行が採用する「5年ルール」により、金利が上がっても返済額は5年間据え置かれるのが一般的だからです。つまり「金利は上がるが、当面の家計への直撃は限定的」というのが現時点の全体像です。

住宅と住宅ローンのイメージ

出典: Pixabay

【一覧】メガバンク・地銀の短期プライムレート改定まとめ

2026年8月3日付で改定された各行の短プラは以下のとおりです。いずれも引き上げ幅は0.25%ポイントで横並びとなりました。

銀行 改定前 改定後(2026年8月3日) 引き上げ幅
三菱UFJ銀行 2.125% 2.375% +0.25pt
みずほ銀行・みずほ信託銀行 2.125% 2.375% +0.25pt
三井住友銀行 2.375% +0.25pt
りそな銀行・埼玉りそな銀行 2.375% 2.625% +0.25pt
みなと銀行 2.450% 2.700% +0.25pt

出典:ASCII.jp三井住友銀行りそなホールディングス(りそな銀行)りそなホールディングス(みなと銀行)(2026-08-07時点)。三井住友銀行は改定前水準を本記事では確認できていません。

住宅建築・建設中の家のイメージ

出典: Pixabay

なぜ各行が横並びで引き上げるのか

短プラは、銀行が信用力の高い企業へ1年以内の短期で貸す際の最優遇金利です。変動金利型住宅ローンの多くは、この短プラに1%を上乗せした水準を基準金利としています(日本経済新聞)。

短プラは日銀の政策金利に連動して動くため、政策金利が上がれば各行がほぼ同時に追随します。今回の横並び改定も、6月の日銀利上げを受けた動きと位置づけられます。

日銀の追加利上げはいつ?9月17〜18日の会合が次の焦点

6月の利上げ(0.75%→1.00%)と7月据え置きの経緯

日銀は2026年6月15・16日の金融政策決定会合で、政策金利を0.75%から1.00%へ引き上げました。約31年ぶりの高水準です(第一生命経済研究所)。

続く7月30・31日の会合では政策金利を据え置いています。今回の短プラ改定は、この6月利上げが時間差で銀行の金利体系に反映されたものと考えられます。次回の会合は日銀の公表スケジュールによると2026年9月17・18日です。

市場が見る「年内1.25%・2027年1.5%」シナリオ

市場では、年内に1.25%への追加利上げ、2027年頃に1.5%程度までの上昇をメインシナリオとする見方があるとされています(第一生命経済研究所、野村證券)。あくまで予測であり、確定した見通しではありません。

ただし借り手側の警戒感は強まっています。住宅金融支援機構の実態調査(2026年1月)では、変動金利型の利用割合は75.0%と前回(2025年4月調査79.0%)から低下し、「今後金利は上昇する」との回答は73.7%に達しました(集計記事経由)。

住宅購入と資金計画のイメージ

出典: Pixabay

あなたの返済額はいくら増える?借入額別シミュレーション

借入額別・金利上昇幅別の試算表

以下は借入35年・元利均等返済・ボーナス返済なし・全期間同一金利を前提とした本記事独自の試算です。特定銀行の公式試算ではない点にご注意ください(元利均等返済は毎月の返済額〈元金+利息〉が一定になる方式、元金均等返済は元金部分の返済額が一定で当初の返済額が多く年々減っていく方式です。変動金利では元利均等返済を選ぶ人が多く、本試算もこちらを前提としています)。

借入額 0.60% 0.85%
(+0.25pt)
1.10%
(+0.5pt)
1.35%
(+0.75pt)
1.60%
(+1.0pt)
2.10%
(+1.5pt)
2,500万円 65,997円 68,852円 71,740円 74,715円 77,777円 84,102円
3,000万円 79,197円 82,623円 86,088円 89,658円 93,333円 100,923円
3,500万円 92,398円 96,394円 100,436円 104,601円 108,888円 117,743円
4,000万円 105,598円 110,165円 114,784円 119,544円 124,443円 134,563円

読み方の目安はこうです。今回のような0.25ptの引き上げ1回分なら、月々の増加は約3,400〜4,600円(2,500万〜3,500万円借入の場合。4,000万円借入では約4,600〜4,900円)。一方、政策金利が1.5%程度まで上がるシナリオを想定して+1.5ptで試算すると、3,500万円借入では月々約92,398円→約117,743円と、25,000円超(+27.4%)の増加になります。

なお同じ金利・期間条件であれば返済額は借入額にほぼ比例するため、表にない借入額でも概算できます。たとえば4,500万円なら3,500万円の値を9/7倍、5,000万円なら10/7倍すればおおよその金額が分かります。

なお2026年8月時点のメガバンク平均の変動金利は年1.082%、10年固定は3.780%で、変動と固定の金利差は年2.21%と過去最大に拡大しています(モゲチェック)。

マイホーム・住宅ローンのイメージ

出典: Pixabay

この試算はいつから反映される?5年ルールと125%ルール

変動金利かつ元利均等返済の場合、多くの銀行では「5年ルール」により毎月の返済額が5年間据え置かれます。金利が上がっても変わるのは元金と利息の内訳だけです。さらに「125%ルール」で、5年後の見直し時も返済額の増加は従前の1.25倍までに抑えられます(多摩信用金庫)。

ただし、これは負担が消える仕組みではありません。金利が大きく上がると返済額の大半が利息に充てられ元本が減らず、「未払利息」が発生する可能性があります。また元金均等返済にはこれらのルールは適用されません。

加えて、SBI新生銀行・ソニー銀行・PayPay銀行・SBJ銀行などは5年ルール・125%ルールを採用していないとされています(出典)。この場合は金利上昇がそのまま返済額に反映されるため、自分の契約に適用があるかは借入先へ直接確認してください。

変動金利のままでいい?借り換えを考える判断材料

モゲチェックが2026年3月に実施した25〜54歳男女1,000名への調査(モゲチェック)では、直近1年以内の借入者の金利予想・防衛ラインについて次のような結果が出ています。

  • 変動金利は2%以上に上がると予想:69%(うち最多回答は「2〜3%」で31%)
  • 繰上返済を検討する分岐点は「3%」:36%(最多回答)
  • 分岐点「2%」との合計:67%が2〜3%を防衛ラインとしている

つまり多くの借り手は「2〜3%までは変動で耐える」と考えているわけです。判断の際は、変動・固定の金利差が年2.21%まで開いている点も無視できません。固定に切り替えれば安心は買えますが、当面の支払いは確実に増えます。

現実的な検討ポイントは、①残債と残期間、②借り換え時の諸費用、③金利が2%になっても家計が回るか、の3点です。

  • ①残債と残期間:残期間が短ければ金利上昇による総支払額への影響は限定的で、借り換え費用のほうが相対的に重くなることもあります。
  • ②借り換え時の諸費用:事務手数料・保証料・登記費用などが発生します。金額は金融機関によって差が大きいため、複数の金融機関で見積もりを取り、金利差で得られる節約額と比較検討するのが基本です。
  • ③金利が2%になっても家計が回るか:前章の試算表で自分の借入額に近い行を見て、金利2%前後(+1.0〜1.5pt)まで上がった場合の返済額を確認し、他の固定費と合わせて無理なく払えるかをチェックしましょう。

住宅ローン契約と家計見直しのイメージ

出典: Pixabay

まとめ|今すぐやるべき3つのこと

2026年8月3日の短プラ引き上げにより、9月以降に変動金利の基準金利が見直される見込みです。ただし5年ルールがあるため、多くの人は毎月の返済額がすぐには変わりません。今のうちに次の3つを済ませておきましょう。

  1. 契約内容の確認:自分の金利タイプ(変動/固定)、優遇幅、5年ルール・125%ルールの適用有無を返済予定表や契約書で確認する
  2. 試算の実施:金利が+0.5pt、+1.0ptになった場合の返済額を各行のシミュレーターで計算し、家計が耐えられるか把握する
  3. 選択肢の検討:繰上返済の余力、固定への借り換え、他行への借り換えを比較検討する

なお、基準金利の具体的な改定値や適用時期は銀行ごとに異なります。三菱UFJ銀行の変動金利に関するページなど、必ず借入先の公式サイトで最新情報を確認してください(本記事の情報は2026-08-07時点のものです)。

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