【今すぐ対応】Chrome v151.0.7922.108/109の脆弱性41件・Critical 6件の中身と3ステップの更新手順
「Chromeを更新して再起動してください」という表示が出ている、あるいはニュースで「Critical(致命的)な脆弱性6件」という言葉を見て不安になった方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、やることはとてもシンプルです。Chromeを最新版に更新して再起動する、それだけで今回の問題への対応は完了します。この記事では、対象バージョンの見分け方、3ステップの更新手順、そして「更新が終わらない」ときの対処法まで順番に解説します。
まず結論:バージョンが151.0.7922.108以降なら対応済み
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Googleは2026年8月6日(米国時間)、Chromeの安定版(Stable channel、一般ユーザーが使う通常版のこと)を更新しました。ご自身のChromeのバージョンが下の表の数字以上であれば、すでに対応済みです。
| OS | 安全なバージョン(これ以降) |
|---|---|
| Windows | 151.0.7922.108 / 151.0.7922.109 |
| Mac | 151.0.7922.108 / 151.0.7922.109 |
| Linux | 151.0.7922.108 |
Windows・Macで番号が2つ並んでいるのは、環境によって複数のビルドが並行して配信されているためです。細かな違いはGoogleの公式発表でも明示されていませんが、108・109のどちらであっても対応済みと考えて問題ありません。
バージョンの確認方法は後半で詳しく説明しますが、アドレスバーに chrome://settings/help と入力するだけです。それより古いバージョンだった場合も、慌てる必要はありません。数十秒の作業で更新できます(出典: Google Chrome リリースブログ、2026-08-07時点)。
何が修正されたのか:41件の脆弱性とCritical 6件
内訳はCritical 6件・High 35件
今回の更新では、合計41件の脆弱性が修正されました。内訳は最高深刻度の「Critical(致命的)」が6件、その次に深刻な「High(重大)」が35件です(出典: 窓の杜)。
Criticalは、Googleの深刻度分類のうち最も高いランクです。「悪用されるとパソコン側で不正なプログラムを実行される恐れがある」レベル、という理解で問題ありません。
Critical 6件はすべてメモリ管理の不具合
Critical 6件の内訳は以下の表のとおりです。表内の「CVE番号」とは、脆弱性ごとに世界共通で割り振られる管理番号(Common Vulnerabilities and Exposuresの略)のことです。この番号を使うことで、報道やセキュリティ情報の間で「同じ不具合の話をしている」と特定できます。「該当箇所」の名前は難しそうに見えますが、いずれも画面の表示やグラフィックス処理、ウィンドウ管理などを担うChromeの内部部品の名前です。
| CVE番号 | 該当箇所 | 不具合の種類 |
|---|---|---|
| CVE-2026-19137 | WebGL | Use after free |
| CVE-2026-19149 | Aura | Use after free |
| CVE-2026-19154 | Skia | Use after free |
| CVE-2026-19157 | ANGLE | Out of bounds write(範囲外書き込み) |
| CVE-2026-19170 | WebGL | Use after free |
| CVE-2026-19172 | Views | Use after free |
「Use after free」は、すでに解放(free)したはずのメモリ領域を誤って使い続けてしまう不具合です。攻撃者がその隙間に細工したデータを置くと、意図しない動作を引き起こせる可能性があります。「Out of bounds write」も同様に、確保した領域の外側に書き込んでしまう不具合です。
いずれも共通するのは、「細工されたウェブページを開くだけ」で悪用されうる種類の不具合だという点です。怪しいファイルをダウンロードしなくても影響を受ける可能性があるため、ブラウザ本体の更新が唯一かつ確実な対策になります。
悪用は確認されていない。それでも「今すぐ」が推奨される理由
安心材料もあります。2026年8月7日時点の報道では、これら41件が実際に悪用された事例は確認されていません。窓の杜は「現時点で悪用が確認されたものはないようだ」と伝えています(出典: 窓の杜)。
米SecurityWeekも同様に、”While Google makes no mention of any of these vulnerabilities being exploited in the wild, users are advised to update their browsers as soon as possible.”(悪用の言及はないが、できるだけ早い更新が推奨される)と報じています(出典: SecurityWeek)。
「今すぐ」が推奨されるのは、修正が公開された後にCVEの技術的な詳細が一般公開され、それを手がかりに攻撃コードが作られるリスクがあるためです。更新が遅れるほど、その空白期間が長くなってしまいます。
補足:今週2回目の更新です
今回の更新は、2026年8月3日からの週で2回目のセキュリティ関連の安定版更新です。8月4日にもv151.0.7922.75/.76への更新が行われていました(出典: Deskmodder)。
補足:「370件」の記事とは別カウント
なお、Chrome 151というメジャーバージョン自体は2026年7月29日頃にリリースされ、その初回安定版で370件の脆弱性がまとめて修正されています。今回の41件はその後に追加された別カウントの修正なので、「370件」の記事を読んだ方も混同しないようご注意ください。
3ステップの更新手順
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作業自体は1分もかかりません。順番に進めてください。
- 確認画面を開く — アドレスバーに
chrome://settings/helpと入力してEnterを押します。右上の縦三点メニュー →「ヘルプ」→「Google Chromeについて」からでも同じ画面が開きます。 - バージョンを確認する — 画面を開くと自動でチェックが走ります。表示された番号が151.0.7922.108(Linux)/151.0.7922.108または109(Windows・Mac)以降なら対応済みです。
- 「再起動」ボタンを押す — 古い場合はダウンロードが自動で始まり、完了すると「再起動」ボタンが出ます。ここを押さないと更新は完全には適用されません。
再起動しても、開いていたタブは復元されるので安心してください。ただしシークレットウィンドウは復元されない点だけ覚えておきましょう。再起動後にもう一度 chrome://settings/help を開き、番号が上がっていれば完了です(手順の出典: Google Chrome ヘルプ)。
スマートフォンでChromeを使っている方は、Google PlayストアまたはApp Storeでアプリの更新も確認しておくと安心です。
それでも更新できない・終わらないときの対処法
再起動したのにバージョンが変わらない、という場合は次の順で試してください。
- パソコン本体を再起動する — Chromeのプロセスが残っていると更新が完了しないことがあるため、PCごと再起動してから再度
chrome://settings/helpを確認します。 - OSがサポート対象か確認する — OSが古すぎるとChromeが最新の更新を受信できないことがあります。Windowsなら「設定」→「Windows Update」、Macなら画面左上のリンゴマーク→「このMacについて」から、OSのバージョンとサポート状況を確認し、必要であればOS自体の更新を行ってください。
- 会社支給のPCの場合はIT部門に相談する — 管理者権限がない端末では「Chrome Enterprise」(会社が社内の端末のアップデートを一括管理する仕組み)の設定で自動更新が制御されていることがあるため、無理に操作せず社内のIT担当者に相談してください。
より詳しい手順は、Googleの公式トラブルシューティングページにまとめられています。
Chrome以外のブラウザを使っている人への注意
Microsoft Edgeユーザー:EdgeはChromiumという同じ土台の上に作られているため、Chromeの脆弱性の影響を受けることがあります。ただし取り込みは数日〜1週間ほど遅れる傾向があり、直近では2026年8月3日にEdge 151がリリースされ約380件の脆弱性に対応しています(出典: 窓の杜)。
今回の8月6日分のCVEをEdgeが取り込み済みかどうかは、2026年8月7日時点では確認できていません。edge://settings/help を開いて、最新版になっているかご自身で確認してください。
Firefoxユーザー:FirefoxはGeckoという独自エンジンを使っており、Chromiumのコードを共有していません。そのため今回のCVEには直接該当しません。とはいえFirefoxも2026年8月4日にv153.0.3をリリースしており、常に最新版を保つ習慣は同じく大切です。
まとめ:月1回、chrome://settings/help を開く習慣を
今回のポイントを整理します。
- 2026年8月6日のChrome更新で41件の脆弱性(Critical 6件・High 35件)が修正された
- 安全なバージョンはWindows/Mac が151.0.7922.108/109以降、Linuxが151.0.7922.108以降
chrome://settings/helpを開き、「再起動」ボタンを押すだけで対応完了- 現時点で悪用は確認されていないが、詳細公開後のリスクに備えて早めの更新が推奨される
再発防止のために最も大切なのは、ブラウザの自動更新を無効にしないことです。月に1回程度 chrome://settings/help を開いてバージョンを確かめる習慣をつけておけば、今回のように週2回セキュリティ更新が出ても慌てずに済みます。この記事を読み終えたら、まずはご自身のバージョンを確認してみてください。
