【解決済み】Surface Pro 11/Laptop 7でTeams・新Outlookが起動しない(KB5121003)原因と直し方
朝いちばんの会議前にMicrosoft Teamsのアイコンをクリックしたのに、ウィンドウが一瞬光って消えるだけ。新しいOutlookもメールを開けない。Surface Pro 11やSurface Laptop 7でこの症状が出ているなら、あなたのPCが壊れたわけではありません。
これはWindows Updateが原因で起きている既知の不具合で、Microsoftも公式に問題として認めています。しかも多くの場合、数分の操作で復旧できます。この記事では2026-09-08時点で確認できる公式情報をもとに、原因と直し方を優先順位つきで整理します。
結論
結論から言うと、原因は2026年8月11日以降に配信されたセキュリティ更新「KB5121003」(OS Build 26100.9168 / 26200.9168)です。ARMベースのWindows 11デバイスにこの更新を入れると、Microsoft Teamsと新しいOutlook for Windowsが起動に失敗したり、起動直後に落ちたりします。
まず試すべきなのは、Microsoftが公式に案内している回避策です。Microsoft Storeを開いて「Auto Super Resolution Package」をバージョン1.0.19.0以降に更新するだけ。一見まったく関係のなさそうな名前ですが、これが公式のワークアラウンドとして案内されています。
この問題はMicrosoftのWindows 11 version 25H2 リリースヘルスに「Microsoft Teams and Outlook might fail to launch on ARM-based devices」として掲載されており、2026-09-08時点のステータスは「Mitigated(緩和済み・恒久修正待ち)」です。つまり回避策は確立済みで、根本修正は今後のWindows更新で提供予定とされています。

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こんな症状なら、この不具合の可能性が高い
ここからは、自分の症状が本当にこの不具合なのかを見分けたうえで、リスクの低い順に対処法をたどっていきます。典型的な症状は次の2つです。
- TeamsやOutlookのアイコンをクリックしても何も起きない
- ウィンドウが一瞬表示されてすぐ消える
どちらの場合も、エラーダイアログすら出ないことが多く、原因が分かりにくいのが厄介な点です。
そもそもこの不具合はARM機(Snapdragon搭載機)限定なので、まず自分のPCがARM機かどうかを確認しておきましょう。設定 > システム > バージョン情報を開き、「デバイスの仕様」の「システムの種類」欄を見てください。「ARMベースプロセッサ」と表示されていれば対象です。「x64ベースプロセッサ」と表示された場合はIntel/AMD機なので、この不具合には該当しません(別の原因を疑ってください)。
見分けるポイントは「他のOfficeアプリが無事かどうか」です。Microsoftは、Classic Outlook(従来版Outlook)、Word、Excelなどは影響を受けないと明記しています。影響はMSIX/AppX形式で配布される新しいTeamsと新しいOutlookに限定されます。
| 項目 | この不具合の場合 |
|---|---|
| 新しいTeams | 起動しない/起動直後に落ちる |
| 新しいOutlook for Windows | 起動しない/落ちる |
| Classic Outlook・Word・Excel | 正常に動く |
| デバイス | ARM(Snapdragon)搭載機のみ |
| エラー表示 | ほぼ出ない(無反応で終わる) |
技術に明るい方向けに補足すると、Microsoft Q&Aのスレッドでは、Microsoft.OutlookForWindowsパッケージが「DependencyIssue」状態になり、AppModel Runtimeがエラーコード0x80073CFC(GetPackageToken失敗)を記録していると報告されています。ログでこの値を見つけたら、まず本記事の手順を試す価値があります。
原因はKB5121003(2026年8月11日以降の更新)
引き金は、2026年8月11日以降にリリースされたWindowsセキュリティ更新「KB5121003」です。これを適用したARMデバイスで、新Teamsと新Outlookの起動失敗が発生します。Microsoftはこの問題を2026年9月1日にリリースヘルスへ掲載しました。
海外のコミュニティでも報告が相次いでいます。Microsoft Community Hubでは、投稿者Brian-BBCM氏が2026年8月下旬の投稿で「After installing KB5121003, both Microsoft Teams (new) and New Outlook for Windows stop working.」と書き込んでいます。
影響を受けるデバイスとOSバージョン
公式に名前が挙がっているのはSurface Pro 11とSurface Laptop 7です。ただしコミュニティでは、Dell XPS 13(Snapdragon X Elite搭載)でも同じ症状が出たという報告があり、Snapdragon搭載のARM64機全般で起こりうると考えられます。
| 対象 | 内容 |
|---|---|
| デバイス | Surface Pro 11、Surface Laptop 7ほかARM64機 |
| OS | Windows 11 version 26H1/25H2/24H2 |
| 対象外 | Windows Server、Intel/AMD搭載機 |
| 特に起きやすい環境 | Microsoft Store更新未適用の新品・再セットアップ直後のPC |
Microsoftは、購入直後や初期化直後でMicrosoft Storeの更新をまだ当てていないPCで発生しやすいと明記しています。「新しく支給されたSurfaceでいきなりTeamsが開かない」というケースは、まさにこのパターンに当てはまります。
なぜ起きるのかは公表されていない
肝心の根本原因について、Microsoftは技術的な内部解析の結果を公開していません。フォーラム上ではAppX/MSIXパッケージの依存関係やパッケージストアの破損が疑われていますが、これはユーザー側の推測であり、確定した原因ではありません。
なお、Microsoft担当者は2026年8月20日時点のQ&Aで「Microsoft does not currently list a known issue for KB5121003 in the official release notes.」とコメントしていました。その後9月1日に公式の既知の問題として掲載された経緯があり、状況は日々更新されています。
対処法1:Auto Super Resolution Packageを更新する(最優先)
Microsoftが公式に案内している回避策はこれだけです。順番に進めてください。
- スタートメニューからMicrosoft Storeを開く
- 「ダウンロード」を選ぶ(画面左のメニューにある場合と、右上のアカウントアイコンの近くにある場合があります。Windowsのバージョンによって表示位置が異なるので、見当たらないときは画面の左右どちらかを探してみてください)
- 「更新プログラムの確認」をクリックする
- 一覧の中の「Auto Super Resolution Package」が更新されるのを待つ
- バージョンが1.0.19.0以降になっていることを確認する
- Teamsと新しいOutlookを起動し直す
更新後すぐに直らない場合は、念のためPCを再起動してからもう一度起動を試してください。それでも症状が続くようなら、次の対処法2に進みます。
Auto Super Resolutionはもともと、Copilot+ PCのNPUでゲーム映像を高解像度化する機能です。メールやチャットとは無関係に見えますが、このパッケージの更新がアプリ側の依存関係の問題を解消する、というのがMicrosoftの案内する回避策です。
再起動を求められた場合は素直に従ってください。ここまでで復旧するケースが多く、更新プログラムを削除せずに済むぶんセキュリティ面でも安全です。

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対処法2:KB5121003をアンインストールする(改善しない場合)
方法1で直らないときの次善策が、KB5121003そのものの削除です。前出のCommunity Hubでも、削除した直後に「Teams immediately started working again.」と復旧を報告する投稿があります。
設定アプリから削除する手順
- 設定 > Windows Update を開く
- 更新の履歴 をクリックする
- 一番下の更新プログラムをアンインストールするを選ぶ
- 一覧からKB5121003を探してアンインストールを実行する
- PCを再起動する
コマンドで削除する手順(コマンド操作に慣れている方向け)
一覧に見当たらない場合は、コマンドプロンプトから削除する方法もあります。コマンドプロンプトを扱ったことがない方は、無理にこの手順を試さず、まずは上の「設定アプリから削除する手順」で解決するか確認してください。
- スタートメニューを開き、「コマンドプロンプト」と入力する
- 検索結果に表示されたコマンドプロンプトを右クリック(またはメニューのアイコンを長押し)し、「管理者として実行」を選ぶ
- 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と確認されたら「はい」を選ぶ
- 開いた黒い画面に次のコマンドを入力し、Enterキーを押す
wusa /uninstall /kb:5121003
- 画面の指示に従い、PCを再起動する
いずれの手順もMicrosoft公式のサポート情報に沿ったものです。
アンインストール後も症状が続く場合は、事象が本当にKB5121003によるものかを切り分ける材料として、イベントビューアーで先述のエラーコード0x80073CFC(GetPackageToken失敗)が記録されているか確認してみてください。同じエラーコードが出ていれば、この記事で扱っている不具合と一致している可能性が高いといえます。
削除する前に知っておきたいリスク
KB5121003はセキュリティ更新です。削除すると、その更新に含まれていた脆弱性の修正も外れる点は理解しておいてください。どの程度リスクが増すかについて公式の定量的な情報はないため、業務PCでは情報システム部門に相談してから判断するのが安全です。
また、削除後に再びWindows Updateが同じ更新を適用すると症状が再発します。恒久修正が配信されるまでの一時的な措置と考えてください。
効果が薄い・急いで試さなくてよい対処法
先に試して時間を失いやすいのが、工場出荷時リセットと新規ユーザープロファイルの作成です。一時的に改善したという報告はあるものの、数日後や再起動後に再発したという声もあり、恒久的な解決策としては確認されていません。
リセットには数時間かかり、環境の作り直しも必要です。上の2つの手順を試す前に踏み切るメリットはほとんどないため、まずはStore更新→更新プログラム削除の順で進めてください。
| 対処法 | 期待度 | 所要時間 | リスク |
|---|---|---|---|
| Auto SR Package更新 | 高(公式回避策) | 約5分 | ほぼなし |
| KB5121003削除 | 中〜高(報告多数) | 約15分 | セキュリティ更新が外れる |
| 新規プロファイル作成 | 低(再発報告あり) | 約30分 | 設定の作り直し |
| 工場出荷時リセット | 低(再発報告あり) | 数時間 | データ・環境の全消去 |
それでも解決しないときは
どちらの方法でも直らない場合は、Windows標準のフィードバックHubや問い合わせ(Get Help)アプリから症状を報告してください。ARM機固有の不具合は報告数が修正の優先度に直結します。デバイス名・OSビルド番号・エラーコードを添えると伝わりやすくなります。
あわせて、Microsoft Q&AやCommunity Hubの該当スレッドを確認するのも有効です。同じ機種のユーザーが最新の状況を書き込んでいることがあります。
急ぎでメールを読み書きしたいときは、Classic Outlookが使えます。Microsoftが公式に「影響を受けない」と明記しているアプリなので、恒久修正を待つ間の代替手段として現実的です。チャットについてはブラウザ版のTeamsを試すとよいでしょう。
まとめ
Surface Pro 11やSurface Laptop 7でTeamsと新しいOutlookが起動しないのは、KB5121003が引き起こしている既知の不具合です。まずはMicrosoft Storeで「Auto Super Resolution Package」を1.0.19.0以降に更新する。これで直らなければKB5121003の削除を検討する。この順番を守れば、リセットのような大がかりな作業は不要です。
再発を防ぐには、Windows Update後にMicrosoft Storeの「更新プログラムの確認」も併せて実行する習慣が有効です。今回の不具合が、Store側の更新が当たっていないPCで起きやすいと公式に説明されているためです。
恒久修正の配信状況はMicrosoftのリリースヘルスページで確認できます。2026-09-08時点ではステータスが「Mitigated」のままなので、修正が届いたかどうかを時々チェックしてみてください。まずは5分でできるStoreの更新から試してみましょう。
