【解決済み】マネーフォワード年末調整「各保険料控除の情報が追加されていません」エラーの原因と直し方
結論
年末調整の保険料控除を入力していたら「各保険料控除の情報が追加されていません」と表示されて、先へ進めない。経理担当者として従業員の申告書を確認していて、このメッセージに気づいた方もいるでしょう。
このエラーは不具合ではなく、回答どうしの矛盾が原因です。「保険料控除の有無>保険料はありますか」に「はい」と答えたのに、「生命保険料」「地震保険料」「国民年金・国民健康保険料」「小規模企業共済等掛金」の4項目すべてが「いいえ」になっていると表示されます(マネーフォワード クラウド年末調整サポート)。
直し方は2通りです。保険料を払っていなければ最初の質問を「いいえ」に直し、払っていれば該当する保険料を1つ以上登録します。どちらも数分で終わる操作なので安心してください。
| 立場 | 表示される場所 | 表示される文言 | 直し方の要点 |
|---|---|---|---|
| 管理者(経理担当者) | 従業員の申告書内容 | 各保険料控除の情報が追加されていません | 「保険料控除の有無」を修正する |
| 従業員本人 | 自分の保険料の入力画面 | 各保険料の情報が追加されていません | 画面に出る3つの選択肢から選ぶ |
従業員側の文言は少し違いますが、原因は同じだと案内されています(従業員向けFAQ)。
エラーの原因|「保険料はありますか=はい」と個別4項目の矛盾
ここからは、エラーが出る仕組み、立場別の直し方、電子的控除証明書で詰まる場合の対処の順に説明します。経理担当者は見出し「解決手順①|管理者(経理担当者)が直す場合」、従業員の方は見出し「解決手順②|従業員本人が直す場合」までスクロールして読んでもかまいません。
保険料控除の入力は、まず「保険料はありますか」と全体の有無を聞き、そのあと4種類の保険料を1つずつ聞く流れです。最初に「はい」と答えたなら、4項目のうち少なくとも1つは「はい」で登録されている必要があります。

自分の回答がどれに当たるか、次の表で確認してください。
| パターン | 「保険料はありますか」 | 個別4項目の回答 | 結果 |
|---|---|---|---|
| A | はい | すべて「いいえ」 | エラーが出る |
| B | いいえ | いいえで統一 | 正常 |
| C | はい | 1つ以上「はい」で登録 | 正常 |
矛盾が起きやすい場面
よくあるのは、画面の流れで最初の質問を何となく「はい」にしてしまうケースです。実際には保険料を払っていないのに「はい」のまま進むと、パターンAになります。
証明書が手元にそろっておらず、個別の項目を後回しにしたときも同じ状態になります。この場合は、保険料を登録すればエラーは消えます。
放置するとどうなるか
エラーが残っている従業員は、申告書回収・計算の画面でステータスを「確認済」に変更できません(公式FAQ)。一括で確認済みにする操作をしたとき、このエラーが出ている従業員だけ止まるのか、他の従業員まで巻き込んで止まるのかは、筆者も未検証です。まとめて変更する前に、まずこのエラーが出ている従業員だけを個別に「確認済」にしてみて、通るかどうかを確認することをおすすめします。
解決手順①|管理者(経理担当者)が直す場合
管理者は、従業員の申告書内容から直接直せます。従業員に差し戻さずに済むので、保険料を払っていないことが分かっている場合に便利です。
保険料の支払いがない従業員の場合
- 対象の従業員名をクリックする
- 「申告書内容」タブを開く
- 「保険料控除の有無」の「修正」をクリックする
- 「いいえ」を選んで保存する

保険料の支払いがある従業員の場合
同じ「申告書内容」タブで、該当する保険料(例: 生命保険料)の「修正」をクリックします。「はい」を選んで入力方法を選び、内容を登録してください(公式FAQ)。
証明書の金額が分からないときは、従業員本人に確認してから入力しましょう。直接入力の場合は、証明書に記載されている保険料の区分(生命保険料・地震保険料・国民年金保険料等・小規模企業共済等掛金のいずれか)に合う入力欄を選び、証明書に書かれている金額をそのまま転記します。入力画面の詳細は後述の「保険料の入力方法」の比較や入力手順ガイドで確認できます。
解決手順②|従業員本人が直す場合
従業員の入力画面でエラーが出ると、次の3つの選択肢が表示されます(従業員向けFAQ)。
| 選択肢 | 選ぶとどうなるか | 向いている人 |
|---|---|---|
| ① 保険料の支払いがないので追加しない | 最初の質問の回答が自動で「いいえ」に直る | 保険料を払っていない |
| ② あとで追加する | 住宅ローン控除の入力を終えたあと、トップ画面の「4.保険料」から入力し直す | 証明書がまだ手元にない |
| ③ 保険料の情報を追加する | その場で生命保険、地震保険、国民年金・国民健康保険料、小規模共済等掛金を登録する | 証明書がそろっている |
どれを選べばよいか
自分の状況に当てはめて、次のどれに近いかで選んでください。
- 保険料を払っていない → ①を選べば、それだけで解決します
- 証明書がまだ手元にない → ②を選び、後で「4.保険料」から入力するのを忘れないようにしてください
- 証明書がそろっている → ③でその場で登録するのが確実です
それでも解決しない場合|電子的控除証明書・マイナポータル連携のつまずき
回答の矛盾を直しても保険料を登録できないときは、証明書データの取り込みで止まっていることがあります。よくある4つのケースを見ていきましょう。
電子的控除証明書の機能が表示されない
電子的控除証明書は、生命保険料・地震保険料・国民年金保険料等・小規模企業共済等掛金の4種類に対応しています。ただし、管理者が有効にしていないと、従業員のマイページに機能そのものが表示されません(電子的控除証明書の登録方法)。
管理者は「手続き一覧」→「管理・設定」→「回収」タブ→「電子的控除証明書」で「利用する」を選び、保存してください。
保険会社がマイナポータル連携に対応していない
国税庁によると、控除証明書のデータは次の3つの方法で受け取れます。どの方法でも、取得できるデータの中身は同じです(国税庁 年末調整電子化FAQ(令和8年10月改訂版)問3-8)。
- マイナポータル連携でまとめて取得する
- 保険会社などの「お客様ページ」から個別にダウンロードする
- 国民年金保険料の証明書は、マイナポータルの「お知らせ」から個別に取得する
保険会社によってはマイナポータル連携に対応していません。対応状況は国税庁の発行主体一覧で確認し、対応していなければ個別ダウンロードや直接入力に切り替えましょう。
XMLファイルの中身が確認できない
電子的控除証明書はXML形式のデータなので、開いても内容を目で確かめにくいことがあります。分からない点は、証明書を発行した保険会社などに問い合わせるよう案内されています(公式FAQ)。
小規模企業共済等掛金の契約が複数ある
小規模企業共済等掛金は、電子証明書を1件しか取り込めません。複数の契約がある場合、2件目以降は手で入力してください。
保険料の入力方法4つの比較
保険料を登録するとき、生命保険料では次の4つの入力方法が用意されています(2026-10-03時点。入力手順ガイド、入力代行オプション)。
| 入力方法 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 直接入力 | 証明書を見ながら金額などを手で入力する | 転記ミスに注意 |
| 電子的控除証明書のアップロード | 保険会社などから受け取ったデータを読み込む | 管理者が機能を有効にしている必要がある |
| AI自動入力(β) | 生命保険料控除証明書の画像からAIが入力する | β版のため、対応範囲が変わる可能性がある |
| 入力代行オプション | 画像をアップロードし、オペレーターが入力する | 生命保険のみ対象。提供条件は公式で確認 |
直接入力を選ぶ場合は、証明書に書かれている保険料の区分(生命保険料・地震保険料・国民年金保険料等・小規模企業共済等掛金のいずれか)に合う欄へ、証明書どおりの金額を入力します。AI自動入力と入力代行は、提供条件や料金が変わることがあります。使う前に公式サイトで最新の情報を確認してください。
2026年分(令和8年分)の対応状況
マネーフォワード クラウド年末調整は、2026年9月1日時点で令和8年分の年末調整に対応済みです(公式のお知らせ)。今回のエラーとは直接関係ありませんが、基礎控除額の引き上げや生命保険料控除の計算ロジック・上限の変更などが反映されているため、金額の見え方に去年との違和感があれば公式のお知らせを確認してください。
まとめ
「各保険料控除の情報が追加されていません」は、「保険料はありますか=はい」と「個別4項目=すべていいえ」の矛盾で出るエラーです。回答をそろえれば解消します。
- 保険料を払っていない: 最初の質問を「いいえ」にする(従業員は選択肢①)
- 保険料を払っている: 該当する保険料を1つ以上登録する
- 「確認済」にできないときは、まずこのエラーが残っていないか見る
- 電子的控除証明書が使えないときは、管理者の設定と保険会社の対応状況を確認する
入力を始める前に、手元の控除証明書と今年の支払いの有無を確かめておくと、同じエラーを防げます。いま画面で止まっている方は、自分の立場に合った手順で回答を直してみてください。
