【10月16日17:00締切】中小企業省力化投資補助金(一般型)第8回に間に合わせる申請手順5ステップ
結論
中小企業省力化投資補助金(一般型)第8回の締切まで、2026年10月5日時点で残り11日です。この記事では、締切に間に合うかを判断し、何から手を付ければよいかを順番に整理しました。数字はすべて第8回公募の応募申請の手引き(中小企業基盤整備機構)に基づいています。
先に結論を3点にまとめます。
- いつまで: 2026年10月16日(金)17:00。受付は電子申請だけで、紙の申請はできません
- 誰が対象か: 国内で事業を営み、従業員がいて、単価50万円(税抜)以上の省力化設備を導入する中小企業・個人事業主
- 今日やること: GビズIDプライムを持っていなければ、すぐ取得を申請する
締切について、公式の手引きには次のように書かれています。
申請手続きは余裕をもって行ってください。…いかなる理由でも締切以降の提出は受け付け致しませんのでご了承ください。
(出典: 応募申請の手引き 第8回公募 p.7)
申請の途中でメールアドレス認証があり、認証コードの発行に時間がかかる場合があるとも記載されています。17:00ちょうどではなく、数日前の提出を目標にしてください。
自分は対象か|チェックリストで判定する
対象は、日本国内で法人登記・事業を営み、本社と補助事業の実施場所が国内にある中小企業等です。個人事業主も含まれます。中小企業かどうかは、業種ごとの資本金または常勤従業員数の上限で判定します。
| 業種(代表例) | 資本金 | 常勤従業員数 |
|---|---|---|
| 製造業・建設業・運輸業 | 3億円以下 | 300人以下 |
| 小売業 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
上の表は抜粋です。業種区分は多いため、自社の区分は公募要領p.10の表で必ず確認してください。
次に、準備を始める前に対象外の条件に当てはまらないかを確認します(同p.14〜17)。

- 本補助金の交付申請中で、補助金の支払いが終わっていない
- 過去に「ものづくり補助金」等の交付決定を受け、支払いが終わっていない
- 応募申請日から過去3年以内に、同補助金等の交付決定を合計2回以上受けている
- 従業員が0名、または1人当たり給与支給総額の対象となる従業員が0名
- みなし大企業、またはみなし同一法人(親子会社・代表者が同じ法人など)で複数申請している
- 暴力団等の反社会的勢力に該当する
「みなし大企業」とは、資本金・従業員数だけ見れば中小企業の基準に収まっていても、大企業と実質的に同一とみなされる事業者のことです。「みなし同一法人」は、親子会社や代表者が同じ法人など、複数の法人が実質的に同一の事業者とみなされるケースを指します(同p.14〜17)。
1つでも当てはまれば申請できません。特に「従業員0名」は、一人で営む個人事業主が見落としやすい条件です。対象外に該当した場合、今回の第8回への応募はできません。次回公募の有無や時期を公式サイトで確認するか、他の補助金・支援制度を探すことを検討してください。
小規模事業者・再生事業者は補助率2/3|区分の簡易判定
小規模企業者・小規模事業者・再生事業者は、補助率が中小企業の1/2より高い2/3になります。小規模かどうかは業種と常勤従業員数で決まります(同p.12)。
| 業種 | 小規模の条件 |
|---|---|
| 製造業その他・宿泊業・娯楽業 | 常勤従業員20人以下 |
| 卸売業・小売業・サービス業 | 常勤従業員5人以下 |
いくらもらえるか|補助上限額・補助率と特例の早見表

補助上限額は従業員数で決まります。小規模企業者等も上限額は同じ表を使い、補助率だけが変わります(同p.8、2026年10月5日時点)。
| 従業員数 | 補助上限額 | 補助率(中小企業) | 補助率(小規模・再生) |
|---|---|---|---|
| 5人以下 | 750万円 | 1/2 | 2/3 |
| 6〜20人 | 1,500万円 | 1/2 | 2/3 |
| 21〜50人 | 3,000万円 | 1/2 | 2/3 |
| 51〜100人 | 5,000万円 | 1/2 | 2/3 |
| 101人以上 | 8,000万円 | 1/2 | 2/3 |
交付決定後に達成が必要な基本要件
採択されて交付決定を受けた場合、次の4つの達成が必要です。未達の場合は返還義務があります(同p.22)。
- 労働生産性の年平均成長率4.0%以上
- 1人当たり給与支給総額の年平均成長率3.5%以上
- 事業場内最低賃金を毎年、事業実施都道府県の最低賃金+30円以上にする
- 一般事業主行動計画の公表(常勤従業員21名以上の事業者のみ)
最低賃金引き上げ特例を使う事業者は、3を除く3つが要件です。
上限額・補助率を引き上げる2つの特例
| 特例 | 引き上げ内容 | 主な要件 |
|---|---|---|
| 大幅賃上げ特例 | 上限額に250万円(5人以下)〜2,000万円(101人以上)を上乗せし、最大1,000万〜1億円 | 1人当たり給与支給総額の年平均成長率を基本要件に+2.5%上乗せ(合計6.0%以上)、かつ事業場内最低賃金を地域別最低賃金+50円以上にする |
| 最低賃金引き上げ特例 | 中小企業の補助率を1/2から2/3へ | 2024年10月〜2025年9月に、改定後の地域別最低賃金未満で雇う従業員が全体の30%以上の月が3か月以上ある |
特例には、それぞれ適用されない事業者がいます(同p.33)。
| 特例 | 適用されない事業者 |
|---|---|
| 大幅賃上げ特例 | 最低賃金引き上げ特例の適用者/再生事業者/常勤従業員がいない事業者 |
| 最低賃金引き上げ特例 | もともと補助率2/3の小規模企業者・小規模事業者・再生事業者/常勤従業員がいない事業者 |
組み合わせが複雑なため、自社が該当するかは公募要領で最終確認してください。
第8回で審査に加わった「足下の賃上げ」
第8回では「足下の賃上げ」が審査項目になりました。直近決算期から基準年度までの1人当たり給与支給総額の伸びが物価上昇率を下回る計画は、審査で大幅に不利になります(同p.24, p.73)。参考値として、2025年のCPI総合指数は前年比3.2%上昇と示されています。
ここでの「基準年度」について、補助金コンサル会社の解説コラムでは、第8回から設定方法が「応募申請時の直近決算期」から「補助事業完了日を含む事業年度」に変更されたと整理されています(公式の新旧対照表では確認できていないため、参考情報として記載します)。つまり、直近の決算期から補助事業が完了する時期を含む事業年度までの間に、1人当たり給与支給総額をどれだけ伸ばす計画かが審査対象になると考えられます。
締切までにやる手続きの手順(5ステップ)

ステップ1: GビズIDプライムを取得する
申請にはGビズIDプライムアカウントが必須です。公式も「取得には一定の期間を要する」として早めの準備を求めています(同p.3, p.55)。申請はGビズID公式サイトから行います。
取得日数の目安は、申請方法によって幅があるとされています(いずれも2026年10月時点の民間メディアの情報で、混雑状況により変動します)。
| 申請方法 | 目安 |
|---|---|
| マイナンバーカード+対応スマホでオンライン申請 | 最短即日〜3日程度 |
| 印鑑証明書を郵送する書類申請 | 書類到着後、数日〜1週間程度 |
出典: GビズIDプライム取得ガイド(gxo.co.jp)、GビズID登録の解説(local-mp.co.jp)。締切まで日数が少ないため、オンライン申請が使えるならそちらを選ぶのが現実的です。
ステップ2: 導入設備を決めて見積りを取る
機械装置・システム構築費として、単価50万円(税抜)以上の設備投資が必須です。契約先1件あたり50万円(税抜)以上の場合は、原則として同一条件で2者以上の相見積りが必要です(同p.42)。
次のような経費は対象外です(同p.46)。
- 汎用性のあるPC・タブレット・スマートフォン・カメラ等
- 自動車などの車両の購入費・修理費・車検費
- 中古品の購入費、既存システムのバージョンアップ費用
ステップ3: 事業計画書を作る
事業計画書は「その1」「その2」「その3」で構成され、その3には別紙1〜4が付きます(同p.56, p.58)。
- 別紙1: 省力化計算シート
- 別紙2: 省力化業務プロセス図
- 別紙3: 投資回収期間計算シート
- 別紙4: 事業計画目標値算出シート
別紙4は第7回以前の様式に無いため、過去の様式は流用できません。資料ダウンロードページから第8回専用の様式を取得してください。
ステップ4: 共通の提出書類をそろえる
全事業者に共通する主な書類は次のとおりです(同p.61〜67)。
| 書類 | 補足 |
|---|---|
| 履歴事項全部証明書(法人) | 発行3か月以内。個人は確定申告書控え |
| 納税証明書(その2) | 法人は直近3期分、個人は1期分 |
| 損益計算書・貸借対照表 | 直近2期分 |
| 法人事業概況説明書など | 個人は所得税青色申告決算書等 |
| 役員名簿・株主出資者名簿 | 法人のみ。指定様式 |
| 見積書・カタログ等 | 50万円以上の機械装置等 |
納税証明書は税務署で取得するため、ステップ1〜3と並行して手配します。
ステップ5: 電子申請システムから応募する
書類がそろったら電子申請システムから応募します。前述のメール認証に加え、GビズIDアカウントを変更するとマイページにログインできなくなる可能性があると公式は注意しています。申請期間中はアカウントを変更しないでください。
なお審査は書面が中心ですが、ソフトウェア投資やシステム開発案件などでは、1事業者30分程度のオンライン口頭審査が行われる場合があります(同p.72〜75)。
締切とスケジュール
第8回の日程は次のとおりです(同p.7, p.80)。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 公募開始 | 2026年8月18日(火) |
| 申請受付開始 | 2026年9月18日(金)10:00 |
| 応募締切 | 2026年10月16日(金)17:00 |
| 採択発表 | 2027年2月上旬(予定) |
| 交付申請の期限 | 採択発表日から原則2か月後 |
| 補助事業実施期間 | 交付決定日から17か月以内(採択決定日から19か月後の日まで) |
交付決定前の契約・発注(事前着手)は、いかなる理由でも認められません。採択されても、交付決定までは設備を発注しないでください。計画は上の第8回の日程・期間の数字だけを見て立てれば十分です。
締切に間に合わなかった・採択を逃した場合どうなるか
10月16日17:00を過ぎると、理由を問わず第8回には申請できません。次回以降の公募の有無や時期は、公式サイトで確認することになります。
採択率については、過去6回は6〜7割で推移したとする民間の集計があります(補助金ポータルなど)。中小機構による公式集計は確認できていないため、目安として捉えてください。
採択後も注意点があります。採択発表から原則2か月以内に交付申請をしないと、採択は取り消されます。
まとめ
省力化投資補助金(一般型)第8回の締切は、2026年10月16日(金)17:00です。準備の順番は次のとおりです。
- 対象外チェックリストに当てはまらないか確認する
- GビズIDプライムを取得する
- 50万円以上の設備を決め、相見積りを取る
- 第8回専用様式で事業計画書を作り、共通書類をそろえる
- 締切の数日前を目標に電子申請する
今日やることを1つに絞るなら、GビズIDプライムを持っていない場合はまず取得を申請することです。日程や様式は改訂されることがあるため、申請前に中小企業省力化投資補助金の公式サイトで最新情報を確認してください。
