OPPO Find X9 Ultraレビュー|Hasselblad共同開発カメラと価格27万円超えの価値を検証
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27万円を超えるスマートフォンに、それだけの価値があるのか。OPPO Find X9 Ultraは「世界初の光学10倍望遠」を掲げるカメラ特化のフラッグシップですが、日本で使ううえでは見逃せない弱点もあります。
結論|OPPO Find X9 Ultraはこんな人に向く
先に結論をお伝えします。Find X9 Ultraは「スマホのカメラで遠くの被写体を撮りたい人」に強く刺さる一方、日常の決済まわりで妥協できない人には勧めにくい端末です。
理由はシンプルで、光学10倍望遠という他社にない武器を持つ代わりに、日本版はFeliCa(おサイフケータイ)対応をうたう記載が見当たらないためです。カメラの尖った性能と、日本特有の使い勝手のどちらを優先するかが判断の分かれ目になります。
メーカー版(型番CPH2841)は2026年7月8日に27万4,800円で発売されました(OPPO公式)。IIJmio版は2026年8月7日発売で通常価格27万2,800円です(ケータイ Watch)。

出典: PR TIMES
OPPO Find X9 Ultraのスペックと価格
基本スペック
日本版の主要スペックは以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | CPH2841 |
| SoC(スマートフォンの頭脳にあたるプロセッサー) | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| RAM/ストレージ | 12GB/512GB(日本版はこの構成のみ) |
| ディスプレイ | 約6.8インチ QHD+ AMOLED(3,168×1,440・約510ppi) |
| リフレッシュレート | 最大144Hz |
| ピーク輝度(数値が高いほど屋外の明るい場所でも画面が見やすい) | 3,600ニト |
| バッテリー | 7,050mAh |
| 充電 | 有線100W/ワイヤレス50W |
| 防水防塵 | IP68/IP69 |
| サイズ・重量 | 約163.2×77.0×8.65〜9.1mm・235g |
| カラー | Tundra Umber/Canyon Orange |
グローバル版にはRAM・ストレージの別構成も存在しますが、日本向けは12GB+512GBとして案内されています(OPPO公式)。

出典: PR TIMES
価格と購入先の違い
同じ端末でも購入ルートで条件が変わります。2026-08-09時点の整理は次のとおりです。
| 購入先 | 価格(税込) | 補足 |
|---|---|---|
| メーカー版(オウガ・ジャパン) | 274,800円 | 2026年7月8日発売 |
| IIJmio版(通常) | 272,800円 | 分割は月額11,375円×24回 |
| IIJmio版(MNP+ギガプラン同時契約) | 247,800円 | 月額10,326円×24回も選択可 |
IIJmioの割引は、MNP転入と音声SIM/音声eSIMの同時契約が条件で、2026年11月4日21:59まで・1契約者1台までとされています。価格は変動しうるため、購入直前にIIJmio公式やOPPO公式で最新情報を確認してください。
Hasselblad共同開発カメラの中身
本機最大の特徴は背面4眼のカメラ構成です。メインは200MP F1.5(1/1.12インチのSony LYTIA 901)、3倍望遠も200MP F2.2(1/1.28インチ)で、最短15cmまで寄れるマクロ撮影にも対応します。
さらに世界初とされる光学10倍望遠50MP、画角123度の超広角50MPを搭載。デジタル処理で倍率を稼ぐのではなく、10倍のハードウェアレンズを物理的に積んでいる点が他社との決定的な違いです(OPPO Global Newsroom)。

出典: PR TIMES
動画は8K/30fpsと4K/120fpsに対応し、10-bit Log収録(明暗の階調情報を多く記録し、あとから色や明るさを編集しやすくする撮影モード)も可能です。別売の「Hasselblad Earth Explorer Kit」(300mm相当テレコンバーター、実勢59,800円)を装着すれば690mm相当まで焦点距離を伸ばせます。
このキットを本体と合わせて揃えると、メーカー版(27万4,800円)では合計約33万4,600円、IIJmio版(27万2,800円)では合計約33万2,600円、IIJmioのMNP割引(24万7,800円)を使っても合計約30万7,600円となります。690mm相当という焦点距離を頻繁に使う見込みがあるかどうかで、追加投資の妥当性は変わってきます。

出典: PR TIMES
公開レビューからわかるメリット
望遠性能は競合機を上回るとの評価
ガジェット系レビューサイト「はやぽんログ!」では、光学10倍のハードウェアレンズを物理的に搭載している点を評価したうえで、夜間の10倍ズーム撮影についてXiaomi 17 Ultra・Galaxy S26 Ultraの両機より優れた結果だったと報告されています。海外メディアからは「これまでテストした中で最高のカメラフォン」との評も紹介されました(マイナビニュース)。一方で同メディアは、テレコンバーターを使った4000mm超相当の撮影では「AIの加工がありありと感じられる」とも指摘しており、望遠倍率を上げるほどソフトウェア処理への依存が大きくなる点には留意が必要です(マイナビニュース)。

出典: PR TIMES
なお本記事は実機を用いた独自レビューではないため、10倍ズームの実際の作例写真は掲載していません。上記の画像はOPPOが公開しているHasselblad監修の色表現デモであり、ズーム撮影そのものの見本ではない点はご了承ください。実際の望遠描写がどう写るかを確認したい場合は、引用元のはやぽんログ!やマイナビニュースの元記事で作例をご覧いただくことをおすすめします。
バッテリーと充電の余裕
7,050mAhは日本国内で販売されるスマートフォンとして最大級の容量です。100Wの有線急速充電に加え、50Wのワイヤレス充電にも対応しており、撮影で電池を消費しやすい使い方でも取り回しやすい構成といえます。

出典: PR TIMES
画面と処理性能
6.8インチのQHD+ AMOLEDは最大144Hz・ピーク輝度3,600ニトで、屋外の強い日差しの下でも視認性を確保しやすい仕様です。SoC(プロセッサー)にはSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用し、Gorilla Glass Victus 2、IP68/IP69の防水防塵も備え、価格相応の基礎体力は揃っています。

出典: PR TIMES
購入前に知っておきたい注意点
27万円超という価格
最も現実的なハードルは価格です。IIJmioのMNP割引を使っても24万7,800円で、一般的なミドルレンジ機の3〜4台分に相当します。望遠撮影を積極的に使わないなら、投資に見合う体験は得にくいでしょう。
FeliCa/おサイフケータイは非対応の可能性が高い
日本版はFeliCa非対応とみられています。AndroPlusは技適認証がグローバル版と同一である点から「日本版はFeliCa搭載しないことがほぼ確定」と分析しており、OPPO公式の仕様表にも対応をうたう記載は見当たりません。
現時点でOPPOが「非対応」と明言した一次情報は確認できていませんが、モバイルSuicaやiDなどのタッチ決済は使えない可能性が高いと考えたほうが安全です。前モデルのFind X9(無印)はおサイフケータイに対応しており、この点は明確な後退といえます。
タッチ決済に依存している場合は、物理のSuicaカードなどICカードを別途携帯する、あるいはPayPayなどのQRコード決済アプリをスマホ本体で使う、といった形で代替する運用が現実的です。完全な代替にはなりませんが、決済手段を一つに絞らなければ日常生活で困る場面は減らせます。
235gという重量
重量235g(Tundra Umberは236g)、厚さ最大9.1mmのボディは軽量とは言えません。個人レビューでも「約235gで片手操作や軽さを求める方には扱いにくい場面がある」と指摘されており(note)、携帯性を重視する人は店頭で実機を握ってから決めることをおすすめします。
シリーズ内・競合機との位置づけ
同じFind X9シリーズでも、Ultraと下位のFind X9 Proは中身が明確に異なります。なお以下の比較はあくまでシリーズ内でのUltraの位置づけを把握するためのもので、Find X9 Proが日本国内で発売されるかどうかは本記事執筆時点では確認できていません。日本で実際に選べる競合機との比較は、この後の段落を参考にしてください。
| 項目 | Find X9 Ultra | Find X9 Pro |
|---|---|---|
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 | MediaTek Dimensity 9500 |
| メインカメラ | 200MP | 50MP |
| 画面サイズ | 6.82インチ | 6.78インチ |
| 重量 | 235g | 224g |
※Proのスペックは91mobilesによる海外情報で、日本での販売状況は本記事では確認できていません。
競合となるGalaxy S26 Ultra、Xiaomi 17 Ultra、iPhone 17 Pro Maxはいずれも総合力の高い機種ですが、光学10倍のハードウェアレンズを積んでいるのはFind X9 Ultraだけです。決済機能やエコシステムの完成度を取るか、望遠の飛距離を取るかという選択になります。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめできる人
- 運動会・スポーツ観戦・野鳥や鉄道など、遠景の撮影機会が多い人
- 8K/30fpsや4K/120fpsの動画撮影を実用的に使いたい人
- 決済はクレジットカードやQRコード決済で足りている人
見送りを検討したい人
- モバイルSuicaやiDなど、FeliCa系のタッチ決済を日常的に使う人
- 200g以下の軽さや片手操作を重視する人
- カメラは標準〜3倍程度で十分で、価格を抑えたい人
なお、メーカー保証は購入日から1年間(付属品は6ヶ月)で、無償修理期間中は集荷・往復送料が無料、初期不良は購入日から14日以内なら新品交換に対応するとされています(OPPO公式ストア)。
あらためて記しておくと、本記事は実機を用いた独自レビューではなく、OPPO公式発表・IIJmio関連の報道・公開されている実機レビュー記事をもとにした調査記事です。価格や仕様はすべて2026-08-09時点の情報を基準にしているため、購入直前には必ず最新情報を確認してください。
まとめ
OPPO Find X9 Ultraは、光学10倍望遠と200MPデュアルカメラ、7,050mAhバッテリーという明確な武器を持つ端末です。一方で27万円超の価格とFeliCa非対応(とみられる点)は、日本のユーザーにとって現実的な検討材料になります。
購入を決める前に、自分が本当に望遠を使うか、タッチ決済をスマホに任せているかの2点を整理してみてください。条件が合うなら、IIJmioのMNP割引(2026年11月4日21:59まで)は有力な選択肢になります。
価格・在庫・キャンペーン条件は変わりやすいため、申し込み直前にOPPO公式とIIJmio公式で最新情報を必ず確認しましょう。


