【解決済み】ジョブカン年末調整でエラーが出る原因と直し方6選|「従業員が見つかりませんでした」「給与データ未反映」など症状別に解説
ジョブカン年末調整でエラーが出て進まない時、まず確認すべきこと
年末調整の準備を進めるなかで、ジョブカン年末調整に「従業員が見つかりませんでした」と表示されたり、給与データが反映されなかったりして手が止まっていませんか。従業員の提出期限が迫るなか、原因の分からないエラーは担当者にとって大きな負担です。
この記事では、ジョブカン公式ヘルプセンターの記述をもとに、よくあるエラーの原因と直し方を症状別に整理しました。設定画面のメニュー名やボタン名まで書いているので、画面を開きながら順番に確認してください。
結論から言うと、ジョブカン年末調整のエラーの多くは「スタッフコードの未入力・不一致」と「給与や年末調整の確定状態」が原因です。年末調整のデータは、ジョブカン労務HR/ジョブカン給与計算側の従業員情報と紐づいて動いているためです。
まずは下の表で、表示されている症状と最初に確認する場所を照らし合わせてください。
| 症状・エラー表示 | 主な原因 | 最初に確認する場所 |
|---|---|---|
| 「従業員が見つかりませんでした」 | スタッフコードの未入力・不一致 | 労務HR/給与計算の「従業員情報」>「基本情報」 |
| 「(スタッフコード)(社員名)のメールアドレスが既に存在します」 | 労務HR/給与計算と年末調整のスタッフコード不一致 | 労務HR/給与計算側と年末調整側、両方のスタッフコード |
| 給与データが年末調整画面に反映されない | 「所得税の計算対象」未チェック、給与・賞与が未確定、年末調整が確定済み | 設定>支給・控除設定>給与規定/賞与規定 |
| 前職情報でエラーになる | 従業員情報と源泉徴収票の前職情報の差異 | 「前職分を従業員情報から再計算する」ボタン |
| 保険料控除証明書の電子データが読み込めない | 対応外の保険種別、またはファイル編集による改ざん検知の可能性 | 証明書の種類とファイルの状態 |
| マイナンバーのCSV登録でつまずく | Excelでの指数表記化・先頭の0の消失 | CSVの列の書式 |
特定の従業員だけ年末調整に連携されない場合は、その人の従業員ステータスが「在職者」になっているかも確認しましょう。
ここからは、エラーが起きる仕組みと、症状ごとの直し方を順に解説します。なお、一部の項目(保険料控除証明書の改ざん検知、労務HR側のマイナンバー登録、令和8年度対応の画面仕様)は、年末調整の画面そのものではなく関連ヘルプやプレスリリースの記述が根拠のため、画面表示の文言までは確認できていません。該当箇所ではその都度簡潔に注記します。
なぜエラーが起きるのか|ジョブカンの年末調整が「スタッフコード」と「確定状態」に依存する仕組み
ジョブカン公式ヘルプセンターの年末調整でよくあるエラーと対応方法によると、年末調整データのインポートにはスタッフコードの入力が必須です。コードが空欄だったり、労務HR/給与計算側と食い違っていたりすると、年末調整側は該当する従業員を特定できません。
もう一つの鍵が「確定状態」です。給与データは確定済みの給与・賞与をもとに取り込まれ、反対に年末調整が確定済みのときはインポートを受け付けません。
また、年末調整と連携される従業員情報についての公式ヘルプでは、入社日が未来日の「内定者」ステータスの従業員は連携対象外と案内されています。「在職者」でないと連携されないため、連携漏れがあれば従業員ステータスと入社日を確認しましょう。
| 依存している要素 | ずれたときに起きること |
|---|---|
| スタッフコード | 「従業員が見つかりませんでした」、メールアドレス重複エラー |
| 給与・賞与の確定状態 | 給与データが年末調整画面に反映されない |
| 年末調整の確定状態 | インポートできない(確定解除が必要) |
| 従業員ステータス・入社日 | 年末調整データに連携されない |
症状別・ジョブカン年末調整エラーの解決手順

画面を開きながら、自分のエラーに該当する見出しまで確認してください。
「従業員が見つかりませんでした」が出る場合|スタッフコードの入力漏れ・不一致を確認する
公式ヘルプによると、このエラーは労務HR/給与計算の「従業員情報」>「基本情報」でスタッフコードが未入力か、年末調整側のスタッフコードと一致していない場合に発生します。次の順で確認してください。
- 労務HR/給与計算で「従業員情報」>「基本情報」を開く
- エラーが出た従業員のスタッフコードが入力されているか確認する
- 年末調整側の同じ従業員のスタッフコードと照らし合わせ、一致させる
- もう一度インポートする
「〇〇のメールアドレスが既に存在します」が出る場合|労務HR/給与計算側とのスタッフコード不一致を解消する
公式ヘルプでは「●✖(スタッフコード)●●●(社員名)のメールアドレスが既に存在します」という形のメッセージとして紹介されています。文面はメールアドレスの重複ですが、原因は労務HR/給与計算側と年末調整側のスタッフコードの不一致です。
メールアドレスを書き換える前に、まず両方のスタッフコードが揃っているかを確認しましょう。
給与データが年末調整画面に反映されない場合|「所得税の計算対象」設定・給与確定状況・年末調整の確定解除を確認する
公式ヘルプのQ&A「年末調整画面に給与データを反映できない原因」では、原因が3つ挙げられています。上から順に確認すると切り分けが早く進みます。
| 原因 | 対処 |
|---|---|
| 給与・賞与規定で「所得税の計算対象」にチェックが入っていない | 設定>支給・控除設定>給与規定/賞与規定で該当項目にチェックを入れる |
| 1月〜12月(または給与計算の利用開始月〜12月)の給与・賞与が未確定 | 対象期間の給与・賞与を確定する |
| 年末調整を確定済みの状態でインポートしようとしている | 年末調整の確定を解除してからインポートする |
前職情報のエラー(源泉徴収票との差異)|「前職分を従業員情報から再計算する」で解消する
管理者が提出内容を確認・修正する手順の公式ヘルプによると、従業員情報の前職情報と、源泉徴収票の前職情報(支払金額・控除額・源泉徴収税額)に差異があるとエラーになります。
この場合は「前職分を従業員情報から再計算する」ボタンを押し、金額が反映されたことを確認してから「保存」を押せば解消できます。
保険料控除証明書の電子データ(XML)がアップロードできない・読み込めない場合|対応保険種別と編集禁止の仕様を確認する
保険料控除証明書を電子データで受け付ける公式ヘルプによると、電子データ(XML形式)に対応しているのは「生命保険料」「地震保険料」のみです。それ以外の証明書は電子データでは取り込めません。
また、電子発行後にファイルが編集されると、改ざん検知によってエラーや読込失敗が起こりうるとされています。具体的な表示文言までは確認できていませんが、読み込めないときは従業員にファイルを編集・保存し直していないか聞いてみてください。
電子データから取り込んだ保険情報は、システム上編集できない仕様です。内容に誤りがあれば、一度削除して手入力し直します。なお、前年データを利用する機能の公式ヘルプでは、前年に電子控除証明書から取り込んだデータや団体保険データは引き継がれない場合があると注意喚起されています。
なお、従業員の入力画面は管理者が各設問の説明文をカスタマイズできる仕様です。「証明書のファイルは編集・保存し直さないでください」のように説明文へ書き添えておくと、提出前にこのトラブルを防ぎやすくなり、従業員からの問い合わせも減らせます(公式ヘルプ)。
【関連情報】ジョブカン労務HR側のマイナンバー登録でつまずく場合|CSV登録時の書式エラーに注意する
ここまでの5つは年末調整の画面そのもので起きるエラーでした。最後に紹介するのは、年末調整とは別の機能である、ジョブカン労務HR側のマイナンバーCSV一括登録に関する公式ヘルプに基づく情報です。年末調整のアンケート画面に同じメッセージが表示されるかは未確認のため、労務HR/給与計算のマイナンバー管理機能で起こりうるエラーとして参考にしてください。
- 「マイナンバーは整数で入力してください」: Excelで開くと「E+11」を含む指数表記になり、桁が壊れる
- 「マイナンバーは不正な値です」: 先頭の0が消えてしまう
どちらも、CSVの該当列を文字列(テキスト)書式にしてから入力するのが対処法として案内されています。
2026年(令和8年分)の年末調整で新たに注意すべき点
今年は税制改正の影響で、年末調整の計算そのものが変わります。国税庁の令和8年分の資料で示されている主な変更点は次のとおりです。
| 項目 | 令和8年分(2026年分)の内容 |
|---|---|
| 基礎控除 | 恒久部分が58万円→62万円。合計所得489万円以下の人は時限的上乗せで最大104万円 |
| 給与所得控除の最低保障額 | 65万円→74万円 |
| 扶養親族等の所得要件 | 「58万円以下」→「62万円以下」 |
| 特定親族特別控除 | 19歳以上23歳未満の親族で所得62万円超123万円以下が対象 |
これらにより、給与収入のみの人の課税最低限は年収178万円になります。

ジョブカン側の対応については、運営元の株式会社DONUTSが2026年版の機能対応方針をプレスリリースで公開しています。2026-10-05時点の発表内容は次のとおりで、リリースは2026年10月中旬の予定です。
- 令和8年度税制改正(基礎控除・給与所得控除等の見直し)に対応した計算ロジックの変更
- 基礎控除申告書・配偶者控除等申告書などの新様式への対応
- 中途入社者の前職源泉徴収票をAI-OCRで自動取り込みする新機能

出典: 株式会社DONUTS プレスリリース(PR TIMES)
ただし、特定親族特別控除が従業員アンケートでどのような設問になり、どんなエラーメッセージが出るかは未確認です。プレスリリースに具体的な記載がなく、リリース後に画面の文言が変わる可能性もあるため、公式サイトで最新情報を確認してください。
それでも解決しない場合の対処法
まず、管理者画面の左メニュー「依頼一覧」で、従業員の提出状況を確認しましょう。ステータスの流れを知っておくと、どこで止まっているかが分かります。
| ステータス | 意味・次の操作 |
|---|---|
| 入力済 | 従業員が提出済み。内容を確認して「承認」すると「完了」 |
| 対象外 | 年末調整の対象外として処理されたもの |
| 再依頼中 | 管理者が修正依頼を送った状態。従業員の再提出後は管理者の承認待ちになる |
画面の表示がおかしいだけに見える場合は、一般的な切り分けとして、ページの再読み込みや別のブラウザでの再試行も試してみてください。
それでも直らなければ、公式サポートに問い合わせます。メール・チャット・電話のサポートはいずれも無料です(2026-10-05時点、給与計算のサポート窓口・労務HRのサポート窓口より)。
| 窓口 | 電話番号 | 受付時間 |
|---|---|---|
| ジョブカン給与計算 | 050-3201-4837 | 平日9:00〜18:00 |
| ジョブカン労務HR | 050-3204-4943 | 平日9:00〜18:00 |
問い合わせの際は、表示されたエラーメッセージの全文と、該当する従業員のスタッフコードを手元に用意しておくと話が早く進みます。
まとめ
ジョブカン年末調整のエラーは、表示が違っても根本はスタッフコードと確定状態に行き着くことがほとんどです。慌てずに、症状に合う確認先から一つずつ当たっていけば解決できます。
来年以降に同じエラーで止まらないよう、年末調整を始める前に次の項目をチェックリストにしておきましょう。
- 労務HR/給与計算と年末調整で、全従業員のスタッフコードが入力され一致している
- 給与・賞与規定の「所得税の計算対象」にチェックが入っている
- 1月〜12月の給与・賞与がすべて確定している
- 対象者の従業員ステータスが「在職者」になっている
今日のうちに設定画面を開き、チェックリストの1項目目から確認を始めてください。
