スマートアプリコントロールがグレーアウトしてオンにできない時の対処法2選【KB5127648】
結論
Windowsセキュリティを開いたら、スマートアプリコントロールの項目がグレーアウトして、オンにできない。KB5127648を入れてから、そんな状態になって困っていませんか。
先に結論です。下の3項目にすべて当てはまるなら、Microsoftが公式に認めた既知の不具合です。設定の誤りではないので、回避策で元に戻せます。
| 確認項目 | 該当する状態 |
|---|---|
| ① 更新プログラム | 2026年10月13日配信のKB5127648(ビルド26300.9711/26200.9711/26100.9711)を適用した |
| ② 以前の設定 | スマートアプリコントロールをもともと「オフ」にしていた |
| ③ 開発者モード | 開発者モードを有効にしていない |
すでにオンになっている端末は影響を受けず、保護も続いています(Microsoft公式サポート KB5127648)。困っているのは「一度オフにした人」だけです。
③の開発者モードを使っている場合は注意が必要です。開発者モードの端末はそもそも有効化できないとされています。これは窓の杜の報道にもとづくもので、Microsoftの公式ドキュメントでは直接確認できていません。今回の不具合とは別の理由の可能性がある、という程度に捉えてください。

出典: Unsplash(撮影: Ed Hardie)
当てはまった人は、端末の種類で直し方を選びます。
| 比較項目 | レジストリ編集 | グループポリシー |
|---|---|---|
| 向いている端末 | 自宅など個人で使うPC | 会社が管理するPC |
| 作業する人 | 自分 | IT管理者 |
| 作業内容 | reg add コマンドを2行実行 |
Feature Previewパッケージ2つを導入して有効化 |
| 再起動 | 必要 | 必要 |
| 詳しい手順 | 本文の「解決手順1」 | 本文の「解決手順2」 |
迷ったら、個人のPCはレジストリ、会社のPCはグループポリシーと覚えておけば大丈夫です。
本文
スマートアプリコントロールがオンにできないのはなぜか
スマートアプリコントロールは、Windows 11に標準で入っている保護機能です。信頼できないアプリの実行を防ぎます。
設定場所は「Windows セキュリティ > アプリとブラウザー コントロール > スマート アプリ コントロール」です(Microsoft Learn)。
この機能には、動作を記録するだけの「評価モード」と、実際に保護を働かせる「オン(実行モード)」があります。今回グレーアウトして選べなくなっているのは、この「オン」への切り替えです。
Microsoftが既知の問題として公表している
KB5127648は、Windows 11 バージョン24H2・25H2・26H2向けに2026年10月13日に配信された更新です。Microsoft公式サポート KB5127648は既知の問題として、次のように説明しています。
After installing this update, some devices might be unable to turn on Smart App Control in the Windows Security app if it has been turned off.
On affected devices, the option to turn on Smart App Control might be grayed out.
つまり「オフにしていた端末で、オンにする選択肢がグレー表示になることがある」という内容です。日本語版の公式ページにも「スマート アプリ コントロールをオンにできない可能性があります」という見出しで載っています。
海外メディアのBleepingComputerも、Microsoftが不具合を認めたことと、同じ回避策を報じています。
改善されたばかりの「切り替え機能」で起きている
この機能には、以前から「一度オフにすると戻せない」という制約がありました。再びオンにするには、Windows 11の再インストールかリセットしか方法がなかったのです(Windows Latest、2025年12月16日)。
その後の改善で、クリーンインストールなしでオン・オフを切り替えられるようになりました。今回の不具合は、この改善された切り替え機能に影響するものだと窓の杜は説明しています。
「前は戻せたのに急にできなくなった」と感じるのは、このためです。あなたの操作ミスではありません。
恒久的な修正はまだ出ていない
公式ページには「Microsoft is working on a resolution and will provide an update in an upcoming release.」とあります。
今後のリリースで修正する予定ですが、2026-10-21時点で修正版は出ていません。
いつの更新で直るかも発表されていません。待つ間は、次の回避策を使います。
解決手順1:個人のPCで直す(レジストリ編集)

出典: Unsplash(撮影: Bryn Young)
自宅のPCなど、自分で管理している端末向けの方法です。Microsoftが公式に案内している回避策です。
編集前にやっておくこと
レジストリは、Windowsの深い設定が保存されている場所です。入力を間違えたときの影響は公式ページに書かれていないため、作業は自己責任になります。
始める前に、次のどちらかで元に戻せる状態を作ってください。
- システムの復元ポイントを作成する
- レジストリをエクスポートしてバックアップを取る
手順
- コマンドプロンプトを管理者権限で開く
- 次の2行を1行ずつ実行する
- PCを再起動する
reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Policies\Microsoft\FeatureManagement\Overrides" /v 2883193997 /t REG_DWORD /d 1 /f
reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Policies\Microsoft\FeatureManagement\Overrides" /v 2850574478 /t REG_DWORD /d 1 /f
この2行は、Overrides というキーに 2883193997 と 2850574478 という2つの値を追加します。種類は REG_DWORD(数値の値)で、データはどちらも1です。
値の名前は公式が指定したものです。何の機能を指すかは公開されていませんが、Microsoft公式サポートページの回避策としてそのまま案内されている値なので、得体の知れない数値ではありません。安心して1文字も変えずにコピーしてください。
再起動後の確認
再起動したら「Windows セキュリティ > アプリとブラウザー コントロール > スマート アプリ コントロール」を開きます。オンにする選択肢を選べるようになっていれば解決です。
解決手順2:社内管理のPCで直す(グループポリシー)
会社から貸与されたPCなど、IT部門が管理する端末向けの方法です。利用者が自分で設定を変えられないことが多いので、この見出しの内容を管理者に共有してください。
IT管理者向けの手順
次の2つのパッケージを両方導入する必要があります。
- KB5074105 261015_19222 Feature Preview
- KB5074105 261015_19221 Feature Preview
導入後の操作は次のとおりです。
- 「コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > 該当のグループポリシー名 > Windows 11, version 24H2, 25H2」を開く
- 2つの設定をどちらも「有効」にする
- 端末を再起動する
片方だけでは足りません。必ず2つとも導入して有効にしてください(Microsoft公式サポート KB5127648)。
それでも解決しない場合
回避策を試しても変わらないときは、次の順に確かめてください。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 入力ミス | 値の名前が 2883193997 と 2850574478 か。種類が REG_DWORD、データが1か |
| 再起動 | 実行後に一度も再起動していない状態ではないか |
| 更新の状態 | 最新の更新プログラムが適用されているか |
| 開発者モード | 開発者モードがオンになっていないか |
開発者モードを使っている場合は、前述のとおり(窓の杜の報道ベースで公式未確認ではありますが)この不具合とは別の理由でオンにできない可能性があるので、その設定が原因かどうかも考えてください。
すべて確かめても直らない場合は、Windowsの検索ボックスで「フィードバックHub」と入力して開き、症状を報告するか、Microsoftサポートに問い合わせる方法があります。急ぎでなければ、恒久的な修正を待つのも選択肢です。
なお、KB5127648の他の既知の問題は、公式ページの一覧で確認できます。
まとめ
KB5127648の適用後にスマートアプリコントロールがオンにできないのは、Microsoftが認めた既知の不具合です。影響を受けるのは、もともとオフにしていた端末だけです。
- 個人のPCは、レジストリに2つの値を追加して再起動する
- 会社のPCは、管理者がFeature Previewパッケージ2つを導入して有効にする
- 開発者モードの端末は、別の理由の可能性がある
恒久的な修正は2026-10-21時点で未提供です。毎月の更新が来たら、公式ページの既知の問題が更新されていないか確認しましょう。
また、修正が出るまではスマートアプリコントロールを不用意にオフにしないのが一番の予防策です。今オンになっている人は、そのまま使い続けてください。
