【解決済み】マイナポータルの「E1710010 処理中にエラーが発生しました」の原因と直し方
年末調整や確定申告のために、マイナポータル連携で生命保険料控除証明書を取り出そうとしたら「エラーコード:E1710010 処理中にエラーが発生しました。」と表示されて先に進めない。提出期限が近いほど焦ってしまう場面です。
ただ、結論から言えば、このエラーはパソコンやスマホ、マイナンバーカードの故障を意味するものではありません。この記事では、マイナポータル公式FAQと国税庁の公開情報をもとに、E1710010の原因・待つ時間の目安・それでも取得できない場合の代替手段までを1ページにまとめます。

出典: いらすとや
結論
E1710010は、マイナポータル連携で控除証明書等を取得しようとしたときに表示されるエラーです。マイナポータル公式FAQには専用ページがあり、原因は次のように説明されています。
マイナンバーカードの電子証明書の更新や再発行などの各種手続きを市区町村の窓口にて行った場合、しばらくの間、控除証明書を取得できなくなる場合がございます。
— マイナポータル よくあるご質問 No.6243(2026-08-21確認)
この説明から、E1710010は不具合というより「システムへの反映待ちによる一時的な状態」と考えられます。まず次の3点で自分の状況を切り分けてください。
- 直近で市区町村の窓口へ行った → 反映を待って時間を置いてから再試行する
- 窓口に心当たりがない → 保険会社側の電子データがまだ発行されていない可能性を確認する
- 提出期限が迫っている → 紙の控除証明書での提出に早めに切り替える
「E1710010 処理中にエラーが発生しました」とはどんなエラーか
マイナポータルには、控除証明書の取得時にエラーが出たときの総合案内ページが用意されており、表示されたエラーコードごとに個別の解説ページへ誘導する構成になっています(マイナポータル よくあるご質問 No.6244)。E1710010もその一つとして専用ページが設けられているコードです。
つまり、まったく想定外の異常ではなく、運営側が発生パターンを把握しているエラーということになります。画面のメッセージだけを見ると深刻に感じますが、落ち着いて原因を切り分ければ解決できるケースがほとんどです。
どの操作で表示されるか
控除証明書のデータ取得はいくつかの入口があり、どこから連携しても同じコードが出ることがあります。
- 国税庁の確定申告書等作成コーナーからマイナポータル連携を行ったとき
- マイナポータルのアプリ・サイトで控除証明書等を取得しようとしたとき
- 勤務先の年末調整ソフト(年調ソフト等)から連携しようとしたとき
エラーメッセージ自体は共通で、原因までは書かれていません。そのため、次章の原因の切り分けが解決への近道になります。
なぜE1710010が表示されるのか(原因)
公式FAQが挙げている原因は、市区町村の窓口でマイナンバーカードの電子証明書の更新や再発行などの手続きを行ったケースです。手続きの内容がシステムに反映されるまでには一定の時間がかかるため、その間は控除証明書を取得できない状態になることがあります。

出典: いらすとや
一方、窓口での手続きに心当たりがない場合は、E1710010とは別の「そもそもデータがまだ用意されていない」ケースを疑ってください。読者が混同しやすいのは次の3つです。
- 保険会社の電子データ発行がまだ始まっていない — 生命保険料控除証明書の電子データは、例年10月初旬から中旬以降に順次発行が始まります。
- 連携の申込(事前準備)をした直後である — 国税庁も「事前準備を行ってからe-Taxからの情報取得が可能となるまでには、数日を要する場合があります」と案内しています(確定申告書等作成コーナー)。メットライフ生命のように、申込後4〜8営業日程度で電子データが発行されるとしている会社もあります。
- 契約先が未対応、または対象外の契約である — 例えば日本生命は、証券記号番号が3・7・8のいずれかから始まる契約のみを対象としています。証券記号番号は保険証券に記載されている番号なので、手元の保険証券を確認すれば自分の契約が対象かどうか調べられます。対象契約の範囲は会社ごとに異なるため、契約している保険会社の公式サイトで必ず確認してください。
E1710010の解決手順(時間経過で解決する場合が多い)
上から順に確認していけば、多くのケースは自力で解決できます。
- 窓口での手続きの有無を確認する — 直近で電子証明書の更新・再発行、暗証番号の再設定をしていないか思い出す
- 手続き内容に応じた時間を置いて再試行する — 下表の目安を参考にする
- 保険会社の発行時期を確認する — 10月初旬〜中旬以降の発行開始か、申込からのタイムラグがないか
- 契約先が連携に対応しているか確認する — 国税庁の発行主体一覧で調べる
待機時間の目安
公式FAQ No.6243は関連情報として、電子証明書の手続き後の待機時間をまとめたFAQ No.2606を案内しています。ただしこの表はマイナポータルへのログイン(本人確認)に関する案内であり、控除証明書の取得にそのまま同じ時間が当てはまるとは限りません。あくまで目安として使ってください。
| 市区町村で行った手続き | 利用者登録済みの場合 | 利用者登録がまだの場合 |
|---|---|---|
| 電子証明書の更新 | 通常1時間後(全国の手続き件数が多い日は翌々日) | 1時間後(2回以上更新している場合は翌々日) |
| 電子証明書の再発行 | 1時間後 | 翌々日 |
| 暗証番号の再設定 | 即時 | ― |
全国の手続き件数が少ない日は、翌日15時以降に前倒しで反映されることもあるとされています(マイナポータル よくあるご質問 No.2606、2026-08-21確認)。数値は運用上の目安で変わり得るため、表の時間を過ぎても解消しない場合は、焦らず数時間おきに再試行してみてください。それでも解消しない場合は、後述の代替手段(紙の控除証明書での提出など)に切り替えることも検討してください。
それでも控除証明書が取得できないときの代替手段
何度試してもE1710010が消えない場合でも、控除の申告そのものを諦める必要はありません。電子データの取得と控除の適用は別の話だからです。
- 紙の控除証明書で提出する — 保険会社に再発行を依頼すれば、従来どおり書面で年末調整・確定申告ができます
- 取得済みの電子データを印刷して使う — マイナポータルや確定申告書等作成コーナーの控除証明書等取得画面には、取得済みデータをQRコード付きPDFへ変換・出力する機能が用意されています。データを取得した画面内の「PDF出力」「印刷」等のメニューから操作し、印刷したものを書面での提出に利用できます
- 窓口に問い合わせる — 繰り返し発生する場合は、マイナポータルのサポート窓口や保険会社のマイナポータル連携専用窓口に相談してください

出典: いらすとや
豆知識: マイナポータル連携に対応している発行主体は拡大が続いており、国税庁の一覧では令和7年10月時点で生命保険会社は41社中36社、損害保険会社は19社中14社が対応済みです(変動するため最新情報は国税庁の一覧ページで確認してください)。
取得した電子データの3つの使い道
無事にデータを取得できたら、次の3通りの使い道があります。自分の提出先に合わせて選んでください。
| 使い道 | 具体的な方法 |
|---|---|
| e-Taxで確定申告 | 確定申告書等作成コーナーで添付書類として自動連携・自動入力する |
| 書面で申告・提出 | QRコード付きPDFに変換して印刷し、書面の申告書に添付する |
| 勤務先の年末調整 | 年調ソフト等へマイナポータル連携またはファイルで提出する |
それぞれ、もう少しだけ具体的に補足します。e-Taxで確定申告する場合は、確定申告書等作成コーナーの控除証明書等取得画面でマイナポータル連携を行うと、金額などの入力欄に自動で反映されます。書面で申告・提出する場合は、前章で触れたとおり、取得画面からQRコード付きPDFへ変換・出力し、印刷したものを申告書に添付します。勤務先の年末調整で使う場合は、次のような仕組みが必要になります。
年末調整を電子化する場合は、保険会社等が使う「民間送達サービス」(e-私書箱など。保険会社から自分宛てに電子データを届けてもらうためのオンラインサービスです)にアカウントを登録し、保険会社からマイナポータルへ証明書データを送ってもらう仕組みが必要です。自分の勤務先がこの仕組みを使っているかは、勤務先の年末調整案内や総務・人事担当への確認が確実です。勤務先が年調ソフトを使っていない場合は、電子データをメールやUSBメモリ、社内ネットワーク経由で提出する運用になります(国税庁「年末調整手続の電子化について」)。

出典: いらすとや
生命保険料控除証明書以外にも、マイナポータル連携で取得できる証明書等は年々増えています。参考として、対応する証明書の種類と開始時期をまとめた国税庁の図を紹介します。

豆知識: マイナポータル連携の対象は生命保険料控除証明書(令和2年10月〜)から始まり、地震保険料控除証明書(令和3年10月〜)、小規模企業共済等掛金控除証明書・国民年金基金掛金控除証明書(令和5年10月〜)と拡大してきました。ふるさと納税の寄附金受領証明書や医療費通知情報も対象で、詳しくは国税庁のマイナポータル連携特設ページにまとまっています。
まとめ
「E1710010 処理中にエラーが発生しました」は、多くの場合、電子証明書の手続き後の反映待ちという一時的な状態と考えられます。慌てて設定を変える前に、時間を置いて再試行するのが最短ルートです。
来年以降に同じ場面で困らないために、次の3つを準備しておきましょう。
- マイナンバーカードの電子証明書を更新・再発行したら、控除証明書の取得は数日後に予定する
- 保険会社の電子データ発行が10月以降であることを前提に、余裕をもって準備する
- 契約している保険会社が連携に対応しているか、対象契約かを事前に確認しておく
まずは手元のカレンダーで直近の役所手続きを振り返り、心当たりがなければ保険会社の発行状況を確認するところから始めてみてください。
