オリオン座流星群2026、ピークは10月22日未明|見える方角・時間と観測のコツ【月齢11で好条件】
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秋の夜長に見上げたい天文イベントといえばオリオン座流星群です。「2026年はいつ見えるの?」「どの方角を向けばいいの?」と気になっている方も多いはずです。この記事では一次情報をもとに、ピーク日時・見える方角・観測のコツ・持ち物までまとめて整理します。
結論:オリオン座流星群2026のピークは10月22日3時頃【2026-09-11時点】
結論から言うと、2026年のオリオン座流星群の極大(ピーク)予想時刻は10月22日3時頃(日本時間)です(流星電波観測国際プロジェクト(IPRMO)、2026-09-11時点)。活動期間はIMO(国際流星機構)の基準で10月2日〜11月7日、電波観測を行うIPRMOの基準では10月20日〜24日とされています。極大時の太陽黄経は208°〜208.6°です(太陽の天球上の位置を示す専門用語で、観測には関係ないため覚えなくても大丈夫です)。
2026年がねらい目なのは、月明かりの条件が良いためです。極大の時刻には放射点が高く昇り、22日午前1時25〜30分頃には月齢11の月が沈むため、そこから明け方までは月明かりに邪魔されずに観測できます。IPRMOは電波観測の観点から2026年の条件を「好条件」と判定しています。
ピークの前後1〜2日も出現数はほとんど変わらないとされており、平日で夜更かしが難しい方はここを狙う手もあります。
| 日程 | ねらい目の時間帯 | コンディション |
|---|---|---|
| 10月20日夜〜21日明け方 | 深夜〜夜明け前 | 出現数はほぼ同等。予備日として有力 |
| 10月22日未明(極大) | 1時30分頃〜夜明け前 | 月が沈み月明かりの影響なし。最有力 |
| 10月22日夜〜23日明け方 | 深夜〜夜明け前 | 出現数はほぼ同等。天候次第で振替先に |
なお、1時間に何個見えるかは情報源によって「1時間5〜10個」「15〜20個」など数字に幅があります。空の暗さ・視野の広さ・体調で大きく変わるため、この記事では条件の良い場所で1時間に数個〜10数個程度という保守的な見方をとります。
豆知識: オリオン座流星群は2006〜2009年ごろに活発な時期があり、その後は低調でしたが、2020年代に入って活動レベルがやや上がっているとの報告もあります(出典: 流星電波観測国際プロジェクト(IPRMO))。

出典: Orionid meteor – heading for the Milky Way by David Wipf / CC BY 2.0
オリオン座流星群を見る方角・時間帯と観測のコツ
ピーク日時がわかったら、次は「どちらを向いて、どう見るか」です。流星群の観測は道具より段取りが結果を左右します。ここでは方角・時間帯・見方のコツを順に押さえます。
見える方角と時間帯
放射点(流星が飛び出してくるように見える点)はオリオン座の頭上付近です。天文学的には赤経95°・赤緯+16°(星の天球上の位置を示す専門的な座標です。覚えなくても観測には影響しません)と表されますが、流星は空全体に現れるため、方角にこだわりすぎる必要はありません。街灯や月明かりが視界に入らず、空がいちばん広く開けている方向を選ぶのが正解です。
時間帯は、結論でふれた通り22日午前1時30分頃に月が沈んでから夜明け前までがベストです。
オリオン座流星群の母天体はハレー彗星(1P/Halley)で、流星の対地速度は秒速66km(時速約24万km)と非常に速いのが特徴です。そのぶん明るい流星が多く、一瞬で駆け抜けるので「見逃さないよう空を広く見張る」意識が大切になります。
観測場所の選び方
選ぶ基準はシンプルで、人工の明かりが少なく、空を広く見渡せることの2点です(国立天文台「流星群の観察方法」)。条件を満たせば自宅のベランダや近所の公園でも十分に成立します。
より多く見たい場合は、光害マップや星空アプリで自宅周辺の暗いエリアを事前に調べ、車で30分〜1時間程度の場所を候補にしておくと現実的です。初めての場所は必ず明るいうちに下見して、足場・トイレ・駐車可否を確認しておきましょう。
郊外や山間部へ遠征する場合は安全対策も忘れずに。ある個人の観測記録(星空日記コリメート風hatena、2025年10月27日)では、北海道・新冠町の暗い空へ遠征した際の様子が次のように報告されています。
- 見えた流星の数: 3時間の観測で流星は10個、そのうちオリオン座流星群は4個だけ
- 気温: 0℃まで低下
- 安全面: 観測中にヒグマの子に遭遇
暗い場所ほど野生動物との遭遇リスクも上がるため、クマ鈴やライトを携帯し、単独行動は避けるなど、現地の状況に応じた備えをしておきましょう。

出典: Orionid and Milky way by Brocken Inaglory / CC BY-SA 3.0
観測のコツ:暗順応15分と「肉眼」が基本
最大のコツは屋外に出てから最低15分は目を暗闇に慣らす(暗順応)ことです。この間にスマートフォンの画面を見ると暗順応が振り出しに戻ってしまうので、通知を切っておくのが無難です。
道具は基本的に不要です。国立天文台は「望遠鏡や双眼鏡を使用すると、見ることのできる範囲がたいへん狭くなるために、かえって観察しづらくなります」と明言しています。レジャーシートやリクライニングチェアで寝転び、視野をできるだけ広く取るのが正攻法です。
見どころは、速くて明るい流星と、飛んだあとに一瞬光の筋(痕)が残るタイプの流星です。最低でも15〜30分は粘ってみてください。数分見ただけで「出ない」と判断してしまうのがいちばんもったいない失敗です。
混雑対策と穴場の探し方
有名な観測スポットや高原の展望台は、極大日の未明に人と車が集中しがちです。路上駐車や私有地への進入はトラブルのもとなので避け、あえて自宅近くの暗い場所や地元の公園を選ぶほうが快適に見られることも多いです。深夜の住宅街では話し声や車のドアの音が響くため、静かに行動する配慮も忘れないようにしましょう。
持ち物・準備チェックリスト
10月下旬の未明は「まだ秋」という感覚では確実に寒さに負けます。地面に座って動かない観測は体感温度がさらに下がるため、防寒は一段厚めに考えてください。
| 持ち物 | 目的 | ポイント |
|---|---|---|
| レジャーシート/リクライニングチェア | 寝転んで視野を広く取る | 防水・厚手タイプが快適 |
| 防寒着・手袋・厚手の靴下 | 深夜の冷え込み対策 | 帽子とネックウォーマーも有効 |
| 使い捨てカイロ | 手足の末端を温める | 貼らない大判タイプが使いやすい |
| 赤色ライト(ヘッドランプ) | 暗順応を保ったまま手元を照らす | 白色光は暗順応を壊すのでNG |
| 温かい飲み物 | 体温維持と休憩用 | 保温ボトルに入れて持参 |
| モバイルバッテリー | 低温でのスマホ電池切れ防止 | 寒さでバッテリーは急減する |
| クマ鈴・ホイッスル | 山間部遠征時の安全対策 | 単独行動は避ける |
寝袋やブランケットを1枚追加するだけでも粘れる時間が大きく変わります。翌日に予定がある場合は、無理せず「1時間だけ」と決めて出るのもおすすめです。
当日の天気と最新情報の確認方法
どれだけ準備しても、当日が曇りや雨なら流星は見えません。「絶対に見える」保証はないという前提で、天気予報を直前までチェックするのが現実的な楽しみ方です。
確認先は、雲量や降水を見る気象庁の天気予報、極大時刻や活動状況を扱うIPRMOの流星情報、観察方法の基本を解説する国立天文台の3つを押さえておけば十分です。地元の科学館や天文台の公式SNSは、当日の空の様子をリアルタイムで教えてくれることがあります。
雲が多い予報なら、前後1〜2日(20日夜〜21日明け方、22日夜〜23日明け方)に振り替えるのが賢い選択です。出現数はほぼ変わらないとされているため、晴れる日を選ぶほうが結果的に多く見られます。

出典: NASA/JPL
前後に楽しめるイベント・観測会
家族連れやカップルで楽しみたい場合は、地域の科学館・公開天文台が極大に合わせて観測会を開くことがあります。「(お住まいの地域名) 天文台 観測会」などで検索すると近隣の開催情報が見つかりやすいので、出かける前に公式サイトで開催の有無・時間・参加費を確認しましょう。10月下旬は他の天体が話題になる年もあるので、最新情報はNASAのオリオン座流星群解説ページなどでチェックしておくと安心です。
よくある質問(オリオン座流星群2026)
Q. 双眼鏡や望遠鏡は必要ですか?
A. 不要です。視野が狭くなり、かえって観察しづらくなります。肉眼で空全体を見渡すのが基本です。
Q. どの方角を見ればいいですか?
A. 放射点はオリオン座付近ですが、流星は空全体に出ます。街灯や月が視界に入らず、空が広く開けた方向を選んでください。
Q. 1時間に何個見えますか?
A. 情報源により数字に幅があります。条件の良い暗い場所で1時間に数個〜10数個程度が目安で、都市部ではぐっと少なくなります。
Q. ピークの時間に起きられませんでした。
A. 前後1〜2日も出現数はほぼ同等とされています。20日夜〜21日明け方、22日夜〜23日明け方が振替候補です。
まとめ
2026年のオリオン座流星群は、10月22日3時頃が極大、午前1時30分頃の月没から夜明け前が最大のチャンスです(2026-09-11時点、IPRMO)。月齢11で月明かりの影響が少ない好条件の年です。
準備することは3つだけです。防寒を一段厚めに整えること、屋外で15分かけて目を暗闇に慣らすこと、そして双眼鏡を持たずに空全体を見渡すこと。これだけで見える数は確実に変わります。
まずはカレンダーに10月20日〜23日の未明を仮押さえして、当日が近づいたら気象庁の天気予報とIPRMOの流星情報をチェックしてください。暖かい格好で、ハレー彗星が残した塵が夜空を走る瞬間を待ちましょう。
観測にあると便利なアイテム
持ち物チェックリストで挙げた項目のうち、特に役立つ2点をご紹介します。
観測中の暗順応を保ちたいなら、通常の懐中電灯より天体観測専用の赤色(電球色)ライトが安心です。手元の地図やスマホを確認するときも目が眩みにくくなります。
地面に座って動かない観測は足先や指先から冷えます。貼らないタイプなら手のひらに包んで温めたり、ポケットに入れておいたりと使い方も自由です。
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