首都高速 料金改定はいつから?【2026年10月1日施行】普通車上限2,130円・距離別にいくら値上がりするか試算
結論|首都高速の料金は2026年10月1日午前0時から改定、普通車の上限は2,130円
首都高速の料金改定がいつからかというと、2026年10月1日午前0時以降の通行分からです。2026年7月31日に国土交通省が道路整備特別措置法に基づく事業許可を行い、同日付で首都高速道路株式会社が正式発表しました(首都高速道路株式会社 プレスリリース)。案の段階ではなく、施行日が確定した決定事項です。
変わるのは料金の「水準」です。普通車(ETC)の対距離単価は29.52円/kmから32.472円/kmへ上がり、上限料金は1,950円から2,130円へ180円の引き上げ。下限料金は300円のまま据え置きで、全車種平均の改定率は8.1%です。
利用者側でやることは1つだけです。申請や登録といった手続きは不要で、当日以降の通行分から自動的に新料金へ切り替わります。自分がよく走る区間のおおよその距離を思い出し、増額分の目安を把握しておけば十分です。
自分は対象か【チェックリスト】
次の4点を順に確認すると、自分への影響がわかります。
- 首都高速道路(都心環状線・湾岸線・中央環状線・各放射線など)を通るか — 通らないなら直接の影響はありません
- 車種区分はどれか — 普通車は施行日から即日改定、中型車以上には据え置き期間があります
- ETC利用か現金(非ETC)か — 今回公表されている対距離単価はETC車のものです
- 大口・多頻度割引を契約しているか — 割引率の変更が別スケジュールで定められています

横浜駅東料金所。今回の改定で公表されているのはETC車の対距離単価です(Sakura Torch, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)
現金車(ETC非搭載車)の改定後の扱いは、2026年7月31日付の発表資料では明記を確認できませんでした。現行は一部区間を除きETC車の上限料金が適用される運用ですが、改定後も同じかは公式サイトで確認してください。確定情報がサイト上で見当たらない場合は、首都高カスタマーセンターまたは公式サイトの問い合わせ窓口に確認する方法もあります。
首都高と接続する圏央道・外環道などにも波及します。起終点を基本とした継ぎ目のない料金のため、首都高の通行料金をもとに適用額が変わる区間があるとされています(NEXCO中日本のお知らせ)。どの区間がいくら変わるかは、2026-09-02時点の公表資料では特定できていません。
車種別の適用スケジュール
| 車種区分 | 2026年10月1日からの扱い | 現行料金が続く期間 |
|---|---|---|
| 軽自動車等・二輪 | 改定対象(経過措置の対象外) | — |
| 普通車 | 改定対象(即日) | — |
| 中型車 | 据え置き | 2027年6月30日まで |
| 大型車 | 据え置き | 2027年6月30日まで |
| 特大車 | 据え置き | 2027年6月30日まで |
中型車以上の9か月間の据え置きは、運送事業者が運賃へ転嫁する準備期間として設けられた経過措置です。なお、軽自動車等の改定後の単価は2026-09-02時点で数値を確認できていません。
いくら変わるか|距離別・車種別に試算
普通車ETCの距離帯別の目安
以下は公式の計算式「(料金距離×車種別単価+150円)×消費税率」で筆者が計算した試算値です(10円未満は四捨五入)。首都高速道路株式会社が距離帯ごとの一覧表を公表しているわけではないため、あくまで目安として扱ってください。自分が普段走る区間の距離がすぐに浮かばない場合は、右端の「距離のイメージ」欄を参考に、近い感覚の行を探してみてください。
| 走行距離の目安 | 現行料金 | 2026年10月1日以降 | 差額 | 距離のイメージ |
|---|---|---|---|---|
| 5km | 330円 | 340円 | +10円 | 都心の数区間分ほどの短い移動 |
| 10km | 490円 | 520円 | +30円 | 都心部をひとまたぎする程度の移動 |
| 20km(平均的な利用距離) | 810円 | 880円 | +70円 | 都心から近郊へ移動する程度の距離 |
| 30km | 1,140円 | 1,240円 | +100円 | 都心から郊外まで足を延ばす距離 |
| 55.0km以上(上限) | 1,950円 | 2,130円 | +180円 | 湾岸線を大きく横断するような長距離 |
上限が適用される距離は55.0kmで据え置かれ、下限は300円のままです。試算の妥当性については、20kmの値(810円→880円)が複数の報道と一致し、55kmの値が公式発表の上限額と完全に一致することを確認しています。ただし実際の料金は入口・出口の料金所で決まるため、正確な額は首都高速道路の料金案内ページの料金・ルート検索で確認してください。
車種別の1km単価と割引の扱い
| 車種区分 | 現行のETC対距離単価(1kmあたり) | 改定後の単価 |
|---|---|---|
| 軽自動車等・二輪 | 23.616円 | 2026-09-02時点で未確認 |
| 普通車 | 29.52円 | 32.472円 |
| 中型車 | 35.424円 | 2027年6月30日まで現行を据え置き |
| 大型車 | 48.708円 | 2027年6月30日まで現行を据え置き |
| 特大車 | 81.18円 | 2027年6月30日まで現行を据え置き |
大口・多頻度割引(最大45%)は2031年3月31日まで継続します。ただし2030年7月1日から2031年3月31日までは、中型車以上の割引率が最大25%に縮小されます。長期の車両計画を立てる際は、この2段階の期限を押さえておくと判断しやすくなります。
深夜割引やETC2.0割引といった各種割引については、2026年7月31日付のプレスリリース本文で扱いの明記を確認できていません。大口・多頻度割引のスケジュールとは異なり、これらの割引については同発表内で個別に触れられていないため、現時点では継続の有無を断定できない状態です。継続される予定とみられますが断定はできず、単価が上がる以上は割引後の実額も変わる可能性があります。首都高速道路の割引情報ページで最新の内容を確認してください。
やるべき手続きの手順
個人ドライバー・一般の利用者
- 申請・登録の手続きは不要です。2026年10月1日午前0時以降の通行分から自動で新料金が適用されます
- よく使う区間のおおよその距離を確認し、上の距離帯別の表で増額の目安を把握します
- 正確な料金は公式の料金・ルート検索で、施行日以降にあらためて確認します
運送事業者・法人ETC利用者
- 保有車両の車種区分を整理し、10月1日から改定される普通車以下と、2027年6月30日まで据え置かれる中型車以上に分けます
- 大口・多頻度割引の契約内容と、2030年7月1日以降の縮小スケジュールを確認します
- 9か月間の据え置き期間を、運賃・見積もりの改定を交渉する準備期間として使います
- ETCコーポレートカードの請求は10月1日以降の通行分から増えます。締め日の関係で請求書に反映される月がずれる場合があるため、経理担当と共有しておきます
期限とスケジュール
改定案の公表から割引制度の終期までを時系列で整理すると、次のとおりです。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2025年12月24日 | 料金改定案を発表、意見募集を開始 |
| 2026年1月15日17時 | 意見募集の締切(当初の1月7日から延長) |
| 2026年7月31日 | 国土交通省が事業許可、正式発表 |
| 2026年10月1日 午前0時 | 新料金の適用開始 |
| 2027年6月30日 | 中型車以上の据え置き期間が終了 |
| 2030年7月1日 | 大口・多頻度割引が中型車以上で最大25%に縮小 |
| 2031年3月31日 | 大口・多頻度割引の適用期限 |

神田橋料金所(内回り入口)。2026年10月1日午前0時以降にこうした入口を通った分から新料金になります(Ebiebi2, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)
首都高の料金体系は2016年4月に対距離料金制へ移行済みで、今回変わるのは単価の水準です。料金の仕組み自体が組み替わるわけではないので、走り方を変える必要はありません。
やらなかった場合どうなるか
手続きが不要な制度変更なので、「期限を過ぎて失効する」といった不利益はありません。放置しても罰則や手続き漏れは発生しない、という点はまず安心材料です。
一方で、知らないままだと10月以降の引き落とし額が想定より増えます。片道20kmの区間を月20往復する使い方なら、上の試算ベースで1か月あたり約2,800円の増加になります。年間では3万円台に届く水準です。
運送事業者にとっては、9か月の据え置きが実質的な猶予期間です。この間に運賃への転嫁を交渉しないまま2027年7月を迎えると、コスト増をそのまま自社で吸収することになります。据え置きは値上げの回避ではなく、先送りである点を押さえておきたいところです。
まとめ
首都高速の料金改定は2026年10月1日午前0時から。普通車は上限1,950円→2,130円、対距離単価は29.52円/km→32.472円/kmで、中型車以上は2027年6月30日まで現行料金が続きます。手続きは何も要りません。
今日やることを1つに絞るなら、個人ドライバーはよく使う区間の距離を確認し、本記事の距離帯別の表で新料金の目安を把握しておくことです。運送事業者は9か月間の据え置き期間のうちに、保有車両の車種区分を整理し、運賃転嫁の交渉や経理担当との情報共有を進めておくことが同じくらい重要です。本記事の距離帯別料金は公式の計算式による試算であり、区間ごとの正確な金額は首都高速道路の公式サイトの料金・ルート検索で確認してください。
