web171と171・各社携帯災害用伝言板の連携を示す概念図
Life & Safety

【保存版】災害用伝言板(web171)の使い方|171との違いと家族の安否確認手順5ステップ

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結論

大きな地震や台風のあと、真っ先に知りたいのは「家族が無事かどうか」です。ところが災害直後は被災地あての電話が集中し、いつもどおりにはつながりません。総務省も「大規模な災害が発生すると、被災地への通話が増加し、電話がつながりにくくなります」と説明しています(総務省 災害用伝言サービス)。

答えはシンプルです。電話がつながらないときは「171(音声)」「web171(テキスト)」「携帯キャリア各社の災害用伝言板」の3系統を使います。どれも相手の電話番号さえ分かれば使え、事前の契約や会員登録は必要ありません。

この記事で紹介する家族の安否確認は、次の5ステップで完了します。

  1. キーになる電話番号を1つ決める(自宅の固定電話など、家族全員が覚えている番号)
  2. 171(音声)またはweb171(テキスト)で伝言を登録する
  3. 家族にも同じ電話番号で伝言を確認してもらう
  4. 契約している携帯キャリアの災害用伝言板もあわせて確認する
  5. 毎月1日・15日の体験利用日に、家族全員で一度練習しておく

この5ステップの中身を、以下で1つずつ具体的に説明していきます。

web171と171・各社携帯災害用伝言板の連携を示す概念図

出典: NTT東日本「web171の仕組み」

大切なのは、当日に調べ始めないことです。家族全員が同じ番号をキーにして、同じ手段を思い出せる状態にしておけば、安否確認は数分で終わります。まずは3つの違いを押さえましょう。

サービス 伝言の形式 使える端末 キーになる情報
171 災害用伝言ダイヤル 音声(録音・再生) 固定電話・携帯電話・公衆電話 相手の電話番号
web171 災害用伝言板 テキスト(最大100文字) スマホ・PCなどネット接続端末 相手の電話番号
携帯キャリアの災害用伝言板 テキスト 各社の携帯電話・スマホ 携帯電話番号

出典: 総務省 災害用伝言サービスNTT東日本 web171の仕組み(2026-09-11時点)

ここからは、災害用伝言板(web171)の使い方を中心に、171との違い、携帯キャリア版の確認先、家族で今日決めておきたいルールまでを順に見ていきます。操作はどれも1〜3分で終わる簡単なものです。読み終えたら、その場で家族に共有してみてください。

災害用伝言板(web171)とは|171との違い

web171は、電話番号をキーにしてテキストの伝言を登録・確認できるサービスです。登録できるのは氏名・安否状況・伝言本文の3点で、登録された伝言は全国どこからでも、海外からでも同じ電話番号で確認できます(NTT東日本)。

web171と171・各社携帯災害用伝言板の連携を示す概念図

出典: NTT東日本「web171の仕組み」

気をつけたいのは、web171が「いつでも使えるサービスではない」ことです。提供は震度6弱以上の地震が起きたときに開始されます。震度5強以下の地震や台風などの災害では、通信状況を踏まえてNTT東日本・NTT西日本が個別に提供の可否を判断します(NTT西日本、2026-09-11時点)。

つまり、大きな災害の際に自動的に立ち上がる仕組みだと考えてください。平常時にアクセスしても伝言は登録できませんが、後述する体験利用日であれば本番と同じ操作を試せます。

171(災害用伝言ダイヤル)との違いは次のとおりです。音声で残したいか、文字で残したいかで選び分けます。

比較項目 web171(災害用伝言板) 171(災害用伝言ダイヤル)
伝言の形式 テキスト(最大100文字) 音声の録音
使える端末 スマホ・PC・タブレット 固定電話・携帯電話・公衆電話
必要なもの インターネット接続 電話回線
蓄積できる件数 1電話番号あたり最大20件 公式サイトに件数の明記なし(ガイダンスの案内に従う)
メール通知 通知先を登録すれば自動で届く なし

伝言が20件を超えると、古いものから順に削除されます。保存期間は登録者情報なしで最大1か月、登録者情報ありで最大20か月とされています(災害時は最大6か月とする案内もあります。NTT西日本、2026-09-11時点)。

171は公式サイトに蓄積件数の明記がなく、web171のように「最大◯件」と数字では示されていません。171にダイヤルすると音声ガイダンスが件数や保存状況を案内してくれるので、気になる場合は発信時にそのガイダンスをよく聞いて確認してください(NTT東日本 災害用伝言ダイヤル(171)のご利用方法)。仕様は変わることがあるため、実際に使う前に公式サイトで最新情報を確認してください。

web171の使い方|伝言の登録・確認手順

伝言を登録する3ステップ

登録は次の3ステップで完了します。慌てていても迷わないよう、番号だけ覚えておけば十分です。

  1. web171公式サイト にアクセスする
  2. 登録したい電話番号を入力し、「登録」をクリックする
  3. 氏名(ひらがな可)・安否状況・伝言内容(最大100文字)を入力して「登録」をクリックする

web171の伝言登録手順を示す公式の画面図

出典: NTT東日本 報道発表資料(画面デザインは変更される場合があります)

入力する電話番号は「自分の番号」でも「家族の番号」でも構いません。大切なのは、家族全員が同じ1つの番号をキーに使うことです。ばらばらの番号に登録すると、お互いの伝言を見つけられなくなります。

伝言を確認する方法

確認はもっと簡単です。TOP画面で相手の電話番号を入力し、「確認」をクリックすると、その番号に登録された伝言を閲覧できます(NTT東日本)。

まだ伝言が登録されていない場合は、そこでメールアドレスを登録しておきましょう。あとから伝言が登録されたときに通知を受け取れるため、何度もサイトを開き直す必要がなくなります。

通知先メールアドレスを設定しておくと便利な理由

伝言を登録するときに連絡先メールアドレスを設定しておくと、伝言の登録・更新・削除のたびに自動で通知メールが届きます(NTT東日本)。

web171の通知先メールアドレス設定手順を示す公式の画面図

出典: NTT東日本 報道発表資料(画面デザインは変更される場合があります)

災害時は電話もメッセージアプリも混み合い、「伝言を入れたよ」と伝えること自体が難しくなります。通知設定は、その一手間をなくしてくれる仕組みです。家族のメールアドレスをあらかじめメモしておくと、当日の入力が速くなります。

171(災害用伝言ダイヤル)の使い方

スマホの電池が切れたときや、ネットにつながらないときは音声版の171が頼りになります。操作はダイヤルの順番だけです。

  • 伝言を残す: 171 → 1 → 市外局番から相手の電話番号 → ガイダンスに従って録音
  • 伝言を聞く: 171 → 2 → 相手の電話番号 → ガイダンスに従って再生

出典: NTT東日本 災害用伝言ダイヤル(171)のご利用方法

171は固定電話・携帯電話のほか、公衆電話からも利用できます。停電でスマホが使えないときのために、自宅や職場の近くにある公衆電話の場所を一度確認しておくと安心です。

日本国内の黄色い公衆電話

出典: Yellow pay phone in Japan for autobus by ナイトキャビン (Night Cabin) / CC BY 4.0

携帯キャリアの災害用伝言板も併用しよう

携帯キャリア各社も独自の災害用伝言板を提供しています。契約中のキャリアの確認先を、家族全員がブックマークしておきましょう。

キャリア 災害用伝言板の確認先
NTTドコモ dengon.docomo.ne.jp
au dengon.ezweb.ne.jp
ソフトバンク/ワイモバイル dengon.softbank.ne.jp
楽天モバイル public-safety.mobile.rakuten.co.jp

出典: 電気通信事業者協会(TCA)災害用伝言板・災害用伝言ダイヤル(2026-09-11時点)

web171と171・各社携帯災害用伝言板の連携を示す概念図

出典: NTT東日本「web171の仕組み」

登録できる件数や文字数は各社の案内によって異なる場合があるため、利用前に契約中のキャリアの公式ページで確認してください。携帯キャリア版も、web171や171と同じく「電話番号(携帯電話番号)」をキーにして伝言を探す仕組みです。ただし伝言そのものは各サービスごとに別々に登録されるため、「web171に登録したから携帯キャリア版も自動で見られる」わけではありません。家族には、自分がどのキャリアを契約しているかも伝えておき、171・web171に加えて契約キャリアの伝言板も確認先の候補としてブックマークしておくと安心です。

家族で今すぐ決めておく安否確認のルール

東京都防災ホームページも「複数の連絡手段の確保に努めましょう」と呼びかけています(東京都防災ホームページ)。次のチェックリストを、この記事を読んだ今日のうちに埋めてみてください。

  • キーになる電話番号を1つ決める(自宅の固定電話など、家族全員が覚えている番号がおすすめ)
  • 遠方の親戚・知人を中継点に決める(三角連絡法。連絡先は1か所でなく優先順位をつけて複数/※詳しくは次の段落で説明します)
  • 避難場所と集合先を決める(第1候補・第2候補まで)
  • 家族のメールアドレスを共有する(web171の通知先に使う)
  • 体験利用日に家族全員で一度試す

三角連絡法とは、離れた場所に住む家族・親戚・知人の家を連絡先に決め、そこを中継点にして安否を伝え合う方法です(内閣府 防災情報のページ)。被災地内同士の電話がつながりにくいときでも、被災地外への発信を介せば連絡が通ることがあります。

書き出したメモは、スマホの中だけでなく紙にも残しておきましょう。停電や端末の故障でスマホが使えなくなる場面こそ、この情報が必要になるからです。

体験利用日はいつ?年間カレンダーで確認

171・web171・各キャリアの災害用伝言板は、決められた日に本番と同じ操作を体験できます。日程は年5パターンで、いずれも同じ期間に実施されます。

タイミング 体験できる期間
毎月1日・15日 00:00〜24:00
正月三が日 1月1日00:00〜1月3日24:00
防災週間 8月30日9:00〜9月5日17:00
防災とボランティア週間 1月15日9:00〜1月21日17:00

出典: NTT東日本 web171の使い方電気通信事業者協会(2026-09-11時点)

毎月1日と15日があるので、次のチャンスは長くても2週間以内に来ます。家族のグループチャットに「15日は伝言板の練習」とリマインダーを入れておけば、自然と全員が操作を覚えられます。

まとめ

災害時の安否確認は、171(音声)・web171(テキスト)・携帯キャリアの災害用伝言板という3つの手段を知っているかどうかで大きく変わります。どれも相手の電話番号がキーになるため、家族で1つの番号を共有しておくことが最大の準備です。

web171は「アクセスして、電話番号を入れて、伝言を書く」の3ステップだけ。通知先メールアドレスまで設定しておけば、家族への連絡の手間もひとつ減らせます。

今日できる第一歩は2つです。家族のグループチャットに「キーになる電話番号」と避難場所をメモで送ること、そして次の体験利用日(毎月1日・15日)をカレンダーに登録すること。この2つを済ませておけば、いざというときに迷わず手が動きます。

なお、提供条件や保存期間などの仕様は変更されることがあります。利用前にNTT東日本NTT西日本の公式サイトで最新情報を確認してください。

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