Nothing「Headphone (1) Pro」は買うべきか|価格6万4,800円でBose・Sonyと比較してわかったこと
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「Nothing Headphone (1) Pro を予約・購入したいけれど、6万4,800円を出す価値はあるのか」。同価格帯にはSonyやBoseの定番機があり、迷っている人も多いはずです。
この記事では、スペック・価格・競合との違いから「買うべきか」を判断できるよう整理します。
結論
先に結論です。音質とデザインを重視し、6万円台のヘッドホンを探している人には「買い」の候補です。一方、ノイズキャンセリング(ANC)の強さやコスパを最優先するなら、ほかの選択肢も検討する価値があります。
- 買いの人: トリプルドライバーの音質、チタンアームのデザイン、USB-C有線のロスレス再生に魅力を感じる人
- 他も検討すべき人: 最強クラスのANCを求める人(Sony・Boseが候補)、予算を抑えたい人(無印Headphone (1)が候補)
海外の実機レビューでは、ANCは「SonyやBoseのフラッグシップには一歩及ばない」という評価が目立ちます。また、ANCオン時のバッテリーは前モデルより短くなっています。
なお、この評価の一部(SoundGuysの比較記事)は、無印とProのどちらを主に扱っているか本文からは確定できませんでした。「Nothingのヘッドホン全般」としての評価傾向である可能性がある点を、先にお伝えしておきます(詳しくは競合比較セクションで補足します)。
なお、本記事は筆者の実機レビューではありません。Nothing公式商品ページ、国内メディア、海外専門メディアの実機レビューをもとにした調査記事です。価格などの情報は2026-10-07時点のものです。
Headphone (1) Pro のスペック・価格・対応環境
Nothing「Headphone (1) Pro」は2026年9月29日に日本で発売されました。価格は6万4,800円(税込)、カラーはブラックとホワイトの2色です(公式サイト、発表リリース)。

出典: Nothing公式サイト
主なスペックは次のとおりです。
| 項目 | Headphone (1) Pro |
|---|---|
| 発売日 | 2026年9月29日 |
| 価格(税込) | 6万4,800円 |
| カラー | ブラック / ホワイト |
| ドライバー | 40mmダイナミック(低音)+13×8mmダイナミック(中音)+xMEMS(高音) |
| 周波数帯域 | 20Hz〜40,000Hz |
| ANC | 最大46dB(マイク左右計10基) |
| バッテリー | ANCオフ最大68時間 / ANCオン最大30時間 |
| 急速充電 | 5分で約4時間再生 |
| 接続 | Bluetooth 6.1、LDAC(最大990kbps/96kHz/24bit) |
| 有線 | USB-C最大24bit/192kHz、3.5mm最大24bit/96kHz |
| 重量 | 327g |
| 防塵防滴 | IP52 |
| 対応OS | iOS 13以降 / Android 8.0以降 |
| 保証 | 24ヵ月 |
出典: Nothing公式商品ページ、ケータイ Watch(2026-10-07確認)
注目点は「トリプルドライバー」です。低音・中音・高音を別々のドライバーで鳴らす構成で、高音にはxMEMS(半導体技術で作る小型スピーカー)を使っています。
ANC用マイクは片側にフィードフォワード3基とフィードバック2基です。外側の騒音を拾うマイクと、耳側に残った音を拾うマイクを組み合わせる方式です。
接続面では「LDAC」(Bluetoothでもハイレゾ相当の情報量を保ったまま音を伝送できる高音質コーデック)に対応しています。
本体にはチタン製アームを採用し、アーム単体で前モデル比45%軽量化したとされています。イヤーパッドは前モデルより50%柔らかい素材に変わりました。
海外では£349(英国)/ $399(米国)前後で展開されています。為替で厳密には一致しないため、本記事では日本価格の6万4,800円を基準に判断します。
無印「Headphone (1)」との違い
「Pro」という名前から全面的な上位互換を想像しがちですが、実際はトレードオフがあります。
旧モデルの無印「Headphone (1)」は2025年8月28日発売、価格3万9,800円で、英KEFと共同でチューニングしたモデルです(ITmedia Mobile、Nothingサポート)。
| 項目 | Headphone (1) Pro | Headphone (1)(無印) |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 6万4,800円 | 3万9,800円 |
| ANC | 最大46dB / マイク10基 | 最大42dB / マイク6基 |
| バッテリー(ANCオフ) | 最大68時間 | 最大80時間 |
| バッテリー(ANCオン) | 最大30時間 | 最大35時間 |
| 重量 | 327g | 329g |
| アーム | チタン製 | − |
ANCとドライバー構成は強化された一方、バッテリーはANCオン・オフとも短くなっています。価格差は2万5,000円です。重量差は公称値で2gにとどまります。
アーム単体では45%軽量化したとされていますが、アーム以外の部品構成(ドライバー追加分や筐体材料など)の重量は公開されていません。そのため、本体全体ではなぜ2g差にとどまったのかは分かりません。
公開レビューから見えるメリット・デメリット
ここでは海外の実機レビューと公式情報から、評価の傾向をまとめます。

出典: Nothing公式サイト
メリット
- 音質の評価が高い: Gizmodo.comはトリプルドライバーの音を「an excellent-sounding pair of wireless headphones」と評価
- デザインの独自性: 透明パーツとチタンアームで、Sony・Boseとは明確に違う見た目
- 装着感の改善: ヘッドバンドの幅と厚みを増し、イヤーパッドを柔らかくした
- 有線でハイレゾ再生: USB-C接続で最大24bit/192kHzのロスレス再生に対応

出典: Nothing公式サイト
デメリット
- ANCは最上位ではない: GizmodoはANCを「average」、SlashGearは「very good」としつつ、どちらもSony・Boseには及ばないと評価
- バッテリーが短くなった: ANCオン時は前モデルの35時間から30時間へ減少
- 価格に見合うかは意見が分かれる: SlashGearは追加機能が価格差に見合うか確信が持てないとしている
向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 音の解像感やハイレゾ再生を重視する | 飛行機・電車で最強クラスの静けさを求める |
| 人と違うデザインのヘッドホンが欲しい | できるだけ長いバッテリーを優先する |
| USB-C有線でも聴きたい | 4万円前後に予算を抑えたい |
競合比較|Bose QuietComfort Ultra・Sony WH-1000XM6とどちらを選ぶべきか
同価格帯の定番2機種と比べます。Sony・Boseの価格は2026-10-07時点の参考値で、セール時期によって大きく変動します。
| 項目 | Nothing Headphone (1) Pro | Sony WH-1000XM6 | Bose QuietComfort Ultra Headphones |
|---|---|---|---|
| 価格の目安 | 6万4,800円 | 5万9,400円(ソニーストア) | 5万4,000円前後(セール時3万9,000〜4万5,000円程度) |
| ANCの評価 | 前述のとおり一歩及ばない | ANC・バッテリー・カスタマイズ性で総合力が高いとの評価 | 主要な比較対象として名前が挙がる |
| 音の特徴 | トリプルドライバー | カスタマイズ性が高い | CustomTuneで個人最適化、バランスの良い出音 |
| デザイン | 透明パーツの独自デザイン | 定番 | 定番 |
Boseの「CustomTune」は、装着時に音を測定し、使用者の耳の特徴に合わせて自動で音質を調整する機能です。
Boseのセール価格は過去の報道で確認できる水準です(財経新聞、Appllio)。セール時のBoseと比べると、Headphone (1) Proは2万円以上高くなる場合があります。
競合の評価は、海外メディアSoundGuysの比較記事(Sonyとの比較、Boseとの比較)を参考にしています。
ただし、これらの記事は「Nothing Headphone 1」表記で、無印とProのどちらを主に扱っているか本文から確定できませんでした。そのため、ここでは「Nothingのヘッドホン全般の評価傾向」として扱います。
SoundGuysでは、Nothingは「デザインと機能の割に価格が魅力的」、一方で「業界最高クラスのANCを求めるならSonyが上」という評価軸で紹介されています。
用途別の選び方
| 主な用途 | おすすめの候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 通勤・出張(騒音の多い環境) | Sony WH-1000XM6 | ANCとバッテリーの総合力の評価が高い |
| 在宅ワーク・音楽鑑賞 | Bose QC Ultra / Nothing (1) Pro | Boseは個人最適化の音、Nothingは解像感とデザイン |
| ハイレゾ・有線でも聴きたい | Nothing Headphone (1) Pro | USB-C有線で最大24bit/192kHzに対応 |
| 予算を抑えたい | Nothing Headphone (1)(無印)/ セール時のBose | 4万円前後で選べる可能性がある |
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口コミ・評判の傾向(2026-10-07時点)
発売から9日しか経っておらず、価格.comやAmazonなど日本語のユーザーレビューはまだほとんどありません。そのため、ここでは英語圏の初期レビューを中心に紹介します。
- Gizmodo.com: 総合4.5/5でEditor’s Choice。音質とデザインを高評価する一方、ANCは「average」、ANCオン時のバッテリーが35時間から30時間へ減った点を指摘
- SlashGear(2026年9月28日公開): 「ANC is very good, though not quite as up to par as flagship headphones from Sony or Bose」と評価。$399の価格に対し、より安価な「Headphone (a)」(無印Headphone (1)とは別のNothingの製品ライン)のほうが価値が高いという見解も紹介
全体としては「音とデザインは優秀、ANCと価格には注文あり」という傾向が見られます。日本での評判は、今後のユーザーレビューの蓄積を待って判断するのが安全です。
購入前の注意点とおすすめ購入先

出典: Nothing公式サイト
Headphone (1) Proの販売チャネルは、Nothing公式サイト(直販)と正規取扱店です。2026-10-07時点では、Amazon・楽天市場など大手ECでのPro単体の正式な販売ページは確認できませんでした。
購入時は、Nothing公式サイトや主要家電量販店で取り扱い・最新価格・在庫を確認してください。
購入前に確認したいポイントは次のとおりです。
- カラーはブラックとホワイトの2色から選ぶ
- 保証期間は24ヵ月
- 無印Headphone (1)(3万9,800円)との価格差2万5,000円に見合うかを考える
- Sony・Boseのセール価格と比べてから決める
なお、BTSのVがNothingのグローバルブランドアンバサダーに就任し、Headphone (1) ProもVを起用したキャンペーンで展開されています。話題性は高いですが、機能と価格で判断することをおすすめします。
まとめ
Nothing「Headphone (1) Pro」は、トリプルドライバーの音質と独自デザインが評価される6万4,800円のヘッドホンです。
一方で、ANC・バッテリーについては前述のとおりの注意点も踏まえて検討してください。
- 音質・デザイン・有線ハイレゾ重視 → Headphone (1) Pro
- ANCとバッテリーの総合力重視 → Sony WH-1000XM6
- 個人最適化された音とセール価格重視 → Bose QuietComfort Ultra Headphones
- 予算重視 → 無印Headphone (1)
迷ったら、まず自分が一番重視するのが「音」か「静けさ」か「価格」かを決めましょう。そのうえでNothing公式サイトや家電量販店で最新価格を確認し、可能なら店頭で装着感を試してから購入するのがおすすめです。
