Windows 11 KB5094126後にBSOD・表示不具合が出た?症状別3パターンの原因と4つの対処法
2026年6月の更新プログラム「KB5094126」を当てた後、突然のブルースクリーンや画面表示の乱れに戸惑っていませんか。「もしかしてパソコンが壊れた?」と不安になる気持ち、よくわかります。結論からお伝えすると、これらはKB5094126が引き起こした既知の不具合で、多くは元に戻せます。
この記事を読むと、次のことが解決できます。
- 起動できなくなるBSOD(0xc0430001)を抜け出す手順
- ごみ箱のファイル名が文字化けする問題の正体
- フォルダーアイコンや名前が消えた場合の直し方
- OneDriveやアプリが開けないときの対処法
落ち着いて、自分の症状から順に確認していきましょう。
KB5094126とは?2026年6月Patch Tuesdayの概要と不具合の背景
KB5094126は、2026年6月9日(日本時間6月10日)に配信されたWindows 11(24H2/25H2)向けの月例累積セキュリティ更新です。適用後のOSビルドは26100.8655/26200.8655になります。
内容としては200件を超える脆弱性の修正に加え、ゲーム中に発生していたBSOD(HYPERVISOR_ERROR 0x20001など)の修正やSecure Bootの強化が含まれます。本来はセキュリティを高めるための重要な更新です。
ところが導入後、新たなトラブルが多数報告されました。2026年6月15日時点でMicrosoftは公式に問題を認めていませんが、RedditやFeedback Hubには報告が集まっています(出典: Neowin・gazlog.jp)。
あなたの症状はどれ?問題の3パターンと原因
不具合は大きく「起動できないBSOD系」「表示がおかしい系」「アクセスできない系」の3つに分けられます。まず自分の症状がどれに当てはまるか確認しましょう。
パターン① BSODが出て起動できない(HP・Dell製PCに多発)
代表的な症状は「0xc0430001」エラー、BitLocker回復画面のループ、黒画面での停止です。起動不能のまま動かなくなります。
原因はSecure Boot証明書の更新時に、EFIパーティション(パソコンの起動に必要なファイルを格納する特殊な領域で、旧構成では約100MB)への書き込みが失敗することです。特にHP製PCはEFI領域内に独自のBIOS(パソコン起動時の設定画面)復旧ファイル(EFI\HP\DEVFW)を置いており、空き容量が不足して被害が集中しています。
報告が多い機種はHP EliteBook 840 G10・ProBook 460 G11・ZBook、Dell Precision 7530です(出典: softantenna.com)。
パターン② 画面表示がおかしい(ごみ箱・フォルダー・スタートメニュー)
ごみ箱を空にする確認画面で、ファイル名がランダムな英数字で文字化けして表示されることがあります。ただしファイルは消えておらず、表示上の問題だけです。
フォルダーのアイコンや名前が消える症状も報告されています。これはKB5094126でdesktop.iniのMOTW(Mark of the Web、ファイルがインターネット由来かどうかを示すWindowsの印)チェックが厳しくなり、信頼できないと判定されたためです。ファイル自体は削除されていません。
さらにスタートメニューやシステムトレイ(時計やアイコン)が消える例もあります。これはカスタマイズツール「Windhawk」との競合が原因のことが多いです。
パターン③ OneDrive・アプリが開けない
OneDriveがエクスプローラーのサイドバーや通知領域から開けなくなる症状があります。UAC(ユーザーアカウント制御、変更時に確認を求めるWindowsの安全機能)を無効にしたローカル管理者アカウント環境で起きやすい傾向です。
また、DentrixやCCH ProSystemなどWordと連携するビジネスアプリが、Wordとの連携を失うケースも報告されています(出典: softantenna.com)。
【症状別】今すぐできる対処法
ここからは症状ごとの具体的な対処法です。上から順に試す必要はありません。自分の症状に合った項目だけ進めてください。
対処法① BSODで起動できない場合(Secure Boot一時無効化)
まずはWindowsに入れる状態を作ります。
- 電源ボタン長押しで強制終了し、起動時にBIOS(パソコン起動設定画面)メニューを開く(F2・F10・DELなど機種により異なります。わからない場合はメーカー名+「BIOS 入り方」で検索してください)
- BIOSの「Secure Boot」をDisabled(無効)に変更して保存・再起動
- Windowsに入れたら、次の対処法②でKB5094126をアンインストール
BitLocker回復画面が出た場合は、Microsoftアカウントに保存された回復キーが必要です。あらかじめ別端末で回復キーの確認ページから控えておくと安心です。
対処法② KB5094126をアンインストールする手順
Windowsが起動できるなら、次の手順で更新を取り除けます。
- 設定 → Windows Update → 更新の履歴 → 更新プログラムのアンインストール
- 一覧から「KB5094126」を選んでアンインストール
- 再起動後、「Windows Update → 更新の一時停止」を7日以上に設定して再適用を防ぐ
起動すらできない場合は、回復環境(詳細オプション)の「更新プログラムのアンインストール」から実行できます。なお、アンインストールすると208件の脆弱性修正も外れるため、修正パッチが出たら早めに再適用してください。
対処法③ 表示の乱れを直す(ごみ箱・フォルダー・スタートメニュー)
ごみ箱の文字化けは表示だけの問題です。ごみ箱アイコンを右クリック→「開く」で正常な一覧を確認でき、削除操作も問題なく行えます。
フォルダーアイコンや名前が消えた場合(desktop.ini問題)は、次のいずれかの方法で解決できます。
【一般向け】エクスプローラーから手動でブロック解除する
- 症状が出ているフォルダーを右クリックして「プロパティ」を開く
- 「全般」タブの下部に「セキュリティ:このファイルは他のコンピューターから取得したものです」という表示がある場合、「許可する」にチェックを入れて「OK」
上記の表示がない場合や複数フォルダーをまとめて解除したい場合は、下記の上級者向け手順をお試しください。
【上級者向け】管理者権限のPowerShellで一括解除する
管理者権限のPowerShellは「スタートメニューを右クリック→ターミナル(管理者)」または「スタートメニューで「PowerShell」と検索し、右クリックして「管理者として実行」」で開けます。
Get-ChildItem -Path "対象フォルダーパス" -Recurse -Filter desktop.ini | Unblock-File
全バージョンで効くレジストリ設定なら、HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Explorer に DisableDesktopIniMotwCheck(DWORD)を作成し値を「1」にします。
注意:レジストリの編集は操作を誤るとOSの動作に影響が出ることがあります。自信がない場合はこの手順はスキップし、上の一般向け手順か、専門家への相談をご検討ください。
Pro/Enterprise版はgpedit.msc(グループポリシーエディター)から「すべての場所からのdesktop.iniファイルの処理を許可する」を有効化する方法もあります。
スタートメニューやシステムトレイが消えた場合は、「Windhawk」を最新版に更新するかアンインストールすると元に戻ります。
対処法④ OneDriveが開けない場合
エクスプローラーのアドレスバーに %OneDrive% または %UserProfile%\OneDrive と入力すると、フォルダーに直接アクセスできます。ファイルが消えたわけではないので安心してください。
それでもサイドバーに戻らない場合は、OneDriveを一度サインアウトして再サインインし、再リンクします。UACを無効にしている場合は、設定を標準に戻すことも検討してください。
KB5094126の不具合が解決しない場合と再発防止策
上記で直らないときは、PCメーカー(特にHP・Dell)の公式サイトから最新BIOSを適用してください。EFI領域不足が根本原因のため、メーカー側の対策が含まれることがあります。EFIパーティションの拡張は上級者向けでリスクがあるため、不安ならMicrosoftサポートやメーカーサポートへ相談しましょう。
再発を防ぐには、月例更新の前に回復ドライブやバックアップを作る習慣をつけることが最も効果的です。KB5094126はMicrosoftが修正パッチを配信し次第、改めて適用するのが安全です。修正パッチが配信されたかどうかは、記事末尾のMicrosoft公式の更新情報ページで確認できます。HP・Dell製PCをお使いの方は、diskpart(Windowsに標準搭載のディスク管理コマンドツール)でEFIパーティションの空き容量を事前に確認しておくと安心です。
不具合は怖く感じますが、ファイルが消えているわけではなく、ほとんどが元に戻せます。まずは自分の症状に合った対処法を一つ試してみてください。最新の状況はMicrosoft公式の更新情報もあわせて確認することをおすすめします。
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