【解決済み】Chromeの「この拡張機能はサポートが終了したため、オフになりました」原因と対処法5選
「この拡張機能はサポートが終了したため、オフになりました」が表示されたら何が起きているのか
まず安心してください。この表示はパソコンの故障でも、あなたの設定ミスでも、ウイルス感染でもありません。Googleが進める拡張機能の仕様変更「Manifest V2(MV2)の廃止」によって、Chromeがその拡張機能を意図的にオフにした状態です。同じ設定に戻すボタンを探しても見つからないのは、そもそも再有効化の手段が取り除かれているためです。

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ただし、放置してよい問題でもありません。Googleは2026年8月31日に、Chromeウェブストアに残っているすべてのMV2拡張機能を完全に削除すると告知しています(Chrome for Developers)。この日を過ぎると、うっかりアンインストールした拡張機能はウェブストアから再入手できなくなります。
Chromeが出すメッセージは段階によって異なり、次の3パターンが確認されています。
- 無効化される前の事前警告:「この拡張機能はまもなくサポートされなくなる可能性があります」
- 無効化された後の表示:「この拡張機能はサポートが終了したため、オフになりました」
- 英語版の表示:「This extension is no longer supported. Chrome recommends that you remove it.」
文言のバリエーションはuBlock Originの公式Wikiでも整理されています。どれが出ていても原因は同じMV2廃止なので、対処法も共通です。
なぜ起きるのか|Manifest V2廃止のタイムラインと2026年8月31日の意味
Manifest V2とV3は何が違うのか
これまでMV2の拡張機能は、あなたが開いたページの通信をそのつど読み取り、その場で書き換えることで広告やトラッカーをブロックしていました(この仕組みを「webRequest」と呼びます)。MV3ではこれが、あらかじめ登録しておいたルールに沿ってブラウザ側が処理する方式に置き換わります(この仕組みを「declarativeNetRequest」と呼びます)。
この変更により、拡張機能が使えるフィルタルールの数に上限が設けられました。数十万件規模のルールを扱ってきた広告ブロッカーは、MV3では数万件程度に絞る必要があるとの指摘があります(hardreset.info)。上限の具体的な数値は変わる可能性があるため、あくまで2026年8月16日時点の目安として捉えてください。
ここまでの経緯
| 時期 | 何が起きたか |
|---|---|
| 2022年1月 | ウェブストアで新規MV2拡張機能の公開申請が停止(同年6月には非公開拡張機能の受付も停止) |
| 2025年7月(Chrome 138) | 全ユーザーのMV2拡張機能がデフォルト無効化。ユーザーによる再有効化トグルも廃止 |
| 2025年半ば(Chrome 139) | 企業向けの延命ポリシー「ExtensionManifestV2Availability」(Chrome 110〜138でサポート)が削除され、管理端末でも一般ユーザーと同時にMV2拡張機能が動作しなくなった |
| 2026年6月30日(Chrome 150) | 最後の抜け道だった内部フラグ「kExtensionManifestV2Disabled」を削除 |
| 2026年7月28日(Chrome 151) | 「AllowLegacyMV2Extensions」など残存コードが完全に削除 |
| 2026年8月31日 | ウェブストアからMV2拡張機能を完全削除 |
つまり2025年7月の時点で使用は止められ、2026年7月のChrome 151で開発者モードを使った回避策まで塞がれた、というのが今の状況です。
「オフになった」と「入手できなくなる」は別の話
今出ている警告は、拡張機能のファイル自体は端末に残ったまま動作だけが止まっている状態です。一方、2026年8月31日の削除後は、アップデートを受け取れないだけでなく、一度アンインストールすると同じものを入れ直せません。慌てて「削除」を押す前に、次の章で代替を決めておくのが安全です。
影響を受ける拡張機能はどれか|カテゴリ別チェック方法
すべての拡張機能が使えなくなるわけではありません。2026年8月16日時点で、ウェブストアで継続的にメンテナンスされている拡張機能の85%以上はすでにMV3へ移行済みで、影響は通信を深く監視するタイプに集中しています(窓の杜)。

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| カテゴリ | 影響度 | 補足 |
|---|---|---|
| 広告ブロッカー | 大 | uBlock Origin無印版が代表例。最も影響が大きい |
| プライバシー保護・トラッカーブロック | 中〜大 | 通信を細かく監視する製品ほど影響を受けやすい |
| パスワード管理・VPN | 小 | 大半は対応済み。未対応のものだけ個別に確認 |
| その他の一般的な拡張機能 | 小 | AdGuard・AdBlock・Adblock Plus・Ghosteryなども対応版を用意 |
自分の拡張機能がMV2かどうかは、次の手順で確認できます。
- アドレスバーに
chrome://extensionsと入力して拡張機能の管理画面を開く(Chromeメニュー→拡張機能→拡張機能を管理でも同じ画面に行けます) - 画面右上の「デベロッパーモード」をオンにする(「デベロッパー」という名前ですが、開発者専用の操作ではありません。拡張機能の詳細情報を表示に切り替えるだけの安全な操作で、オンにしても設定が壊れることはありません)
- 各拡張機能のカードに表示される「Manifest version」を確認する
ここで「Manifest version: 2」と表示されるものが対象です。警告バナーが出ている拡張機能はMV2である可能性が高いと考えてよいでしょう。また、Googleの公式ヘルプにあるとおり、ウェブストアから削除された拡張機能は一覧でグレーアウト表示され、有効化できません。
今すぐやるべきこと|対処法5選
対処法1:MV2の拡張機能を洗い出す
まずは前章の手順で、オフにされた拡張機能と、まだ動いているMV2拡張機能をリストアップします。ここを飛ばして代替探しから始めると、必要のない拡張機能まで入れ替えて設定をやり直す羽目になります。
対処法2:MV3対応の後継版・代替に切り替える
広告ブロッカーでは、uBlock Originの開発者Raymond Hill氏がChrome向けの公式な選択肢として機能を簡略化した「uBlock Origin Lite」(MV3対応)を提供しています。同氏はChrome向け完全版MV2拡張機能の開発を継続しない立場を示しているため(gblock.app)、無印版の復活を待つ選択肢はありません。パスワード管理などその他のカテゴリは、同じ開発元のMV3対応版がウェブストアにあるかを確認して入れ替えます。
対処法3:Firefoxなど別ブラウザへの移行を検討する
ブロック精度やカスタマイズ性を落としたくない場合は、ブラウザごと移す選択肢があります。MozillaはManifest V2とV3を並行してサポートする方針を示しており、Firefoxでは従来型の拡張機能を引き続き使えるとされています(BleepingComputer)。これは2026年8月16日時点の方針であり、将来変更される可能性はある点を踏まえて判断してください。
対処法4:会社の管理端末を使っている場合
会社の管理端末を使っている場合でも、延命策はすでに終了しています。企業向けの延命ポリシーも一般ユーザーと同じタイミングで廃止されているため、Chromeでは管理者権限があってもMV2拡張機能を使い続ける方法は残っていません(詳しい時期は「ここまでの経緯」の表を参照してください)。
「2027年初頭まで猶予がある」という情報を見かけることがありますが、これはGoogle ChromeではなくMicrosoft Edgeの企業向けスケジュールの話です。Edgeは一般ユーザー向けの移行を2026年12月までに完了する予定とされていますが、Chromeの期限とは別物なので混同しないよう注意してください。
対処法5:DNSレベルのフィルタリングで広告ブロックを補う
MV3版に乗り換えてブロック漏れが増えたと感じる場合は、ブラウザの外側で防ぐ方法が有効です。AdGuard DNSやNextDNSのようなDNSレベルのフィルタリングを使えば、拡張機能のルール上限とは無関係に広告・トラッカーの通信を遮断できます。AdGuardのデスクトップアプリ版を併用する手もあり、スマートフォンなど同じネットワークの他の端末にも効果が及ぶのが利点です。
それでも解決しない場合|よくある疑問と補足
CRXファイルの手動インストールで延命できる?
個人ブログなどで紹介されている、CRXファイルを手動で読み込ませる回避策は、Chrome 151で内部の互換コードが削除された後は機能しなくなったと報告されています。Google公式がこの手法の結果を明示的に検証した情報は見当たらないため断定はできませんが、成功する見込みは低く、時間をかける価値は小さいと考えたほうがよいでしょう。
まとめ|今日やっておくべき3つのこと
「この拡張機能はサポートが終了したため、オフになりました」は不具合ではなく、Manifest V2廃止による仕様どおりの挙動です。直す方法はありませんが、移行先を決めれば今までとほぼ同じ使い勝手を取り戻せます。
chrome://extensionsを開き、デベロッパーモードをオンにしてMV2の拡張機能を確認する- MV2のまま残っているものは、MV3対応の後継版・代替(uBlock Origin Liteなど)へ入れ替える
- ブロック精度の低下が許容できないなら、Firefoxへの移行やDNSレベルのフィルタリングを検討する
期限は2026年8月31日です。それ以降はウェブストアからMV2拡張機能が消え、入れ直しができなくなります。今日のうちに拡張機能の管理画面を開いて、手元の状態を確認しておきましょう。
