台風24号と秋雨前線の大雨に備える|9月上旬にやっておくべきこと7選【西日本・東日本】
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2026年9月上旬、日本の南には動きの遅い台風24号があり、日本付近には秋雨前線が停滞しています。「風対策はどこまで必要?」「非常食って何をどれだけ買えばいいの?」と迷っている方も多いはずです。
ただ、やることを絞れば備えは半日もかかりません。この記事では2026年9月2日時点の気象庁・内閣府・農林水産省など公的情報をもとに、今日からできることだけを整理します。
結論
今回いちばん警戒したいのは、瞬間的な暴風よりも「長く降り続く雨」です。台風24号は動きが遅く、日本付近に停滞する秋雨前線を刺激するため、9月3日〜6日にかけて関東から九州の広い範囲で警報級の大雨が長引く見込みと伝えられています(tenki.jp 気象予報士解説、2026年9月2日時点)。
裏を返せば、雨が本格化する前に手を打てる時間が残っているということです。台風と秋雨前線による大雨への備えとして、優先度が高いのは次の7つ。上から順にこなせば十分です。
| # | やること | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 1 | ハザードマップで自宅・職場のリスクを確認する | 10分 |
| 2 | 避難先と避難経路を決めておく | 10分 |
| 3 | 家族との連絡方法・集合場所を共有する | 5分 |
| 4 | 非常食と水を3日分そろえる | 30分 |
| 5 | 停電に備えて充電・照明を用意する | 10分 |
| 6 | 危険度の確認方法(キキクル等)を家族で共有する | 5分 |
| 7 | 交通機関の運行情報を公式サイトで確認する | 5分 |
なお、台風の進路・勢力は流動的で、本記事の内容は2026年9月2日時点の情報です。実際の行動を判断するときは、台風24号の最新情報(tenki.jp)や気象庁の発表で必ず最新の状況を確認してください。
なぜ今、大雨への備えが必要なのか
台風単体の直撃より怖い「相乗効果」とは
今回のポイントを一言でいえば、「台風の動きが遅い=雨が長引く」ということです。台風24号(国際名クロヴァン/KROVANH)は2026年9月2日9時現在、日本の南をゆっくり北上しており、この「動きの遅さ」こそが警戒すべき点になります。
動きの遅い台風は、湿った空気を長い時間にわたって送り込み続けます。その空気が日本付近に停滞する秋雨前線にぶつかると、同じ地域で雨雲が繰り返し発生し、雨が「強い」だけでなく「終わらない」状態になります。これが今回警戒されている相乗効果です。
なお、台風そのものの勢力は中心気圧996hPa、中心付近の最大風速18m/s、最大瞬間風速25m/sで、飛び抜けて強いわけではありません。冒頭で触れた「風対策はどこまで必要か」という点については、今回は風よりも長く降り続く雨への備えを優先してください。

出典: Unsplash
さらに、9月3日(木)から15日(火)にかけては前線や低気圧の影響で全国的にぐずついた天気が続き、特に3日から9日は大雨の可能性が高いという2週間予報も出ています(tenki.jp 2週間天気)。降った雨が抜けきらないうちに次の雨が来る、という点が今回のいちばんの注意点です。
2026年9月2日時点の進路予想と警戒対象地域
気象庁の進路予想(tenki.jp掲載)では、台風24号は次のように進む見込みとされています。
| 日時 | 予想される位置 |
|---|---|
| 9月3日12時 | 南大東島の北西 約180km |
| 9月4日9時 | 奄美市の北北西 約170km |
| 9月5〜6日9時 | 九州の南 |
| 9月7日9時 | 再び日本の南へ |
九州の南の海上で停滞する予想も出ており、影響が長期化する可能性があります。ただし上陸の有無や、どの地域が最も強い影響を受けるかは、台風の停滞位置と前線の南下具合しだいで変わります。断定できる段階ではないため、地域ごとの見通しは公式発表で随時確認してください。
大雨は「台風から遠い場所」でも起きています
備えを後回しにしがちなのは、「自分の地域は進路から外れている」と感じるときです。しかし9月2日には、台風から遠く離れた青森県で線状降水帯が発生しました。
鰺ヶ沢町付近・深浦町付近・弘前市付近では1時間に約90mmの猛烈な雨を観測し、気象庁が「記録的短時間大雨情報」を発表しています(tenki.jp 気象予報士解説)。同日9時時点では、青森県と秋田県の一部にレベル4の大雨危険警報・土砂災害危険警報が発表されました。
9月3日6時までの24時間雨量は、東北の日本海側で多い所100mmと予想されています(tenki.jp 気象予報士解説)。すでに地盤が緩んでいる地域があるため、土砂災害・低い土地の浸水・河川の増水や氾濫への厳重な警戒が呼びかけられています。
つまり、台風の予想進路に自分の地域が入っていなくても油断はできません。前線の位置しだいでどこでも起こりうる、と考えて準備しておくほうが現実的です。
知っておきたい防災気象情報の基本
2026年5月から変わった「レベル付き」の名称
2026年(令和8年)5月下旬から、防災気象情報の名称・体系が変更されています。情報名にレベルの数字が付き、これまでの「大雨警報」は「レベル3大雨警報」、「土砂災害警戒情報」は「レベル4土砂災害危険警報」という名称になりました(気象庁)。
| これまでの名称 | 2026年5月からの名称 |
|---|---|
| 大雨警報 | レベル3大雨警報 |
| 土砂災害警戒情報 | レベル4土砂災害危険警報 |
| 洪水キキクル+浸水キキクル | 大雨キキクル(新設) |
今回の台風・大雨でも、この新しい名称とレベル表示で情報が発表されます。聞き慣れない言葉が出てきても慌てる必要はありません。「頭の数字が大きいほど切迫している」と覚えておけば、判断に迷わずに済みます。
どの段階で避難すべきか
内閣府防災の資料では「警戒レベル4までに危険な場所から全員避難」と示されています(内閣府防災)。レベル4(〇〇危険警報等)が出た段階で、危険な場所にいる人は全員避難が必要という考え方です。
ただし、豪雨のさなかの屋外避難や車での移動は、かえって危険になります。だからこそ推奨されているのが、レベル4に達する前の「明るいうち・雨が強まる前」の早めの避難です。夜間に大雨が予想される日は、日没前に動くかどうかを決めておくと安心です。
福岡県の防災ページも「ハザードマップで危険な地域になっていなくても、『うちは大丈夫』『まだ大丈夫』と甘くみずに、早めに避難行動をとりましょう」と呼びかけています(福岡県 大雨・台風時の行動例)。
今日からできる備えチェックリスト
ハザードマップで自宅・職場のリスクを確認する
国土交通省の「重ねるハザードマップ」(ハザードマップポータルサイト)は、住所入力または現在地検索で、登録不要・無料で利用できます。まず自宅と職場、子どもの学校の3カ所を見ておきましょう。
見落としやすいのが、浸水と土砂災害では避難場所が異なる場合があるという点です。「近所の小学校」と一括りにせず、災害の種類ごとに行き先を確認しておくと、当日の迷いがなくなります。
非常食・水の備蓄を見直す
農林水産省は、災害時の家庭備蓄として最低3日分、できれば1週間分を推奨しています。いきなり1週間分を目指す必要はなく、次の3段階で考えると無理がありません。
| 段階 | 目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 第1段階 | 1日分 | 調理不要ですぐ食べられるもの |
| 第2段階 | 3日分 | 支援物資が届くまでをしのぐ |
| 第3段階 | 1週間分 | 供給が滞る場合に備える |
まずは第1段階から。レトルトご飯やアルファ米、缶詰など、火も水も使わずに食べられるものが1日分あるだけで、停電・断水の初日を乗り切れます(農林水産省)。飲料水と、スマホ用のモバイルバッテリー、LEDランタンなどの照明もあわせて確認しておきましょう。

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避難場所・避難経路・家族との連絡方法を確認する
避難先を決めたら、そこまでの経路を地図で確認します。用水路や川沿い、アンダーパスを通るルートは、大雨のときには避けたい道です。明るいうちに一度歩いておくと、当日の判断が速くなります。
家族が別々の場所にいるときの連絡方法と集合場所も、いまのうちに共有しておきましょう。こうした行動を「いつ」「誰が」「何をするか」に沿ってあらかじめ時系列で書き出しておく、自分専用の防災計画のことを「マイ・タイムライン」と呼びます。「どの情報が出たら避難を始めるか」まで決めておくのが、マイ・タイムラインの考え方です。
交通機関の運行情報を事前にチェックする
台風の接近時は、計画運休や欠航が行われる可能性があります。2026年9月2日時点ではJR各社・航空各社の具体的な発表を確認できていないため、移動の予定がある方はJR東日本、JR西日本(JRおでかけネット)、ANA、JALなど、利用予定の各社公式サイトで最新の運行情報を確認してください。
判断のコツは「行けるか」ではなく「帰れるか」で考えることです。雨が長引く見込みの期間は、予定をずらせるなら早めにずらすほうが結果的に楽になります。
公的リソース・ツールの活用法
「大雨キキクル」でリアルタイムの危険度を確認する
キキクルは、危険度の高まりを地図上で色分けして示すツールです。2026年5月からは、洪水キキクルと浸水キキクルを重ねた「大雨キキクル」が新設されました(気象庁)。
警報が出てから地図を探すのでは間に合いません。気象庁「キキクル(危険度分布)」を、雨が降り出す前にスマートフォンのブックマークに入れておくのがおすすめです。自宅周辺の色が変わっていく様子を見れば、「まだ大丈夫」か「もう動くべきか」を目で判断できます。
自治体の防災情報を確認する
避難所の開設状況や地域ごとの避難情報は、お住まいの自治体が発表します。自治体の防災ページや防災メール、防災アプリを事前に登録しておくと、必要な情報が自分から取りに行かなくても届くようになります。
福岡県のように、大雨・台風時の行動例やマイ・タイムラインの作り方を公開している自治体もあります。手順に沿って書き込むだけで、自分専用の行動計画ができあがります。
まとめ
「まだ大丈夫」と思えるうちが、いちばん動きやすいタイミングです。台風24号と秋雨前線による大雨は、9月3日から6日にかけて広い範囲で長引く見込みとされています。今日のうちに、ハザードマップの確認と3日分の備蓄チェックだけでも済ませておきましょう。
備えが済んでいれば、警報が出ても慌てずに済みます。あとは最新情報を落ち着いて追いながら、レベル4を待たずに早めの行動を心がけてください。
参考にした公式情報・一次情報は次のとおりです(いずれも2026年9月2日確認)。
- 台風24号の実況・進路予想: tenki.jp 台風情報
- 防災気象情報の名称変更・大雨キキクル: 気象庁
- 避難情報と警戒レベル: 内閣府防災
- 家庭備蓄の考え方: 農林水産省
- 大雨・台風時の行動例: 福岡県防災ページ
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