【2026年9月更新】Anker PowerCore 10000(A1263)はリコール対象?シリアルナンバーでの見分け方3ステップと回収・交換の手順
結論:Anker PowerCore 10000(A1263)は今もリコール対象です
引き出しに眠っているAnker PowerCore 10000を見て、「これは回収対象なのだろうか」と不安になっていませんか。結論からお伝えすると、型番A1263のAnker PowerCore 10000は自主回収(リコール)の対象で、回収受付は2026-09-06時点でも続いています。
Anker Japan株式会社は2025年10月21日、電池セルの製造工程で異物が混入し、内部短絡(ショート=内部で電気が意図しない経路に流れる状態)が起こりうる製品を出荷していたとして自主回収を発表しました(PR TIMES/アンカー・ジャパン株式会社)。A1263の日本国内の対象台数は約41万124台です。
さらに2026年9月4日には、消費者庁が消費生活用製品安全法にもとづく重大製品事故(火災や重傷など一定以上の重大な被害を伴う事故で、事業者に消費者庁への報告が法律上義務づけられているもの)として、この製品に関する事故を公表しました(消費者庁)。まだ交換していないなら、本体側面のシリアルナンバーを確認するところから始めれば大丈夫です。手順はこの記事で順番に解説します。

こんな人は要確認|対象になりうる購入時期と製品
A1263の対象販売期間は2022年12月25日から2025年10月21日までです。この期間にAmazonや楽天市場、家電量販店、Anker公式ストアなどで購入した心当たりがあるなら、確認の対象と考えてください。購入元がどこであっても、対象製品であれば無償交換を受けられます。
今回の自主回収は、モバイルバッテリー以外の3製品も含む計4製品が対象です。手元に次の型番の製品がないか、あわせて確認しておくと安心です。
| 製品名 | 型番 |
|---|---|
| Anker PowerCore 10000(モバイルバッテリー) | A1263 |
| Soundcore 3(スピーカー) | A3117 |
| Soundcore Motion X600(スピーカー) | A3130 |
| Anker PowerConf S500(スピーカーフォン) | A3305 |
なお、充電中に異音・異臭・本体の異常な発熱を感じたことがある場合は、対象確認よりも先に使用を中止してください。消費者庁も、回収・交換を受けていない利用者に対して直ちに使用を中止し、速やかに問い合わせ先へ連絡するよう呼びかけています。
手元の製品を確認する際は、下の画像のように本体側面に品番とシリアルナンバーが記載されています。後述の「A1263がリコール対象か見分ける3ステップ」で詳しく解説します。

リコールの原因|電池セルの異物混入と実際に起きた火災事故
リコールの理由は、電池セルの製造工程で生じた微細な異物が混入し、内部短絡を起こしうる状態のまま出荷されたことにあります。内部短絡が起きると電池が異常発熱し、最悪の場合は発火につながります。使い方の問題ではなく製品側の製造起因である点が、無償交換の根拠になっています。
2026年9月4日に消費者庁が公表した事故では、2026年6月11日に長野県内の宿泊施設で火災が起きています。
宿泊施設で当該製品を充電中、異音がしたため確認すると、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生していた
また2026年9月1日にも、A1263を含む重大製品事故4件が公表されました。内訳は、今回リコール対象のA1263(Anker PowerCore 10000)に加え、交換品として案内されているAnker Power Bank (10000mAh, 30W)(A1256)、Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)(A1257)、スピーカーのSoundcore 3(A3117)で、それぞれ1件ずつの事故が報告されています。報道によれば、A1263については「電池セルの製造工程での管理不十分により、電池セルが異常発熱して出火したものと推定される」とされています(AAPL Ch.)。ただし事故原因は調査中とされており、個別の事故とリコール理由の因果関係が最終確定したわけではありません。
2025年12月時点の報道では回収率が34.0%にとどまっていたと伝えられており(AAPL Ch.)、当時は未回収のまま使われている製品が相当数残っていたとみられます。ただしこれは約9か月前の値で、2026-09-06時点の最新の回収率は公表を確認できていません。それでも発表後に複数の火災事故が公表され続けていることから、未回収の製品が今なお一定数使われている可能性は否定できません。

A1263がリコール対象か見分ける3ステップ
確認は数分で終わります。本体を手元に用意して、上から順に進めてください。

ステップ1:本体側面の品番(Model No.)を確認する
まず本体の側面に印字された品番を見ます。「A1263」であれば、今回の自主回収の対象製品です。ここが別の型番であれば、上の表にある3製品に該当しないかだけ確認すれば大丈夫です。
ステップ2:「SN:」に続くシリアルナンバーの桁数を数える
品番の近くに「SN:」で始まる表記があります。対象販売期間に出荷された製品のシリアルナンバーは、「A」から始まる16桁の英数字です。8桁表記の製品は対象期間より前(2022年12月15日以前を含む)に販売されたもので、回収対象外とされています。シリアルナンバーは製造・出荷時期をもとに付与されるため、対象販売期間の起点である2022年12月25日とは数日〜10日ほどのズレがあります。2022年12月15日から25日ごろに購入した記憶がある場合は、桁数だけで自己判断せず、次のステップの公式フォームで必ず確認してください。
| シリアルナンバーの表記 | 判定の目安 |
|---|---|
| 「SN:A」で始まる16桁 | 対象期間に販売された製品。次のステップで公式判定へ |
| 8桁 | 対象期間より前の販売で回収対象外 |
| かすれて読めない | 自己判断せずAnkerの問い合わせ窓口へ連絡 |
ステップ3:Anker公式フォームにシリアルナンバーを入力する
桁数はあくまで目安なので、最終判断は必ず公式の判定に任せてください。Anker Japan公式の回収受付ページにシリアルナンバーを入力すると、対象・対象外のどちらであっても画面上に結果が表示されます。ここで「対象」と出たら、そのまま申し込みに進みます。
対象だった場合の回収・交換の申し込み手順
対象と判定されても、費用は一切かかりません。返送も含めて送料はAnker Japanの負担です。流れは次のとおりです。
| ステップ | 内容 | 所要目安 |
|---|---|---|
| 1 | 公式回収ページでシリアルナンバーを入力し、対象であることを確認する | 数分 |
| 2 | 表示される回収申込フォームに氏名・住所などを記入して送信する | 数分 |
| 3 | 返送伝票などが入った回収キットが届く | 申し込みから通常2週間程度 |
| 4 | 付属の伝票を使って対象製品を返送する | 手元にキットが届き次第 |
| 5 | Anker側で到着が確認されたのち、交換品が発送される | 返送後 |
受付の窓口は2つあり、都合のよい方を選べます。急ぎでなければオンラインが確実です。
| 受付方法 | 連絡先 | 受付時間 |
|---|---|---|
| オンライン | Anker公式 回収受付ページ | 24時間 |
| 電話 | フリーダイヤル 0120-775-171 | 9:00〜17:00 |
申し込みが終わったら、回収キットが届くまでの間もその製品は充電・使用しないでください。金属と触れない場所に置き、直射日光や高温になる場所を避けて保管するのが安全です。
交換品は何が届く?届くまでの日数の目安
A1263はすでに販売終了しているため、交換品は上位モデルの「Anker Power Bank (10000mAh, 30W)」(型番A1256)になります。2026-09-06時点の通常価格は5,990円相当で、カラーはブラックのみです。旧モデルより出力が上がるため、実際に交換した利用者からは前向きな声も出ています。

出典: Anker Japan公式 Anker Power Bank (10000mAh, 30W)商品ページ
気になるのは所要期間です。実際に申し込んだ利用者のブログでは、次のように記録されています。
申請から到着までほぼほぼ2ヶ月かかりました。
この方は2025年10月26日に申請し、交換品を受け取ったのは2025年12月20日でした。申し込みが集中する時期に当たった可能性はありますが、「すぐには届かないもの」と考えておくと気持ちが楽です。その間に使うモバイルバッテリーが必要なら、別の手持ち製品を用意しておきましょう。
なお、交換品として届くA1256についても、前述の「リコールの原因」で触れた2026年9月1日公表の重大製品事故4件のうち1件は、このAnker Power Bank (10000mAh, 30W)(A1256)で発生したものです(AAPL Ch.)。A1256はA1263とは型番も設計も異なる後継製品で、A1263と同じ製造工程上の問題があったかどうかは公表資料からは確認できていません。ただし同じくAnker製のリチウム電池内蔵バッテリーで事故が報告されている以上、「交換すれば絶対に安全」と言い切ることはできません。どの製品であっても、充電中の異音・異臭・発熱に気づいたら使用を中止して問い合わせる、という基本は変えないでください。
それでも解決しない場合の対処法
確認や申し込みの途中でつまずくケースもあります。よくある3つの状況別に、次の一手をまとめます。
| 状況 | 次の一手 |
|---|---|
| シリアルナンバーがかすれて読めない | 無理に推測して自己判定せず、フリーダイヤル0120-775-171(9:00〜17:00)に連絡する。購入履歴や外観から判断してもらえる可能性がある |
| フォームに入力してもエラーになる | 数字の0とアルファベットのO、1とIの入力ミスがないか確認する。それでも通らない場合は電話窓口を利用する |
| 申し込んだのに回収キットが届かない | 通常2週間程度が目安。明らかに超えているなら申込時の受付内容を手元に用意して電話で問い合わせる。待っている間も製品は使用しない |
いずれの場合も、判断に迷ったら「使わずに問い合わせる」が最も安全な選択です。受付・交換の条件は変更される可能性があるため、最新の情報は必ずAnker Japan公式の回収受付ページで確認してください(本記事は2026-09-06時点の情報です)。
まとめ:今すぐやるべきこと
Anker PowerCore 10000(A1263)は2025年10月21日に発表された自主回収の対象で、2026-09-06時点でも受付は続いています。2026年9月4日には消費者庁が宿泊施設での火災事故を公表しており、未回収のまま使い続けるリスクは小さくありません。
やることは1つだけです。手元の製品の側面を見て、品番がA1263か、「SN:」に続くシリアルナンバーが16桁かを確認してください。該当しそうならAnker公式の回収受付ページでシリアルナンバーを入力し、その場で申し込みまで済ませてしまいましょう。
費用はかからず、届くのは上位モデルの交換品です。確認は数分、申し込みも数分で終わります。今日のうちに済ませておけば、この製品のことでもう不安になる必要はありません。
