【解決済み】キングオブタイムの年末調整で入力エラーが出る原因と直し方6選
勤怠管理でおなじみのキングオブタイム(KING OF TIME)で、今年から年末調整も始めることになった。ところが従業員から「入力でエラーが出る」「証明書がアップロードできない」と問い合わせが相次ぐ。
そんな人事・労務担当者に向けて、症状別に原因と直し方をまとめました。
キングオブタイムの年末調整で入力エラーが出る6つの典型パターン
キングオブタイムの年末調整で起きる入力エラーは、おおむね次の6パターンに分けられます。まず自分(または従業員)の症状がどれに当たるかを確認してください。
| 症状 | 考えられる主な原因 | まず試すこと |
|---|---|---|
| ① 必須項目未入力で進めない | 申告書ごとの必須項目の回答漏れ | 前年度データのコピー、ヘルプ表示の確認 |
| ② 保険料控除証明書がアップロードできない | 紙(AI-OCR)と電子データ(XML)の取り違え、画像の不鮮明 | 手元の証明書が紙か電子データかを確認 |
| ③ 受付期間外で入力・提出できない | 会社が設定した受付終了日を過ぎている可能性 | 自社の労務担当者に受付状況を確認 |
| ④ 権限不足で設定・入力できない | 管理者IDに必要な権限が付いていない可能性 | 全権管理者に権限を確認 |
| ⑤ マイナンバーが一致しない | 過去の提出内容との相違、入力形式の違い | 過去に提出した番号と照合 |
| ⑥ 生命保険料控除で形式エラー | AI-OCRの読み取り誤り、区分の選択ミス | 証明書原本と1項目ずつ照合 |
なお、キングオブタイム固有の正確なエラーメッセージ文言や、ファイル容量の上限値などは公開情報からは確認できませんでした(2026-10-08時点)。
この記事では「〜と考えられる」と幅を持たせて書いています。画面の表示が記事と違う場合は、公式サポートへの問い合わせを優先してください。
なぜエラーが起きるのか|キングオブタイムの年末調整の仕組み
キングオブタイムは株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供するクラウド勤怠管理システムです。給与機能の中に年末調整機能があり、従業員のWeb申告から税額計算、帳票出力までを一体で扱えます(KING OF TIME 年末調整機能)。
仕組みを知っておくと、どこでつまずいたのかを切り分けやすくなります。
従業員の入力フロー
従業員はアンケート形式の設問に答えていく形で申告書を作ります。対応する申告書は「扶養控除等(異動)申告書」「保険料控除申告書」「基礎控除申告書」など4種類です(KING OF TIME 給与機能)。
PC・スマートフォンのどちらからでも入力でき、前年度データのコピー機能や、迷いやすい箇所のヘルプ表示があります。管理者による代理入力にも対応しています。

証明書のアップロードは2系統ある
保険料控除証明書の提出方法は2つに分かれます。ここを取り違えると「アップロードできない」と感じやすいポイントです。
| 項目 | 紙の証明書 | 電子データ |
|---|---|---|
| 入手元 | 保険会社から郵送 | 保険会社のWebページ、マイナポータル |
| 提出方法 | スマホで撮影 | XMLファイルをアップロード |
| システム側の処理 | AI-OCRが文字を自動読み取り | 電子データを取り込み |
| つまずきやすい点 | ピントのずれ、光の反射 | 紙用の手順で進めてしまう |
AI-OCRとは、画像の文字を自動で読み取ってデータ化する技術です。スマホとPCのデータは同期されるため、撮影はスマホ、確認はPCという使い分けもできます。
管理者の「差し戻し」機能
管理者は提出状況を一覧で確認でき、不備がある申告は従業員へ「差し戻し」できます。未提出者へのリマインドメールの一括送信(テンプレート編集可)も可能です。
従業員側で「提出したのに戻ってきた」という場合、エラーではなく差し戻しの可能性があります。管理者からのコメントを確認しましょう。
症状別の原因と直し方
① 必須項目未入力でエラーが出る・次に進めない
まず確認すること:
- 前年度データのコピー機能を使い、変わった部分だけを埋める
- 画面上のヘルプ表示で、各設問が求める内容を確認する
- 従業員が自力で進められない場合は、管理者が代理入力する
原因(補足):申告書ごとに必須項目が異なり、どこかに回答漏れがあると考えられます。アンケート形式のため、設問を飛ばすと先へ進めない作りの可能性もあります。
② 保険料控除証明書がアップロードできない
まず確認すること:
- 手元の証明書が「紙」か「XMLの電子データ」かを確認する
- 紙なら明るい場所で、反射が入らないよう撮り直す
- 電子データなら、保険会社やマイナポータルから取得したXMLファイルを選ぶ
- それでも失敗する場合は、使っているファイルの形式とサイズをサポートに伝えて確認する

原因(補足):手元の証明書が紙なのか電子データなのかを取り違えている可能性があります。紙を撮影した画像の不鮮明さも原因として考えられます。対応ファイル形式や容量の上限は、公式ページに記載が見当たりませんでした(2026-10-08時点)。
③ 受付期間外で入力・提出ができない
まず確認すること:自社の労務担当者に、受付の再開や個別対応ができるかを相談してください。
システムの受付終了日と、制度上の期限は別物です。国税庁の運用では、年末調整のやり直しは源泉徴収票の交付期限である翌年1月31日まで可能とされています(国税庁 年末調整関連資料)。これを過ぎた場合は、従業員自身の確定申告が必要になります。
原因(補足):会社の労務担当者が設定した受付終了日を過ぎている可能性があります。期間外の画面がどう表示されるか(ボタンが押せない、メッセージが出るなど)は確認できていません。
④ 権限不足で年末調整の設定・入力ができない
まず確認すること:自社の全権管理者、または人事労務の責任者に、年末調整機能を使うための権限が付与されているかを確認し、不足していれば付与を依頼してください。
原因(補足):年末調整の管理や代理入力には、通常とは別の権限が必要と考えられます。他システムとの連携では「全権管理者ID」が必要になる例がありますが、年末調整機能での権限名は確認できていません。
⑤ マイナンバーが一致しない・登録できない
まず確認すること:
- 過去に提出した番号と一致しているか、会社に確認する
- 全角・半角やハイフンの有無など、入力形式を見直す
- 解決しない場合は、画面表示を添えてサポートに問い合わせる
原因(補足):過去に会社へ提出した番号と入力内容が違う、全角・半角などの入力形式が違う、といった一般的な原因が考えられます。キングオブタイム側のエラー表示や制御の仕様は未確認です。
⑥ 生命保険料控除で入力形式エラーになる
まず確認すること:読み取り結果を証明書の原本と1項目ずつ照合し、誤りは手動で直してください。直したら税額の再計算結果も確認しましょう。
原因(補足):AI-OCRが保険の種類や金額、契約者名を読み違えた可能性があります。手入力の場合は、金額の桁や区分(一般/介護医療/個人年金)の選択ミスも考えられます。これはAI-OCR全般に共通する運用で、キングオブタイム固有の修正画面の手順は未確認です。
それでも解決しない場合の対処法
公式の問い合わせ先は次のとおりです(KING OF TIME サポート、2026-10-08時点)。
| 窓口 | 内容 |
|---|---|
| オンラインヘルプ | support.ta.kingoftime.jp |
| 電話 | 03-4577-9567(平日9:00〜18:00) |
| チャット・メール | サポートページから利用 |
問い合わせの前に、次の情報をそろえておくと話が早く進みます。
- 表示されたエラーメッセージの文言と、その画面のスクリーンショット
- エラーが発生した画面のURL、またはどの操作のどの段階で止まったか
- 使っている端末とブラウザ(OSやブラウザのバージョンが分かれば合わせて)
- 従業員としての操作か、管理者としての操作か
受付期間や権限は、会社側の運用設定で決まる部分です。従業員から同様の相談を受けた場合は、サポートへ問い合わせる前にまず自社の受付期間・権限設定を確認してから回答すると、解決が早くなります。
画面の文字が崩れる場合は、ブラウザの自動翻訳が原因のことがあります。ベンダーは、従業員情報登録時の依頼メールの文字化けについて自動翻訳をオフにする対処を案内しています(ITreview)。
年末調整に限った事例ではありませんが、試す価値はあります。
まとめ|年末調整エラーの再発防止策
キングオブタイムの年末調整で入力エラーが出たら、まず6つの症状のどれに当たるかを切り分けましょう。原因の多くは、回答漏れ、証明書の提出方法の取り違え、会社側の受付期間や権限の設定にあると考えられます。
来年以降に同じトラブルを防ぐには、次の3点が効果的です。
- 前年度データのコピーを使い、早めに入力を始める
- 保険料控除証明書は、紙と電子データのどちらで出すかを早めに決めて準備する
- 不明点は提出期限の前に、労務担当者か公式サポートへ確認する
従業員への案内文にこの記事の表を添えておくと、問い合わせ対応の手間も減らせます。今日のうちに、自社の受付期間と管理者権限の設定を一度確認しておきましょう。
