【解決済み】マイナンバーカード電子署名で「タグとの接続エラー(Tag was lost.)」が出る原因と対処法
結論
「タグとの接続エラー」「Tag was lost.」が起きる原因は後述の通りです。e-Taxやe-Gov電子申請で、Androidスマホにマイナンバーカードをかざして電子署名しようとしたら「タグとの接続エラー」「Tag was lost.」と出て先に進めない。期限が近いと焦りますが、多くは手元で直せます。
結論から言うと、このエラーはAndroidとマイナンバーカードの間のNFC通信(かざして読み取る近距離無線通信)が途中で切れたことを示しています。カードの故障よりも、かざし方や端末の設定が原因のケースが大半です。
英語の「Tag was lost.」は、AndroidのTagLostException(Android Developers)に対応する表示とみられます。
これは通信の途中でタグ(ここではカード)が読み取り範囲の外に出るなどして通信が途切れたことを示す例外です。

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Android公式のサンプルでも「もう一度タグをかざしてください」と再試行させる作りになっています。つまり、正しい条件でかざし直せば署名は通るのが基本です。次の順で試してください。
- スマホケース・充電ケーブル・イヤホンを外し、金属製の机から離す
- おサイフケータイロックの解除、NFCのReader/Writer・P2P設定をON、機内モードを解除
- 電子マネーや交通系ICカードなど、他のNFCアプリを閉じる
- 機種ごとの「かざす位置」に合わせ、読み取り完了まで動かさない
- JPKI利用者ソフト(JPKIMobile)を入れて署名し直す
- 端末を再起動して再試行する
本文
ここでは「このエラーが起きる仕組み」を順番に整理します。まず原因ごとの詳しい確認方法、続けてそれでも直らない場合の手順を解説します。
e-Tax、e-Gov電子申請、マイナポータルなどサービス名は違っても、Androidでマイナンバーカードを読み取る仕組みは共通しているため、ここで紹介する対処法はどのサービスでも基本的に同じように使えます。
Androidで「Tag was lost」が出る主な原因
NFC通信中にカードやスマホの位置がずれた
もっとも多いのが、読み取りの途中でカードが動いてしまうケースです。暗証番号(パスワード)を入力している間に、手元のカードが少しずれるだけでも通信は切れます。
暗証番号の入力画面を見ようとして手元を少し動かしたり、通知でスマホ側が反応したりするだけで、カードとスマホのアンテナの位置関係はずれてしまいます。
アンテナの通信範囲は数センチと狭いため、ほんの一瞬のずれでも通信が切れ、「Tag was lost.」として扱われます。
J-LISのAndroidトラブル一覧では、エラーコードE0008(詳細コード00210026)がパスワード入力中に出る場合、原因を「マイナンバーカードとの通信に失敗しています」とし、カードの位置がずれた可能性が高いと説明しています。
NFC・おサイフケータイの設定がオフになっている
J-LIS公式の確認ポイント(PDF)は、読み取れない場合に、おサイフケータイロックの解除、Reader/Writer・P2P設定のON、機内モードの解除を確認するよう挙げています。どれか一つがオフでも読み取れません。
JPKI利用者ソフトが未導入、または他のNFCアプリと競合している
freeeのサポート記事によると、Androidで署名時に「(タグとの接続エラー)(Tag was lost.)」と表示されることがあります。
この場合、JPKIクライアントソフトを追加インストールして操作することでエラーが解消されることがある、と案内されています。
またJ-LISの利用者クライアントソフト(Android版)の案内では、電子マネーや交通系ICカードのアプリなど他のNFC読み取りアプリが起動していると、そちらが先に応答してしまう場合があるとしています。
スマホケース・金属物・ケーブルの影響
J-LIS公式の確認ポイント(PDF)は、カードとスマホの間に金属物があると読み取れないことがあるとして、ケースを外す、充電・イヤホンケーブルを外す、金属製の机を避けることを案内しています。
表示されたタイミングで原因を見分ける
画面にどう表示されたかで、疑うべき原因の優先順位が変わります。まずは症状と原因の対応を確認してください。
| 表示されたタイミング・内容 | 疑うべき原因 |
|---|---|
| 読み取り中に一瞬だけ表示される | かざしている最中にカードやスマホの位置がずれた |
| パスワード入力中、エラーコードE0008で表示される | パスワード入力中にカードの位置がずれた |
| かざすたびに毎回表示される | NFC・おサイフケータイの設定オフ、ケースや金属物の影響 |
| 「JPKI利用者クライアントソフトが必要です」のメッセージが先に出る | JPKI利用者ソフト(JPKIMobile)が未導入 |
まず試す対処法|設定確認チェックリスト
J-LISの確認ポイントをもとに、すぐ確認できる項目を表にまとめました。上から順に見ていくと効率的です。
| 確認項目 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| おサイフケータイロック | ロックを解除する | NFCの読み取りを有効にする |
| Reader/Writer・P2P設定 | 設定でONにする | カードを読む機能を有効にする |
| 機内モード | 解除する | 無線機能の停止を防ぐ |
| ケース・ケーブル類 | ケース、USBケーブル、イヤホンを外す | 電波の遮りや干渉を減らす |
| 置き場所 | 金属製の机やカード入れから離す | 金属による読み取り不良を防ぐ |
| かざす位置 | 機種ごとの位置を確認する | アンテナとカードを正しく重ねる |
| かざす時間 | 読み取り完了までかざし続ける | 途中切断(Tag was lost)を防ぐ |
| 電波干渉 | Wi-FiをオフにしてBluetoothのみONにする | 干渉が疑われる場合の対策 |
かざす位置は機種によって背面の上部・中央などさまざまです。暗証番号を入力する間は、カードを机に置いてその上にスマホを重ね、両方を動かさないようにすると安定します。
各設定の呼び出し方は、設定アプリ内の「接続設定」「NFC/おサイフケータイ」などの項目から探すと見つかりやすいですが、メニュー名や位置は端末メーカーによって異なります。
見当たらない場合は、端末名と設定名を組み合わせて検索すると早く見つかります。

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それでも直らない場合の対処法
JPKI利用者ソフト(JPKIMobile)を導入して署名し直す
J-LISの公式ダウンロードページによると、Android版の利用者クライアントソフトはGoogle Playからインストールでき、導入後は「JPKIMobile」という名前で表示されます。
サービスによって「JPKI利用者ソフト」「JPKIクライアントソフト」など呼び方が異なりますが、同じアプリを指すとみられます。
freeeの記事では、未導入の場合に「JPKI利用者クライアントソフトが必要です」と表示され、[はい]を選ぶとGoogle Playのインストール画面に移る流れが案内されています。
なお、e-Taxやマイナポータルなどfreee以外のサービスで、画面に表示される文言が完全に一致するかまでは確認できていません。
ただし、e-Taxソフト(WEB版)やマイナンバーカード対応端末の案内(J-LIS)など各サービスの公式ページを見ても、Android版のJPKI利用者ソフト(またはそれに相当する仕組み)を経由してNFC通信を行う点は共通しています。文言が多少違っても、本記事の対処法はどのサービスでも同じように役立つ可能性が高いといえます。
他のNFCアプリを終了してから再試行する
電子マネーや交通系ICカードのアプリを開いたままにしていないか確認し、閉じてから再度かざします。マネーフォワード クラウド確定申告アプリのFAQも、読み取りに失敗した際は他のアプリを終了するか端末を再起動するよう案内しています。
端末を再起動し、対応機種とAndroidバージョンを確認する
再起動で一時的な不具合が解消することがあります。それでもだめなら、端末が対応しているか確認しましょう。J-LISのマイナンバーカード対応NFCスマートフォン一覧で機種を確かめられます。
| 項目 | 公式の案内(2026-10-28時点) |
|---|---|
| 利用者クライアントソフト(Android版) | Android 15.0・16.0で動作検証済み(J-LIS) |
| e-Taxソフト(WEB版)の推奨環境 | Android 13.0〜16.0、ブラウザはGoogle Chrome(国税庁) |
本件のエラーについて、特定のAndroidバージョンが原因だとする公式の告知は確認できていません。
ただ、ねんきんネットでは特定機種・OSで読み取り不具合が公表された例があり(当サイトの解説)、端末やバージョンで挙動が異なる場合はあります。
エラーコードE0008が表示された場合
E0008(詳細コード00210026)がパスワード入力中に出たら、カードのずれが原因の可能性が高いとJ-LISは説明しています。機種ごとのかざす位置を確認し、カードが動かないよう注意して入力し直してください。
設定を見直しても解決しない時の最終手段
ここまで試しても読み取れない場合は、カードのICチップ不良も考えられます。横浜市の案内では、ICチップの不良が疑われる場合は区役所の担当窓口へ相談するよう案内しています。お住まいの市区町村の窓口に問い合わせましょう。
電話で相談したい場合は、個人番号カードコールセンターが利用できます(横浜市の案内による、2026-10-28時点)。受付時間は変わる可能性があるため、利用前に公式サイトで最新情報を確認してください。
| 窓口 | 番号 | 受付時間 |
|---|---|---|
| フリーダイヤル | 0120-95-0178 | 平日9:30〜20:00、土日祝9:30〜17:30 |
| 全国共通ナビダイヤル | 0570-783-578 | 全日8:30〜20:00 |
期限が迫っているときは、申請先のサービスが案内している別の提出方法がないかも、あわせて確認しておくと安心です。
よくある質問
Q. 何度やり直しても同じエラーが出ます。カードが壊れていますか?
A. 多くの場合はカードの故障ではなく、かざし方や設定が原因です。本記事の手順をすべて試したうえで直らない場合に、初めてICチップの不良を疑ってください。
Q. 自分のスマホがマイナンバーカードに対応しているか分かりません。
A. J-LIS公式のマイナンバーカード対応NFCスマートフォン一覧で確認できます。一覧に無い機種では、そもそも読み取り自体ができない場合があります。
Q. JPKI利用者ソフトを入れても解決しない場合は?
A. 他のNFCアプリの終了、端末の再起動、設定確認を一通り行ったうえで、それでも解決しなければ窓口やコールセンターに相談してください。
Q. ここに書かれていない症状が出た場合はどうすればいいですか?
A. J-LIS公式のNFCに関するFAQ一覧にも、症状別の案内が掲載されています。本記事の手順と合わせて確認してみてください。
まとめ
「タグとの接続エラー」「Tag was lost.」は、マイナンバーカードとAndroidのNFC通信が途中で切れたサインです。慌ててカードの再発行を考える前に、優先順位をつけて見直しましょう。
まず数秒で確認できるのは、ケースやケーブルを外すこと、おサイフケータイロック・Reader/Writer・P2P設定・機内モードの見直しです。ここで直る人が大半です。
設定を直しても失敗が続くなら、他のNFCアプリを閉じ、機種ごとの正しい位置で読み取り完了までカードを動かさないようにしてください。かざし方が原因のケースは多いです。
それでも直らない場合は、JPKI利用者ソフト(JPKIMobile)を導入して署名方法を選び直し、端末の再起動と対応機種の確認を行います。ここまで試して初めて、ICチップの不良や窓口への相談を検討してください。
次回署名する前に、次の2点を済ませておくと再発を防げます。
- カードを机に置き、スマホを重ねて動かさない姿勢をあらかじめ確認しておく
- 署名前に電子マネーや交通系ICカードのアプリを閉じておく
まずは「設定確認」の項目から試して、電子署名を完了させましょう。
