関西電力はいつから値上げ?【2026年11月1日】電気代はいくら上がるか試算
結論
「関西電力の値上げはいつから?」への答えは、2026年11月1日以降の使用分からです。送配電網の利用料である託送料金の改定が、関西電力の電気代に反映されます。
対象は低圧(家庭向けの従量電灯Aなど)・高圧・特別高圧の契約です。関西電力の契約者が自分で行う手続きは基本的にありません。新しい料金は自動で適用されます。
従量電灯Aを月300kWh使う家庭では、関西電力の試算で月+435.03円(約+4.7%)です。年間では約+5,220円が目安です(当サイト既報、2026-10-19時点)。
ただし11月分の燃料費調整単価はまだ発表されていません。実際の請求額は月ごとに変わるため、最新の単価は関西電力公式サイトでご確認ください。
本文
ここから、11月に電気代が増える背景にある「関西電力の値上げ」と「国の補助終了」という2つの別々の理由を切り分けて説明します。
11月の検針票を見て「思ったより上がった」と感じる家庭は多いかもしれません。その増え方には、関西電力の値上げと国の補助終了という別々の理由が重なっています。
以下では、対象になるかの確認、値上がり額の計算、やるべきことを順に整理します。数字はすべて2026-10-19時点の公表内容に基づきます。
自分は対象か:関西電力の値上げ対象チェック

次の表で、自分の契約が今回の値上げにどう関係するかを確認してください。
| あなたの契約 | 今回の値上げとの関係 |
|---|---|
| 関西電力の家庭向けメニュー(従量電灯A/B/Cなど) | 対象。2026年11月1日使用分から新料金 |
| 関西電力の業務用・産業用(高圧・特別高圧) | 対象。ただし契約内容で適用時期が異なる可能性あり |
| 関西電力以外の電力会社(新電力)と契約 | 関西電力の改定とは別。契約先の発表を確認 |
関西電力の発表では、低圧・高圧・特別高圧のすべての契約が対象とされています(当サイト既報)。
託送料金の見直しは各一般送配電事業者で行われます。新電力と契約している場合は、料金の扱いを契約先の発表で個別に確認してください。他社との料金比較や乗り換えは、この記事では扱いません。
契約期間のある自由料金メニューは要注意
関西電力の2026年8月19日の発表には、物価上昇などを反映した新しい単価は「現在のご契約の契約期間満了後の新たなご契約から適用」するという記載があります(関西電力 2026年8月19日発表)。
この扱いが家庭向けの規制料金にも及ぶのかは、一次資料で明確に確認できていません。契約期間のあるメニューを使っている方は、関西電力公式サイトで自分のメニューの扱いをご確認ください。
自分の契約が規制料金か自由料金かを見分けるには、検針票や契約時の案内に書かれているプラン名を確認するのが簡単です。
目安として、「従量電灯A」「従量電灯B」「従量電灯C」という名称の契約は家庭向けの規制料金です。
これら以外の名称(セット割やオリジナルプラン名など)になっている場合や、契約期間・契約期限が定められている場合は、自由料金メニューの可能性があります。
いくら上がるか:関西電力 電気代 2026年11月からの単価

家庭向けで最も一般的な従量電灯Aの単価は、次のように変わるとされています(当サイト既報、selectra.jp、2026-10-19時点)。
| 区分 | 改定前 | 改定後 | 差 |
|---|---|---|---|
| 最低料金(15kWhまで) | 522.58円 | 763.81円 | +241.23円 |
| 15kWh超〜120kWh | — | — | +0.68円/kWh |
| 120kWh超〜300kWh | — | — | +0.68円/kWh |
| 300kWh超 | — | — | +0.68円/kWh |
従量電灯Aの電力量料金は使用量に応じて3段階(15〜120kWh・120〜300kWh・300kWh超)に分かれていますが、今回の改定による上乗せ分はいずれの段階も1kWhあたり0.68円で同じです。
段階ごとの改定前・改定後の単価そのもの(円/kWh)は関西電力の公式ページで直接確認できなかったため、変化がわかる「差」の列のみを示しています。詳しい単価は公式サイトの料金表もあわせてご確認ください。
自分の使用量で計算する方法
上の表の差額から、従量電灯Aの値上がり額はおおよそ次の式で求められます。
値上がり額の目安 = 241.23円 + 0.68円 ×(月の使用量kWh − 15)
この式に検針票の使用量を当てはめると、おおよその増額がわかります。燃料費調整額と再エネ賦課金の変動は含まない点にご注意ください。
| 月の使用量 | 値上がり額の目安 | 根拠 |
|---|---|---|
| 260kWh | 約+407円 | selectra.jpの試算と一致 |
| 300kWh | +435.03円(約+4.7%) | 関西電力の公式試算 |
300kWhの+435.03円は関西電力の公式試算です。260kWhの+407円はselectra.jpの試算で、同記事は月額6,175円から6,582円(+6.6%)になるとしています。
前提の使用量が違うため、2つの数字を直接比べることはできません。自分の使用量に近いほうを目安にしてください。
なぜ上がるのか:関西電力 託送料金 改定の中身
託送料金とは、発電所から家庭まで電気を届ける送配電網の利用料です。電気代の中に含まれており、送配電を担う一般送配電事業者が定めます。
関西電力エリアでは、関西電力送配電の低圧の託送単価が7.82円/kWhから9.04円/kWhに改定されるとされています(当サイト既報)。関西電力はこの見直しを電気料金に反映すると発表しました。
なお、2026年9月17日に関西電力が発表した規制料金の原価算定の誤りは、今回の値上げとは別件です。発電側課金の割引単価の判定を一部誤り、最大714万件の契約が対象とされています(NHK)。
返金方法などの詳細は、関西電力の続報をご確認ください。
国の補助終了とは分けて考える
11月の請求が大きく見えるもう1つの理由が、国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」の終了です。電気の補助は2026年9月使用分(3.5円/kWh)までで、10月使用分から0円になりました(当サイト既報)。
selectra.jpの推計では、260kWh/月の家庭で11月検針分は10月検針分より+1,318円増えるとされています。内訳は次のとおりで、関西電力の公式発表ではなく第三者の推計です。
| 増える理由 | 260kWh/月の目安 | 制度 |
|---|---|---|
| 国の補助終了 | +910円 | 国の補助事業(関西電力の値上げではない) |
| 託送料金改定の反映 | +408円 | 関西電力の料金改定 |
| 合計 | +1,318円 | — |
関西電力の値上げだけで1,000円以上上がるわけではありません。増額の大半は補助終了によるもので、両者は別の制度です。
なお、この表の「+408円」は、前の節で示した「260kWh | 約+407円」と1円ずれています。どちらもselectra.jpの試算に基づく数字で、計算の前提(四捨五入の位置)が異なるための丸め誤差です。
実質的にはどちらも「260kWh/月で託送料金改定による増額は約+407〜408円」という同じ試算を指しています。
やるべきこと:手続きではなく確認作業
関西電力の契約者が申し込みや届け出をする必要は基本的にありません。やることは次の3つの確認だけです。
- 契約メニューを確認する:検針票で、従量電灯A/B/Cなど自分のメニュー名を確かめます。
- 最新の単価を確認する:関西電力公式サイトの料金メニューのページで、新しい単価と燃料費調整単価を確かめます。
- 11月以降の請求を確認する:届いた検針票の使用量を上の計算式に当てはめ、増額が目安と大きくずれていないかを見ます。
燃料費調整単価と再エネ賦課金は毎月変わります。11月分の燃料費調整単価は、通常10月末前後に関西電力が発表します。記事の数字は2026-10-19時点の目安としてお読みください。
期限とスケジュール
今回の値上げは、2段階の発表を経て決まりました。
| 日付 | できごと | ポイント |
|---|---|---|
| 2026-08-19 | 関西電力が値上げ方針を予告 | 具体的な単価は未確定 |
| 2026-09-29 | 関西電力が新しい料金を告知 | 従量電灯Aなどの単価が確定 |
| 2026-11-01 | 新料金の適用開始 | この日以降の使用分から |
8月の発表時点では単価は未定でしたが、9月29日の告知で確定しました(関西電力 2026年8月19日発表)。
11月1日は「使用分」の開始日です。新料金がかかるのは11月1日以降に使った電気で、10月までの使用分は従来の料金のままです。
確認しなかった場合どうなるか
新しい料金は自動で適用されるため、手続きを忘れて不利になることはありません。何もしなくても電気は今までどおり使えます。
ただし理由を知らないまま確認を後回しにすると、11月以降に届く検針票や請求書を見て初めて増額に気づくことになります。
事前に目安を知りたい場合は、本記事の計算式に検針票の使用量を当てはめるか、関西電力公式サイトのお問い合わせ窓口で自分の契約への影響を確認してください。
まとめ
関西電力の電気代は、託送料金の改定を反映して2026年11月1日使用分から上がります。従量電灯Aでは300kWh/月で月+435.03円が関西電力の試算で、契約者の手続きは基本的に不要です。
11月の請求が大きく増えて見えても、その多くは国の補助終了によるもので、関西電力の値上げとは別です。自分の増額は「241.23円+0.68円×(使用量−15)」で目安を出せます。
今日やることは1つです。関西電力公式サイトで自分の契約メニューの最新単価を確認してください。
