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【解決済み】KB5124008で共有フォルダが空になる・アクセスできない不具合の原因と直し方|Windows 11 25H2・24H2

KB5124008適用後に「共有フォルダが空になる」症状とは【結論】

結論から書きます。2026年9月8日(米国時間、日本では9月9日配信)に提供されたWindows 11向け累積更新プログラム KB5124008 を適用すると、Plan9プロトコル(Linux仮想マシンとホストの間でフォルダを共有するために使われる仕組み)でホストのフォルダを共有しているHyper-Vベースの仮想マシンで、共有フォルダが「開けるのに中身が空」「アクセスできない」状態になります。あなたの設定ミスではありません。

これはMicrosoftが公式リリースノートの「Known issues」で正式に認めている既知の問題です。2026-09-11時点で確実な回避策はKB5124008のアンインストールのみで、恒久的な修正は準備中とされています。

After installing the September 2026 security update (KB5124008), applications that use HCS-managed virtual machines might experience issues when sharing host folder with Linux VMs using Plan9. … Standard Hyper-V virtual machines that do not use the Plan9 feature are not affected by this issue.

Microsoft サポート「September 8, 2026—KB5124008」 既知の問題欄)

Windows 11パソコンを操作している人物(イメージ)

出典: Unsplash

自分の症状と一致するか確認する(エラーメッセージ)

仮想マシン自体は正常に起動するのに、共有だけが失敗するのがこの不具合の特徴です。次のような表示が出ていれば、ほぼ間違いなく該当します。

  • ゲスト側: Plan9 mount failed: invalid argument(x64環境)
  • ゲスト側: sandbox-helper: no Plan9 drive shares mounted under /mnt/.virtiofs-root/shared
  • ホスト側: HcsModifyComputeSystem は成功(hr=0x0)を返すのに、ゲストではマウントされない

ホスト側のログが正常に見えるため原因を追いにくいのですが、これはGitHub issue #92984でも報告されている典型的な症状です。「ゲスト側」に挙げたメッセージは、共有フォルダを使うLinux仮想マシン(Claude Coworkのサンドボックスを含む)のコンソール画面やターミナル操作時の出力として表示されます。一方のHcsModifyComputeSystemの戻り値はWindowsホスト側の内部的な情報のため、専用の解析ツールがないと確認しづらく、通常の利用でここまで自分で追いかける必要はありません。まずはゲスト側の表示だけで判断すれば十分です。

影響を受けるのはどんな環境か

対象は「HCS(Host Compute Service)管理の仮想マシンで、Plan9/virtiofsによるホストフォルダ共有を使っているアプリ」に限られます。代表例がAnthropicの「Claude Cowork」(Claude DesktopのHyper-Vベースのローカルサンドボックス機能)です。

一方、Hyper-Vマネージャーで作成した通常の仮想マシン(拡張セッションやSMB共有でファイルをやり取りするもの)はPlan9を使わないため影響を受けない、とMicrosoftが明記しています。WSLについては公式KBが影響対象として挙げていますが、WSL2の通常利用で実害が出たという広範な報告は2026-09-11時点では確認できていません。実務上の結論としては、WSLを普段どおり使っていて困っていないなら、この不具合を心配して先回りの対策をする必要はありません。実際にマウント失敗などの症状が出ている場合は、以下の「手順2」を通常のHyper-V VMと同様に試してください。

VMwareの共有フォルダは対象に含まれない

VMware Workstation/Playerを使っている方は切り分けが必要です。Microsoft公式の既知の問題欄にVMwareへの言及はなく、KB5124008との因果関係を示す一次情報も2026-09-11時点で確認できていません。VMwareで共有フォルダが見えない場合は、VMware Toolsの未インストールや共有設定の不備など別の原因である可能性が高いと考えられます。

KB5124008の影響範囲早見表(対象ビルドと対象環境)

自分の環境が該当するかどうかを、表で一度に確認できるようにまとめました。

項目 内容(2026-09-11時点)
対象OS・ビルド Windows 11 25H2: 26200.9445 / 24H2: 26100.9445
ARM64版 KB5124012(ビルド 28000.2954)でも同様の症状を確認
影響を受ける環境 HCS管理VMでPlan9/virtiofs共有を使うアプリ(例: Claude Cowork)
影響を受けない環境 Plan9を使わない通常のHyper-V仮想マシン(Microsoft公式が明記)
公式が影響対象に挙げている WSL(ただし広範な実害報告は未確認)
公式の言及がない VMwareの共有フォルダ
公式ステータス 「Microsoft is working on a resolution」(解決策を準備中)

なぜ共有フォルダが空になるのか|Plan9共有スタックの回帰が原因

原因は、KB5124008で変更されたPlan9/virtiofsホスト共有スタックのうち、ホスト側のcompute serviceパスに生じた回帰(リグレッション)です。影響を受けるコンポーネントとして vmcompute.exe、vmwp.exe、p9np.dll、p9rdr.sys が挙げられています。

Microsoft Q&Aでは、Microsoft Independent AdvisorのHoang Le氏がこの点を認めています。

Yes, this is a regression introduced by KB5124008…The regression is specifically in the host-side compute service path that handles Plan9 share attachment

Microsoft Q&A の回答

x64(26200.9445)とARM64(28000.2954)の両方で同じ症状が出ていることから、共通コードに起因する回帰だと見られています。つまり、特定のPCやアプリの設定を直しても解消しない種類の不具合です。

共有フォルダを復旧する解決手順|優先度の高い順に試す

手順1: KB5124008が入っているか確認する

まず「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」を開き、KB5124008(ARM64機はKB5124012)がインストール済みかを確認します。入っていなければ、今回の不具合とは別の原因を疑ってください。

手順2: KB5124008をアンインストールする

2026-09-11時点で確実に効果が報告されている唯一の回避策です。

  1. 「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」を開く
  2. 一番下の「更新プログラムをアンインストールする」を選ぶ
  3. 一覧からKB5124008を選んでアンインストールする
  4. PCを再起動し、共有フォルダが復旧したか確認する。Claude Coworkの場合はサンドボックスを起動し直し、共有しているはずのファイルがサンドボックス内に表示されるかで判断します。Hyper-Vマネージャーで作成した通常の仮想マシンを使っている場合は、仮想マシンにログインし、共有フォルダの中身が表示されるかを確認してください

手順の詳細はMicrosoft公式の更新プログラムのアンインストール手順も参考になります。GitHub issue #92958では、5台のマシンでKB適用・アンインストールのA/Bロールバックを行い、再現性が確認されたと報告されています。

ノートPCでWindows Updateの操作をするイメージ

出典: Unsplash

手順3: 「更新の一時停止」で再適用を防ぐ

アンインストールしただけだと、Windows Updateが再び同じ更新を降らせてきます。復旧を確認したら「設定」→「Windows Update」から「更新の一時停止」を設定し、恒久修正が出るまで様子を見るのが安全です。

手順4: 代替の更新プログラムへ切り替える(担当者コメントベース)

Microsoft Q&Aでは、KB5124008の代わりにKB5124007やKB5126052を適用する案が示されています。これらはPlan9共有パスに干渉しないとされていますが、これはあくまで担当者コメントベースの情報で、support.microsoft.com側の正式ドキュメントでは確認できていません。また、これらをWindows Updateのオプション更新やMicrosoft Updateカタログから手動で適用する一般的な手順も、2026-09-11時点では確認できていません。そのため位置づけとしては「今すぐ試せる正式な代替手段」ではなく、「情報を追う際の選択肢の一つ」と捉えてください。基本的には手順2・手順3で様子を見るほうが無難で、それでもどうしても試したい場合は復元ポイントを作成してから実施してください。

効果がなかったと報告されている対処法

時間を無駄にしないために、先行報告で「試したが効かなかった」とされている操作も共有しておきます。

  • PCや仮想マシンの再起動を繰り返す
  • 共有フォルダの設定をやり直す・共有し直す
  • 該当アプリのアンインストールと再インストール(数GB規模のダウンロードを伴う場合あり)

原因がホスト側のOSコンポーネントにあるため、アプリ側やフォルダ設定側をいくら触っても解消しないのは理屈のうえでも自然です。先に手順2の切り分けへ進むことをおすすめします。

KB5124008アンインストールのリスクと業務PCでの判断基準

ノートPCの前で考え込む男性(イメージ)

出典: Unsplash

KB5124008はセキュリティ更新プログラムです。アンインストールは脆弱性が未修正の状態へ巻き戻す行為である点を理解したうえで判断してください。どのセキュリティ修正が失われるかの具体的な一覧は、2026-09-11時点で確認できていません。

先行記事のニッチなPCゲーマーの環境構築Zも、不具合が発生していないのに予防目的でアンインストールすることは推奨していません。判断の目安は次のとおりです。

  • 実際に共有フォルダが空になり、業務が止まっている → アンインストールを検討する価値が高い
  • 症状が出ていない、または社内規定で更新の維持が必須 → アンインストールせず修正を待つ
  • 個人情報や顧客データを扱う端末 → 情報システム部門の承認を得てから実施する

それでも解決しない場合の情報の追い方

アンインストールしても復旧しない場合や、更新を外さずに待ちたい場合は、一次情報を定点観測するのが確実です。

恒久的な修正の配信時期は確定していません。次回以降の月例累積更新(Patch Tuesday)に含まれる可能性が高いとされていますが、具体的な日付は公表されていないため、「近日中に直る」という前提で業務計画を立てないほうが安全です。

まとめ|KB5124008の共有フォルダ不具合を振り返る

最後に要点を整理します。KB5124008適用後に共有フォルダが空になるのは、Plan9/virtiofs共有を使うHCS管理の仮想マシンで起きるMicrosoft公認の既知の問題です。通常のHyper-V仮想マシンやVMwareの共有フォルダは、公式情報の範囲では対象に含まれていません。

対処はシンプルです。まずKB5124008の有無を確認し、業務が止まっているならアンインストールと再起動で復旧するかを確かめ、復旧後は「更新の一時停止」で再適用を防ぎます。セキュリティ更新を外す判断だけは慎重に行ってください。

今後の再発防止としては、仮想環境を業務で使っている場合、月例更新を即日適用せず数日置いてから適用する運用が有効です。KB5124008では共有フォルダ以外にも複数の不具合が報告されているため、当サイトの他のKB5124008関連記事とあわせて症状を切り分けると原因にたどり着きやすくなります。まずは自分の環境がPlan9共有を使っているかどうか、この記事の早見表で確認するところから始めてみてください。

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