【KB5124008】ファイル履歴が「ドライブの再接続」を求めて止まる原因と対処法|Windows 11・10共通
結論:KB5124008・KB5122878が原因でファイル履歴が動作しない可能性が高い
バックアップ先のドライブはちゃんと繋がっているのに、ファイル履歴が「ドライブを再接続してください」と表示して先へ進まない。2026年9月の更新を当てたあとに、この状態になった方が増えています。
原因はあなたの設定ミスでもドライブの故障でもなく、更新プログラム側にある可能性が高い状況です。対象はWindows 11向けのKB5124008(2026年9月8〜9日配信)と、Windows 10 22H2向けのKB5122878です。
Microsoft Q&Aのスレッドでは、Microsoftのサポート担当者がドライブの接続状態を確認したうえで症状を認めています。ただし2026年9月10日時点で根本原因の特定には至っていません(詳しくは次章)。
また、2026年9月10日時点で、Windows 11 24H2のリリースヘルス(Microsoftが不具合の発生状況や対応状況を公式に公開しているページ)にもWindows 10 22H2のリリースヘルスにも、ファイル履歴に関する既知の問題は掲載されていません。「公式に既知の問題として登録される前の段階」というのが正確なところです。
現時点で「解消した」という報告があるのは、問題のKBをアンインストールする方法だけです。ただし成功報告は1名(3台)にとどまり、セキュリティ更新を外すリスクもあるため、実行は次章以降の材料を踏まえて判断してください。

発生している症状の詳細
報告されている症状は主に4つです。いずれも「動いているように見えて、実際にはバックアップが取れていない」状態を指します。
- バックアップ先ドライブが接続済みでも「ドライブを再接続してください」の表示が消えない
- 「前回のバックアップ」の日時が更新されないまま止まる
- 新規に作成・保存したファイルでも「以前のバージョンは使用できません」と表示される
- 設定ファイル
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Windows\FileHistory\Configurationに「InconsistentState」というエントリが記録される
Microsoft Community Hubのスレッドでは、投稿者BobHayes-3027氏ほか(2026年9月8日投稿)が「ハードディスクは接続されていて読み書きできることも確認済みなのに、ファイル履歴のパネルがドライブの接続を求めてくる」と報告しています。
対象となる更新プログラムとビルドは次のとおりです。
| OS / バージョン | 更新プログラム | ビルド | 配信日 |
|---|---|---|---|
| Windows 11 24H2 | KB5124008 | 26100.9445 | 2026年9月8〜9日 |
| Windows 11 25H2 | KB5124008 | 26200.9445 | 2026年9月8〜9日 |
| Windows 10 22H2 | KB5122878 | 19045.7725 | 2026年9月8〜9日 |
なお、Windows 10側(KB5122878)はスレッド内でKB名が挙がっているものの、個別の詳細な報告は本記事執筆時点では確認できていません。Windows 11と完全に同一の挙動かどうかは未確認です。
なぜ起きるのか — 原因はまだ特定されていない
率直に言えば、2026年9月10日時点で根本原因は分かっていません。Microsoft Q&Aでは、サポート担当者のCarl-L氏が2026年9月9日(太平洋時間12時28分)の返信で、KB5124008(2026年9月の更新)・KB5126052(.NETのセキュリティ更新)・KB890830(悪意のあるソフトウェアの削除ツール)のいずれかが原因と考えられるとの見解を示しました。
つまり「3つのKBのうちどれか」という推測の段階です。ファイル履歴のどの処理がドライブ認識に失敗しているのかは公表されておらず、Microsoft社内でも上位のサポートチームに引き継がれた状況とされています。
「KB5124008が原因だ」と断定する解説を見かけても、現時点では確定情報ではない点に注意してください。

出典: Unsplash(撮影者: Andrey Matveev)
対処を試す前に確認しておくこと
システムをいじる前に、本当にこの不具合に当たっているのかを切り分けましょう。確認するのは次の2点です。
- バックアップ先ドライブをエクスプローラーから開き、テキストファイルなどを実際に書き込めるか
- バックアップ先フォルダ内のファイルが、2026年9月8日以降に増えているか
書き込めない場合は、KBとは無関係の接続不良やドライブ障害の可能性があります。その場合はMicrosoft公式サポートの案内にある一般的な再接続手順が有効です。書き込めるのにバックアップだけ進まないなら、今回の不具合に該当する可能性が高いといえます。
解決策1: KB5124008/KB5122878をアンインストールする
現時点で「症状が解消した」という報告があるのは、この方法だけです。Microsoft Q&Aのスレッド投稿者BobHayes-3027氏は2026年9月9日(太平洋時間17時12分)に、KB5124008をアンインストールしたところ対象の3台すべてでファイル履歴が正常に戻ったと報告しています。
手順は次のとおりです。
- 「設定」→「Windows Update」を開く
- 「更新の履歴」を選択する
- 一番下の「更新プログラムをアンインストール」をクリック
- 一覧から KB5124008(Windows 10なら KB5122878)を選んでアンインストール
- 画面の指示に従ってPCを再起動する
ただし注意点が2つあります。ひとつは、これらがセキュリティ更新プログラムだという点です。アンインストールすると、その月に修正された脆弱性が未修正のまま残ります。この点は日本語メディアの報道でもトレードオフとして指摘されています。
もうひとつは、成功報告が現時点で1名(3台)のみで、他の環境での再現性が検証されていない点です。また、アンインストール後に自動で再インストールされるのを避けるには、「設定」→「Windows Update」→「更新の一時停止」から日数を選択し、Windows Updateの一時停止を併用してください。
効果が確認できなかった対処法と代替手段
効果がなかった対処法
同じスレッドでは、次の対処法がいずれも効果なしと報告されています。試す時間を節約するために、先に把握しておきましょう。
| 試された対処法 | 報告された結果 |
|---|---|
| SFC(システムファイルチェッカー)の実行 | 改善せず |
| DISMコマンドによるイメージ修復 | 改善せず |
| 外付けUSBドライブへの切り替え | 改善せず |
| 内蔵ドライブへの切り替え | 改善せず |
%LocalAppData%\Microsoft\Windows\FileHistory フォルダの削除 |
改善せず |
FileHistoryフォルダの削除やドライブの再設定は、通常のファイル履歴トラブルでは定番の対処法として紹介されている方法です。今回のKB起因とみられる症状には効かなかったという報告がある、という点だけ押さえておきましょう。
アンインストールしない場合の代替バックアップ手段
更新をアンインストールしない場合は、バックアップの空白期間を作らないよう代替手段を用意します。重要なフォルダを外付けHDD/SSDへ手動でコピーする、クラウド同期を一時的に併用する、Windows標準の「バックアップ」アプリや別のバックアップソフトへ暫定的に切り替える、といった選択肢があります。
今後の見通しと最新情報の確認方法
2026年9月10日時点で、この症状はMicrosoftの既知の問題として登録されておらず、修正のための緊急更新(out-of-band update)も確認できていません。サポートへのエスカレーションは進んでいるため、数日から数週間で状況が変わる可能性があります。
最新の状況は、Windows 11 24H2・Windows 10 22H2それぞれのリリースヘルスページを定期的に確認するのが確実です。「File History」に関する項目が追加されれば、Microsoftが公式に問題を認識し、対処法や修正予定を案内している状態になります。あわせて、症状が出ている場合はフィードバックHub(Windowsに標準搭載されている、不具合をMicrosoftへ直接報告できるアプリ)から報告しておくと優先度の判断材料になります。
まとめ
今日やることは3つです。
- バックアップ先ドライブに実際に書き込めるかを確認し、ドライブ側の障害と切り分ける
- 脆弱性が残るリスクと天秤にかけたうえで、KB5124008/KB5122878のアンインストールを実行するか判断する
- アンインストールしない場合は、手動コピーなど代替のバックアップ手段を確保しておく
SFCやDISM、フォルダ削除は効果が報告されていないため、優先度を下げて構いません。本記事は2026年9月10日時点の情報です。修正パッチの有無はMicrosoftのリリースヘルスページで最新情報を確認してください。
