Outlookの署名を自動挿入する方法|新規メールと返信・転送で分ける設定手順【Windows・Mac・Web版】
結論
「新規メールのたびに署名を貼り付けている」「返信にまで長い署名が付いてメールが読みにくい」と感じていませんか。Outlookには署名を自動挿入する機能があり、新規メールと返信・転送で別の署名を使い分けることもできます。この記事では、その設定方法を環境別に手順で解説します。
なお、どの環境でも分けられるのは「新規メール用」と「返信・転送用」の2系統です。返信と転送を別々の署名にする設定はどの環境でも見当たらず、返信/転送は常にセットで扱われます(詳しくは比較表を参照)。
結論から言うと、どのOutlookでも手順は次の2ステップです。
- 署名を作成する(新規用の詳しい署名と、返信・転送用の短い署名の2つを用意すると便利です)
- 作った署名を「新しいメッセージ」用と「返信/転送」用に、それぞれ別々に割り当てる
ポイントは、署名を「作る」操作と「割り当てる」操作が別になっていることです。作っただけでは自動挿入されません。設定自体は、署名の文面が決まっていれば5分程度で終わります。

出典: Unsplash(撮影: Vardan Papikyan)
| 使っているOutlook | 署名設定の入口 | 新規用・返信/転送用の指定方法 |
|---|---|---|
| クラシックOutlook for Windows | ファイル > オプション > メール > 署名 | ドロップダウンで署名を選ぶ |
| 新しいOutlook for Windows | 設定(歯車)> アカウント > 署名 | チェックボックスでON/OFF |
| Outlook for Mac | Outlook > 設定 > メール > 署名 | 既定の署名を選ぶ |
| Outlook on the web | 設定 > アカウント > 署名 | チェックボックスでON/OFF |
※メニュー名は2026-10-03時点のMicrosoft公式ヘルプなどに基づきます。Outlookの更新や言語設定により表記が多少異なる場合があります。
本文
ここから、Windows・Mac・Web版それぞれの具体的な設定手順と、署名が自動で入らないときのトラブル対処を順番に見ていきます。自分が使っている環境の見出しまで読み飛ばしても構いません。
始める前に確認すること
設定画面の場所は、使っているOutlookの種類で変わります。手順に入る前に、次の2点だけ確認しておきましょう。
クラシックOutlookか新しいOutlookかを見分ける
Windowsでは「クラシックOutlook for Windows」と「新しいOutlook for Windows」の2種類があり、Microsoftが順次移行を進めています。どちらで開くかは、パソコンの環境や会社のIT管理方針によって異なります。
見分け方の目安は、画面左上に「ファイル」タブがあり「オプション」を開けるならクラシック版です。画面右上の歯車アイコン(設定)から各種設定を行う画面なら、新しいOutlookと考えてよいでしょう。
複数アカウントを使う場合は「アカウントごと」に設定する
Outlookの署名は、メールアドレス(アカウント)ごとに管理されています。会社用と個人用など複数のアカウントを登録している場合は、アカウントごとに割り当てが必要です。
office54.netの解説でも、別のアカウントに割り当ててしまうことが「署名が自動挿入されない」典型的な原因として挙げられています。設定時は、対象アカウントが選ばれているかを必ず確認してください。
【Windows・クラシックOutlook】署名を作成し新規/返信で分ける設定
クラシックOutlookは、新規用と返信/転送用の署名をドロップダウンで個別に選べる方式です。Microsoft公式ヘルプの手順に沿って進めます。
署名作成画面を開く(ファイル>オプション>メール>署名)
- Outlookの「ファイル」をクリックする
- 「オプション」を開き、左側の「メール」を選ぶ
- 「署名」ボタンをクリックする
- 「署名の編集」で「新規作成」を押し、署名名(例: 新規用、返信用)を付けて本文を入力する
署名名は後でドロップダウンから選ぶときの目印になります。「新規用(フル)」「返信用(簡易)」のように、用途が分かる名前にしておくと迷いません。
新しいメッセージ用と返信/転送用をそれぞれ選ぶ(既定の署名の選択)
同じ画面の「既定の署名の選択」欄に、3つのドロップダウンがあります。
| 項目 | 選ぶ内容 |
|---|---|
| 電子メールアカウント | 署名を設定したいアカウント |
| 新しいメッセージ | 新規メールに自動挿入する署名 |
| 返信/転送 | 返信・転送時に自動挿入する署名 |
「新しいメッセージ」と「返信/転送」は独立した設定です。片方を選んでも、もう片方には反映されません。返信・転送に署名を付けたくない場合は、「返信/転送」で「(なし)」を選びます。最後に「OK」を押して保存します。
複数アカウントがある場合の注意点
「電子メールアカウント」のドロップダウンで別のアカウントに切り替えると、そのアカウント用の割り当てが表示されます。アカウントを1つずつ切り替えて、「新しいメッセージ」「返信/転送」の両方を確認しましょう。
【Windows・新しいOutlook】署名を作成し新規/返信で分ける設定
新しいOutlookでは、クラシック版のドロップダウンとは異なり、チェックボックスで自動挿入のON/OFFを切り替える方式です(2026-10-03時点のMicrosoft公式ヘルプによる)。
署名作成画面を開く(設定>アカウント>署名)
- 画面右上の「設定」(歯車アイコン)をクリックする
- 「アカウント」を選び、「署名」を開く
- 署名名と本文を入力して保存する
複数アカウントがある場合は、署名画面で対象のアカウントが選ばれているかも確認してください。
チェックボックスで新規メッセージ・返信/転送への自動挿入を切り替える
署名画面には、「新しいメッセージ」と「返信/転送」それぞれの自動挿入を切り替えるチェックボックスがあります。新規メールだけに署名を付けたいなら、新しいメッセージ側だけをONにします。
両方をONにすれば、返信・転送にも署名が自動で入ります。使う署名をどこで指定するかは画面の表示に従ってください。表記は更新で変わることがあります。
【Mac版】署名を作成し新規/返信で分ける設定
Outlook for Macも、Windowsのクラシック版と同じく新規用と返信/転送用を別々に設定します。手順はMicrosoftの公式ヘルプ(Mac版)に基づいています。
署名作成画面を開く(Outlookメニュー>設定>メール>署名)
- 画面上部のメニューバーで「Outlook」をクリックする
- 「設定」(環境設定)を開く
- 「メール」カテゴリ内の「署名」を選ぶ
- 署名を新規作成し、名前と本文を入力して保存する
「新しいメッセージの場合」「応答または転送用」をそれぞれ選ぶ
署名画面の既定の署名の欄で、アカウントごとに次の2項目を選びます。
- 新しいメッセージの場合: 新規メールに使う署名
- 応答または転送用: 返信・転送に使う署名
複数アカウントがあるMacでは、アカウントごとに個別設定が必要です。なお「応答または転送用」は1つの項目として説明されており、返信と転送を別々の署名に分けられるかは確認できていません。返信と転送は同じ署名になる前提で設定してください。
【Web版(Outlook on the web)】署名を作成し新規/返信で分ける設定
ブラウザで使うOutlook on the web(Outlook.comを含む)も、署名の自動挿入に対応しています。新しいOutlook for Windowsと同じく、チェックボックスで切り替える方式です。
署名作成画面を開く(設定>アカウント>署名)
- 画面上部の「設定」をクリックする
- 「アカウント」を選び、「署名」を開く
- 署名名と本文を入力する
無料のOutlook.comと、会社のMicrosoft 365で使うOutlook on the webでは、ほぼ同じ画面と考えられます。ただし項目名や位置に違いがある可能性もあるため、表示が異なる場合は画面の案内に従ってください。
「新しいメッセージに自動的に署名を含める」「返信・転送に自動的に署名を含める」のチェックボックスを入れる
署名画面で、次のチェックボックスを入れると自動挿入が有効になります。
- 新しいメッセージに自動的に署名を含める
- 返信または転送したメッセージに自動的に署名を含める
返信・転送に署名が不要なら、後者のチェックを外したままにします。最後に「保存」を押すのを忘れないでください。
Windows・Mac・Web版の設定箇所比較
4つの環境の違いを一覧にまとめました。「自分の画面にない」と迷ったときの確認用に使ってください(2026-10-03時点)。
| 項目 | クラシックOutlook(Windows) | 新しいOutlook(Windows) | Mac版 | Web版 |
|---|---|---|---|---|
| 設定の入口 | ファイル > オプション > メール > 署名 | 設定(歯車)> アカウント > 署名 | Outlook > 設定 > メール > 署名 | 設定 > アカウント > 署名 |
| UI方式 | ドロップダウン | チェックボックス | 既定の署名を選択 | チェックボックス |
| 新規と返信/転送を分けられるか | 分けられる | ON/OFFを個別に切り替え | 分けられる | ON/OFFを個別に切り替え |
| 返信と転送を別々にできるか | 共通(「返信/転送」でまとめて指定、別々にはできない) | 共通(「返信/転送」でまとめて指定) | 確認できず(共通として扱う) | 共通(「返信または転送」でまとめて指定) |
| アカウントごとの設定 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 |
ドロップダウン方式は「どの署名を使うか」を、チェックボックス方式は「自動挿入するかどうか」を主に指定するイメージです。
新規メールと返信・転送で違う署名を使うべき理由

出典: Pexels(撮影: SHVETS production)
新規メールは、相手があなたの連絡先を初めて確認する場面です。部署名・役職・電話番号・住所など情報量の多い署名が役立ちます。
一方、返信・転送はやり取りが続くほどメールに署名が積み重なります。長い署名が毎回付くと、本文が埋もれて読みにくくなります。
そのため、新規用には詳しい署名、返信・転送用には氏名と会社名だけの短い署名を使う運用が、office-doctor.jpの解説など複数のサイトで紹介されています。Microsoftが公式に推奨している方法ではありませんが、実務では定番の使い分けです。
| 用途 | 署名の例 |
|---|---|
| 新規メール用(フル) | 会社名・部署名・役職・氏名・電話番号・メールアドレス・住所 |
| 返信・転送用(簡易) | 会社名・氏名のみ(または署名なし) |
署名が自動で挿入されない時のトラブルシューティング
「設定したのに署名が入らない」場合は、症状から原因を絞り込めます。まずは次の早見表で当てはまる症状を探してください。
| 症状 | 確認する場所 | 対処 |
|---|---|---|
| 新規にも返信にも出ない | 署名の割り当て | 新規用・返信/転送用に署名を割り当てる |
| 新規には出るが返信・転送に出ない | 返信/転送用の既定署名 | 「(なし)」やOFFになっていないか確認し選び直す |
| 一部のアカウントだけ出ない | 対象アカウントの選択 | アカウントを切り替えて個別に設定する |
| 画像やリンクが消える | メールの形式 | テキスト形式からHTML形式に変更する |
主な原因は、割り当て忘れ・アカウント違い・テキスト形式の3つだとmaru-note.comの解説などで共通して指摘されています。
症状1: 署名を作ったのに新規メールにも返信にも出ない
最も多いのが、署名を「作成」しただけで「割り当て」をしていないケースです。クラシック版なら「既定の署名の選択」、新しいOutlookやWeb版ならチェックボックスを確認しましょう。設定後に保存(OK)したかも見直してください。
症状2: 新規メールには出るが返信・転送には出ない
返信/転送用の設定が「(なし)」のまま、またはチェックが外れている可能性があります。新規用と返信/転送用は独立した設定なので、新規用を選んでも返信/転送用には反映されません。意図して署名なしにしていないなら、返信/転送用の署名を選び直します。
症状3: 複数アカウントのうち一部にしか署名が出ない
署名の割り当てはアカウントごとです。署名が出ないアカウントを選び直し、そのアカウントの新規用・返信/転送用を設定してください。送信元アドレスを切り替えたときに署名が変わらない場合も、この設定を確認します。
症状4: 署名の画像やリンクが消える
メールの形式が「テキスト形式」になっていると、画像・色付き文字・リンクを含む署名が反映されません。クラシックOutlook for Windowsでは、「ファイル」>「オプション」>「メール」の「メッセージの作成」欄で、既定の形式をHTML形式に変更します。
新しいOutlook・Mac版・Web版にも「テキスト形式」「HTML形式」の考え方自体はありますが、設定箇所を本リサーチでは確認できていません。これらの環境では、メール作成画面を開いたときにフォント・文字色・太字などの書式設定ツールバーがグレーアウトして使えない状態になっていないかを目安に判断してください。グレーアウトしていればテキスト形式になっている可能性があるため、メール作成画面内の書式メニューからHTML形式(リッチテキスト)に切り替えられないか確認しましょう。
それでも直らない場合の最終手段(署名の再作成)
まずはOutlookを再起動し、署名をいったん削除してから作り直してみてください。多くの場合はこれで解決します。
上級者向けの方法として、Windowsでは署名ファイルが壊れている場合に、エクスプローラーのアドレスバーへ %appdata%\Microsoft\Signatures と入力して開く保存フォルダ内のファイルを削除し、署名を再作成する手順がmaru-note.comで紹介されています。ただし公式ヘルプでの明記は確認できていません。別のファイルを誤って消すおそれもあるため、実行前にフォルダごとバックアップを取り、会社のパソコンなら情報システム部門に相談してから行ってください。
まとめ
Outlookの署名を自動挿入するには、「署名を作成する」と「新規用・返信/転送用に割り当てる」の2ステップが必要です。この2つは別操作なので、作っただけで終わらせないことが一番のポイントです。分けられるのは「新規メール用」と「返信・転送用(まとめて1つ)」の2系統で、返信だけ・転送だけを個別に違う署名にする方法はどの環境でも確認できていません。
今日やることは次の3つです。
- 新規用(詳しい署名)と返信・転送用(短い署名)の2つを作る
- 使っているOutlookの署名画面で、新規用と返信/転送用をそれぞれ割り当てる
- 複数アカウントがあれば、アカウントを切り替えて全部に設定する
設定場所は、クラシック版なら「ファイル>オプション>メール>署名」、新しいOutlookとWeb版なら「設定>アカウント>署名」、Mac版なら「Outlook>設定>メール>署名」です。まずは自分のOutlookの署名画面を開き、新規メールを1通作って署名が入るか確かめてみてください。
