ComfyUIで初めて動画生成する手順|Windows導入からWan 2.2 5Bの初回出力まで
Tutorials

ComfyUIで初めて動画生成する手順|Windows導入からWan 2.2 5Bの初回出力まで

AIで短い動画を作るため、Windows PCにComfyUIを導入しました。使ったのはComfy Desktopと動画生成モデルのWan 2.2 5Bです。

初めてだと、保存先、CloudとLocalの選択、赤いモデルエラーの直し方で迷います。この記事では、実際の画面をもとに、Windowsへの導入から初回動画の再生までを紹介します。

本記事は2026年9月27日に始めた導入と、2026-10-03時点で確認した初回生成の記録です。画面や選択肢はバージョンによって変わる場合があります。

画面キャプチャについて:記事内の25枚は、筆者が自身のPCで操作中に撮影し、原画像をトリミングや加工をせず掲載しています。操作箇所や発生した状態を説明するためのもので、ComfyUI/Comfy DesktopおよびWindowsのUIなどに関する権利は、それぞれの権利者に帰属します。公式資料は本文中のリンクから確認できます。

ComfyUIで初めての動画生成に挑戦してできたこと

先に結果を書くと、Local環境と必要な3モデルを用意し、約2秒と表示される縦動画を出力・再生できました。

再生すると品質には課題が残り、指定したプリンとは違って見えました。今回の到達点は初回の生成と再生です。保存や画質改善へは進まず、まず一度動かすための操作に絞ります。

今回使ったPCとインストール先

今回のPC構成は次の通りです。Wan 2.2 5Bの公式ガイドでは、native offloadingにより5B版はVRAM 8GBに適合する見込みと説明されています。ただし、全環境での動作や速度を保証するものではありません。

項目 今回の環境
OS Windows 11 Home 25H2
CPU Intel Core i5-13600KF
メモリー 32GB
GPU NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti
VRAM 8GB
Cドライブ 約1TBのSSD。空き容量は確認時に約416GB、その後の画面で388.30GB
Dドライブ 8TBのHDD。空き容量は確認時に約7.26TB

空き容量の大きいDへ入れるか迷いましたが、CはSSD、DはHDDでした。今回は環境とモデルをCドライブへ導入しました。

Comfy Desktop 1.1.3のインストール先選択画面。Cドライブが初期値になっている

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

この後にComfyUIの実行環境と動画生成モデルも入るため、インストーラー本体だけでなく、モデル用の空き容量も確認しておきます。

ドライブの最適化画面。CはSSD、DはHDDと表示されている

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

ドライブの種類を見るだけなら、ここで最適化を実行する必要はありません。

Comfy DesktopをLocalでセットアップする

Windows版の導入方法はComfyUI公式のDesktop手順で確認できます。ここでは、今回表示されたComfy Desktopインストーラー1.1.3の画面に沿って進めます。

インストール後にComfy Desktopを起動すると、「How do you want to run Comfy?」と表示されました。今回は自分のPCで処理するため、右側の Local を選択します。最終的に、Express InstallはOFF、利用規約への同意はON、匿名利用データの共有とベータ機能はOFFにしました。

Localを選び、規約同意だけをオンにした今回の設定画面

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

これは今回の選択で、全員に必須の組み合わせではありません。利用規約を確認し、任意項目を選んで「Continue」を押します。

続く「Create a New Instance」では、インスタンス名を ComfyUI-Shorts としました。画面上ではPublic Builds、Stable(Recommended)v0.38.2、NVIDIA、Python 3.13.12が選ばれています。これらは今回の画面で見えた値であり、常に使うべき固定バージョンではありません。

ComfyUIインスタンスの保存先がCドライブになっている画面

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

保存先はCドライブ内の Comfy-Desktop\ComfyUI-Installs です。画面では空き388.30GB、必要容量約4.96GBでした。NVIDIAと保存先を確認して「Continue」へ進みます。

スターターモデルの画面にはVideo、Image、3D、Audioの候補が並びましたが、目的のWan 2.2 5Bはここで選びませんでした。右下の Skip & Install を押し、まずComfyUIの実行環境だけを入れます。

スターターモデル選択画面。右下にSkip & Installが表示されている

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

「Downloading ComfyUI…」へ移ったら、ダウンロードと展開が終わるまで待ちます。所要時間は通信環境で変わります。

ComfyUI-Shortsのダウンロードが進んでいる画面

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

Wan 2.2 5Bのテンプレートを開く

ComfyUIが起動すると、テンプレート一覧が表示されました。検索欄へ最初に wan2.2 と入れたところ、14B版を含む複数の候補が出たため、さらに wan2.2 5B で絞り込みます。

wan2.2 5Bで絞り込んだテンプレート検索結果

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

3つの候補から、ギターを弾く人物のサムネイルが付いた 「Wan 2.2 5Bビデオ生成」 を選びました。Fun ControlやInpaintingとは別のカードです。

開いたワークフローのタブ名は video_wan2_2_5B_ti2v でした。初回はテンプレートを使い、必要なモデルと入力欄を順に確認します。

不足している3つのモデルをダウンロードする

テンプレートを開くと、「3件のエラーが見つかりました」と表示され、モデル読み込み部分のノードが赤枠になりました。右上の「詳細を表示」を押すと、ワークフローに必要なモデルが3つ不足していると分かります。

Wan 2.2 5Bワークフローに3件の検証エラーが表示された画面

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

不足している3モデルと、すべてダウンロード16.9GBのボタン

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

ファイル名 種類・配置先 画面の容量
wan2.2_vae.safetensors VAE/models/vae/ 1.31GB
umt5_xxl_fp8_e4m3fn_scaled.safetensors テキストエンコーダー/models/text_encoders/ 6.27GB
wan2.2_ti2v_5B_fp16.safetensors 動画生成モデル/models/diffusion_models/ 9.31GB

ファイル名と配置先は公式Wan 2.2ガイドの5B版と一致します。「すべてダウンロード(16.9GB)」を押しました。この16.9GBは3ファイルの保存容量で、VRAM使用量ではありません。

進み具合は右上の下向き矢印から確認できます。3ファイルすべてにチェックマークが付くまで待ちます。

3つのモデルすべてに完了のチェックマークが付いたDownloads画面

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

完了後も不足モデルの表示が残ったため、Downloadsを閉じ、不足モデル欄の右にある ↻(更新アイコン) を押しました。問題タブと赤枠が消えたら、次の設定へ進みます。

更新後に不足モデルの表示と赤枠が消えたワークフロー

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

縦向きのサイズとプロンプトを設定する

「Video Size & length」内の Wan22ImageToVideoLatent の数値欄を探します。読みにくい場合はノードにマウスを置き、ホイールで拡大します。初期値は幅1280、高さ704、長さ121、バッチサイズ1でした。

数字をダブルクリックして次の値へ変更し、Enterで確定します。

項目 今回の値 意味
width(幅) 512 縦動画の横幅
height(高さ) 896 縦動画の高さ
length(長さ) 49 総フレーム数
batch_size 1 生成する本数

幅512、高さ896、長さ49、バッチサイズ1に設定した画面

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

length 49は秒数ではなく、生成する総フレーム数です。今回のプレーヤーには約2秒と表示されましたが、画面からFPSを確認できていないため、「49フレームだから必ず何秒」とは換算しません。

続いて、「Step3-Prompt」の緑色のPositive Promptへ、作りたい内容を英語で入力しました。

A cute small orange kitten gently taps a large wobbly pudding with one paw. The pudding jiggles, and the kitten tilts its head in surprise. Cozy kitchen, soft lighting, fixed camera, single continuous shot.

小さなオレンジ色の子猫がプリンを前足でたたき、揺れに驚いて首をかしげる場面を意図しています。キッチン、照明、固定カメラ、1つながりのショットも指定しました。

子猫とプリンのPositive Promptと、中国語のNegative Promptが入った画面

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

下の茶色い欄はNegative Promptです。ComfyUIのKSampler資料では、Positiveは含めたい条件、Negativeは避けたい条件として説明されています。今回のNegative Promptには「字幕」「低质量」「细节模糊不清」などの中国語がありましたが、出力する動画の言語を中国語にする指定ではありません。

今回はNegative Promptを初期値のまま使い、まず生成結果を見ることにしました。

Runを押して初めての動画を再生した結果

モデル、サイズ、Positive Promptを確認し、右上の 「実行する(Run)」 を1回押しました。しばらくするとワークフロー右側に縦長の動画プレーヤーが現れ、約2秒のプレビューが表示されました。プレーヤーの再生ボタンを押し、生成した動画が再生できるところまで確認しています。

Wan 2.2 5Bで初めて生成した子猫の縦動画プレビュー

画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

今回は生成が10秒未満で終わりました。これは私が今回操作したときの記録で、実行ログや計測方法を検証したベンチマークではありません。導入やモデルのダウンロード時間は含まず、別の環境や実行でも同じ時間になるとは限りません。

再生すると、品質には課題が残りました。プレビューには子猫と大きなオレンジ色の物体が見えますが、指定したプリンとは違って見えます。静止画だけでは、子猫の動きや物体の揺れが自然だったかは判断できません。

まだ原因は切り分けられていません。次回はプロンプトや生成設定を確認します。今回は追加の保存操作をせず、初回出力と再生で区切りました。

初回で迷った点と次に試したいこと

初回に迷った点は、次の3つへ整理できます。

  • 5B版が見つからない:wan2.2だけでは14B版も表示されたため、wan2.2 5Bで検索し、「Wan 2.2 5Bビデオ生成」を選びました。
  • モデル不足の赤いエラーが消えない:3ファイルのダウンロード完了を確認した後、不足モデル欄の↻を押して再読み込みしました。
  • 中国語の文章を消すべきか迷う:下段は避けたい要素を指定するNegative Promptでした。今回は初期値のまま試しました。

この3点を越えれば、ノードを最初から組まずに、サイズ、フレーム数、プロンプトを確認してRunまで進められました。

次の記事では同じ題材を使い、設定とプロンプトを見直して動画の品質を改善します。今回の結果を基準にして比較できるように、原因を決めつけず一つずつ変更する予定です。

作業中の補足キャプチャ

本文では操作の節目になる14枚を使いました。ここには、設定途中やダウンロード途中を確認した11枚を時系列で残します。

補足キャプチャ11枚を開く
エクスプローラーでCドライブとDドライブの空き容量を確認した画面
Cは約416GB、Dは約7.26TBの空きが表示された確認時の画面です。
画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)
Comfy Desktop初回画面でCloudとLocalが表示された状態
Localを選ぶ前の初期画面です。
画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)
規約同意後、Continueが有効になった途中画面
規約へ同意した後の途中状態で、任意項目はまだ最終設定ではありません。
画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)
Localを選び、Express Installとベータをオフにした途中画面
匿名利用データの共有をオフにする前の途中画面です。
画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)
Create a New Instanceの初期表示
Public Builds、Stable、NVIDIAなどが見えるインスタンス作成の初期画面です。
画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)
ComfyUI-Shortsで初めてテンプレート一覧を開いた画面
ローカル環境が開き、テンプレートを検索できるようになったところです。
画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)
wan2.2検索で14B版を含む候補が表示された画面
5Bへ絞り込む前の検索結果です。
画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)
右上のダウンロードアイコンに3のバッジが付いた画面
不足モデルのダウンロード状況を確認する入口です。
画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)
3モデルのうちVAEが完了し、残り2つがダウンロード中の画面
動画生成モデル42%、テキストエンコーダー63%と表示された時点です。
画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)
幅1280、高さ704、長さ121の初期値が表示された画面
Video Size & lengthの数値を変更する前の状態です。
画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)
幅の数値1280を編集する位置を確認した画面
まず幅の数値を直接編集するために確認した画面です。
画面キャプチャ:筆者撮影(未加工)

まとめ

WindowsのComfy DesktopでLocal環境を作り、Wan 2.2 5Bのテンプレートと不足していた3モデルを用意することで、初めての縦動画を生成・再生できました。設定は幅512、高さ896、49フレーム、バッチサイズ1です。

再生結果の品質には課題が残りました。今回の出力を基準に、次は同じ子猫とプリンを題材として、設定とプロンプトを見直し、品質改善を試します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です