【2026年9月版】e-Taxで申告データが送信できない時の対処法8選|HUBH010E・12029などエラーコード別の直し方
【結論】e-Tax送信エラーは「認証・データ・環境・e-Tax側」の4つに切り分ければ直せる
申告データを作り終えて送信ボタンを押した瞬間にエラーが出ると、期限が近いときほど血の気が引くものです。ただしe-Taxの送信エラーは、原因が(1)認証・電子証明書、(2)申告データ、(3)パソコン・通信環境、(4)e-Tax側の不具合やメンテナンス、の4つにほぼ集約されます。
最初にやるべきことは3つです。エラーメッセージの全文をスクリーンショットで保存すること、e-Taxの利用可能時間ページや国税庁公式Xでメンテナンス・障害情報を確認すること、パソコンを「再起動」ではなく完全にシャットダウンしてから再送信することです。完全シャットダウンはe-Tax公式FAQでも対処として案内されています。
これで直らない場合は、下の早見表で自分が見ているメッセージの行を探し、該当する見出しへ進んでください。
| 表示されるメッセージ・症状 | 主な原因 | まず試す対処 |
|---|---|---|
| 想定しないエラーが発生しました。・・・ | 単一原因は特定されていない(環境要因など複数候補) | 完全シャットダウン後に再送信 |
| 利用者識別番号または暗証番号に誤りがあります。 | 暗証番号の構成・入力ミス | 入力値を表示させて再確認 |
| HUBH010E | 電子証明書が添付されていない | 証明書を添付して再送信 |
| HUBH016E | 電子証明書が失効している | 証明書を取得し直して再登録 |
| HUBH278E | ログイン時と署名時でカードが不一致 | 証明書更新の翌日以降に再送信 |
| 送信されたデータの形式(手続のバージョン)に誤りがあります。 | 手続バージョンの不一致 | 最新版に更新しデータを作り直す |
| 受付システムとの接続に失敗しました。(12029など) | TLS設定・ルート証明書 | コード別に通信環境を見直す |
| 「送信可能一覧」にデータが表示されない | 画面倍率設定・旧バージョン | 表示倍率100%+バージョンアップ |

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なぜe-Tax送信エラーは起きるのか|原因を4つに分類する

(イラスト出典: いらすとや)
- 認証・電子証明書側: 暗証番号の構成ミス、電子証明書の失効、ログイン時と電子署名時で別のマイナンバーカード(またはスマホ用電子証明書)を使用した、など。証明書関連はエラーコードが表示されるので特定しやすい原因です。
- 申告データ側: 手続のバージョン不一致のほか、複数の帳票で関連する項目の値が食い違う「項目値不一致」があります。自動転記される項目を手で上書きしたり、決算書等を完成させる前に申告書を作成完了にすると起きやすいため、決算書等を先に仕上げる順序が推奨されています(e-Tax公式FAQ)。
- パソコン・通信環境側: TLS1.2への非対応、ルート証明書の未導入、画面の拡大・縮小設定など。JavaScriptやポップアップブロックの設定も、送信エラーとの因果は公式に明記されていないものの、動作不良時に確認しておきたい要素の一つです。
- e-Tax側の不具合・メンテナンス: 過去には国税庁側の事象で全国的に送信できなくなったケースもあります。自分の設定をいくら見直しても直らない場合は、この可能性を疑ってください。
「想定しないエラー」「暗証番号の誤り」が出たときの対処

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「想定しないエラーが発生しました。・・・」の対処手順
このメッセージは公式FAQでも単一の原因を特定しておらず、複数の候補を順に試す形で案内されています。
想定しないエラーが発生しました。以下の対応をお試しください。・ご利用のパソコン環境が、e-Taxの推奨環境を満たしているかご確認ください。・現在パソコンにログインしているユーザーで事前準備セットアップのインストールを行ってください。
具体的には、(1)推奨環境を満たしているか確認、(2)パソコンを再起動ではなく完全シャットダウン、(3)e-Taxソフトと電子証明書を最新の状態に更新または再インストール、(4)ユーザーファイルを新規作成、の順に試します。上から順に潰していけば多くのケースはここで解決します。
「利用者識別番号または暗証番号に誤りがあります。」の対処手順
主な原因は、暗証番号が「英小文字+数字」を含む構成になっていないことと、I(アイ)とl(エル)と1、O(オー)と0など紛らわしい文字の打ち間違いです。e-Taxソフトなら「暗証番号の入力値を表示する」にチェック、WEB版なら目のアイコンで入力値を可視化し、1文字ずつ確認しましょう。
それでも通らない場合は、所轄の税務署へ「暗証番号等の再発行」の届出書を提出して再設定します(e-Tax公式FAQ)。手続に時間がかかるため、期限が近いなら早めに動いてください。
電子証明書エラー(HUBH010E/HUBH016E/HUBH278E)の対処

(イラスト出典: いらすとや)
HUBH010E:電子証明書を添付せずに送信した
電子証明書を添付しないまま送信すると表示されるエラーです。e-Taxソフトを正規の手順で使っていれば通常は発生しないため、他社の会計ソフト経由で送信した場合に起こりやすいと案内されています(e-Tax公式FAQ)。電子証明書を添付したうえで送信し直してください。
HUBH016E:電子証明書が失効している
氏名や住所の変更などで、発行認証局側の電子証明書が失効している場合に表示されます。以下はe-Taxソフト(ダウンロード版)での操作手順です。WEB版や確定申告書等作成コーナーを利用している場合はメニューの名称や画面遷移が異なることがあるため、表示されている画面の案内に沿って読み替えてください。新しい証明書を取得し、e-Taxソフトの「利用者情報登録」→「電子証明書登録・更新」から登録し直せば解決します。新旧の証明書は異なる認証局のものでも構いません(e-Tax公式FAQ)。
HUBH278E:ログイン時と署名時でカードが違う
ログインと電子署名で別のマイナンバーカードやスマホ用電子証明書を使った場合のほか、市区町村で電子証明書を更新した当日に送信した場合にも発生します。後者なら翌日以降に再送信すれば解消します。急ぐ場合は、利用者識別番号とパスワードでログインしてから電子証明書を登録する方法で回避できます。具体的な登録画面の操作手順はe-Tax公式FAQ「HUBH278E」の解説ページに案内があるので、手元の画面と照らし合わせながら進めてください。
データ形式・通信・画面表示が原因のエラーへの対処

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「送信されたデータの形式(手続のバージョン)に誤りがあります。」
作成した申告データの手続バージョンと、受付システムが受け付けるバージョンが一致していないときに表示されます。該当税目のプログラムを最新版にアップデートしたうえで、申告データを新規に作成し直してから送信してください(e-Tax公式FAQ)。古いデータを流用すると再発します。
「受付システムとの接続に失敗しました。(12029など)」
同じ文言でも、カッコ内のコードによって原因が異なります。表示されたコードを確認してから対処してください(e-Tax公式FAQ)。
| コード | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 12029 | TLS1.2に非対応(TLS1.0/1.1は2017年5月にサポート終了) | TLS1.2を有効にする |
| 12031 | 通信が途中で切断された | 回線環境を変えて再送信・完全シャットダウン |
| 12045 | ルート証明書が未導入 | ルート証明書を導入し直す |
| 12057 | 証明書の失効確認に失敗 | 失効確認の設定を見直す |
TLS1.2の具体的な有効化手順は、お使いのパソコンのOSやブラウザのバージョンによって画面が異なります。設定変更の詳しい手順はe-Tax公式FAQ「受付システムとの接続に失敗しました」のページを開き、表示されているコードの説明と合わせて確認してください。
送信ボタンを押しても「送信可能一覧」にデータが出てこない
エラーメッセージすら出ない場合は、画面の拡大・縮小設定が影響していることがあります。2025年5月28日から2025年9月16日まで、画面倍率の設定によりe-Taxソフトで作成したデータが「送信可能一覧」画面に表示されない事象が実際に発生しました。ソフトのバージョンアップ、または画面倍率を100%表示に戻すことで回避できると案内されています(国税庁お知らせ)。
そのエラー、あなたのせいではないかも|過去の障害事例と2026年9月のメンテナンス

(イラスト出典: いらすとや)
設定を何度見直しても送信できないとき、原因がe-Tax側にあることもあります。2025年1月6日以降、マイナンバーカード等で電子署名を付与して送信すると「署名用電子証明書が登録されていません」と表示される事象が発生し、国税庁はマイページでの本人確認手続を暫定対応として案内、2025年1月11日のメンテナンスで解消しました(国税庁お知らせ)。
2026年2月25日にも、11時頃から12時15分頃までの約1時間15分、ログインや送信がしづらい事象が起きています。国税庁は公式Xで発生中に告知しました。
現在、e-Taxでログインや送信がしづらい事象が発生しています。ご利用の方にはご不便をお掛けして申し訳ありません。復旧までしばらくお待ちください。
さらに2026-09-13時点の告知によると、国税システムの更改に伴い2026年9月19日(土)0:00〜9月24日(木)8:30と、9月26日(土)0:00〜24:00はe-Taxを利用できない予定です(国税庁お知らせ)。この時間帯はエラー以前に「利用不可」となるため、送信予定は前倒ししておきましょう。利用可能時間は時期によって変わるので、送信直前にe-Taxの利用可能時間を確認するのが確実です。
それでも解決しないときの確認先・問い合わせ先
まずは自分の環境の問題か、全体の障害かを切り分けます。e-Tax公式サイトのお知らせと国税庁公式X(@NTA_Japan)に同じ症状の告知が出ていれば、復旧を待つのが正解です。告知がなければ個別の設定・入力の問題と考えて対処を進めます。
自力で解決できないときは、e-Tax・作成コーナーヘルプデスク(ナビダイヤル0570-01-5901、IP電話等は03-5638-5171)に相談できます。受付は月曜〜金曜の9時〜17時(土日祝と12/29〜1/3を除く)です(国税庁 お問い合わせ)。
問い合わせの際は、エラーメッセージの全文、利用しているソフトとそのバージョン、OSとブラウザの種類・バージョンを手元にそろえておくと、やり取りが一度で済みます。なお、民間の税務ソフト経由で送信している場合は、対処方法がソフトごとに異なるため、各ソフトのサポート窓口へ問い合わせてください。

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まとめ|e-Tax送信エラーを防ぐためにできること
e-Taxの送信エラーは、メッセージとエラーコードさえ読み取れれば、対処はほぼ決まっています。慌てて何度も送信ボタンを押す前に、表示された文言を正確に控えることから始めてください。
次回以降のためにできる備えは3つです。
- 送信前に事前準備セットアップとソフトのバージョンを確認しておく
- 期限直前を避けて余裕をもって送信する(アクセス集中やメンテナンスと重なるリスクを減らせます)
- エラーが出たらメッセージとコードを必ずスクリーンショットで残す(ヘルプデスクへ問い合わせる際にほぼ必須の情報になります)
まずは今表示されているエラーメッセージを控えたうえで、e-Taxのエラー解決トラブルシューティングで該当項目を確認し、この記事の早見表の手順を上から試してみてください。落ち着いて切り分ければ、送信完了までたどり着けます。
