【2026年9月版】Windows 11 KB5124008後にRadeon RX 7900 XTX/7800 XTでドライバクラッシュ・PCフリーズが起きる原因と対処法3選
Windows Updateを当てた翌日から、ゲーム中に画面が真っ暗になる。AMD Software: Adrenalin Editionを開いた瞬間にPCごと固まる。もしそんな症状が出ているなら、原因は2026年9月8日(現地時間)に配信が始まった累積更新プログラム「KB5124008」かもしれません。この記事では、症状の見分け方と2026-09-13時点で取れる対処法を順番に整理します。
結論
KB5124008はWindows 11 version 24H2(OS Build 26100.9445)および25H2(OS Build 26200.9445)向けの累積更新で、日本では9月9日から順次配信されました(Microsoft サポート)。この適用後、一部のRadeon RX 7000シリーズ搭載PCでドライバのタイムアウト・クラッシュ・ブラックスクリーン・PCフリーズが報告されています。
ただし同シリーズを搭載していれば必ず発生するわけではなく、発生条件や根本原因は2026-09-13時点で判明していません。MicrosoftもAMDも本件について公式な言及を出していないため、以下は「報告されている症状に対して試せる手」として、リスクの低い順に並べたものです。
| 順番 | 対処法 | 手間 | 期待できること | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | AMDドライバのクリーン再インストール | 中 | ドライバ側の破損・競合の解消 | 改善しない報告もある |
| 2 | TdrDelayの延長 | 中 | タイムアウト頻度の緩和 | 症状緩和のみで根本解決ではない |
| 3 | KB5124008のアンインストール | 小 | 更新適用前の状態へ戻す | 修正済みの脆弱性が未修正に戻る |
KB5124008適用後にRadeon RX 7000シリーズで起きている症状
報告されている症状は主に4つです。AMD Software: Adrenalin Editionのドライバタイムアウト・クラッシュ、画面が真っ黒になるブラックスクリーン、画面の停止(フリーズ)、そして最悪の場合はPC全体のフリーズです。Niche PC Gamerは「ドライバのタイムアウトやクラッシュが発生したり、ブラックスクリーンになったり、画面が固まるようになった」と伝えています。
海外でも、AMD Adrenalinソフトウェアを開くとPC全体がフリーズし、ディスプレイが切断されてハードシャットダウンが必要になったという報告がNeowinで紹介されています。報告が集まっているのはRX 7900 XTX、RX 7900 XT、RX 7800 XTが中心で、RX 9070 XTでの発生報告もあります。

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自分の症状が該当するか確認する方法
「たまたま調子が悪いだけ」なのか「KB5124008と同時に始まったのか」を切り分けると、対処の優先順位が決めやすくなります。次の2点を確認してください。
イベントビューアーでドライバタイムアウトを確認する
キーボードのWindowsキー+Rで「eventvwr.msc」を実行し、「Windowsログ」>「システム」を開きます。ソースが「Display」のイベントID 4101(ディスプレイドライバーが応答を停止し、正常に回復しました)が記録されていれば、GPUドライバのタイムアウト(TDR)が起きています。AMD環境ではドライバ名が「amdwddmg」などとして記録されます。なお、この確認手順はTDR障害全般に使われる一般的な方法で、今回の件についてMicrosoftやAMDが案内している公式手順ではありません。
更新の履歴で適用日と症状の開始日を突き合わせる
「設定」>「Windows Update」>「更新の履歴」を開き、KB5124008がいつインストールされたかを確認します。イベントID 4101の記録日時が更新の適用日以降に集中しているなら、本件に該当する可能性が高いと言えます。逆に適用前から同じエラーが出ていた場合は、別の原因(電源やGPUの冷却不足など)を先に疑うほうが近道です。
なぜ起きるのか|2026-09-13時点で分かっていること
結論から言うと、2026-09-13時点でMicrosoft・AMDのいずれも本件の原因を公表しておらず、現段階では「環境依存で起きている事象」として扱うのが妥当です。Windows 11 24H2の公式リリースヘルスで確認できた既知の問題はリモートデスクトップ接続障害・USBオーディオ・Hyper-Vの共有フォルダの3件で、Radeon関連の項目は見当たりませんでした。
技術的な背景を補足すると、KB5124008は実際の攻撃で悪用が確認された2件のゼロデイ脆弱性の修正を含むセキュリティ更新です。Windows Update Stackの権限昇格「CVE-2026-81963」(CVSS 7.8)と、ALPC(Advanced Local Procedure Call、Windows内部のプロセス間通信を担う仕組み)の権限昇格「CVE-2026-85880」(CVSS 7.8)の2件で、いずれもローカルの低権限ユーザーがSYSTEM権限へ昇格できるものと報告されています(CVSSは脆弱性の深刻度を10点満点で表す指標で、7.8は「重要」に分類される高めの値です)(ロケットボーイズ)。こうしたシステム深部の変更とAMDドライバとの間で何らかの相性問題が生じた可能性は考えられますが、これはあくまで推測であり、両者を直接結びつける根拠は確認できていません。
対処法1|AMDグラフィックスドライバーをクリーン再インストールする
最初に試すのはドライバの入れ直しです。使用中のGPUの型番がわからない場合は、タスクバーの検索から「デバイスマネージャー」を開き「ディスプレイアダプター」の項目を確認すると型番がわかります。型番を確認したら、AMD公式サイトから該当GPU向けの最新ドライバをダウンロードし、上書きインストールして症状が消えるか確認します。これで直らない場合は、ドライバの残骸が悪さをしている可能性を潰すため、完全削除からやり直します。
完全削除にはWagnardSoftが配布するDisplay Driver Uninstaller(DDU)が使えます。NVIDIA/AMD/Intelのグラフィックスドライバを痕跡なく削除できるツールで、セーフモードでの実行が推奨されています。DDUで削除してから再起動し、ダウンロード済みのドライバをインストールしてください。ただし、ドライバを旧バージョン(26.7.1や26.6.4など)に戻しても改善しなかったという報告もあり、必ず直るとは限らない点は理解しておいてください。
対処法2|TdrDelayを延長して様子を見る(応急処置)
Windowsのグラフィックスドライバには、GPUが一定時間応答しないとドライバをリセットするTDR(Timeout Detection and Recovery)という仕組みがあります。既定のタイムアウト値TdrDelayは2秒(Windows 10 1903以降の環境では5秒)で、この値を延ばすと高負荷時のタイムアウト発生を緩和できる場合があります。
レジストリエディター(regedit)で「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\GraphicsDrivers」を開き、右側の何もない場所を右クリックして「新規」→「DWORD (32ビット) 値」を選び、名前を「TdrDelay」にします。作成した値をダブルクリックし、「表記」を「10進数」に切り替えたうえで8〜30程度の数値を入力してOKを押し、再起動します。あくまで症状の緩和策であって根本解決ではありません。レジストリの編集は失敗するとWindowsが起動しなくなる恐れがあるため、変更前にエクスポートでバックアップを取り、自信がなければこの手順は飛ばして構いません。
対処法3|KB5124008をアンインストールする(脆弱性リスクに注意)
どうしても業務やゲームに支障が出る場合は、更新プログラムを外して一時的に回避する方法があります。「設定」>「Windows Update」>「更新の履歴」>「更新プログラムのアンインストール」からKB5124008を選んで削除するか、管理者権限のコマンドプロンプトで「wusa /uninstall /kb:5124008」を実行します。
ただし、これは強くおすすめできる手ではありません。KB5124008には悪用が確認済みのCVE-2026-81963とCVE-2026-85880の修正が含まれており、アンインストールするとこの2件が未修正の状態に戻ります。実行するなら一時的な回避策と割り切り、AMDまたはMicrosoftから修正版が提供され次第、速やかに再適用してください。なお海外では、KB5124008とKB5126052の両方をアンインストールしても即座には改善しなかったという報告もあります。
それでも解決しない場合のチェックと今後の見通し
更新やドライバ以外の要因も一度疑ってみてください。電源ユニットの容量と補助電源ケーブルの接続、BIOS/UEFIのバージョン、RGB制御ソフトなど常駐ソフトとの競合は、GPUの不安定動作でよく挙がるポイントです。このうちBIOS/UEFIのバージョンは、Windowsキー+Rで「msinfo32」を実行し、開いた「システム情報」画面の「BIOSバージョン/日付」欄から確認できます。マザーボードメーカーの公式サイトで、確認したバージョンより新しいものが出ていないか照らし合わせてみてください。過去にはRX 7900 XTXのドライバタイムアウトが冷却不足による過熱に起因していた事例もMicrosoft Q&Aに投稿されています(本件との直接の関連は確認されていません)。切り分けが済んだら、AMDサポートやMicrosoftコミュニティへ症状とイベントログを添えて報告しておくと、公式対応を待つうえで無駄になりません。
肝心の修正版ですが、AMD Software: Adrenalin Edition 26.9.1(オプションドライバー)は9月3日リリースで、KB5124008の配信より前のバージョンです。2026-09-13時点で本件に対応した新しいドライバのリリースは確認できておらず、公開予定日も未発表です。当面はAMDの公式サイトとリリースヘルスを定期的に確認するのが現実的な待ち方になります。

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まとめ
KB5124008適用後のRadeon RX 7000シリーズのクラッシュ・フリーズは、2026-09-13時点でMicrosoft・AMDともに原因を公表しておらず、すべての環境で起きるわけでもありません。まずはイベントビューアーのイベントID 4101と更新の適用日を突き合わせて、本当に本件に該当するかを確かめてください。
そのうえで、ドライバのクリーン再インストール、TdrDelayの延長、KB5124008のアンインストールの順に試すのが安全です。アンインストールを選ぶ場合は、悪用確認済みの脆弱性2件が未修正に戻ることを忘れず、修正版が出たら必ず再適用しましょう。
再発防止としては、累積更新が配信された直後に自動で当てきってしまわず、数日おいて既知の不具合情報を確認してから適用する運用が有効です。「設定」>「Windows Update」>「詳細オプション」で更新の一時停止を設定できるので、ゲーム環境を安定させたい方はこの機会に見直してみてください。
