【解決済み】NISA年間取引報告書がダウンロードできない・反映されない5つの原因と対処法|SBI証券・楽天証券・松井証券
確定申告や年末の記録確認のために証券会社のサイトを開いたのに、NISAの取引が年間取引報告書に見当たらない。そもそも報告書が一覧に出てこない。そんなときは「不具合?」「紛失した?」と焦りますよね。
この記事では、原因を順番に切り分けて、証券会社サイトで何を確認すればよいかを整理します。

出典: Pixabay
結論
NISAの年間取引報告書がダウンロードできない、取引が反映されないと感じたとき、いちばん多い原因は不具合ではありません。NISA口座の取引は、もともと「特定口座年間取引報告書」に載らない仕組みです。
楽天証券は「年間取引報告書は、特定口座の取引のみ記載されており、NISA口座、一般口座の取引は記載されておりません」と案内しています(楽天証券のお知らせ)。
NISA口座の利益や配当は非課税なので損益通算の対象にならず、確定申告も原則いりません。そのため、NISA口座専用の年間取引報告書はありません(松井証券 公式FAQ)。
特定口座の報告書まで表示されない場合は、次の表で当てはまる症状を探してください。
| 症状 | 考えられる原因 | まず試すこと |
|---|---|---|
| NISAの売買・配当が載っていない | NISA口座は記載の対象外 | NISA口座の取引を確認する別画面を見る |
| 報告書そのものが一覧に無い | 特定口座で税金が発生する取引が無かった | 発行されないのが正常 |
| 電子交付の画面に出ない | 交付方法が「郵送」になっている | 郵便物を確認する |
| 年明けすぐに見当たらない | まだ交付日前 | 各社の交付予定日まで待つ |
| 書面が多くて見つからない | 一覧の表示件数の上限 | 絞り込み・再検索 |
| e-Tax・マイナポータルで失敗 | 連携データの取得エラー・外字 | XMLの利用か手入力 |
なぜ年間取引報告書にNISAの取引が反映されないのか
対象は「特定口座」の取引だけ
特定口座年間取引報告書は、証券会社が税金を計算する特定口座の1年分の損益をまとめた書類です。松井証券は発行対象外として「一般口座、NISA口座、法人口座、先物・オプション取引、FX取引等」を挙げています(松井証券 公式FAQ)。
NISA口座の取引内容は別の画面で確認する
NISA口座の売買や配当を確かめたいときは、年間取引報告書ではなく、証券会社サイトの「NISA口座情報」などの画面を見ます。画面の名前は証券会社によって違うため、ログイン後のメニューでNISA関連の項目を探してください。
一般口座も同じで、楽天証券では一般口座には年間取引報告書そのものが交付されません。取引内容は取引報告書や取引残高報告書で確認します(楽天証券 確定申告ページ)。
| 口座の種類 | 年間取引報告書 | 取引内容の確認先 |
|---|---|---|
| 特定口座 | 記載される | 年間取引報告書 |
| NISA口座 | 記載されない | NISA口座情報などの画面 |
| 一般口座 | 交付されない | 取引報告書・取引残高報告書 |
特定口座の年間取引報告書が表示されない5つの原因
特定口座で取引しているのに報告書が表示されない場合は、次の5つを順に確認します。
- 税金が発生する取引が無かった: SBI証券では、対象年に税金が発生する特定口座の取引が無いと、報告書そのものが交付されません(SBI証券 FAQ)。
- 郵送交付を選んでいる: 郵送を選んでいると、電子交付の画面(SBI証券ならe-私書箱)には表示されません。
- 交付日前に見ている: 報告書は翌年1月に交付されます。SBI証券は1月中旬ごろから順次としています。
- 一覧の表示件数の上限: SBI証券のe-私書箱は表示上限が100件で、超えると目的の書面が一覧に出ないことがあります。
- 年末の取引が翌年扱いになった: 年末ぎりぎりに約定した取引は、受渡(代金と株の受け渡し)が翌年になり、当年分に含まれない可能性があります。集計の基準は証券会社ごとに異なるため、公式案内で確認してください(税理士ドットコム)。
証券会社別|年間取引報告書のダウンロード手順
SBI証券の場合
SBI証券で電子交付された報告書は、次の流れで確認します(SBI証券 FAQ)。
- ログイン後「口座管理」を開く
- 「取引報告書等(電子交付)」を選ぶ
- 「報告書閲覧」ボタンを押す
- 表示された「e-私書箱」の画面で報告書を探す
一覧に見当たらないときは、「絞り込み」からモードを「再検索」に切り替えます。書面の種類を「特定口座年間取引報告書」に指定して再検索してください。
電子交付か郵送かは「対象年の最終営業日17時時点」の設定で決まります。あとから変えても、その年の分には反映されません。
楽天証券の場合
楽天証券の報告書は、次の流れで確認します。
- 会員ページにログインする
- 電子交付の書面を扱うメニューを開く(表記は変わることがあるため、公式サイトの「口座管理」等のメニューで最新の名称を確認してください)
- 対象年の「特定口座年間取引報告書」を選んで閲覧・印刷する
電子交付はPDF・XMLの2形式で用意されており、XMLはe-Tax用のデータです。2025年分は電子交付・郵送・マイナポータル連携でそれぞれ交付時期が異なるため、下の比較表で確認してください(楽天証券のお知らせ)。
郵送の対象は、特定口座で売却や配当金の受け取りがあり、電子交付に同意していない人だけです。該当する取引が無ければ報告書は作られません。一般口座では、そもそも年間取引報告書自体が交付されません(取引報告書・取引残高報告書で確認します)。
松井証券の場合
松井証券の報告書は、PDF(電子書面)とXML(e-Tax用のデータ)の2形式で交付されます。PDFは電子交付に同意していないと発行されず、郵送だけを選んでいるとオンラインには表示されません(松井証券 公式FAQ)。
2025年分の交付時期は、下の比較表で確認してください(松井証券のお知らせ)。
マネックス証券の場合
マネックス証券も、ログイン後のメニューから国内株式・投資信託の特定口座年間取引報告書を確認できます。次の手順で探してください。
- ログインして口座にアクセスする
- 「口座管理」等、報告書・電子交付の書面を扱うメニューを開く
- 「特定口座年間取引報告書」など対象の書面を選んで表示する
国内株式・投資信託向けの画面名・ボタン名は、今回の調査では公式ページを特定できなかったため、具体的な表記はマネックス証券公式サイトの最新案内で確認してください。見当たらない場合は、他社と同じく交付方法が電子交付になっているかをまず確認しましょう(マネックス証券はマイナポータル連携時の報告書データの取得エラーについても案内しており、詳しくは後述の「確定申告でe-Tax・マイナポータル連携がエラーになる場合の対処法」で解説します)。
主要3社の比較表(2026-11-03時点)
| 証券会社 | 確認する場所 | 2025年分の交付予定(参考) | 注意点 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 口座管理→取引報告書等(電子交付)→e-私書箱 | 1月中旬ごろから順次 | 100件を超えたら再検索 |
| 楽天証券 | 電子交付の書面の画面 | 電子交付1月4日・連携1月26日 | 一般口座は交付なし |
| 松井証券 | 電子交付の書面の画面 | 電子交付1月7日夕方以降・連携1月29日以降 | 電子交付の同意が無いとPDFなし |
交付予定は変更される場合があるため、最新情報は各社の公式お知らせを確認してください。
確定申告でe-Tax・マイナポータル連携がエラーになる場合の対処法
マイナポータル連携でデータが取得できない
マイナポータル連携を使うには、マイナポータルと民間送達サービス「e-私書箱」のアカウント作成、確定申告書等作成コーナーとの連携設定が事前に必要です。契約している証券会社が連携に対応していることも条件です。
この前提を済ませていても、マネックス証券は「『特定口座年間取引報告書』連携データに入っている値が、何らかの理由で取得できない、あるいはエラーとなることがあります」と案内しています(マネックス証券の案内)。報告書そのものに問題が無くても起こりうるエラーです。
急ぐ場合は、XMLデータを使って申告するか、報告書を見ながら手入力する方法が案内されています。
e-TaxでXMLの取り込みに失敗する
松井証券によると、氏名・住所にe-Taxで扱えない文字(外字など)が含まれると、XMLの取り込みに失敗することがあります。その場合は、報告書の内容を見ながら自分で入力します(松井証券 公式FAQ)。
報告書の添付は不要になっている
2019年4月1日以後に提出する確定申告書には、特定口座年間取引報告書の添付は不要です(楽天証券 確定申告ページ)。申告書の作り方は、国税庁の確定申告書等作成コーナーの案内を確認してください。
それでも解決しない場合の対処法

出典: Pixabay
- 交付方法の設定を確認する: マイページで電子交付と郵送のどちらになっているかを見ます。
- 削除していないか確認する: 保存期間や削除ルールは証券会社ごとに異なります。例えば大和証券では、交付から30日たつと書面を削除でき、削除すると再確認できません(交付後5年間提供するとも案内されています。大和証券の案内)。契約先のルールも公式サイトで確認し、早めにPDFを保存しましょう。
- サポート窓口に問い合わせる: 対象年と口座の種類を伝え、再交付できるかを確認してください。
まとめ
NISAの年間取引報告書がダウンロードできない、反映されないと感じたら、まずNISA口座の取引は記載の対象外だと思い出してください。NISAの取引はNISA口座情報などの画面で確認します。
特定口座の報告書が表示されない場合は、取引の有無、交付方法、交付日、一覧の件数、年末の取引の順に確認すれば、多くは原因が分かります。
来年慌てないために、今のうちに次の2つを済ませておきましょう。
- マイページで交付方法を電子交付にしておく(SBI証券は年末最終営業日17時時点の設定で決まります)
- 各社の確定申告の特設ページで、交付予定日を確認しておく
