中部電力の値上げはいつから?【2026年11月1日実施】電気料金はいくら上がるか試算
「中部電力の電気料金が11月から上がると聞いたけれど、うちはいくら増えるの?」「何か手続きが必要?」と気になっている方に向けて、公式の単価表の数字だけを使って試算しました。
結論
中部電力ミライズの電気料金は、2026年11月1日から単価が改定されます。中部電力の値上げは11月の検針分からで、従量電灯A・B・Cなど家庭向けのほぼすべての契約が対象です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| いつから | 2026年11月1日以降の検針分から |
| 対象 | 従量電灯A・B・Cなど、中部電力ミライズの低圧契約のほぼ全員 |
| いくら上がる | 30A・月260kWhの標準家庭で月+394.74円(約+5.6%) |
| 手続き | 不要(自動で新単価に切り替わる) |
上の金額は、基本料金と電力量料金だけの試算です。燃料費調整額と再エネ賦課金は含みません。数字は中部電力ミライズの電気料金単価表(2026年11月1日実施)から計算しています(2026-10-30時点)。
自分は対象か|中部電力ミライズの契約者はほぼ全員
中部電力ミライズの公式お知らせによると、見直しの対象はかなり広く、家庭向けの契約はほぼすべて含まれます。
| あなたの契約 | 対象か |
|---|---|
| 従量電灯A・B・C、定額電灯 | 対象 |
| 低圧電力、臨時電灯・電力、農事用電力、深夜電力 | 対象 |
| ポイントプラン、おとくプランなど各種低圧基本契約要綱のメニュー | 対象 |
| 特別高圧・高圧の料金メニュー | 対象(すべてのメニュー) |
| 中部電力ミライズ以外の会社(新電力)と契約 | この記事の対象外。契約先の案内を確認 |
一般家庭の多くは「従量電灯B」です。契約メニューと契約アンペアは、毎月の検針票(電気ご使用量のお知らせ)や会員向けWebページで確認できます。
いくら変わるか|契約アンペア別の値上げ額
今回の改定は、上がり方に大きな偏りがあります。毎月定額の基本料金は約39.5%上がる一方、使った量に応じた電力量料金の単価はほとんど変わりません。
従量電灯Bの基本料金(10A〜60A)
従量電灯Bの基本料金(税込・月額)は、契約アンペアごとに次のとおり改定されます。
| 契約アンペア | 2026年10月31日まで | 2026年11月1日から | 増加額 |
|---|---|---|---|
| 10A | 321.14円 | 447.92円 | +126.78円 |
| 15A | 481.71円 | 671.88円 | +190.17円 |
| 20A | 642.28円 | 895.84円 | +253.56円 |
| 30A | 963.42円 | 1,343.76円 | +380.34円 |
| 40A | 1,284.56円 | 1,791.68円 | +507.12円 |
| 50A | 1,605.70円 | 2,239.60円 | +633.90円 |
| 60A | 1,926.84円 | 2,687.52円 | +760.68円 |
出典は公式の単価表PDFです。基本料金は電気を使わない月もかかるため、契約アンペアが大きい家庭ほど増加額が大きくなります。

電力量料金(1kWhあたり)はほぼ据え置き
電力量料金の単価(税込・1kWhあたり)の変化は、1kWhあたり5〜6銭です。率にすると約0.2%にとどまります。
| 使用量の段階 | 改定前 | 改定後 | 差 |
|---|---|---|---|
| 最初の120kWhまで | 21.20円 | 21.25円 | +0.05円 |
| 120kWh超〜300kWhまで | 25.67円 | 25.73円 | +0.06円 |
| 300kWh超 | 28.62円 | 28.68円 | +0.06円 |
いずれも燃料費調整単価などは含まない単価です。値上げ額のほとんどは基本料金の部分から生じる、と考えて差し支えありません。
標準家庭(30A・260kWh)の試算は月+394.74円
従量電灯B・30A・月260kWhの標準的なモデルで計算すると、次のようになります。
| 内訳 | 改定前 | 改定後 | 増加額 |
|---|---|---|---|
| 基本料金(30A) | 963.42円 | 1,343.76円 | +380.34円(約+39.5%) |
| 電力量料金(260kWh) | 6,137.80円 | 6,152.20円 | +14.40円(約+0.2%) |
| 合計 | 7,101.22円 | 7,495.96円 | +394.74円(約+5.6%) |
この試算には燃料費調整額と再エネ賦課金を含めていません。実際の請求額はこれらが加わるため、表の合計とは一致しません。

参考までに、比較サイトのSelectraの試算では、燃料費調整額や再エネ賦課金を含む条件で9,252円から9,647円(+395円)とされています。
増加額の「+395円」は本文の試算「+394.74円」とほぼ同じ金額ですが、これは偶然の近似です。
Selectra側の9,252円・9,647円は燃料費調整額なども含めた合計額で、本文の7,101.22円・7,495.96円(基本料金+電力量料金のみ)とはベースの前提が異なります。
金額が似ているからといって同じ計算だと思わず、別の数字として見てください。
世帯の規模別の試算
使用量と契約アンペアが違う家庭も、同じ単価表から計算できます(基本料金+電力量料金のみ)。
| 世帯のイメージ | 改定前 | 改定後 | 増加額 |
|---|---|---|---|
| 単身・少人数(20A・200kWh) | 5,239.88円 | 5,504.24円 | +264.36円(約+5.0%) |
| 標準(30A・260kWh) | 7,101.22円 | 7,495.96円 | +394.74円(約+5.6%) |
| 大家族(40A・350kWh) | 9,880.16円 | 10,407.08円 | +526.92円(約+5.3%) |
自分の契約アンペアの基本料金の増加額に、使用量×5〜6銭を足すと、おおよその増加額がつかめます。
従量電灯A・Cの場合
従量電灯B以外の契約は、次のように改定されます(税込)。
| 契約 | 項目 | 改定前 | 改定後 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 従量電灯A | 最低料金(8kWhまで) | 277.09円 | 340.88円 | +63.79円 |
| 従量電灯A | 8kWh超(1kWhあたり) | 21.20円 | 21.25円 | +0.05円 |
| 従量電灯C | 基本料金(1kVAあたり) | 321.14円 | 447.92円 | +126.78円 |
従量電灯Aは使用量が少ない契約向けの最低料金制です。従量電灯Cは契約kVA制で、主に大容量の契約向けです。従量電灯Cの電力量料金は、従量電灯Bと同じ単価です。
やるべき手続き|何もしなくてよい
申請・切り替え・契約変更は不要です。 何もしなくても、2026年11月1日から自動的に新しい単価に切り替わります。
公式のお知らせにも手続きの案内は無く、新しい単価は自動で適用されます。
確認しておくと安心なこと
- 検針票や会員向けWebページで、自分の契約メニューと契約アンペアを確かめる
- 上の表から、自分の契約アンペアの増加額を見る
- 詳しい単価は公式の単価表PDFで確認する
問い合わせ先や最新の情報は、中部電力ミライズの公式サイトで確認してください。
いつから適用されるか|11月1日以降の検針分から
公式発表では「見直し後の電気料金単価は、2026年11月1日より適用いたします」と案内されています。具体的には2026年11月1日以降の検針分から新単価になります。
値上げの理由は託送料金の見直し
中部電力ミライズの公式発表によると、改定の理由は、送配電を担う中部電力パワーグリッドの託送料金の見直しです。託送料金とは、電気を送る送配電網の利用料のことです。
レベニューキャップ制度(送配電会社の収入の上限を国が審査する仕組み)の期中調整にともない、この託送料金が改定されます。それを電気料金の単価に反映するものです。燃料費調整額や再エネ賦課金の改定ではありません。
なお、一般送配電事業者8社は2026年7月10日に託送料金の収入見通しの変更を経済産業大臣に申請したとされています(HTBエナジーのお知らせによる二次情報)。
経済産業省による審査結果の一次公表資料は今回の調査では確認できなかったため、改定の経緯は上記の中部電力ミライズ公式発表とHTBエナジーのお知らせを出典としています。
似た時期の別件に注意|過大徴収の返金とは異なる
同じ時期に、中部電力ミライズの「過大徴収の返金」も話題になっています。これは今回の値上げとは原因も性質も異なる別の件です。
発電側課金とは、発電事業者が送配電網の整備費用の一部を負担する仕組みで、電気料金の原価の一部に反映される費用です。
報道によると、この発電側課金の算定誤りにより、2024年4月〜2026年10月に規制料金メニューの約500.9万件で過大徴収があったと2026年9月10日に公表されました。
返還総額は約12億円とされています(熊本日日新聞)。
返金の時期や申請の要否は、中部電力ミライズの過大徴収と返金についての記事で別途まとめています。この記事の試算は値上げ分だけで、返金額は合算していません。
まとめ
中部電力ミライズの電気料金は、2026年11月1日以降の検針分から単価が改定されます。標準家庭(従量電灯B・30A・260kWh)で月+394.74円、約+5.6%の増加です。
- 値上げの大半は基本料金の部分(30Aで+380.34円)
- 電力量料金の単価は1kWhあたり5〜6銭の上昇にとどまる
- 手続きは不要で、自動で新単価に切り替わる
今日やることは1つだけです。検針票か会員向けWebページで自分の契約アンペアを確かめ、上の表で増加額を確認してください。
燃料費調整額は毎月変わるため、実際の請求額はこの試算と異なります。最新の単価は中部電力ミライズの公式ページで確認してください。
