2026年10月1日、食品3,033品目が値上げ|江崎グリコ・キリンビバレッジ・東洋水産の値上げ幅と、酒税改正でビールはいくら変わるか
2026年10月1日は、食品の価格改定と酒税法改正が同じ日に重なります。対象は食品だけで3,033品目の見通しで、ビール系飲料の酒税も同日に変わります。どのメーカーの何がいくら上がるのかを、企業の公式発表と国の一次資料まで遡って整理しました。

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結論|食品3,033品目が値上げ、酒税はビール下げ・発泡酒上げ
2026年10月に値上げされる食品は3,033品目の見通しです(帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査、2026年8月31日発表)。同調査は「10月(3033品目)が単月で3千品目を超える見通し」としています。
同じ2026年10月1日に酒税法改正が施行され、ビール系飲料の酒税が350ml換算54.25円へ一本化されます。酒税額だけで見れば、ビールは9.10円の引き下げ、発泡酒と新ジャンル(麦芽比率を抑えるなどしてビール・発泡酒より税負担を軽くした、いわゆる「第三のビール」にあたる低価格帯のビール系飲料)は7.26円の引き上げです。
価格改定に申請や手続きは要りません。確認すべきことは1つで、自分がよく買う商品が対象に入っているかどうかです。なお3,033品目は2026年8月31日時点の見通し値で、2026年7月31日発表時点では2,720品目でした。1か月で313品目上振れしており、確定値はさらに動く可能性があります。
自分は対象か|この5分類を月に数回買う人はチェック
今回の10月1日改定で影響が大きいのは、次の5分類です。当てはまるものがあれば、後述の比較表で銘柄と値上げ幅を確認してください。
- 菓子・デザート類(江崎グリコの169品目が対象)
- ペットボトル・缶の茶、紅茶、コーヒー(キリンビバレッジの166品目が対象)
- 家庭用の冷凍食品(味の素冷凍食品の16品目が対象)
- 袋入りの生麺・チルド麺(東洋水産の195品目が対象)
- ビール・発泡酒・新ジャンル(酒税法改正の対象)
逆に、9月納品分で改定済みのしょうゆや一部の加工食品は10月分の対象とは別枠です。10月は「菓子・飲料・麺」に偏っているのが特徴といえます。
主要メーカー4社の値上げ幅|何がいくら上がるか
主要4社の内訳を一覧にしました。いずれもメーカー希望小売価格で、実売価格は店舗や時期によって異なります。
| メーカー | 対象品目数 | 値上げ率 | 代表例(改定前→改定後) |
|---|---|---|---|
| 江崎グリコ | 169品目 | 3〜15% | ビスコ 155円→162円(税別)/Bigプッチンプリン160g 175円→185円(税別) |
| キリンビバレッジ | 166品目 | 5〜18% | 生茶525ml 200円→220円(税抜)/ファイア ブラック 目覚めの深煎り275g缶 184円→204円(税抜) |
| 味の素冷凍食品 | 16品目 | 5〜8% | ザ★チャーハン 580g→520g(価格据え置き・実質値上げ)/やわらか若鶏から揚げボリュームパック(価格5〜8%引き上げ) |
| 東洋水産 | 195品目 | 8〜14% | マルちゃん焼そば3人前 370円→415円/北の味わい ガラ炊き醤油ラーメン2人前 370円→420円 |
値上げ率はいずれも対象品目群のなかの幅であり、商品ごとに率は異なります。
江崎グリコ|169品目を3〜15%
江崎グリコの公式発表によると、2026年10月1日出荷分から169品目を3〜15%値上げします。ビスコの希望小売価格(税別)は155円から162円へ、Bigプッチンプリン160gは175円から185円へ改定されます。1点あたりでは7〜10円の差ですが、週1回買う家庭なら年間で数百円単位の差になります。菓子売り場でよく見かける定番商品が含まれているため、この2品目を目安に、自分がふだん買っている棚のほかの品目も対象に入っていないか確認しておくとよいでしょう。
キリンビバレッジ|166品目を5〜18%
キリンビバレッジは2026年10月1日納品分から166品目の希望小売価格(税抜)を5〜18%引き上げます。生茶525mlと午後の紅茶500mlは200円から220円へ、ファイア ブラック 目覚めの深煎り275g缶は184円から204円へ改定されます。上げ幅が20円と大きいため、まとめ買いの習慣がある人ほど効きます。緑茶・紅茶・缶コーヒーのいずれかを日常的に買う人は、この2品目の値上げ幅を参考に、自分の定番商品の価格が変わっていないか店頭で見比べてみてください。
味の素冷凍食品|16品目を5〜8%、内容量減にも注意
味の素冷凍食品は2026年10月1日納品分から、やわらか若鶏から揚げボリュームパックなど家庭用冷凍食品16品目を5〜8%値上げするとされています(日本経済新聞報道)。家庭用冷凍食品の約3割が対象です。あわせてザ★チャーハンは価格を据え置いたまま内容量を580gから520gへ減らすとされ、こちらは値札が変わらない実質値上げにあたります。冷凍食品はg単価で比べると差が見えます。やわらか若鶏から揚げボリュームパックとザ★チャーハンはどちらも冷凍食品売り場の定番商品なので、この2品目の値段・内容量を覚えておくと、他の対象品目も見つけやすくなります。
東洋水産|生麺・チルド195品目を8〜14%
東洋水産は2026年10月1日納品分から、生麺・チルド商品の計195品目を8〜14%値上げします(中日新聞ほか報道)。マルちゃん焼そば3人前は370円から415円へ、北の味わい ガラ炊き醤油ラーメン2人前は370円から420円へ改定されます。45〜50円の上げ幅は今回の4社で最も大きく、2023年4月以来の改定です。焼そば・ラーメンいずれも家庭でよく買われる商品のため、この2品目の値上げ幅を目安に、冷蔵コーナーの他の生麺・チルド商品も価格が変わっていないか確認してみてください。
酒税法改正|ビール系飲料は350ml換算54.25円に一本化

出典: Cans of beer on Japanese discount store by 夢の散歩 / CC BY-SA 3.0
2026年10月1日施行の酒税法改正で、ビール・発泡酒・新ジャンルの税率差がなくなります。新税率は1kl当たり155,000円、350ml換算で54.25円です(財務省「酒税に関する資料」、国税庁の酒税率一覧)。
| 区分 | 2026年9月まで | 2026年10月1日から | 差(350ml換算) |
|---|---|---|---|
| ビール | 63.35円 | 54.25円 | -9.10円 |
| 発泡酒 | 46.99円 | 54.25円 | +7.26円 |
| 新ジャンル | 46.99円 | 54.25円 | +7.26円 |
ここで示したのは酒税額そのものの差です。店頭価格が同じ額だけ動くとは限らず、実際の売価は各社の価格改定発表と小売店の判断によります。現時点では大手ビールメーカーの10月出荷分価格改定について、酒税額の変動と同額を小売価格に反映すると明言した一次情報は確認できていません。発泡酒・新ジャンルを常用している人は、ビールとの価格差が縮まる方向である点を頭に入れたうえで、購入前にメーカーサイトの価格改定告知や、いつも利用する店舗の値札・チラシに掲載日以降の変更がないかを確認してからケース買いなどの判断をするのが確実です。
なぜ10月なのか|2026年の値上げのなかでの位置づけ
10月の3,033品目は、単月で見れば突出した数字ではありません。直前の2026年9月は確定値で4,923品目、平均値上げ率は月平均11%と2026年で最多でした。9月の分野別内訳は調味料1,959品目、加工食品1,848品目、酒類・飲料466品目、乳製品278品目、菓子272品目です。
2026年1〜11月の判明分の累計は19,083品目にのぼります。通年で2万品目到達は確実視され、2025年の20,609品目を上回る可能性があるとされています。値上げ要因は複数回答で原材料高が90.7%、エネルギーが65.1%、中東情勢が27.8%でした。つまり10月の改定は単発の出来事ではなく、通年で続く流れの一区切りという位置づけです。
10月1日までにできること
やるべきことは多くありません。手続きは不要なので、次の3点だけ押さえれば十分です。
- 自分の定番品を上の表と照らす。 1点あたり7〜50円の差なので、月の購入回数を掛けて実額を把握する。
- まとめ買いは賞味期限と保管場所で判断する。 使い切れない量を前倒しで買うと、値上げ幅以上に無駄が出ます。
- 冷凍食品は内容量表示を見る。 価格据え置きでも内容量が減っている場合があり、g単価でないと比較できません。
酒類については、発泡酒・新ジャンルの税負担が上がる方向ではあるものの、小売価格は各社の発表を待つ段階です。前述のとおり、酒税額と同じ幅で値札が動くと決まったわけではないため、まとめ買いを決める前に、いつも買っているメーカー・店舗の価格改定告知が出ていないかを一度確認しておくと無駄がありません。なお「4人家族で月◯◯円の負担増」といった数字がネット上に出回っていますが、算出根拠が示されていないものが多く、鵜呑みにしないことをおすすめします。
まとめ
2026年10月1日から食品3,033品目(2026年8月31日時点の見通し)が値上げされ、同日の酒税法改正でビール系飲料の酒税は350ml換算54.25円へ一本化されます。ビールは9.10円下がり、発泡酒・新ジャンルは7.26円上がる計算です。
今日やることは1つだけです。この記事の比較表を見て、自分がいつも買っている銘柄が対象に入っているかを確認してください。品目数は帝国データバンクが毎月末に更新するため、公開後に数字が変わる可能性がある点もあわせて覚えておくと安心です。
