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【解決済み】年調ソフトE033エラーの原因と対処法3選|iPhoneで作った控除申告書データが会社PCに取り込めない

結論

iPhoneの年調ソフトで作った控除申告書データを、会社のWindowsに取り込もうとしたら「E033」が出た。年末調整の提出期限が迫る中で、焦っている方も多いと思います。

まず結論です。国税庁は、異なるOS間でデータをやり取りしてE033が出た場合の対処法を公式FAQで案内しています(国税庁 年調ソフトFAQ 問5-55、2026-10-13時点の令和8年10月改訂版)。

優先度 対処法 向いているケース
1 パスワード設定がないデータ(nopass.zip)を、インポートする端末で解凍・再圧縮する まず最初に試す(国税庁の公式回答)
2 インポート端末と同じOSの年調ソフトで作り直す 1で解消しない、またはパスワードなしデータを出せない
3 問2-9のセキュリティ対策を講じた別の提出方法に切り替える 勤務先がパスワードなしデータの提出を懸念している

従業員の方は、まず手順1を自分の端末で試してください。解決しなければ、担当者に相談しましょう。担当者の方は、手順2・3も含めて対応を検討してください。

ただし公式回答の表現は「エラーが解消される場合があります」です。必ず直るとは書かれていないため、1で解決しなければ2・3へ進んでください。

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「E033 以下の申請書データについてはインポートできませんでした」とは何が起きているのか

エラーメッセージの全文と発生する操作

国税庁FAQの問5-55には、次の質問がそのまま掲載されています。

iPhone(又はiOS端末)で年調ソフトを利用して控除申告書データを作成し、(勤務先等の)Windows端末に同データを取り込もうとしたところ、『E033 以下の申請書データについてはインポートできませんでした。インポート対象データを見直し、再度実行してください。』とエラーが出て、取り込むことができませんでした。

出典: 国税庁「年末調整手続の電子化及び年調ソフト等に関するよくある質問(FAQ)」問5-55

つまり「スマホで作る→会社のパソコンで取り込む」という、OSをまたぐ受け渡しの場面で起きるエラーです。データの中身が間違っているとは限りません。

年調ソフトとは

年調ソフトは、国税庁が無償で提供している年末調整の控除申告書作成用ソフトです。パソコン版(Windows/Mac)とスマートフォン版(iOS/Android)があります(FAQ問5-1)。

注意したいのは、OSごとに別のアプリとして配布されている点です(FAQ問5-6)。

OS 配布元
Windows Microsoft Store または国税庁ホームページ
Mac App Store
Android Google Play
iOS(iPhone) App Store

同じ「年調ソフト」でも、従業員が使ったアプリと会社が使うアプリが別物になりえます。E033はこの組み合わせで起きる問題です。

このFAQが追加・更新された時期

このQ&Aは令和6年12月の改訂で「問5-54」として新しく追加されました(TKCエクスプレス 2025年1月号)。

その後、令和7年10月の更新を経て、令和8年10月改訂版では項番が「問5-55」に変わっています(TKCエクスプレス 2025年11月号)。古い解説記事で「問5-54」と書かれていても、同じ内容を指しています。

なぜこのエラーが起きるのか

公式には技術的な原因は公表されていない

国税庁の回答は「異なるOS間で申告書データのやり取りを行い、本エラーが発生した場合」の対処法を示すものです。なぜOSが違うと取り込めないのか、内部的な原因は2026-10-13時点で公表されていません。

一般論として、Mac・iOSの標準機能で作ったZIPファイルがWindows側で問題を起こすことがある、と説明する記事はあります(Mac Fan)。

ただし年調ソフト特有の原因として国税庁が認めたものではないため、参考程度にとどめてください。

同じメッセージが出る別パターンとの切り分け

「以下の申告書データについてはインポートできませんでした。」という文言は、OS違い以外でも表示されます。FAQ問5-37では、仕様上インポート対象外となる3つのパターンが整理されています。

原因 該当FAQ 対処の方向性
iPhoneなど異なるOS間でデータをやり取りした 問5-55(E033) nopass.zipの解凍・再圧縮、または同一OSで作成
前年度・今年度以外の年調ソフトで作ったデータ(ZIP) 問5-37① 今年度版の年調ソフトで作り直す
住宅借入金等特別控除申告書だけを格納したデータ 問5-37② インポート対象外のため、他の申告書も含めてデータを作り直すか、勤務先に提出方法を確認
スマートフォン用電子証明書で電子署名したデータ 問5-37③ インポート対象外のため、電子署名を使わない方法でデータを作り直すか、勤務先に提出方法を確認

スマホで作成時に電子署名を付けた場合は、③に当たらないかを確認してください。E033の対処法を試す前に、どれに当たるかを確認しておくと遠回りを防げます。

ZIPの中身(XML)を編集するとインポートできない

問5-37には、ZIP内のXMLを編集した場合もエラーになると明記されています。具体的には次のようなケースです。

  • XMLがXMLフォーマットから変更されている
  • 必須データが削除されている
  • XMLファイル名が変更されている

XMLは申告内容を記録したデータファイルのことです。中身を確認しようとして開いて保存し直すと、それだけで取り込めなくなることがあります。

E033の解決手順(優先度順)

ノートパソコンの前でスマートフォンを操作する人物

手順1:nopass.zipをインポートする端末で解凍・再圧縮する

国税庁の公式回答は次のとおりです。

異なるOS間で申告書データのやり取りを行い、本エラーが発生した場合は申告書のパスワード設定がないデータ(nopass.zip)をインポートする端末で、解凍・再圧縮していただくことで、エラーが解消される場合があります。

出典: 国税庁 年調ソフトFAQ 問5-55

ポイントは2つです。対象はパスワード設定がないデータ(nopass.zip)であること。そして解凍と再圧縮は、取り込みを行う会社側の端末で行うことです。

nopass.zipは、従業員から提出されたデータの中に含まれるパスワード設定なしのZIPファイルです。メール添付や共有フォルダなど、提出を受けた場所からインポートする端末(会社のPC)に保存してください。

Windows標準のエクスプローラーで解凍・再圧縮する場合の操作は次のとおりです。

  1. nopass.zipを右クリックし、「すべて展開」を選んでフォルダに展開する
  2. 展開されたフォルダの中身を選択し、右クリックの「送る」から「圧縮(zip形式)フォルダー」を選んで、新しいZIPファイルを作る
  3. 作り直したZIPファイルを年調ソフトから改めてインポートする

Macの場合は、ZIPファイルをダブルクリックすれば解凍できます。展開されたフォルダを選んで右クリックし、「”(フォルダ名)”を圧縮」を選べば再圧縮できます。

再圧縮したら、年調ソフトから改めてインポートしてください。なお回答の表現は「解消される場合があります」なので、直らなければ次の手順へ進みます。

手順2:インポート端末と同じOSの年調ソフトで作り直す

問5-55の回答では、インポート端末と同一のOSで年調ソフトを使い、控除申告書を作成する方法も示されています。

会社のPCがWindowsなら、従業員もWindows版の年調ソフトで作れば、OSをまたぐ受け渡し自体がなくなります。担当者は、社内の推奨OSを従業員に伝えておくとスムーズです。

手順3:問2-9のセキュリティ対策を講じた提出方法に切り替える

手順1はパスワードなしデータを使う方法です。勤務先のセキュリティ管理上これに懸念がある場合、国税庁は問2-9を参照し、問題が生じない提出方法を検討するよう案内しています。

問2-9では、電磁的方法で提出する際に次の(1)と(2)を組み合わせることが要件とされています。

要件 選択肢
(1)提出方法の取り決め インターネット経由のメール送信/USBメモリ等での提供/社内LAN等の従業員と勤務先だけがアクセスできる領域への保存/社内LANログイン後のメール送信
(2)提出者の本人確認 電子署名と電子証明書の送信/勤務先が発行したID・パスワードでの送信

たとえば社内LAN上の限定フォルダに保存してもらう方法なら、パスワードなしデータでも受け渡しの経路を絞れます。

どの組み合わせにするかは勤務先が決めることです。従業員の方は、この表をそのまま担当者にメールや口頭で見せて、どの提出方法に切り替えるか今すぐ相談してください。

担当者の方は、(1)(2)の組み合わせを決めて従業員に周知しましょう。決めた内容は後述の「勤務先側のチェックリスト」でも確認できます。

手順4:問5-37の別パターンに当たっていないか確認する

手順1〜3で解決しない場合は、前述の「同じメッセージが出る別パターンとの切り分け」の表をもう一度確認し、問5-37の別パターンに当たっていないか確かめてください。

手順5:対応OSと最新版の年調ソフトを使っているか確認する

令和8年版の年調ソフトの対応OSは次のとおりです(FAQ問5-5、2026-10-13時点)。

端末 対応OS
Windows Windows11
Mac macOS15以降
Android Android13以降(ユーザー補助設定のフォントサイズ・表示サイズともデフォルト)
iPhone(iOS) iOS18.0以降

古いOSや前年のアプリを使い続けていないか確認しましょう。最新版は国税庁の年末調整手続の電子化ページから入手できます。

それでも解決しない場合の対処法

EXXXエラーは操作マニュアルのエラー対応表を見る

E033以外の「EXXX」から始まるエラーは、操作マニュアルのエラー対応表を見るよう案内されています(FAQ問5-52)。パソコン版は「6 エラー対応表」、スマートフォン版は「5 エラー対応表」です。

パソコン版の操作マニュアル(Windows/Mac)は、令和8年10月付の第7.0版が最新です(2026-10-13時点)。スマートフォン版はこちらのマニュアルにあります。

年調ソフトヘルプデスクに問い合わせる

自力で解決しない場合は、国税庁の年調ソフトヘルプデスクに相談できます(2026-10-13時点)。

項目 内容
電話番号 0570-02-4563(ナビダイヤル)
受付時間 9時00分〜17時00分
受付期間 9月1日〜9月30日、10月1日〜12月28日、1月4日〜1月29日

2026-10-13時点では「10月1日〜12月28日」の期間内にあたるため、今日中でも電話で相談できます。

電話の前に、エラーメッセージの全文と、作成に使った端末・取り込む端末のOSをメモしておくと状況を伝えやすくなります。最新の受付情報は国税庁の案内ページで確認してください。

給与システム側の対応状況も確認する

会社が年調ソフトではなく民間の給与システムでデータを取り込んでいる場合は、そのシステムのサポート窓口にも確認しましょう。年調ソフトで作ったデータをどう取り込めるかは、そのシステムの仕様しだいです。

まとめ

E033は、iPhoneなど異なるOSで作った控除申告書データを会社のWindowsに取り込むときに起きるエラーです。

まずはnopass.zipを会社側の端末で解凍・再圧縮し、だめなら同じOSで作り直すか、問2-9に沿った提出方法に切り替えましょう。

従業員への周知ポイント

  • iPhoneだけで作成せず、勤務先の推奨OSと提出方法を事前に確認する(手順2)
  • 前年のアプリではなく、今年度版の年調ソフトを使う(手順5)
  • ZIPの中身(XML)を開いて編集・保存しない(「ZIPの中身(XML)を編集するとインポートできない」参照)

勤務先側のチェックリスト

  • 提出方法(メール・USBメモリ・社内LAN等)を問2-9の要件に沿って決めて周知したか(手順3)
  • 本人確認の方式(電子署名か、勤務先発行のID・パスワードか)を決めたか(手順3)
  • 従業員がどのOSで作成する前提か、取り込む端末のOSと合わせて案内したか(手順2・5)

FAQは改訂のたびに問番号が変わることがあります。迷ったときは国税庁の年調ソフトFAQの最新版を確認し、早めに提出の準備を進めてください。

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