中国電力の値上げはいつから?【2026年11月1日改定】電気代はいくら上がるか試算
結論
中国電力の値上げは、2026年11月1日以降に使った電気から適用されます。10月分までは現行料金のままです(中国電力 プレスリリース、2026-10-31確認)。
いくら上がるかは契約プランと使用量で変わります。公式モデルでは、従量電灯A(月260kWh)が月363円増、低圧4メニュー全体で月363〜660円増です。
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| いつから | 2026年11月1日以降の使用分 |
| 誰が対象 | 中国電力と契約しているお客さま全体(規制料金・自由料金とも) |
| 何円増えるか | 公式モデルで月363〜660円(下の表と計算式で自分の額を試算) |
| 今やること | 検針票でプラン名・契約容量・使用量(kWh)を確認する |
最初に確認してほしいのは、自分の契約が「従量電灯A」か「従量電灯B」かです。名前が似ていますが、料金の仕組みも増加額の出し方も違います。
自分は対象か|従量電灯Aか従量電灯Bかを検針票で確認
中国電力は、規制料金(従量電灯Aなど)、低圧の自由料金(スマートコースなど)、高圧・特別高圧のすべてに今回の見直しを反映するとしています。
「低圧」は一般家庭や小規模な事業所向けの契約区分、「高圧・特別高圧」は工場やビルなど大口向けの契約区分です。中国電力と直接契約していれば、プランを問わず対象です。
中国電力以外の小売電気事業者(新電力)と契約している場合、料金をどうするかは契約先の判断になります。契約先の案内を確認してください。
従量電灯Aと従量電灯Bの違い
電力会社によっては「従量電灯B」が一般家庭向けの名前になっていますが、中国電力では一般家庭向けは従量電灯Aとされています。他社の情報を見て自分をBだと思い込まないよう、まず検針票やWEBのマイページでプラン名を確かめてください。
| 項目 | 従量電灯A | 従量電灯B |
|---|---|---|
| 対象の目安 | 一般家庭向け(契約容量6kVA以下が目安とされる) | 電気を多く使う家庭や商店・事務所向けとされる |
| 固定部分 | 最低料金(最初の15kWhまで込み) | 基本料金(契約kVA数×単価) |
| 使用量の部分 | 15kWh超から3段階の単価 | 最初の1kWhから3段階の単価 |
| 今回の増加要素 | 最低料金+223円69銭、電力量料金+57銭/kWh | 基本料金+28円21銭/kVA、電力量料金+57銭/kWh |
kVA(キロボルトアンペア)は契約容量を示す単位で、検針票に記載されています。アンペア(A)のブレーカー契約とは別の指標なので、検針票の表記をそのまま確認してください。

単価は電気料金単価表(2026年11月1日実施)によります。「対象の目安」は比較サイト等の二次情報に基づく説明で、中国電力の公式な定義文は確認できていません。区分の詳細は公式サイトで確認してください。
中国電力の電気代はいくら上がる?公式モデル試算
先に要点だけ言うと、低圧4メニューの公式モデルでは月363〜660円増です。従量電灯Bは公式試算が無いため、後半の早見表と計算式で確認してください。
低圧4メニューの公式モデル
中国電力が公表した低圧のモデル試算は次のとおりです。2026年10月分の料金を前提にした税込の比較です(別紙資料3ページ目)。
| プラン(月間使用量) | 現行 | 見直し後 | 増加額 | 改定率 |
|---|---|---|---|---|
| 従量電灯A(260kWh) | 8,742円 | 9,105円 | +363円 | 4.2% |
| スマートコース(260kWh) | 8,575円 | 8,938円 | +363円 | 4.2% |
| シンプルコース(600kWh) | 20,676円 | 21,336円 | +660円 | 3.2% |
| 電化Styleコース(10kW・530kWh) | 18,055円 | 18,598円 | +543円 | 3.0% |
このモデル料金には燃料費調整額や再エネ賦課金が含まれますが、国の「電気・ガス料金支援」による値引きは現行・見直し後の両方から除かれています。増加額は料金改定だけの影響です。
従量電灯Aを自分の使用量で試算する
単価表では、従量電灯Aは最低料金が223円69銭上がり、15kWhを超えた分の単価が3段階とも57銭/kWh上がります。ここから、月間増加額は次の式で概算できます(筆者の試算で、公式の計算式ではありません)。
増加額 ≒ 223.69円 + 0.57円 ×(月間使用量kWh − 15)
260kWhで計算すると約363円となり、公式モデルの増加額とほぼ一致します。月400kWh使う家庭なら、約443円の増加が目安です。
中国電力 従量電灯Bの改定|増加額を計算する式
従量電灯Bの単価(新旧)
| 料金項目 | 現行 | 2026年11月1日以降 | 差 |
|---|---|---|---|
| 基本料金(1kVAあたり) | 447円97銭 | 476円18銭 | +28円21銭 |
| 電力量料金(120kWhまで) | 30円06銭 | 30円63銭 | +57銭 |
| 電力量料金(120kWh超300kWhまで) | 36円15銭 | 36円72銭 | +57銭 |
| 電力量料金(300kWh超過分) | 38円02銭 | 38円59銭 | +57銭 |
出典は電気料金単価表2ページ目です。従量電灯Bには最初の15kWhの無料枠が無く、使った電気すべてに単価がかかります。
計算式と試算例
従量電灯Bは公式のモデル試算がありません。ただ、電力量料金の上げ幅が3段階とも一律なので、単価表から次の式で概算できます。これは単価表から筆者が算出した式で、中国電力の公式試算ではありません。
月間増加額 ≒ 28.21円 × 契約kVA数 + 0.57円 × 月間使用量kWh
検針票で多く見かける契約容量(4・6・8・10kVA)と、使用量の目安(200〜500kWh)で早見表を作りました。上の式に当てはめて算出した筆者試算で、公式の数値ではありません。
| 契約容量\月間使用量 | 200kWh | 300kWh | 400kWh | 500kWh |
|---|---|---|---|---|
| 4kVA | 約227円 | 約284円 | 約341円 | 約398円 |
| 6kVA | 約283円 | 約340円 | 約397円 | 約454円 |
| 8kVA | 約340円 | 約397円 | 約454円 | 約511円 |
| 10kVA | 約396円 | 約453円 | 約510円 | 約567円 |
自分の契約容量・使用量が表の間に入る場合は、上の式に直接数字を入れて計算してください。契約kVA数と月間使用量(kWh)は検針票やマイページで確認できます。
いつから変わるか|改定スケジュール
今回の改定は、送配電部門の届出から小売部門の届出を経て、11月1日に適用されます。

| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年8月24日 | 中国電力ネットワーク(送配電)が託送供給等約款の変更を届出 |
| 2026年9月28日 | 中国電力(小売)が電気特定小売供給約款の変更を経済産業大臣へ届出 |
| 2026年11月1日 | 新料金の適用開始(この日以降の使用分) |
適用は「使用分」が基準です。新料金が初めて請求に反映される月は検針日によって変わるため、自分の検針日と請求の内訳を確認してください。
値上げの理由|託送料金の見直し
今回の値上げは、送配電網の利用料金である「託送料金」の見直しを電気料金に反映するものです。中国電力は次のように説明しています。
各一般送配電事業者が本年11月1日に託送料金の見直しを実施することを踏まえ、当社は、その結果を全てのお客さまの電気料金に反映いたします(中国電力 プレスリリース 2026年9月28日)
中国電力ネットワークは、人口減少や省エネの進展で需要想定が下振れし、料金収入が減ることを理由に挙げています。低圧の託送平均単価は9.34円から10.46円/kWh(税抜)に上がります(別紙資料1ページ目)。
今やるべきこと|手続きと補助制度の確認
結論を先に言うと、少なくとも検針票の確認だけはしておいてください。手続きの要否は、中国電力公式サイトのFAQで確認するのが確実です。以下で詳しく説明します。
手続きは必要か
今回の改定は約款の変更に基づくものです。ただし「お客さまの手続きは不要」と明記した一次情報は確認できていません。個別の手続きが必要かどうかは、中国電力公式サイトのFAQやお問い合わせ窓口で確認してください。
国の補助制度にも注意
国の「電気・ガス料金支援」は、2026年10〜12月使用分は補助が無いと報じられていますが、一次情報では確認できていません。補助の有無によって、11月以降の請求額は改定分以上に変わって見える可能性があります。
最新の補助状況は、資源エネルギー庁や中国電力の公式サイトで確認してください。
確認しないままでも契約上の不利益はありません。ただ、単価が上がることを知らないと、請求額の上振れの理由が分からず家計の見通しを立てにくくなります。
| 今日やること | 確認する場所 |
|---|---|
| プラン名(従量電灯A・Bなど)を確認 | 検針票・マイページ |
| 契約容量(kVA)と月間使用量(kWh)を確認 | 検針票・マイページ |
| 上の式で増加額を試算 | この記事の計算式 |
| 手続き・補助制度の最新情報を確認 | 中国電力公式サイト・資源エネルギー庁 |
まとめ
中国電力の値上げは2026年11月1日使用分からで、公式モデルでは月363〜660円増です。従量電灯Bは公式試算が無いため、「28.21円×契約kVA数+0.57円×月間使用量kWh」で概算できます。
今日やることは1つです。検針票かマイページを開き、プラン名と契約容量、直近の使用量を確認してください。詳細は中国電力のプレスリリースでも確認できます。
