楽天証券でiDeCoの口座を開設する手順|必要書類3点・掛金の決め方・NISAとの違い
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iDeCo(個人型確定拠出年金)を楽天証券で始めようとして、「何を用意すればいいのか」「申し込んでからどれくらいで使えるようになるのか」で手が止まっていませんか。iDeCoは証券口座の開設とは違い、国民年金基金連合会という公的機関の審査をはさむため、申し込んだその日から積立が始まるわけではありません。この記事では、楽天証券でiDeCo口座を開設する手順を、必要書類・掛金の決め方・NISAとの違いまで含めて順番に整理します。

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楽天証券のiDeCo口座開設は3工程|全体像と所要期間
結論から言うと、楽天証券のiDeCo口座開設は「①申込み → ②国民年金基金連合会の審査 → ③初期設定」の3工程です。申込み自体はオンラインで進められますが、時間がかかるのは②の審査です。
楽天証券は公式サイトで「申込書類が弊社に到着確認後、国民年金基金連合会での審査に1~2ヶ月かかります」と案内しています(楽天証券 iDeCo口座開設後のお手続き)。書類の投函から口座開設完了までは、トータルで約1.5〜2.5ヶ月をみておくのが現実的です。他社のiDeCoから資産を移換する場合は2〜3ヶ月とさらに長くなります。
つまり「来月から積み立てたい」と思っても、間に合わないのが普通です。年末調整や確定申告の所得控除を当てにしているなら、逆算してかなり早めに動く必要があります。
| 工程 | やること | 目安期間 |
|---|---|---|
| ①申込み | 申込フォーム入力・本人確認書類の提出 | 数十分〜数日 |
| ②審査 | 国民年金基金連合会が加入資格を確認 | 約1〜2ヶ月 |
| ③初期設定 | ID・パスワード受領、掛金の配分指定 | 通知到着後すぐ |
なお、楽天証券の総合口座を持っていても、iDeCoが自動的に使えるようになるわけではありません。総合口座の有無で申込みの入口が変わるだけで、いずれにせよiDeCo専用の申込み手続きが必要です。
申し込み前に準備するもの
楽天証券のiDeCo申込みで必要になるのは、基本的に次の3点です(楽天証券 iDeCo新規加入申込方法)。手元にそろえてから始めると、途中で中断せずに入力を終えられます。

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1. 基礎年金番号がわかる書類
基礎年金番号は、年金手帳や基礎年金番号通知書に記載されている10桁の番号です。iDeCoは公的年金に上乗せする制度なので、この番号がないと加入資格の確認ができません。申込みでつまずく人が最も多いのがここです。
2. 本人確認書類
マイナンバーカードや運転免許証など、氏名・住所・生年月日が確認できる書類を用意します。オンライン申込みでは撮影した画像をアップロードする形が基本です。券面の四隅が切れていたり、文字がぼけていたりすると再提出になります。
3. 掛金の引落口座の情報
毎月の掛金を引き落とす銀行口座の情報(金融機関名・支店名・口座番号)が必要です。紙の申込書で手続きする場合は、その口座の届出印の押印も求められます。
給与天引きを選ぶ会社員が追加で用意するもの
第2号被保険者(会社員・公務員)が、個人の口座からではなく給与天引き(事業主払込)で拠出したい場合は、勤務先に記入してもらう「事業主払込に関する証明書」が別途必要です。勤務先の担当部署に依頼する時間も見込んでおきましょう。
楽天証券でiDeCo口座を開設する手順
ここからは実際の申込みの流れを5つのSTEPで追います。
STEP1 申込みの入口を選ぶ
楽天証券の総合口座を持っていてログインできる場合は「ログインしてかんたん申込する」から進みます。総合口座がない場合は「申込手続きを進める」の新規登録ルートです。入力の手間が違うだけで、審査の内容や期間は変わりません。
STEP2 基本情報と年金情報を入力する
氏名・住所などの基本情報に加え、基礎年金番号と被保険者の区分(第1号・第2号・第3号)を入力します。区分はおおまかに、自営業者・フリーランスが第1号、会社員・公務員が第2号、専業主婦・主夫が第3号です(詳しい上限額は後述の「掛金の決め方」を参照)。区分は職業によって決まり、後述する掛金の上限にも直結する項目なので、会社員か自営業かで扱いが変わることを踏まえ、ここは慎重に選びます。
STEP3 本人確認書類を提出する
用意した本人確認書類の画像をアップロードします。申込フォームの入力自体はオンラインで完結しますが、手続きの内容によっては書面のやり取りが発生する場合もあります。案内画面の指示に従って進めてください。
STEP4 国民年金基金連合会の審査を待つ
書類が楽天証券に到着すると、国民年金基金連合会の審査に進みます。ここが約1〜2ヶ月かかる工程で、楽天証券のiDeCo申込みガイドでも「口座開設審査 約1~2カ月」と案内されています。
この期間、加入者側でできることは基本的にありません。掛金の引き落としも始まらず、商品を選ぶこともできません。待っている間に、どの資産にどんな割合で投資するかを考えておくと、通知が届いてからの動きがスムーズです。
STEP5 開設通知を受け取り、初期設定をする
審査を通過すると、口座開設の通知とログイン用のID・パスワードが届きます。ログイン後、掛金をどの運用商品にどの割合で振り分けるか(配分指定)を設定すると、運用がスタートします。
配分指定をしないまま放置すると、あらかじめ決められた商品で買い付けが行われる扱いになることがあります。これは配分指定をしなかった加入者向けの標準的な取り扱いで、金融機関があらかじめ用意した商品に自動的に配分される仕組みです。どの商品が対象になるかは金融機関によって異なるため、通知が届いたら早めに自分で配分先を指定するか、対象商品の内容を確認しておきましょう。
掛金(拠出額)の決め方

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下限は月5,000円、1,000円単位で設定できる
iDeCoの掛金は月額5,000円が下限で、そこから1,000円単位で金額を決められます(iDeCoナビ 掛金の限度額)。上限は加入区分によって異なり、誰でも同じ金額まで出せるわけではありません。
職業別の拠出限度額の目安
執筆時点での拠出限度額の目安は次のとおりです。拠出限度額は制度改正によって見直されることがあり、金額や仕組みが変わる可能性があります。申し込む前に必ずiDeCo公式サイトや楽天証券の公式ページで最新の金額を確認してください。
| 加入区分 | 拠出限度額の目安(月額) |
|---|---|
| 第1号被保険者(自営業者・フリーランス等) | 68,000円 |
| 第2号被保険者(企業年金のない会社員) | 23,000円 |
| 第2号被保険者(企業年金のある会社員・公務員) | 20,000円 |
| 第3号被保険者(専業主婦・主夫) | 23,000円 |
無理なく続けられる金額から始める
掛金を決めるときに絶対に外せない前提が「iDeCoの資産は原則60歳まで引き出せない」ことです。上限いっぱいに設定して生活が苦しくなっても、住宅資金や教育資金として途中で取り崩すことはできません。
掛金額は後から変更できますが、頻度には制限があります。最初は下限に近い金額から始めて、家計に余裕が出てから増やすほうが現実的です。目安として、月々の生活費や急な出費に備える貯蓄を確保したうえで、余った範囲内に収める考え方が無難です。判断に迷う場合は、いきなり上限を目指さず、下限の月5,000円から始めて数ヶ月家計を回してみてから増額を検討するのも一つの方法です。
iDeCoにかかる手数料

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iDeCoはNISAと違い、口座の維持そのものにコストがかかります。執筆時点で楽天証券が公開している手数料は次のとおりです(楽天証券 iDeCo手数料)。
| 発生タイミング | 金額 |
|---|---|
| 加入時(国民年金基金連合会へ) | 2,829円(税込) |
| 毎月・掛金を拠出する加入者 | 171円 |
| 毎月・掛金を拠出しない運用指図者 | 66円 |
| 楽天証券の運営管理手数料 | 0円 |
| 給付金の受取時(1回につき) | 440円 |
| 他の運営管理機関へ移換する場合 | 4,400円 |
楽天証券の運営管理手数料は、残高や加入期間を問わず0円です。毎月かかる171円の内訳は国民年金基金連合会と信託銀行に支払う分で、これは金融機関を変えても避けられません。手数料の内訳は改定されることがあるため、金額は公式ページで確認してください。
iDeCoとNISAの制度上の違い

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iDeCoとNISAの違いを一言で言えば、「掛金そのものが所得控除になるかどうか」です。iDeCoは掛金の全額が小規模企業共済等掛金控除の対象となり、毎年の所得税・住民税が軽くなります。NISAにこの仕組みはなく、非課税になるのは運用益だけです(三菱UFJ銀行 NISAとiDeCoの違い)。
たとえば所得税・住民税をあわせて20%の税率が適用される人が、年間24万円(月2万円)拠出した場合、単純計算では年間4.8万円ほど税負担が軽くなる計算になります。実際の軽減額は年収や他の控除の状況によって変わるため、あくまで目安として捉えてください。
| 項目 | iDeCo | NISA |
|---|---|---|
| 制度の目的 | 老後資金を準備する私的年金 | 使途を限定しない資産形成 |
| 掛金の所得控除 | 全額が所得控除の対象 | なし |
| 運用益 | 非課税 | 非課税 |
| 受取時 | 年金は公的年金等控除、一時金は退職所得控除の対象 | 売却益は非課税 |
| 引き出し | 原則60歳まで不可 | いつでも売却・引き出し可 |
| 投資できる金額 | 月5,000円から、上限は加入区分による | 年間360万円・生涯1,800万円まで |
| 口座管理手数料 | かかる | かからない |
NISAの非課税保有限度額は生涯で1,800万円、年間投資枠はつみたて投資枠と成長投資枠を合わせて360万円です(楽天証券 新NISAの上限額)。
両者は別制度なので併用できます。勤務先が用意する企業年金の一種である企業型DC(企業型確定拠出年金)がある会社員は、まず企業型DCの運用を見直し、老後資金の上積みにiDeCo、住宅資金や教育資金など途中で使う可能性のあるお金にNISAという使い分けが一般的です(マネックス証券 iDeCoとNISAの併用)。
よくあるつまずきポイントと対処法
基礎年金番号がわからない
年金手帳を勤務先に預けている、手帳自体が見当たらないというケースは珍しくありません。番号があいまいなまま記入すると誤記入となり、審査で差し戻されます。勤務先の総務担当や年金事務所、ねんきん定期便で確認してから入力しましょう。
書類の不備で再提出になる
記入漏れ、金融機関の届出印の押印漏れ、本人確認書類のコピー忘れは、申込時の不備として繰り返し挙げられる項目です(SBI証券 iDeCo申込時の書類不備)。不備があると申出書の再提出が必要になり、ただでさえ長い審査期間がさらに延びます。
「事業主証明書」の要否を混同する
制度改正により、第2号被保険者が個人口座から掛金を拠出する場合に必要だった「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」の提出は原則不要になりました。企業年金プラットフォームの情報で国民年金基金連合会が直接確認できるようになったためです(楽天証券 事業主の証明書について、政府広報オンライン)。
紛らわしいのは、給与天引き(事業主払込)を選ぶ場合に必要な「事業主払込に関する証明書」は引き続き必要という点です。名前は似ていますが別の書類で、廃止されたのは前者だけです。勤務先の制度によっては個別の確認を求められることもあります。
審査中は何も動かない
審査の完了前は掛金の引き落としも運用も始まりません。申込みから初回の引き落としまで間が空くのは異常ではないので、待ちの期間として織り込んでおきましょう。審査中に転職して被保険者区分が変わった場合は、変更の届け出が必要になります。
まとめ
楽天証券でiDeCoを始める流れは、申込み → 国民年金基金連合会の審査(約1〜2ヶ月) → 初期設定の3工程です。準備するものは基礎年金番号がわかる書類・本人確認書類・引落口座の情報の3点で、給与天引きを選ぶ会社員だけ勤務先の証明書が追加になります。
今日からできる最初の一歩は、基礎年金番号の確認と、毎月いくらなら60歳まで動かさずに続けられるかを決めることです。この2つが決まっていれば、申込フォームの入力は迷わず終わります。
拠出限度額や手数料は制度改正で見直されることがあるため、申し込む直前に楽天証券のiDeCoページとiDeCo公式サイトで最新の条件を確認してから手続きを始めてください。
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