【解決済み】eLTAX更改後にPCdesk(DL版)で給与支払報告書が出せない時の対処法
結論|個人住民税の手続きは「PCdesk(WEB版)」でしか動かない
※本記事は2026年9月20日時点の情報です。eLTAXは令和8年9月19日(土)0:00から9月24日(木)8:30(予定)まで更改作業のためサービスを全面停止しており、本記事執筆時点でも停止中です。以下で説明する変更点は、更改が完了する9月24日以降に反映される予定の内容です。
2026年9月24日のeLTAX更改により、個人住民税(特別徴収)に関する手続きはすべてPCdesk(WEB版)に集約される予定です。給与支払報告書の提出、特別徴収税額通知の電子データ受取り、共通納税、給与所得者異動届出、退職所得に係る納入申告まで含まれます。これまでPCdesk(DL版)でこれらの手続きをしてきた方は、更改後はDL版で探しても見つからなくなります(eLTAX・更改に伴う変更点と注意事項、2026-09-20時点)。
やることは1つです。更改が完了したら(9月24日8:30以降)、ブラウザでPCdesk(WEB版)を開き、そこから手続きを進めてください。DL版の再インストールや設定のやり直しでは解決しません。
更改後に詰まりやすいのは次の4か所です。
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| DL版の起動が終わらない | 更改後の初回起動時にバージョンアップが走る | 中断せず待つ(10分以上かかる場合あり) |
| 個人住民税のメニューが使えない | 個人住民税の手続きはWEB版のみ | PCdesk(WEB版)へ切り替える |
| マイナンバーカードでログインできない | 9月24日以降の署名用プラグインが未導入 | 最新版プラグインを入れ直す |
| 「地方税お支払サイト」が見つからない | 「eLお支払サイト」へ名称変更 | 公式トップからたどってブックマークを取り直す |
その前に切り分け|9月24日8:30までeLTAX自体が止まっています
つながらない原因が自分の環境とは限りません。eLTAXは令和8年9月19日(土)0:00から9月24日(木)8:30(予定)までサービスを全面停止しており、2026年9月20日時点でも停止作業中です。この間は電子申告・電子納付、eL-QR/eL番号によるキャッシュレス納付ができません(令和8年9月のeLTAX更改に伴うサービス停止について)。車の保有関係手続きをしている方向けの補足ですが、OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)各システムも9月18日(金)19:00から9月24日(木)8:00まで別途メンテナンス中です。給与支払報告書・個人住民税だけが目的の方はこの一文は読み飛ばして構いません。
9月24日8:30より前につながらないのは、故障ではなく予定された停止です。まず時刻を確認してください。なお更改後は、メンテナンス時間を除き24時間365日利用できるようになります。
今日(9/20)のうちにできること
結論から言うと、画面上で今日できることは特にありません。eLTAXそのものが停止中なので、ログインし直しても、DL版を起動し直しても状況は変わりません。無理に操作を試さず、9月24日8:30の復旧を待ってください。
ただし、システムが止まっている今日のうちに、次の3点だけは確認しておけます。復旧後に読む箇所を絞り込めるので、当日の作業が早くなります。
- 自分が普段使っているのはPCdesk(DL版)かPCdesk(WEB版)か
- 普段使っているブラウザの種類(Chrome・Edgeなど)
- マイナンバーカードログインを使う予定があるかどうか
この3点が分かっていれば、壁1〜壁3のうち自分に関係する項目だけを読めば済みます。
壁1|DL版が起動したまま進まない(初回のバージョンアップ)

出典: いらすとや
更改後も引き続きPCdesk(DL版)を使う場合、9月24日以降の初回起動時にバージョンアップが必要です。eLTAXは、通信環境によってはバージョンアップに10分以上かかる場合があると明記しています。画面が固まったように見えても、失敗とは限りません。
- PCdesk(DL版)を起動する
- バージョンアップの案内が出たら、そのまま実行する
- 進捗が止まって見えても、10分程度はウィンドウを閉じずに待つ
- 強制終了してしまった場合は、PCを再起動してからもう一度起動する
朝いちばんで申告を片付けるつもりなら、この待ち時間を見込んでください。ただし個人住民税の手続きだけが目的なら、DL版のバージョンアップを待つ必要はありません。壁2へ進んでください。
壁2|個人住民税・給与支払報告書のメニューが使えない

出典: いらすとや
更改後に機能がどう分かれるか
公式の「更改前後のPCdesk(DL版)とPCdesk(WEB版)の機能概要一覧」には、注記として「PCdesk(DL版)は、個人住民税の手続き以外」「PCdesk(WEB版)は、個人住民税の手続きのみ」と記載されています。将来的にすべてのPCdeskの手続きをPCdesk(WEB版)へ一本化することを見据えた変更で、これまでDL版で使えていた一部機能(納税や代理行為の一部など)も更改後はWEB版からのみの利用になります。
| 手続き | 更改後の入口 | 備考 |
|---|---|---|
| 個人住民税の利用届出(自分で行う場合)・給与支払報告書の提出 | PCdesk(WEB版) | ※2 |
| 特別徴収税額通知の電子データ受取り・共通納税 | PCdesk(WEB版) | ※2 |
| 給与所得者異動届出・退職所得に係る納入申告 | PCdesk(WEB版) | ※2 |
| 個人住民税以外の手続き | PCdesk(DL版) | ※2 |
| 代理人(税理士など)が新たに依頼人の利用届出を行う場合 | PCdesk(DL版) | ※1 |
※1 PCdesk(DL版)が対象になるのは、代理人が新たに依頼人の利用届出を行う場合のみです。※2 PCdesk(DL版)は個人住民税の手続き以外、PCdesk(WEB版)は個人住民税の手続きのみが対象という意味です。同じ「利用届出」でも、納税義務者本人や登録済みの代理人が自分の分を届け出る通常の利用届出はWEB版、税理士など代理人が新しい依頼人(顧問先)を初めて登録する利用届出はDL版、と入口が分かれます。税理士事務所の方は、顧問先を新規に受任するときだけDL版を使うことになる点に注意してください。
DL版でエラーが出るのか、メニューが消えるのかといった画面上の見え方までは公式に示されていません。見た目で判断せず、上の表のとおり担当が分かれるものとして扱ってください。
今までDL版に入力してきたデータはどうなるか
DL版に入力・保存してきた申告データや提出履歴が更改後のPCdesk(WEB版)に引き継がれるのか、それとも自分で控えを取っておく必要があるのかは、公式の一次情報には明記されていません。確実に言えるのは次の2点だけです。
- PCdesk(DL版)は更改後も引き続き利用でき、9月24日以降の初回起動時にバージョンアップすれば起動できる(壁1参照)
- ただし個人住民税の手続き自体は、更改後はPCdesk(WEB版)でしか行えない
過去データを参照したい場合は、9月24日8:30以降に実際にPCdesk(DL版)を起動して、これまでの申告データや履歴が画面上で確認できるかを自分の目で確かめるか、後述のeLTAXヘルプデスクに問い合わせてください。公式に明言されていない以上、念のため重要な控えは手元にも別途保管しておくと安全です。
対処|PCdesk(WEB版)に切り替える
以下の手順は、eLTAXの更改が完了する9月24日8:30以降に実施してください。
- 推奨環境のブラウザを用意する(Google Chromeは推奨環境に追加済みです。推奨環境へのGoogle Chromeの追加について)
- eLTAX公式サイトからPCdesk(WEB版)を開く
- eLTAX利用者IDと暗証番号でログインする
- 個人住民税の手続きメニューから、目的の手続きを選ぶ
更改によりGビズID(デジタル庁の事業者向け共通認証)でもログインできるようになりますが、対象はPCdesk(WEB版)・(SP版)・PCdesk Next(別のeLTAX対応ソフト。従来のPCdesk(DL版/WEB版)だけを使っている方は「PCdesk Next」という語が出てきても読み飛ばして構いません)・お支払サイトで、PCdesk(DL版)と民間税務ソフト向けAPIは対象外です。紐付けはPCdesk(WEB版)上で一度行えば以後使えます。早く手続きを終えたいなら、従来の利用者ID+暗証番号でログインすれば足ります。
壁3|マイナンバーカードでログインできない/「事前準備セットアップが未完了です」

出典: いらすとや
対応が必要になるのは「マイナンバーカードログインを使う」場合だけです。従来どおり利用者ID+暗証番号でログインするなら、このセクションは読み飛ばして壁4に進んでください。マイナンバーカードログインを使う場合、必要な作業は「ふだん使っているブラウザ」によって変わります。自分の行だけ確認してください。
| 使うブラウザ | マイナンバーカードログインを使う場合 | 使わない場合 |
|---|---|---|
| Microsoft Edge | 9月24日以降、署名用のプラグインをインストールのページからEdge版インストーラを取得して実行し、続けて拡張機能「eLTAX PCdesk(WEB版) 拡張機能」(Chromeウェブストア配布)もインストールする | 対応不要 |
| Google Chromeなど、Edge以外のブラウザ | eLTAX公式は「Edge以外のブラウザではプラグインのバージョンアップは不要」と案内しています。ログインできない場合のみ、拡張機能「eLTAX PCdesk(WEB版) 拡張機能」が入っているか確認してください | 対応不要 |
更改後にマイナンバーカードログインを使うには、対象(PCdesk(WEB版)・PCdesk Next・eLお支払サイト)で9月24日以降に最新版の署名用プラグインが必要になります。最新版は9月24日以降に地方税共同機構のホームページから取得できます。
PCdesk(WEB版)で「事前準備セットアップが未完了です」というメッセージが出る場合は、主にMicrosoft Edgeで最新版の署名用プラグイン(Edge版インストーラ)が入っていないことが原因として案内されています(「事前準備セットアップが未完了です」というメッセージが表示される方へ)。上の表のEdgeの手順を実施したうえで、ブラウザを再起動してからログインし直してください。なおこの文言は過去にも繰り返し案内されてきたもので、更改後に同じメッセージが出るかどうかは公式のお知らせで確認してください。
壁4|「地方税お支払サイト」が見つからない
「地方税お支払サイト」は、9月24日の更改後に「eLお支払サイト」へ名称変更される予定です。更改後にサイト名で検索したりブックマークを開いたりして見つからない場合は、この名称変更が理由である可能性があります。
旧URL(https://www.payment.eltax.lta.go.jp/ )からの転送が行われるか、ブックマークがそのまま使えるかは公表されていません。確実なのは、eLTAX公式サイトのトップから最新のリンクをたどることです。開けたら、その時点のURLでブックマークを取り直してください。
それでも解決しない場合の確認手順
- 電子証明書の有効期限を確認する。期限切れの場合は、PCdeskの「メインメニュー(ログイン)」画面から「利用者メニュー」タブを開き、「電子証明書の登録・差替え」で新しい証明書を登録する操作になるとされています(PCdesk(WEB版)ガイド)。更改で画面名が変わっている可能性があるため、自分の画面で読み替えてください。
- エラーコードが出ている場合は、PCdesk(DL版)別冊エラーメッセージ集またはPCdesk(WEB版)別冊エラーメッセージ集で該当コードを引く。コードの意味を推測で判断しない。
- 推奨環境の範囲内で、別のブラウザに変えて試す。
- セキュリティソフトが通信を遮断していないか確認する。
- PCを再起動して、もう一度最初の画面から入り直す。
まとめ|今日やることは1つに絞る
9月24日の更改後に個人住民税・給与支払報告書の手続きで詰まっているなら、やることはPCdesk(WEB版)を開くことだけです。DL版の設定を直す作業に時間を使わないでください。
再発防止として、9月24日以降にブックマークと社内マニュアルを最新の名称・URLへ差し替えておきましょう。給与支払報告書の提出期限は地方税法第317条の6で1月31日と定められ、2027年1月31日は日曜にあたるため、同法第20条の5により令和8年分の期限は2027年2月1日(月)になります(e-Gov法令検索・地方税法)。期限直前に環境構築でつまずかないよう、WEB版でのログインだけでも早めに通しておくと安全です。
窓口・電話での最終手段(受付時間・必要書類)
画面上で解決しない場合はeLTAXヘルプデスクに電話します。番号はナビダイヤル0570-081459、つながらない場合は03-6745-0720です(大阪府・eLTAXヘルプデスクのお問い合わせ先電話番号について)。受付時間は多くの自治体の案内で9:00〜17:00(土日祝日・年末年始を除く)とされていますが、更改直後は変わる可能性もあるため、かける前にeLTAX公式サイトでも確認してください。
電話する前に、手元へ次のものをそろえておくと早く済みます。
- eLTAX利用者ID
- 使っているPCdeskの種別(DL版/WEB版)とブラウザ名
- 画面に出ているメッセージ・エラーコードの全文
- 手続きしようとしている税目と、提出先の市区町村名
給与支払報告書の提出先は各市区町村です。どうしても電子で提出できない場合は、提出先の市区町村の税務担当課へ連絡し、紙・郵送での受付が可能かを確認するという選択肢も残ります。
