Windows共有プリンターで印刷できない(2026年9月更新後)|エラー0x00000006・UNIDRVUI.DLLの原因と対処法5選
結論
2026年9月8日(Patch Tuesday)に配信されたWindowsの累積更新を適用したあと、共有プリンターに接続できない・印刷が通らないという報告が複数の独立した情報源から出ています。まず安心していただきたいのは、これはあなたのPCだけで起きている故障ではない、という点です。
一方で、はっきりお伝えしておかなければならないことがあります。2026-09-18時点で、Microsoftはこの印刷不具合を公式の「既知の問題」として公表しておらず、恒久的な修正プログラムも提供されていません。 つまり現時点では「確実に直る公式の手順」は存在せず、コミュニティで報告されている回避策を、リスクの低いものから順に試していくのが現実的な対応になります。
報告されている回避策を、試す順番に整理すると次のとおりです。
| 順番 | 対処法 | 想定される効果 | リスク | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 印刷スプーラーの再起動・印刷キューのクリア | 今回の不具合以外の原因を切り分けられる | ほぼなし | すべての人 |
| 2 | 9月の累積更新を一時的にアンインストール | 更新前の状態に戻せる可能性がある | セキュリティ修正も外れる | 一般ユーザー/管理者 |
| 3 | 定例外(OOB)更新KB5129195・KB5129237を適用 | 印刷不具合には効かないとみられる | 低(通常のWindows Update) | 別の不具合も出ている人 |
| 4 | 影響ファイル(UNIDRV.DLL等)の手動差し戻し | 復旧した報告あり(少数) | 高。システムファイルを直接書き換える | IT管理者・上級者のみ |
| 5 | ドライバーの入れ替え・接続方式の見直し | 環境によっては根本的に回避できる | 中(再設定の手間) | 機種を変更できる人 |
以下では、まず「自分の症状が本当にこの不具合か」を確認し、そのうえで各手順を具体的に見ていきます。
まずは症状の切り分けから
この症状、当てはまりますか?
いま起きているトラブルが今回報告されている不具合と同じものかどうか、最初に確認しておきましょう。次の4項目のうち3つ以上に当てはまるなら、9月の累積更新が関係している可能性が高いとみられます。
| 確認項目 | 今回の不具合に当てはまる状態 |
|---|---|
| 発生時期 | 2026年9月8日以降、Windows Updateを適用した直後から急に印刷できなくなった |
| エラー表示 | 「0x00000006」「Entry Point Not Found」「UNIDRVUI.DLL」のいずれかが表示される |
| 使用ドライバー | Dymo LabelWriter 450 Turbo、HP Universal Printing PCL 6、Adobe PDF Converter など、メーカー製の一般的なプリンタードライバー(専門的には「Type 3(v3)」と呼ばれる方式) |
| 接続形態 | 他のPCやサーバーから共有されたプリンター(USB直結のローカルプリンターではない)。自宅で家族のPCに繋いだプリンターを、別のPCやノートPCから共有して使っている場合も含まれます |
※「Type 3(v3)」が何を指すかは後述の「なぜ起きるのか」で詳しく説明します。ここでは、上記の機種名に当てはまるか、比較的新しいメーカー製ドライバーを使っているかどうかの目安として捉えてください。正確に確認したい場合は、対象プリンターを右クリックして「プリンターのプロパティ」を開き、「詳細設定」タブのドライバーの種類欄を確認してください。「タイプ 3 – ユーザーモード」と表示されていれば該当します。
3つ未満しか当てはまらない場合は、今回の更新とは別の原因かもしれません。その場合も対処法1のスプーラー再起動は有効なことが多いので、まずそこから試し、記事後半の「それでも解決しない場合の確認先」へ進んでください。

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実際に報告されているエラーメッセージ
報告されている症状は、大きく分けて次の3パターンです。検索でこの記事にたどり着いた方は、表示されている文言と照らし合わせてみてください。
- 「UNIDRVUI.DLL」の「Entry Point Not Found」 — Windows Server 2022のリモートデスクトップセッションホスト(RDSH)で、32bitアプリケーションから
splwow64.exe経由で印刷しようとしたときに発生すると報告されています(Neowin)。 - 「Windows cannot connect to the printer. Operation failed with error 0x00000006」 — 共有プリンターへ接続しようとした段階で失敗し、そもそもプリンターを追加できないというケースです。
- イベントID 808(Print Service) — イベントビューアーの印刷サービスログに、UNIDRVUI.DLLに関連する0x7Fエラーが記録されたという報告もあります。ただしこちらは個別のコミュニティ報告で、広く再現が確認されたものではありません。
日本語圏ではソフトアンテナが「企業環境で広がる不具合」として取り上げており、法人の共有プリンター環境で影響が出やすい傾向がうかがえます。
影響が報告されているWindowsのバージョンと更新プログラム
発端となったのは、Reddit(r/sysadmin)のユーザーが2026年9月8日のKB5122882適用後に投稿した報告とされ、その後Neowin・Windowsreportなど複数のメディアが後追いしています(Windowsreport)。関係するKB番号を整理すると次のようになります。
| KB番号 | 対象OS | 位置づけ |
|---|---|---|
| KB5122882 | Windows Server 2022 | 9月のPatch Tuesday更新。最初に印刷不具合の報告が出たKB |
| KB5124008 | Windows 11 24H2 / 25H2 | 同日配信の累積更新 |
| KB5122878 | Windows 10 22H2(ESU) | 同日配信の累積更新 |
| KB5129195 / KB5129237 | Windows 11 24H2・25H2 / Windows Server 2022 | 9月14日の定例外(OOB)更新。印刷関連の修正は含まれていない |
現時点で確認できているのは、Windows Server 2022のRDSH環境と、共有プリンターを使うWindows 10・Windows 11クライアントです。パッチ適用済みのWindows 11ホストから共有されたDymo系プリンターに、Windows 10クライアントが接続できなかったという報告もあり、単一のOSバージョンに限った話ではない可能性があります。ただしこれは単独のコミュニティ報告で、裏付けは取れていません。
企業のRDSHやWindows Serverの事例が中心に報告されていますが、この構図は自宅の環境にも当てはまります。たとえば「リビングのデスクトップPCにDymoやHPのプリンターをUSB接続し、それを家族のノートPCから共有して使っている」といった一般的な家庭内共有も、上記のWindows 10⇔Windows 11間の共有と同じ仕組みです。RDSHや業務用サーバーを使っていないからといって、対象外とは限りません。

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なお、影響範囲の全容(対象エディションやプリンター機種の完全なリスト)は判明していません。上記以外の機種でも起きうるのか、逆に特定条件でしか起きないのかは、2026-09-18時点では確認できていない状況です。
なぜ起きるのか|原因はまだ確定していない
原因として現在有力視されているのは、共有印刷ドライバーが共通して使うフレームワークファイルが、9月の累積更新で書き換えられたのではないか、という見方です。具体的にはPS5UI.DLL、PSCRIPT5.DLL、UNIDRV.DLL、UNIDRVUI.DLL、UNIRES.DLLの5つで、C:\Windows\System32\spool\DRIVERS\x64\3\ に置かれています。
これらはType 3(v3)と呼ばれる旧来型のユーザーモード印刷ドライバーが共通利用する「土台」にあたるファイルです。土台が入れ替わると、その上に載っているメーカー製ドライバーが期待する関数を見つけられず、「Entry Point Not Found」のような症状につながる——というのが、報告から推測されているシナリオになります。
ただしここは慎重に受け止める必要があります。Microsoftはこの説を公式の原因として認めていません。 KB5122882の公式サポートページのKnown issues欄には、2026-09-18時点で「WSUSがエラー詳細を表示しない」「RDSが応答しなくなる場合がある」の2件のみが記載されており、印刷・プリンターに関する記述は一切ありません。
併存する2つの仮説
現在、コミュニティでは原因について少なくとも2つの説が並立しています。どちらも一次情報による裏付けはなく、片方が正しいと決めつけられる段階ではありません。
- フレームワークファイル書き換え説 — 上記のとおり、9月更新でType 3ドライバー共通ファイルが入れ替わったとする説。Dymoだけでなく、HP Universal Printing PCL 6やAdobe PDF Converterでも症状が出ている点が、この説の根拠として挙げられています。
- ビルド不整合説 — Windows 10環境に、Windows 11ファミリーのUNIDRV.DLLが混入したことによるバージョン不一致が原因とする説。GitHubで公開されている第三者の修復スクリプトがこの立場を取っています。
いずれにせよ、印刷サブシステムが累積更新の影響を受けやすいのは今回が初めてではありません。過去にもKB5006670によるネットワーク印刷不具合など、同種の事例が繰り返し起きています。原因は別物ですが、「印刷まわりは更新の影響を受けやすい」という前提で備えておくことは有効です。
対処法|報告されている回避策を試す順番に
ここからは具体的な手順です。いきなり難易度の高い方法に手を出さず、必ず上から順に試してください。 ただし、リスクの大きさは番号の並びと完全には一致しません。手順1・3は効果が薄くてもリスクがほぼない・低い方法、手順2は「セキュリティ修正が一時的に外れる」という別種のリスクを伴う方法、手順4・5は最もリスクが高い・手間がかかる方法として、後ろにいくほど「安全さより効果を優先する」構成になっている、と理解してください。

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1. 印刷スプーラーの再起動と印刷キューのクリア
今回の不具合と無関係な、単純なキュー詰まりの可能性を最初に潰します。リスクはほぼなく、数分で終わります。管理者としてコマンドプロンプトを開き、次を順に実行してください。
net stop spooler
del /Q /F /S "%systemroot%\System32\spool\PRINTERS\*.*"
net start spooler
これで印刷できるようになれば、今回報告されている不具合ではなかったということです。変わらない場合は次に進みます。
2. 9月の累積更新を一時的にアンインストールする
更新適用の直後から症状が出ているなら、該当のKBを外して切り分けます。まず自分の環境にどのKBが適用されているかを確認しましょう。「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」を開くと、インストール済みの更新プログラムが日付の新しい順に並んでいます。ここに表示されるKB番号を、前掲の「影響が報告されているWindowsのバージョンと更新プログラム」の表と照らし合わせ、自分のOS・エディションに対応するものを特定してください。
対象のKBが分かったら、同じ「更新の履歴」画面の「更新プログラムをアンインストール」から選んでアンインストールするか、コマンドでwusa.exe /uninstall /kb:5122882 /quiet /norestartのように実行します(コマンド中のKB番号は、先ほど確認したご自身の環境の番号に置き換えてください)。
注意点が2つあります。ひとつは、アンインストールしただけでは次のタイミングで再び自動適用されてしまうため、「更新の一時停止」も併せて設定する必要があること。もうひとつは、外す更新がセキュリティ修正を含むという点です。業務PCやサーバーでは、一時的な措置であることを前提に、IT部門の判断を仰いでください。
3. 定例外(OOB)更新を適用する
Microsoftは2026年9月14日に、Windows 11 24H2/25H2向けKB5129195、Windows Server 2022向けKB5129237などの定例外更新をリリースしています。ただし内容はリモートデスクトップサービスの不安定化、Hyper-VのLinux用フォルダー共有、USBオーディオ(Audio Class 1.0)の一部不具合の修正が中心で、公式のサポートページを見ても印刷関連の修正は含まれていません(窓の杜の報道も同様の内容です)。
実際、「KB5129237を適用しても印刷の症状は残った」という報告も上がっています。これは単一のコミュニティ報告であり確定情報ではありませんが、この更新で印刷不具合が直る可能性は低いとみておくのが無難です。他の不具合も同時に出ている場合の対応と考えてください。
4. 影響ファイルの手動差し戻し(IT管理者・上級者向け)
C:\Windows\System32\spool\DRIVERS\x64\3\ 内のUNIDRV.DLL・UNIDRVUI.DLL・UNIRES.DLLを、9月更新の適用前(たとえば7月時点)のバックアップに差し戻したところ、HP Universal Printing PCL 6の印刷が復旧した、という管理者の報告があります。
ただしこれはMicrosoft非公式の、完全に自己責任の操作です。システムファイルを手で書き換えるとコンポーネントストアの整合性検証に影響する可能性があり、以後のWindows Updateが失敗する要因にもなり得ます。実行する場合は、必ず事前にシステムの復元ポイントを作成し、置き換える前のファイルを別の場所にコピーして退避してください。 一般のご家庭・個人利用の方には推奨しません。
前述のGitHub上の修復スクリプトも、スプーラー停止後にローカルのDriverStore内にある正規のntprint.infパッケージのファイルへ置き換え、SHA-256で検証するという方式を採っています。設計は丁寧ですが、Microsoft公式のツールではなく、前提としている原因説自体も未検証です。使用は環境を把握している管理者に限り、検証機で確認してからにしてください。
5. ドライバーの入れ替え・接続方式を見直す
今回の症状はType 3(v3)ドライバーに集中して報告されています。プリンターメーカーの公式サイトで最新のドライバーが提供されていないか確認し、更新してみてください。機種によっては、Type 3ではないドライバーや、OS標準のクラスドライバーを選べる場合があります。
また、サーバー・他PC経由の「共有プリンター」ではなく、プリンター本体のIPアドレスを指定したネットワーク接続(標準TCP/IPポート)へ切り替えると、共有経路を通らないぶん回避できるケースもあります。具体的な手順は次のとおりです。
- プリンター本体の設定画面や表示パネルで、そのプリンターのIPアドレスを確認する(不明な場合はプリンターの取扱説明書やメーカーのサポートページを参照してください)。
- Windowsの「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」を開く。
- 「デバイスを追加」(表記は「プリンターまたはスキャナーを追加します」の場合もあります)をクリックする。
- 自動検出で見つからない場合は「目的のプリンターがリストにない場合」を選び、「TCP/IPアドレスまたはホスト名を使ってプリンターを追加する」を選択する。
- 手順1で確認したIPアドレスを入力し、画面の指示に従って追加する。
台数が少ない環境では、試す価値のある現実的な逃げ道です。
それでも解決しない場合の確認先
ここまで試しても印刷できない場合は、原因の切り分けに情報を集める段階です。焦って設定を触り続けるより、次の順で確認したほうが早く片付きます。
- イベントビューアーでログを見る — 「アプリケーションとサービス ログ」→ Microsoft → Windows → PrintService を開き、Operational(操作)ログを有効にしたうえで再現させます。イベントID 808やDLL名が記録されていれば、今回報告されている不具合と同じ系統である可能性が高まります。
- Microsoft公式のトラブルシューティングを試す — Windows で共有プリンターの接続に関する問題を解決するには、今回の件に限らない汎用的な切り分け手順がまとまっています。
- サポートに問い合わせる — RDSHや業務用の複合機を使っている場合は、社内IT部門とプリンターメーカーのサポート窓口の双方に、エラーコードとKB番号を添えて連絡するのが最短です。「9月8日の更新後から」「0x00000006」という具体的な情報があるだけで、対応の速さが変わります。
- 公式の続報を追う — 今後Microsoftが既知の問題として認めれば、各KBのサポートページのKnown issues欄、およびWindows release health のステータスページに追記されます。定期的に確認してください。
再発防止|次のPatch Tuesdayに備える

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今回のような事態は、残念ながら周期的に起こります。完全には防げませんが、被害を小さくする備えは可能です。
- 業務PC・サーバーでは更新を数日寝かせる — 月例更新を配信当日に全台へ適用せず、数日から1週間ほど様子を見る運用にしておくと、今回のような報告が出そろってから判断できます。
- 更新前に復元ポイントを作る — 手動差し戻しのような荒い対応が必要になったとき、復元ポイントとファイルのバックアップがあるかどうかで難易度がまったく変わります。
- 検証機を1台決めておく — 印刷を多用する環境なら、先に更新を当てて印刷まで通す確認用の端末を用意しておくと安心です。
まとめ
2026年9月8日の累積更新以降、共有プリンターで「0x00000006」や「UNIDRVUI.DLLのEntry Point Not Found」が出て印刷できないという報告が続いています。原因はType 3ドライバーの共通ファイルが書き換えられたことではないかとみられていますが、2026-09-18時点でMicrosoftは既知の問題として公表しておらず、公式の修正もまだありません。
いま取るべき行動はシンプルです。まずスプーラーの再起動で切り分け、それで直らなければ9月の累積更新の一時アンインストールを検討する。システムファイルの手動差し戻しは、復元ポイントとバックアップを用意できるIT管理者だけが最後の手段として扱う——この順番を守れば、余計な傷を増やさずに済みます。
そして、印刷が止まって困っているのがあなただけではないことも、もう一度お伝えしておきます。同じ症状の報告が世界中から上がっている以上、公式の対応が入る可能性は十分にあります。今日は回避策で業務を回しつつ、各KBのサポートページとWindows release health のステータスページを定期的にチェックしてください。
