エネワンでんきはいつから値上げ?【2026年11月1日実施・12月検針分から適用・制度対応項新設】電気代はいくら上がるか試算
エネワンでんきはいつから値上げ?結論を先に
「知らないうちに電気代が上がっていないか」と不安に思っている方へ、まず結論からお伝えします。エネワンでんきの料金見直しは2026年11月1日に実施され、新しい料金は原則2026年12月検針分から適用されます。
2026年11月1日以降に利用を始めた人は、11月検針分から新料金です。出典はエネワンでんき公式のお知らせで、内容は2026-11-03時点のものです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 契約変更日 | 2026年11月1日 |
| 適用開始 | 原則2026年12月検針分(11月1日以降の利用開始者は11月検針分) |
| 対象 | 低圧の全契約者(北陸エリアは単価変更なし) |
| 増加額の目安 | 月238円〜643円(モデル家庭260kWh/月の試算) |
| 新設項目 | 制度対応項(2027年3月検針分まで0円) |
| 必要な手続き | なし |
あなたは対象か(チェックリスト)
低圧(一般家庭向けの契約)でエネワンでんきを使っている人は、全員が今回の見直しの対象です。次のどれに当てはまるかで、影響の出方が変わります。
- 北陸以外のエリアで契約している → 料金単価が変わる
- 北陸エリアで契約している → 料金単価は変わらず、制度対応項のみ適用される
- 2026年11月1日以降に利用を開始した → 11月検針分から新料金
見直しの主な理由は、一般送配電事業者(北陸エリアを除く8社)の託送料金改定です。託送料金とは、送電線などの送配電網を使うために小売電気事業者が支払う料金のことです。
託送料金は送配電網を管理する一般送配電事業者が設定するもので、エネワンでんきのような小売電気事業者が単独で決める価格ではありません。
そのため今回のように送配電事業者側の料金が改定されると、その送配電網を使う多くの電力会社が同時期に料金を見直すことになります。
この改定は業界共通の動きで、他の電力会社も同時期に料金を見直していると報じられています。他社との比較は本記事では扱いません。
プラン名の確認ポイント
主なプランは、使用量帯別の「エネワンハッピー」(月300kWh以下)、「エネワンバリュー」(月300〜600kWh)、「エネワンダフル」(月600kWh以上)です(第三者サイトの解説より)。
後述の試算は、北海道は「エネワンLプラン30A」、沖縄は「エネワン300プラン」、ほかのエリアは「エネワンハッピー」を前提にしています。自分のプラン名は検針票や会員ページで確認しておくと、表と照らし合わせやすくなります。
検針票や会員ページを見てもプラン名の表記が分かりにくい場合は、検針票に書かれた1kWhあたりの単価を、公式サイトのエリア別料金単価表(PDF)に載っている単価と直接見比べる方法でも、自分がどの単価表に当てはまるか特定できます。
いつの使用分・検針分から変わるか(混同注意)
「11月1日」は契約変更日で、既存契約者の請求に新料金が反映されるのは原則12月検針分からです。11月1日の時点で、すぐに請求額が変わるわけではありません。
| 時期 | 起きること |
|---|---|
| 2026年11月1日 | 契約変更日。この日以降に利用を始めた人は11月検針分から新料金 |
| 2026年12月検針分 | 既存契約者に新料金が適用される |
| 2027年3月検針分まで | 制度対応項は0円(経過措置) |
| 2027年4月検針分以降 | 制度対応項の金額は後日公表(2026-11-03時点で未公表) |
エリア別にいくら上がるか(モデル家庭260kWh/月の試算)
公式が公表したモデル家庭の試算をエリア別に整理します。前提条件は、使用量260kWh/月、税込、2026年10月分の燃料費調整単価と再エネ発電促進賦課金を含む場合です(2026-11-03時点)。

| エリア(プラン) | 見直し前 | 見直し後 | 増加額 | 増加率 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道(エネワンLプラン30A) | 10,088円 | 10,524円 | +436円 | +4.32% |
| 東北(エネワンハッピー30A) | 8,171円 | 8,635円 | +464円 | +5.68% |
| 関東(エネワンハッピー30A) | 8,242円 | 8,480円 | +238円 | +2.89% |
| 中部(エネワンハッピー30A) | 8,177円 | 8,555円 | +378円 | +4.62% |
| 関西(エネワンハッピー) | 7,495円 | 7,873円 | +378円 | +5.04% |
| 中国(エネワンハッピー) | 7,788円 | 8,141円 | +353円 | +4.53% |
| 四国(エネワンハッピー) | 7,971円 | 8,439円 | +468円 | +5.87% |
| 九州(エネワンハッピー30A) | 7,286円 | 7,634円 | +348円 | +4.78% |
| 沖縄(エネワン300プラン) | 10,851円 | 11,494円 | +643円 | +5.93% |
| 北陸 | 単価変更なし | 単価変更なし | ー | ー |
増加額が最も大きいのは沖縄の月643円、最も小さいのは関東の月238円です。増加率では沖縄(+5.93%)と四国(+5.87%)が高くなっています。
仮にこの月の増加額が1年間続くと単純計算した場合、エリア別の年間負担増は次の表の通りです。
| エリア | 月の増加額 | 年間換算(月の増加額×12) |
|---|---|---|
| 北海道 | +436円 | 約5,232円 |
| 東北 | +464円 | 約5,568円 |
| 関東 | +238円 | 約2,856円 |
| 中部 | +378円 | 約4,536円 |
| 関西 | +378円 | 約4,536円 |
| 中国 | +353円 | 約4,236円 |
| 四国 | +468円 | 約5,616円 |
| 九州 | +348円 | 約4,176円 |
| 沖縄 | +643円 | 約7,716円 |
| 北陸 | ー | ー |
ただし燃料費調整単価は毎月変わるため、実際の年間負担額はこの単純計算どおりにはならず、あくまで目安です。
実際の増加額は、契約プラン・使用量・契約アンペア・燃料費調整単価によって変わります。正確な単価は、公式サイトのエリア別料金単価表(例: 北海道、関東)で確認できます。北陸エリアは単価が変わらないため、単価表は掲載されていません。
新設される「制度対応項」とは何か
エネワンでんきの値上げとあわせて、燃料費調整単価の内訳に「制度対応項」が新設されます。燃料費調整単価とは、燃料価格の変動を毎月の電気料金に反映するための単価のことです。
制度対応項は、次のような国の制度・政策に基づく小売電気事業者の負担費用を反映する項目です。
- 将来の電力の安定供給を確保するための国の制度に基づく負担費用
- 非化石エネルギーの利用拡大など、国のエネルギー政策に基づく負担費用
つまり、電気を安定して届けるための国の仕組みや、非化石エネルギーの利用拡大といった国のエネルギー政策にかかるコストを、電気料金の一部として分担する項目だということです。
2027年3月検針分までは0円
制度対応項には経過措置があり、2027年3月検針分までは0円です。2027年4月検針分以降の金額は、公式サイトの約款ページ(燃料費調整の項)で後日公表される予定とされています。
2026-11-03時点では金額は未公表のため、4月以降にいくら加わるかは現時点では分かりません。春先に公式サイトで最新情報を確認してください。
離島ユニバーサルサービス調整項
北海道・東北・中国・九州・沖縄エリアでは、制度対応項に「離島ユニバーサルサービス調整項」も加算されます。
この調整項が上のモデル家庭の試算に含まれているかどうかは、公式のお知らせの本文からは明確に読み取れません。
ただし、制度対応項自体が2027年3月検針分までは0円の経過措置になっているため、含まれているとしても現時点(2027年3月検針分まで)の増加額には影響しません。
上の試算表の増加額は、離島ユニバーサルサービス調整項を含めても含めなくても、現時点では変わらないということです。
影響が出てくるのは2027年4月検針分以降、制度対応項の金額が公表されてからです。
対象エリア(北海道・東北・中国・九州・沖縄)に住んでいる方は、金額が公表された際に、離島ユニバーサルサービス調整項が別途加算されるかどうかを公式サイトの約款ページで確認することをおすすめします。
個別の内訳金額を今すぐ知りたい場合は、エリア別の料金単価表や約款のPDFを直接ご覧ください。
やるべき手続きはあるか
契約者が行う手続きはありません。契約変更の申請や同意の手続きは発生せず、新料金は自動で適用されます。
今回の改定に合わせて、次の付随する変更も行われます。
- 電気供給約款(低圧)の改定。北海道エリアの約款、ほかのエリアの約款、LPガス利用者向けの約款が統合される
- 延滞利息の利率を法定利率(2026年9月時点で年3%)に変更
自分の料金を確かめる手順は次の3つです。
- 検針票や会員ページで、契約エリアとプラン名を確認する
- 公式サイトのエリア別料金単価表(PDF)で新しい単価を確認する
- 12月検針分(11月以降の利用開始なら11月検針分)の明細で、前月と単価を見比べる
なお、契約先の切り替え手順は本記事では扱いません。
よくある疑問
Q. 北陸エリアは値上げされない?
北陸エリアは託送料金の変更がないため、料金単価は変わりません。ただし制度対応項は北陸エリアにも適用されます。2027年3月検針分までは0円です。
Q. 2027年4月から電気代はさらに上がる?
2027年4月検針分以降の制度対応項の金額は、2026-11-03時点で未公表です。上がるかどうか、いくらになるかは、公表を待って確認する必要があります。
Q. モデル家庭の試算額が、そのまま自分の増加額になる?
そのまま当てはまるとは限りません。上の試算はプラン名・使用量260kWh/月・契約アンペア・燃料費調整単価の条件を固定した一例です。
実際の増加額はこれらの条件によって変わるため、正確な金額は公式サイトのエリア別料金単価表で確認してください。
Q. エネワンでんきはどんな会社が運営している?
値上げの発表元がどんな事業者かを確認しておくと、公式発表を見分ける手がかりになります。
運営会社は株式会社エネワンでんき(2022年6月1日設立、東京都千代田区)で、出資比率はサイサン61%・中部電力ミライズ34%・いちたかガスワン5%と紹介されています(第三者サイトの解説より)。契約者数は公式発表では公表されていません。
まとめ
エネワンでんきの料金見直しは2026年11月1日に実施され、原則12月検針分から適用されます。モデル家庭(260kWh/月)の増加額は月238円〜643円で、新設の制度対応項は2027年3月検針分まで0円です。
今日やることは1つです。検針票か会員ページで、自分の契約エリアとプラン名を確認しておきましょう。そのうえで12月検針分の明細が届いたら、上の表と見比べてください。
2027年4月検針分以降の制度対応項は、エネワンでんき公式サイトで後日公表される予定です。春ごろに一度確認しておくと安心です。
