楽天モバイルの携帯電話基地局のアンテナ設備
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楽天モバイル auローミング終了は9月30日|10月以降「圏外」になる人・ならない人の見分け方

「楽天モバイルが10月から圏外になるらしい」という話を目にして、自分の家や職場は大丈夫なのか気になっている人は多いはずです。結論から言うと、2026年8月12日時点で確定しているのは契約の満了日だけで、どこが縮小されるかは公表されていません。この記事では、確定している事実と未確定の情報を分けたうえで、今日やっておけば十分な確認手順だけを整理します。

結論:確定しているのは「ローミング契約が9月30日満了」だけ(2026-08-12時点)

楽天モバイルの携帯電話基地局のアンテナ設備

楽天モバイルの基地局設備の一例(画像: Yoh-Plus, CC BY 4.0, Wikimedia Commons)。今回話題になっているのは、こうした自社基地局が届かないエリアをKDDI回線で補う「ローミング」の扱いです。

KDDIが楽天モバイルへ提供しているローミング(他社回線を借りて通信する仕組み)の契約期間は、2019年10月1日から2026年9月30日までです。KDDI公式サイトには「ローミング提供期間のさらなる延長については両社協議の上決定」と明記されており、自動で延長されるものではありません(2026-08-12確認)。

一方で、10月1日に全国一斉で圏外になるという話ではありません。楽天モバイルは2026年8月12日付の公式プレスリリース「ローミングに関して」で、「カバレッジに時間を要するエリアについては、ローミングは10月以降も継続します」「楽天モバイルが十分にカバーできているエリアはローミングを縮小していきます」と説明しています。

ただし同リリースには「KDDI様とは現在も、詰めの協議を行なっています」ともあります。つまり、継続エリアと縮小エリアの具体的な線引き(市区町村単位の範囲や停止時期)は、2026年8月12日時点で両社とも非公表です。今の段階でできるのは「自分の生活圏がどちらに寄っているかを把握しておく」ことまでです。

そもそも「ローミングが縮小される」とは何が起きることなのかも整理しておきます。ローミング(パートナー回線)は、楽天モバイル自社回線が届かないエリアをKDDI回線で補う仕組みです。仮にこの提供が縮小されたエリアでは、その分だけ楽天モバイル自社回線の電波が届く範囲でしか通話やデータ通信ができなくなる、というのが基本的な理屈になります。ただし縮小の時期・範囲・程度はいずれも非公表であり、現時点で「通話ができなくなる」「圏外になる」といった断定的な言い方はできません。自分の生活圏がどう影響を受けうるかは、後述の確認手順で個別に見ていくのが確実です。

何が起きているのか|ローミング終了を巡る発言を時系列で整理

電柱に設置されたKDDIの小型携帯電話基地局

電柱に設置されたKDDIの小型基地局(ピコセル)の一例(画像: Yoh-Plus, CC BY 4.0, Wikimedia Commons)。楽天モバイルは、こうしたKDDIの基地局網を「ローミング」として一部エリアで借りています。

発言を時系列で並べると、次のようになります。

  • 2026年8月7日(KDDI決算説明会): 松田浩路社長が「現在の契約期日である9月末で終了する方向で進めている」と発言。7年間、楽天モバイルの人口カバー率を補填する目的で提供してきたが本来の目的は果たした、という趣旨です。一方で一部のルーラルエリアについては「一部に限定した形で、期間を定めてインフラ維持に協力する」とも言及しました(ケータイWatch)。
  • 2026年8月10日(楽天グループ決算説明会): 三木谷浩史会長兼社長が「カバーを要するエリアに関しては、10月以降も契約にのっとって継続をしていく」と説明しました(ITmedia Mobile)。
  • 2026年8月12日: 前述の公式リリースが公開されたのに加え、三木谷氏が自身のXでも郊外での継続方針をあえて強調する投稿を行ったと報じられています(ケータイWatch)。

このように、KDDI側は「終了する方向」、楽天側は「継続するエリアもある」と、強調点が異なる発言が続いています。両者の説明は矛盾しているわけではなく、「縮小するエリアと継続するエリアがある」という前述のプレスリリースの内容と整合します。

なお、読売新聞オンライン(Yahoo!ニュース経由)の報道では、10月以降に関東・関西の市街地でKDDI網の利用ができなくなるとの見方が伝えられています。これは同メディアの取材に基づく観測記事であり、楽天モバイル・KDDI双方の公式発表で地理的範囲が明言された事実はありません。現時点では「一部報道による観測にとどまり、公式には協議中」と受け止めるのが妥当です。

自分は「継続」寄り?「縮小」寄り? 判定チェックリスト

以下は公表済みの情報から読み取れる傾向を整理したもので、確定した区分ではありません。あくまで自分の状況を落ち着いて把握するための目安として使ってください。なお表中の「パートナー回線」とは、ここまで説明してきた「ローミング」(楽天モバイル自社回線が届かないエリアをKDDI回線で補う仕組み)の別の呼び方です。

生活圏のタイプ 現在の状況 10月以降の見込み(推測)
東京23区・名古屋市・大阪市の繁華街 元々ローミング提供エリアから除外。楽天回線が中心 影響は小さい可能性が高い
上記に隣接する市町村・都市部近郊 場所によりパートナー回線に依存 「十分カバー済み」と判断され縮小対象になり得る
郊外・住宅地・地方都市 パートナー回線依存のケースが比較的多い 縮小・継続のどちらもあり得る。要確認
山間部・ルーラルエリア 自社エリア化が追いついていない地域がある 「時間を要するエリア」として継続対象になり得る

除外エリアの条件はKDDI公式サイトに基づき、都市近郊でパートナー回線依存が残りやすい構造はケータイWatchのコラム(石川温氏)の指摘に基づいています。

ローミングエリアの縮小自体は2026年6月頃から都市部を中心にすでに段階的に進んでいます。ITmedia Mobileによれば、楽天モバイルが公表した2025年11〜12月時点の自社調査で8割超が電波改善を実感した一方、「つながらない」という声も一部残っているとされています。

今すぐできる確認手順(3ステップ)

  1. 楽天モバイル公式のサービスエリアマップを開き、自宅の住所を表示する。薄いピンク色で塗られていればパートナー回線(ローミング)エリアです。
  2. 同じページの住所入力によるピンポイントの電波状況シミュレーションで、建物単位の判定を確認する。広域の色分けだけでは判断しきれないためです。
  3. 職場・通学先・よく行く店など、生活動線上の場所も同じ手順で確認する。1か所だけの判定では実際の使い勝手はわかりません。

確認した結果はスクリーンショットで残しておくと、10月以降に詳細が発表されたときの比較がしやすくなります。作業自体は5分ほどで終わります。

期限とスケジュール

日付 できごと
2019-10-01 KDDIによるローミング提供が開始
2026年6月頃〜 都市部を中心にローミングエリアの縮小が段階的に進行
2026-08-07 KDDI決算説明会。松田社長が「9月末で終了する方向」と発言
2026-08-10 楽天グループ決算説明会。三木谷氏が「継続するエリアもある」と説明
2026-08-12 楽天モバイルが公式リリースを公開。「詰めの協議中」
2026-09-30 現行のローミング提供契約が満了
2026-10-01以降 継続エリア・縮小エリアの具体的範囲、停止時期はいずれも未公表

縮小が10月1日に一斉で行われるのか、順次進むのかも非公表です。公式に確認できているのは「順次縮小していく」という表現までです。

該当しそうな場合にやること・やらなくていいこと

自宅や職場がパートナー回線エリアだった場合、まずやれるのは記録と報告です。楽天モバイルには電波改善・調査依頼のフォームがあり、契約者は個別に電波状況を報告できます。ローミング終了専用の窓口ではありませんが、実際に電波が弱い場所を伝える手段としては有効です。

備えとしては、サブ回線を持つデュアルSIM運用も選択肢の一つです。デュアルSIMとは、1台のスマホに2枚のSIM(または物理SIMとeSIMの組み合わせ)を入れて、通信会社の異なる2回線を使い分ける運用のことです。KDDIの松田社長は、楽天ユーザーに対してKDDI回線を使う低価格ブランド「povo」をサブ回線として使う選択肢を示唆したと読売新聞オンラインの記事で報じられています。料金プランや設定方法は各自でpovoの公式サイトを確認してください。あくまで備えの選択肢の一つであり、これも今すぐ契約しなければならない性質のものではありません。

逆に、今やらなくていいことも明確です。9月30日までは契約上これまでと変わらず、慌てて解約やMNPをする必要はありません。乗り換えを検討するとしても、継続・縮小エリアの詳細が発表されてからで十分間に合います。判断材料が出ていない段階で違約金や事務手数料を払う理由はありません。

まとめ

2026年8月12日時点で確定しているのは「KDDIとのローミング契約が9月30日で満了する」ことと、「継続するエリアと縮小するエリアに分かれる方針」の2点だけです。どこが該当するかは非公表で、両社が協議中とされています。

今日やることは1つで十分です。楽天モバイルのサービスエリアマップで自宅と職場を開き、パートナー回線エリアかどうかを確認しておく。それだけで、10月以降に詳細が出たときに落ち着いて判断できます。9月に入ったら、楽天モバイルの公式プレスリリースKDDI公式ページで最新情報を確認してください。

楽天モバイルでは今回のローミング終了以外にも、Rakuten Link終了に伴うMy 楽天モバイルアプリへの機能統合に関する記事など、サービス内容の変更が続いています。同じ楽天モバイルの変更点として、あわせてご確認ください。

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