KB5002907でOffice 2016/2019が「ライセンスのない製品」に|Office月例更新後の不具合の原因と対処法5選【2026年9月下旬〜】
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KB5002907でOffice 2016/2019が「ライセンスのない製品」に|Office月例更新後の不具合の原因と対処法5選【2026年9月下旬〜】

結論

「2026年10月の更新で不具合が起きた」と思って検索してきた方へ、最初にお伝えします。今回の不具合(KB5002907)が発生したのは2026年9月下旬で、10月の新しい不具合ではありません。

ただし2026-10-16時点でもまだ修正版が出ておらず、今も遭遇する可能性があります。

月例更新のあと、WordやExcelを開いたら「ライセンスのない製品です」と出た場合は、この任意更新プログラム「KB5002907」が原因の可能性が高いです。

確認ポイント 内容(2026-10-16時点)
原因のKB KB5002907(Optional update for out-of-date Microsoft 365 Apps installations)
影響を受けるOffice 買い切り版のOffice 2016・Office 2019
症状 Word・Excel・Outlookに「ライセンスのない製品です」と出る。まれにOffice自体が消える
Teams この不具合の対象外
状況 Microsoftが配信を一時停止中。再開日は未発表
対処 プロダクトキーで再認証、またはOfficeを再インストール

ファイルやOutlookのデータ(PST/OST、Outlookがメールやカレンダーを保存しているファイル形式)は、この不具合で消えるわけではないとされています。まずは落ち着いて、自分の症状を確認しましょう。

なお、2026年10月13日の月例更新(Patch Tuesday)に起因する、Excel・Outlook・Wordの「起動しない」「送受信できない」といった新しい不具合の報告は、2026-10-16時点で調べた範囲では見つかっていません。

本文

月曜の朝、業務を始める前にPCの状態を確かめたい方に向けて、症状の見分け方から対処の順番までをまとめました。該当する症状のところだけ読めば大丈夫です。

こんな症状が出ていませんか?Office更新後の不具合チェック

KB5002907で報告されている症状は、主に次の2つです。

  • Word・Excel・Outlookを開くと「ライセンスのない製品です(Unlicensed Product)」と表示される
  • スタートメニューからOfficeのアイコンが消え、アプリ自体を開けなくなった

どちらも当てはまらず、Officeが普段どおり開けるなら、今のところ対応は不要です。

Office更新後の不具合、症状から原因のKBを見分けるフロー図

Teamsが起動しない・コピペできない・送受信できない場合は別の不具合

Teamsはこの不具合の対象ではありません。Teamsや新しいOutlookが起動しない場合は、別の更新プログラム「KB5121003」が原因だった可能性があります。

Excelでコピー&ペーストができない場合も、別の不具合(KB5002914)です。違いは後半の比較表で整理しています。

Outlookでメールの送受信ができない場合は、この記事で扱う3件のKB(KB5002907・KB5121003・KB5002914)のどれにも当てはまりません。この記事の対象外として、別の原因を確認してください。

原因はKB5002907|なぜOfficeのライセンスが外れるのか

KB5002907とはどんな更新か

Microsoftの公式サポートページによると、KB5002907はWindows Update経由で提供される任意の更新です。

対象は、Current ChannelまたはMonthly Enterprise Channel(Microsoft 365アプリの更新の配信経路)で、90日以上更新が止まっている環境です。

自動ではインストールされない仕様とされています。

買い切り版のOffice 2016・2019が巻き込まれた

本来はMicrosoft 365アプリ向けの更新ですが、適用した一部のPCで、買い切り版のOffice 2016・2019が「ライセンスのない製品」になりました。まれにOfficeが削除されるケースもあります。

サブスクリプション型のMicrosoft 365アプリ自体がライセンス切れになったという報告は、確認できていません。

発覚から配信停止までの経緯

BleepingComputerの報道によると、ベルギーのIT管理事業者が2026年9月24日、無関係な顧客5社から約10分以内に問い合わせを受けたのがきっかけです。

Microsoftは2026年9月26〜27日頃に配信を一時停止しました。BleepingComputerによると、Microsoft広報担当者は同メディアに対し「報告を把握しており、調査のあいだ更新を停止した」とコメントしています。

国内でも、大塚商会が「Officeが消えた」などの問い合わせ急増を告知したとgaming-st.comが報じています(大塚商会自身の告知文そのものは確認できていません)。

技術的な原因はまだ確定していない

更新がOfficeを一度アンインストールして再インストールする動きをしており、32bit版Officeと64bit版Microsoft Access Runtimeが混在する環境では再インストールに失敗する、という見方があります。

ただし、これは1社のIT管理事業者の推測です。Microsoftは原因を公式には確認していません。

今すぐできる対処法|症状別の直し方5選

症状 実行する対処
正常に開ける 対処法1で適用有無だけ確認
「ライセンスのない製品です」と出る 対処法2
Officeが消えた 対処法3
Access Runtimeを併用している 対処法4も確認
今後の適用を避けたい 対処法5

会社のPCの場合、プロダクトキーや管理用アカウントは情報システム部門が管理していることが多いです。作業前に担当者へ相談しましょう。

対処法1:KB5002907が適用されたか確認する

Windows Updateの更新履歴を開き、「KB5002907」が入っているかを確認します。いつ適用されたかも控えておくと、相談時に役立ちます。

対処法2:プロダクトキーで再認証する

「ライセンスのない製品」と出る場合、Microsoft公式の手順では次のどちらかで再認証します。

  1. WordやExcelの認証画面、または「ファイル」→「アカウント」から、購入時のプロダクトキーを入力する
  2. 購入時に使ったMicrosoftアカウントでサインインし、ライセンスを選び直す

会社のPCでは、個人用と組織用のMicrosoftアカウントが混在していることがあります。サインインする際は、Officeを購入・認証したときに使ったアカウントを選んでください。

復旧にはプロダクトキーが必要になる場合があるため、購入時のキーを手元に用意しておくよう案内されていると報じられています。

対処法3:Officeが消えた場合は再インストールする

Officeが削除されてしまった場合は、account.microsoft.comの「サービスとサブスクリプション」から、購入済みのOffice 2016・2019を再インストールします。

サインインするアカウントは、対処法2と同じく購入・認証時に使ったMicrosoftアカウントです。会社のPCでは個人用アカウントと組織用アカウントが混在しやすいため、選び間違いに注意してください。

Office-Watchの解説によると、削除されるのはアプリ本体で、文書やOutlookのデータファイルは別管理のため失われないとされています。

対処法4:Access Runtimeを併用している場合は慎重に

32bit版Officeと64bit版Access Runtimeを併用している環境は、再インストールに失敗しやすいという見方があります。

Accessで作られた業務データベースを使っている場合は、作業前に提供元やIT部門へ確認してください。

対処法5:他のMicrosoft製品の更新を一時的に止める

Windows Updateの「他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る」をオフにすると、Office系の更新を受け取らなくなります。

ただし、ほかのMicrosoft製品のセキュリティ更新も止まります。会社のPCでは自己判断で変更せず、IT部門の方針に従いましょう。

それでも解決しない場合

アンインストール・再起動だけでは直らなかった報告がある

「KB5002907をアンインストールすれば直る」という情報は確認できていません。海外のフォーラムでは、アンインストール、再起動、再サインインを試しても直らなかったという報告があります。

Microsoftの公式手順にもアンインストールは含まれていません。時間をかけるなら、対処法2・3を優先しましょう。

サポートやIT部門に伝える情報

対処法2・3で直らない場合、Microsoftは公式サポートへの問い合わせを案内しています。社内のIT部門や販売店に相談するときは、次の情報を伝えるとスムーズです。

  • 使っているOfficeの種類(Office 2016・2019など)
  • 表示されたエラー文言(「ライセンスのない製品です」など)
  • KB5002907が適用された日付

似ているけど違う不具合に注意(KB5002914・KB5121003との違い)

2026年8〜9月には、Office関連で別の不具合も報告されています。症状からどれに当たるかを確認してください。

2026年8〜10月のOffice関連3件の不具合の時系列比較図

KB番号 主な対象 症状 時期 状況
KB5002907 Office 2016・2019(買い切り版) 「ライセンスのない製品」表示、Office消失 2026年9月下旬〜 配信停止中、修正版は未発表(2026-10-16時点)
KB5002914 Excel コピー&ペーストができない 2026年9月上旬〜 borncity.comの報道参照
KB5121003 Surface(ARM版)のTeams・新しいOutlook 起動しない 2026年8月11日配信 2026年9月8日のKB5124012で修正済み

送受信できないケースは今回確認した3件のKBの報告には含まれていません。Outlookで送受信ができない場合は、この記事で扱うKB5002907・KB5002914・KB5121003とは別の原因が考えられるため、この記事の対象外として扱ってください。

Teamsが起動しない場合はKB5121003、Excelのコピペ不具合はKB5002914の記事を参照してください。いずれも当サイトで別記事として解説しています。

まとめ

Office更新後に「ライセンスのない製品です」と出たり、Officeが消えたりした場合は、2026年9月下旬から続くKB5002907の不具合を疑いましょう。

対象は買い切り版のOffice 2016・2019で、Teamsは対象外です。

月曜の業務前には、次の順番で進めるのがおすすめです。

  1. 症状を確認し、Windows Updateの履歴でKB5002907の適用有無を見る
  2. ライセンス表示が出たら、プロダクトキーで再認証する
  3. Officeが消えたら、account.microsoft.comから再インストールする
  4. 直らなければ、エラー文言と適用日を添えてIT部門やサポートへ相談する

配信は一時停止中で、再開日や修正版は2026-10-16時点で発表されていません。最新状況はMicrosoftの公式ページで確認してください。

今のうちにプロダクトキーの保管場所を確かめておくと、いざというときに慌てずに済みます。

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